阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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背水の選手たちの挑戦 ~野手編~

皆さまいつもご覧いただきありがとうございます。

注目された桑原の契約更改は推定4,500万円、463%増の大幅アップとなりましたね。ちなみに、ラ米の虎は前回のエントリーで4,500万円で予想しておりピッタリ賞でした!(だからなんだと)

32歳からのブレークであり金本監督からも桑原は上げてやってくれとサポートがあったようですね。今年がんばった上本にもそんな声をかけてあげて欲しかった・・・

そして、新外国人選手のウィリン・ロザリオ、現地報道でも阪神行きが流れており、いよいよ 信じてもいいですかね?95%くらい信じておきます。

 

さて、前回から大分時間がたちましたが、本日は、入団から数年経過してしまい、一軍で結果が残せずくすぶっている選手たち、首脳陣からもファンからも伸び代の期待値が低く、背水の陣で決死の覚悟で新しい挑戦に取り組んでいる選手たちの野手編について書いてみたいと思います。投手編は下記エントリーご覧ください。 

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原口文仁 捕手への再挑戦

昨年、育成契約から支配下再登録を果たし、二桁本塁打を記録するなどセンセーショナルなデビューを果たした原口。梅野、坂本のライバルが昨年は結果を残さず、鶴岡が引退したため、今年は多くのファンが城島型の大型捕手の誕生を期待していたことでしょう。

本人も今期は捕手一本で行くと決め、オフには持病の肩痛と腰痛を再発させないように、肩と股関節のトレーニングや柔軟に努め、正捕手取りを目指していました。

しかしながらキャンプ終了後首脳陣が下した決断は、今期は捕手原口白紙。少し早すぎる決断のようにも見えたのですが、やはり古傷の箇所に不安があったのか、打撃の成長に集中してほしかったのか、一塁手での出場となりました。

今期は、中谷、陽川、原口といった昨年よいものを見せた若手プロスペクトの出場機会を増やすために一塁手の外国人選手の獲得を見送り、より起用に柔軟性を持たせるために三塁手の外国人を獲得しました。結果は皆さんご存知のとおりですが、開幕直後は原口は五番打者として機能していたものの次第にスランプに陥り、中谷、大山にその座を奪われる結果に。

今期一塁手として20本打って長距離砲としての結果を残していれば今オフの外国人獲得戦略も変わってきていたというものですが、結果を残せず、且つ40歳の福留が四番打者を打っているという状況下、現在交渉中の四番を任せられる一塁手専門のロザリオの獲得を目指すのは来期を戦う上で自然な判断であると思います。

ということで、捕手としては一度失格の烙印を押され、一塁手としては打撃が物足りない、他のポジションは守れず、このままでは生きる道は右の代打のみと背水の陣に追い込まれた原口ですが、秋キャンプで首脳陣に対し捕手復帰を直訴し渋々ながら首脳陣に受け入れられました。

ラ米の虎としてはこの挑戦に関しては大賛成。守備が重視される捕手のポジションにおいて、一年のブランクがある原口を置くことには反対の意見も多いのですが、レギュラーではなかったとしても、絶対的なレギュラー捕手がいない中、捕手をできるオプションがあるだけで原口の起用機会は大幅に増えますし、梅野・坂本の競争意識を煽る意味でも非常に意味があることだと思います。若いのに今から代打だけでは原口のポテンシャルを考えるともったいなさ過ぎます。

原口捕手復帰のメリットに関しては以前のエントリーで詳しく書きましたので、こちらをご覧ください。

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ただ、原口が捕手復帰を望んだところで首脳陣が結局のところ認めなかったら意味がないわけで、秋季キャンプを心配しながら見ていましたが、幸い第一段階としてはクリアしたようですね。

原口自信はじめは動きが悪かったが終盤では捕手としての動きの感覚が戻ってきたと自信をつけ始めており、山田バッテリーコーチも今のところ合格点を出しています。キャンプ中の盗塁阻止練習でもしっかりと結果を残しました

なにより、原口が背水の陣の覚悟で捕手で家族を食わせていくと表明しており、それが高いモチベーションに繋がっている事が一番の成果だと思います。捕手復帰以降本当に原口が生き生きしている姿を見ると、原口推しのラ米の虎としては本当にうれしい気持ちでいっぱいです。

梅野も打撃改善の兆しを見せており、坂本も黙っていないでしょう。競争は激しいと思いますが、オフシーズンをしっかりと過ごし、来年2月のキャンプでライバルと同じラインからスタートし高いレベルでの競争となることを切に願っています!

 

二軍の帝王/陽川尚将の逆襲

高山・原口・中谷・北條・大山・糸原・植田とレギュラー取りを期待される若手選手が次々と一軍で活躍を見せる中、結局今年も二軍の帝王で終わってしまった陽川。来期は入団五年目の27歳、そろそろ若手と呼ばれる年齢ではなくなっています。しかしながら、秋キャンプでは実戦で3試合連発ホームランを含む、10打数7安打と結果を残し、金本監督からもキャンプのMVPに選ばれました。

これまでいくら二軍で打っても一軍では外の変化球を空振りし通用しなかった陽川ですが、昨年・今年の結果を踏まえ、考え方を変化させているとのこと。打撃練習では本塁打を捨てゴロやライナーを打つ練習を行いポイント確認する作業をし、金本監督からもバットの軌道がよくなったとのコメントが出ています。浜中二軍コーチからも意識が変わってきたとの評価を受けており、一塁・三塁・左翼のライバルは多いですが、ひょっとするとひょっとするかもしれないと、期待せずに期待をしています(笑)

陽川に関しても以前エントリーしたので、興味のある方はこちらをご覧ください。

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未完の大器/江越大賀 スイッチヒッター挑戦

この報道を見たときはほんと引っくり返りました(笑)。大和が昨年挑戦して天才的なセンスでものにしたからといって、二匹目のどじょうは狙いすぎだろうと。

どうやら春の段階から金本監督から打診されていたようですが、結果が出なかった今期、「可能性が広がるのなら挑戦したい」ということで、オフから本格的に取り組みを始めたとのこと。もう本当にパワプロでもこんなことやらんだろと思うのですが、金本監督も片岡コーチも本人も真剣そのものです。

右で球がバットに当たらないのだから左なんてもっと当たらないだろと普通は思うのですが、そこは野生児江越、キャンプ中のロングティーで左打席でも策越え5本を記録するなど、意外なセンスを見せています。金本監督も「左のほうがいいスイング」をするとのこと。実際にバッティングの映像も見ましたが、大和のこねたような左打席のスイングと比べると、結構触れているように見えました。

オフシーズンは左の感覚に慣れるため、お箸も左で持つとのこと(笑)。

ほんと、ほんまかいなという感じなんですが、スイッチ成功の可能性は相当低いとみています。それよりもラ米の虎が注目しているのは、大和も経験した右打席の内容の変化。恐らく体の使い方などを別の角度から見てみることで、右打席に対する気付きというか、体の別の感覚のようなものが生まれるのでしょう。

とにかく、江越は足は速く盗塁もできる守備は驚異的な守備範囲と捕球能力肩も超のつく強肩、打たせてはバットに当たりさえすればカットした打球でもフェンスまで持っていく長打力の持ち主、誰しもがロマン砲として夢を追い求める選手なのですが、いかんせんバットにボールが当たらない

それも、厳しい外角のコースのスライダーを空振りするのではなく、とにかくストライクゾーンのストレートだろうとなんだろうとバットにボールが当たらない(泣)。更にこれが年々悪くなってきている。今期は二軍で打率.179、三振は255打席で実に98の三振率.384!!プロ一年目の高校生でもこんなに三振しないでしょう。

恐らく、性格的にまじめな選手で、技術的な裏打ちがない中で色々考えて迷いながら打席に立っている結果、何にも対応できない状況が生まれてきているのではないかと思います。

現状では守備固め、代走としては大きな戦力になりますが、やはりそのレベルで収まるには江越のポテンシャルは非常にもったいない

今の状況であれば、例えスイッチに失敗したとしても、これ以上失うものはないでしょう。もう江越の打撃において崩すものなどこれ以上存在しない、そのくらいのレベルになっています。従い、例え左打席がものにならなかったとしても、大和のように右打席に改善が見られるのであれば、大いに意味のある挑戦だと思いますし、その結果を宝くじを買うような気持ちで見守りたいと思います。

江越のバットにボールが当たるようになれば、一気に高山と中谷をまくることも不可能ではないと思いますよ!入団以来ファンが追い求める夢のスーパー覚醒江越、これが見れる日が来ることを楽しみに待ちたいと思います。期待せずに(笑)

 

スーパースター/西岡剛の復活

昨年の悪夢のアキレス腱断裂から奇跡の復活を果たした西岡。もともと怪我の多い選手なのですが、阪神に移籍してからというもの本当に不運な怪我に常に見まわれました

移籍初年度の2013年こそベストナインを受賞する活躍をみせたものの、2014年は開幕三戦目、打球を追った際福留との衝突により鼻骨骨折、胸部打撲、肩の脱臼、肋骨骨折の大怪我、2015年は肘痛、そして2016年は一塁ベースを駆け抜けた際にまさかのアキレス腱断裂と、ここ3シーズンは殆ど試合に出場できていません

若いころに比べると、日本復帰後は明らかに体が大きくなっており、アキレス腱断裂はその影響もあったのかもしれませんね。

しかし、このアキレス腱断裂の大怪我を契機に、西岡は肉体改造を始めます。徹底したリハビリとトレーニングを重ね、見た目にも分かるように体が絞れており、かつての幕張のスピードスターだった頃を髣髴させる姿で今季フィールドに戻ってきました。一見キャラ的にもちゃらいイメージの西岡ですが(まあちゃらいんでしょうが)、この努力は並大抵のものではなかったと思います。

西岡復帰時の阪神は打撃も低調で、とにかく起爆剤が欲しい状況だったため、ロジャースの獲得と共に、恐らく予定よりも前倒しで西岡を一軍復帰させたのではないかと思います。結果は32試合出場の打率.228、慣れない外野守備にもつきミスを連発するなど完全復活とは行かない消化不良の復帰シーズンだったのではないかと思います。

しかし、ラ米の虎は西岡の本当の復活は来シーズンだと思っています。元々野球センスにおいては打撃、走塁、守備共にチーム随一、それに加え新庄ほどではありませんが、非常に華のある選手で、スーパースターという称号が非常に似合う選手。若手中心の秋季キャンプにも自ら志願して参加し、来期への意気込みを伺わせました。

来年は34歳で大ベテランへと差し掛からんとする年、しかし本人も盗塁ができるほど肉体改造に成功したと自負しており、来期にかける意気込みは相当強いのではないかと思っています。スーパースターの復活、派手好きの西岡が好きそうな言葉ですよね!

ポジションとしては、二塁か遊撃手が考えられますが、元々西岡は遊撃手の選手です。鳥谷がいたので、二塁起用されてきましたが、肉体改造に成功し体のキレが戻った今、大和が抜け空洞になっている遊撃手の座をしとめるべく、頑張って欲しいと思います。

全盛期とはいかずも、西岡が守れる・走れる状態で遊撃手のポジションを埋めてくれれば、こんなにチームにとって心強いことはありません。ライバルは多いですがこちらも期待せずに期待したいと思います!

是非来年はカムバック賞を受賞してほしいと思います!

 

最後に

ということで、本日は投手編に引き続き、背水の陣にある選手たちに関して記事にしてみました。どの選手を取っても来期一軍レギュラーもしくは一軍控え選手としても大きく期待をされていない選手です。

こういう言い方は失礼かもしれないですが、バックアップとしては必要だが、いてもいなくても主力選手が怪我をしなければチームにとって余り大きな影響のない選手です。

しかし、逆の見方をすれば、そういう選手だからこそ、現状の枠を壊し調子を落とすことを心配せずに、大きな飛躍の可能性に繋がる建設的破壊の大きな挑戦ができる

いずれにせよプロ野球選手は一軍で活躍しなければお給料は上がりません。彼らにはもう失うものなどないのですから、どんどん新しい取り組みに挑戦し、是非現在の一軍戦力をまくる活躍を見せて欲しいと思います。

今年、一軍戦力構想に入っていなかった秋山・桑原・石崎がチーム躍進に大きく貢献したように、昨年憂うべき立場となった上本・大和・俊介・梅野が大きな飛躍をみせたように、バックアップの選手が計算外の大きな活躍を見せてくれれば、チームとしては計算戦力+αとなり、非常に大きな効果となります。

現状の阪神の戦力を見ると、個々の能力、チーム力ともに広島には大きく差を開けられている状況です。しかしながら、若手プロスペクト達の成長に加え、戦力計算していない選手の大きな飛躍があれば、広島との差は縮まり、必ずや優勝への道は開けてくると信じています。

ここでは紹介しませんでしたが、今年一軍出場のなかった今成、小宮山、小豆畑、緒方、西田らの、やはり既に将来のプロスペクト選手として見られていない選手たちも含め、一人でも多く一軍で活躍してくれることを切に願っております!

 

本日も長文ご覧頂きありがとうございました。

 

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