阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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F/A大和人的補償決定! 尾中祐哉投手 電光石火の獲得

皆さまいつもご覧いただきありがとうございます。

週末色々と動きがありましたね。

まずは、ベネズエラ出身の新外国人選手ディエゴ・モレノの獲得。現状セーブ王のドリスと最優秀中継ぎのマテオの控えの扱いとなるのですが、二人とも今季フル回転且つ不安定な時期もあり、選手枠が余っている今、有事に備えそこまでレベルの落ちない選手の獲得をする戦略はよかったのではないかと思います。

とはいってもモレノには控えポジションに満足せず貪欲にマテオの座を狙ってほしいと思います。背番号は48とのこと。この選手については別途記事にしたいと思います。

 

あと、新人の熊谷が入団前からスイッチヒッター転向を決めました。どれだけ二匹目のドジョウを狙うんだか(笑)この選手も大学時代をみるとタイプ的には三振が多い打者、江越同様そう簡単にスイッチをものにできるとは思えませんが、体のバランスや感覚を整えるなど、右打席にいい効果がでることを願います。

 

そして、F/A移籍した大和の人的補償選手が電光石火で決まりました!2016年ドラフト6位入団のルーキーの尾仲祐哉選手、プロテクトリストが届いた段階で改めてほしい選手の検証をしようと思っていましたが、まさかの一日での決断となりました。

 ということで、本日は尾仲選手の人的補償に関して考察してみたいと思います。

 

阪神タイガースの人的補償での狙いどころはどこだった?

まずはもう決まってしまったものの、人的補償での狙いどころに関して改めて考えてみたいと思います。まず、ネット上では阪神の不足しているところは今年火の車となった先発投手陣、そして大和が抜けた穴の二遊間を守れる内野手という意見が多かったのですが、ラ米の虎としては

先発ローテーションに入ってくれるような投手や、大和の後釜で遊撃手を埋めてくれる選手などプロテクト漏れで出てくるはずはない

という意見でした。

もっというと、ソフトバンクのように選手層が厚く、まだまだ使えそうな山田を無償トレードしてまで選手枠を空けたいチームならまだしも、最近ようやくドラフトの結果が出始めてきた横浜、選手層は薄くそうそうプロテクト漏れなどしないと。

従い、人的補償での狙いどころとしては、①選手層が薄い一軍控え枠の補強②プロテクトに漏れてしまった若手有力選手、に絞られるとのラ米の虎の意見でした。

この観点で各ポジションを見て行きたいと思います。

 

先発投手陣

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まず先発投手陣ですが、確かに今年火の車だったとおり心許ない状況。但し、育成途中の才木・竹安等を学徒動員しなければいけなかったほど頭数が揃っていなかった訳ではありません。現段階で6番手として控えている選手としては、青柳・小野・岩田・横山に加え、ドラフト1位ルーキーの馬場、育成枠にも目を向けても竹安あたりは控え枠に入ってきてもおかしくありません。

現在の先発の問題点は、メッセンジャー、秋山しか確定していないローテーション投手。藤浪は復活、能見はまあ今年くらいとして考えても、4番手投手に不安がある状況でしたが、ここを埋めてくれる投手はプロテクト漏れじゃ取れません(むしろプロテクト漏れが4番手に入るようじゃチームとしてはやばい)。

逆に育成枠は呂も含め左右ともに期待できる選手が充実しており、現状一軍まだまだだなというのは浜地くらい。むしろ中途半端な選手を獲得し二軍の先発枠を食って欲しくなかった、というのが正直なところ。従い、先発投手はそこまで補強ポイントではなかったという意見です。

どうしても、そこそこ投げられる投手が欲しいのであれば、自由契約になっている久保や大隣、ロッテと交渉中なのかもしれませんがスタンリッジを獲得した方が若手の邪魔にならなくてよいと思います。久保も行き先がないのであれば、起用法などこだわらないでしょう。

もちろん、綾部・京山など今年高卒ルーキーで二軍でよい結果を残した投手が漏れていれば、積極的に獲得してほしいと思っていましたが、まあ漏れるはずもなかったでしょう。

救援投手

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救援投手は先発陣よりも充実しています。今年大活躍した中継ぎ60試合登板クインテット+球児・石崎が二年連続の活躍を見せてくれるかは不安どころではありますが、本来3枚勝ちパターンがいればよい中継ぎ陣において、現状勝ちパターンを任せたい中継ぎが7枚もいます。岩崎を先発に戻したとしても6枚です。

即ち一軍ベンチ枠が敗戦処理も含めて、埋まってしまっている状況にてここは一先ず安心してよいところ。

控え枠に目を向けてみると、右は石崎・松田・伊藤和に加え即戦力の声が高い谷川にドミニカンコンビの有事に備えた場合のモレノとこちらも敗戦処理・ロングリリーフに登板させる選手層としては十分(松田・伊藤和は伸び悩みですが)。左は榎田・山本は二軍では結果を残しているものの、右投手と比べるとスケール的に若干期待値が落ちるため、ここにいい投手がいればありという意見でした。

問題は育成枠の中継ぎ陣。福永・藤谷は一年目なので来期以降の成長が期待はされるものの、今年才木や竹安のように来年に繋がるいいものを二軍で見せてくれた感じはなく、守屋も伸び悩み、左を見てみても25歳以下の選手が島本と育成の石井のみ育成中継ぎの選手層に関しては薄いなという印象。従い、左の即戦力で一軍敗戦処理は任せられる投手か、将来性豊かな若い選手がいればよいなというのがラ米の虎の意見でした。

捕手

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かつて久保の補償選手で鶴岡を獲得しました。横浜は現在支配下登録捕手がドラフト獲得の山本も含め5名しかおらず非常に選手層が薄い。横浜の戦力を削ぐ上では捕手獲得もありだと思いましたが、戸柱・高城・嶺井は確実にプロテクトされるものと予想され、残るは来年31歳の一軍実績の殆どない西森のみ。

阪神に足りない選手は長坂しかいない二軍の育成枠の選手。いればほしい所でしたが、いないのでここも対象外とのラ米の虎の意見です。仮に高城・嶺井のどちらかが誰かが漏れていたとしても(戸柱は外れるはずがない)、梅野・坂本及び捕手再挑戦中の原口と年齢層が被り過ぎるため不要だったかと思います。

内野手

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仮に北條を遊撃レギュラー、原口を捕手ではなく一塁控えとして数えています。遊撃手は大和がいなくなったことで、確かに不安箇所ですが、先述通りここを埋めてくれる選手はプロテクト漏れでは出てきません。

一軍控え野手は原口・糸原・大山・西岡といずれも一軍レベルの選手。バックアップ野手は山崎を獲得したことにより既に人数過多の状況。

問題は、育成選手。/三塁手はもはやプロスペクト選手としてみるには厳しい西田のみ、今年ドラフトでの獲得に失敗したことにより育成の主軸候補の選手が足りていません。特に左打者。もし左の強打者でいい選手がいれば獲得できたらいいなと思っておりました。

外野手

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外野手はネット上では、糸井・福留に加え、俊介・中谷・高山とレギュラー候補が5人いるため最も必要ない箇所だとの意見が多かったのですが、ラ米の虎としては一番補強が必要なポジションとの意見でした。

まず、外野手自体は内野手がカバーできるパターンも多いので12名もいる必要はないのですが、育成とバックアップの選手を見てみると、育成落ちしてしまった横田伸び悩みの板山・江越・緒方と、中谷・高山に続くプロスペクト選手の名前が出てきません。

レギュラー選手が30歳前後でしっかりと君臨していればいいのですが、来年41歳の福留、37歳の糸井はいつ衰えてしまってもおかしくなく、ドラフトで島田は取ったもののまだ未知数、中谷・高山に続くプロスペクトの獲得が急務だとラ米の虎は考えています。特に、中谷・高山がリードオフマンタイプではないだけに、将来1番センターを任せられる選手が漏れていたらなと思っていました。

また、伊藤隼は今年代打で存在感を見せたものの、守れず走れずで一軍控えとしては心許なく、ここに伊藤隼のライバルとなるような守れる控え外野手を取れてもいいなと思っていました。

 

ということで纏めると、以下の通りと考えていました。

  1. 敗戦処理候補の中継ぎ左腕
  2. 育成候補の中継ぎ
  3. 育成候補の内野手
  4. 育成候補の外野手
  5. 控え外野手
  6. 上記に限らず若手有望選手!

 

プロテクト予想

以前の記事でラ米の虎が予想していたプロテクトリストは以下の通り、ボーダーのうち赤字選手がプロテクトされる予想をしていました。

www.latim-tiger.com

 

プロテクト確実:

投手(11名):今永・石田・井納・濱口・三上・砂田・田中・山崎・飯塚・京山・綾部

野手(11名):戸柱・高城・嶺井・宮崎・倉本・柴田・松尾・筒香・梶谷・桑原・細川

プロテクトボーダー:

投手(6名):熊原・尾仲・加賀・須田・平田・三嶋

野手(5名):白崎・乙坂・関根・佐野・石川

プロテクト漏れ:

投手(7名):平良・国吉・野川・藤岡・福地・進藤

野手(5名):西森・飛雄馬・白根・山下・百瀬・青柳・狩野・荒波

 

結局プロテクトリストは公表されないため、飽くまで想像に過ぎないのですが、上記の補強箇所に当てはめてみると以下の通り。

  1. 敗戦処理候補の中継ぎ左腕:野川・福地
  2. 育成候補の中継ぎ:尾仲、進藤、熊原
  3. 育成候補の内野手(一/三塁):佐野、白根、狩野、百瀬
  4. 育成候補の外野手:関根、乙坂、青柳
  5. 控え外野手:荒波

ネット上では石川、白崎、三嶋、国吉、加賀、須田の中堅の名前が補償候補としてよく挙がっていましたが、正直どの選手ももう伸び代が感じられず、獲得した場合そこそこの戦力にはなるのかもしれませんが、中途半端な選手を起用するのであれば若手にチャンスをあげてほしかっただけに、ラ米の虎としてはいらないという意見でした。

白崎・国吉は環境を変えれば化ける可能性はあったのですが。

 

上記リストで見てみてみた場合、評価ポイントは当然今季の二軍での成績。

①の野川・福地は二軍でも成績が出ておらず、山本・榎田・島本に劣るため対象外

②はどの選手でも面白いなと思っていましたが、ポテンシャルで熊原か尾仲

③は佐野が二軍でよい成績を残しており、課題の左の強打者なのでいいなと思ったのですが、一塁専門というところがネック

④は関根、乙坂は若く一軍でもある程度実績を残しているため、漏れていれば欲しかった

⑤の荒波はかつてGG賞も受賞しており、ありっちゃありでしたが、怪我がちでここ数年成績が悪くなっており、年齢的にも厳しいかなと。

 

ということで、ラ米のトラ的狙いは、熊原・尾仲・関根・乙坂、次点で白崎・国吉・佐野の誰かが取れればよいなぁと思っていました(本当は綾部・京山・松尾が欲しかったけど)。いずれにせよ、予想では国吉以外はプロテクト選手だったため、国吉かなと思っていましたが、運よく尾仲がプロテクト漏れで獲得できたのは若返りを図るチーム方針上非常に大きいと思いますし、ラッキーでした!

 

尾仲祐哉投手 

ということで、尾仲選手の簡単な紹介。

尾仲祐哉投手は、広島経済大学から2016年ドラフト6で入団。2016年は当たり年ということもあり、通常年であればドラフト4位くらいの評価だったでしょう。阪神も獲得を狙っていたとの噂もありました。

高校3年時に本格的に投手に転向し、大学時には最速150km/hを計測するまで成長。力のある直球とスライダーが武器の投手のようです。身長173cmと小柄ながら力強い直球を投げ込む姿はかつて阪神で活躍した渡辺亮を彷彿とさせます。ナックルでも挑戦する?

www.youtube.com

1年目の今年は5月に一軍デビューしましたが、例によって広島戦で派手に炎上。その後8月に再昇格をし伝説の広島戦三連発サヨナラゲームの際に二回を無失点に抑え初勝利、初ヒーローインタビューとなりました。

その後はそこそこの投球をみせ、一年目は11試合登板、防御率6.52で終えました。一方で二軍では安定した成績を残し、25試合に登板し防御率1.38、投球回32.2に対し奪三振46、WHIP/0.77と他のリリーフ投手と比べても傑出した数字。来年の飛躍への期待感を持たせてくれます。

投球映像を見ると、ほんと渡辺みたいだなという感じですね。同じフォームから繰り出す直球とスライダーのコンビネーションが最大の武器でしょうが、制球はアバウト。小さな体から勢いよく投げ込む感じが渡辺そっくりです。

 

渡辺が社会人卒である程度纏まっていたのと比較すると、投手デビューも遅く、まだまだ伸び代がたっぷりあるように思います。

分厚い阪神の中継ぎ陣の中で戦力になるかはこれからの努力次第ではありますが、最大の魅力は大卒1年目の若さとまだまだ投手として経験の浅いポテンシャル、中継ぎ右腕の高齢化も進んでいるため石崎よろしく大きく成長し、一軍中継ぎ陣に殴りこんで欲しいと思います。

金本監督談では先発向きとの見方もありますが、まだ若いので色々と適正を見極めていって欲しいと思います。先発にしては少し球種が少ないかな??

 

最後に

ということで、大方の予想を覆し、電光石火で大卒1年目のプロスペクト選手を獲得できた阪神。一部では大和⇔山崎憲・尾仲のトレードといわれていますが、阪神にとってみれば大和流出はダメージであることは間違えありません。

しかしながら、プロテクトリストが届いて一日で決断と、慎重に判断すると言っていたにも拘らず電光石火の判断だったということは、それくらい評価の高い選手ということでしょう。

邪推ですが横浜にしてみれば主力選手が成熟期を迎えつつある中で、来年必ず優勝を狙いに行っているでしょうから、須田・加賀・平田・三嶋といったある程度一軍戦力として計算できる戦力をプロテクトにいったのかもしれませんね。中継ぎも崩壊気味だったので。横浜ファンからは余り批判めいた意見は少なく見えますが、仕方ないという感じなのですかね。

阪神からしてみれば横浜の短期的な戦略に乗っかった形で、プロスペクト選手を獲得できたのは非常に大きいです。阪神で言えば、今年は一軍では目立った結果が出なかったものの来年飛躍を期待される竹安を持っていかれた感じですかね。金田が取られたときにも似ている気がしますが、伸び代の期待値は尾仲の方が大きいでしょう。

ということで、ラ米の虎としてはベストに近い補償選手を獲得できたと大変喜んでおります(本当は関根が欲しかった・・)。背番号は余り空いていませんが27になるのかな?そろそろ捕手につけて欲しい気もしますが。

これで、ロザリオが正式契約となれば(今更怒りの撤退はなしよ!)、支配下登録選手は67、後一人くらいサプライズ補強ないかな・・・・大リーグ行き失敗した涌井とか(笑)。獲得調査報道にあった中後来年もメジャーに挑戦らしいですね。春先の段階でロースター漏れした場合は緊急補強もあるかもですね。

ということで、尾仲選手の阪神での成長と将来の大活躍期待しましょう

 

本日も長文ご覧頂きありがとうございました。 

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