春季キャンプメンバー発表！ - 阪神タイガースブログ　ラテンアメリカの虎

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昨日春季キャンプメンバーが発表されましたね。徐々に自主トレの様子や首脳陣の起用方針もニュースになってきており、いよいよ球春到来という感じがして参りました。

気になるニュースが、久慈コーチが大山をキャンプでは基本的に二遊間で鍛えるとのこと。可能性は否定しませんが、昨年の板山の内野挑戦も余り結果が出ず、打撃面でも成績を落としてしまったことからやな予感しかしませんが、嵌った場合は大きなストロングポイントになる可能性あります。ただ、上本推しのラ米の虎としては、昨年結果を出し、チームの中でも貴重な打線の繫ぎ役である上本を外すのは反対なので、奇跡的に遊撃手を守れるようになることを願うばかりです。まあ難しいと思いますが。

ということで、本日は選手名鑑を一旦中止し、キャンプメンバー分けの所感を書いてみたいと思います。

宜野座キャンプと安芸キャンプのメンバー分けは以下のとおりです。

春季キャンプメンバー(投手)

宜野座(20名)：能見、岩貞、馬場、藤浪、岩田、藤川、小野、石崎、才木、マテオ、高橋聡、秋山、モレノ、青柳、メッセンジャー、松田、桑原、岩崎、島本、ドリス

安芸(17名)：榎田、横山、呂、尾仲、高橋遥、谷川、浜地、福永、竹安、守屋、藤谷、山本、望月、牧、伊藤和、石井(育)、歳内(育)

*赤字は怪我明け・リハビリ

先発投手

順当な選出なのですが、チャレンジ枠としてはルーキーの馬場、二年目の才木、といったところですかね。金本監督はルーキー高橋遥に対する評価が高く、宜野座に連れて行きたかったとの発言をしていますが、人数の問題で難しかったようですね。

宜野座の先発投手候補は11名(メッセ、秋山、能見、藤浪、岩貞、小野、岩田、青柳、岩崎、才木、馬場)もいますので、登板機会も考えるとこれ以上は難しかったのかもしれません。

安芸の先発候補で言うと期待の3年目の竹安が漏れてしまったのが残念ですが、上記選手がよいパフォーマンスを見せない場合、岩崎が中継ぎ再転向となった場合は入れ替えもありえるかと思います。金本監督としてはよっぽど才木が見たかったのですかね。

後、毎年期待している横山も安芸スタートとなりましたが、昨年の肩痛がようやく回復し、ブルペン投球もできるレベルになってきたということなので、焦らずじっくり開幕に間に合わなくてもよいので、シーズン中に戦力になるように調整してほしいと思います。

それにしても、先発は頭数だけは揃ってきましたね！後は成長するのみ！

リリーフ投手

リリーフ陣は昨年活躍したドリス、マテオ、高橋聡、桑原、藤川、石崎が順当に選出。岩崎を先発調整させている間の7番手候補が誰になるかなと思っていたのですが、松田と島本に白羽の矢が当たりましたね。チャレンジ枠が二名だけだと若干少ない気もするのですが。

左腕が不足しているだけに、サイドスロー挑戦中の山本が入るかと思いましたが、一軍で連携をやるよりもじっくりとサイドスローのフォーム固定に集中させるということかもしれません。

また、オールドルーキーの谷川と人的補償で移籍の尾仲も、例年であればまずは一軍で実力を見るかなと思いましたが、意外な選出漏れでした。

いずれにせよ、中継ぎはベテラン投手も多く、キャンプ序盤・中盤でそんなに投げたりはしないでしょうから、実戦が始まるキャンプ後半には、榎田・伊藤和の中堅も加えたこれらの選手も合流するかと思います。

新外国人のモレノも宜野座スタートとなりましたが、来て見ないと分からない外国人選手、意外とマテオよりもよいみたいなことが起きることを、余り期待しないで期待したいと思います。

春季キャンプメンバー(野手)

宜野座(20名)：

　捕手(4名)：坂本、長坂、梅野、原口

　内野手(9名)：鳥谷、北條、大山、熊谷、西岡、ロサリオ、糸原、陽川、植田

　外野手(7名)：糸井、福留、高山、江越、島田、中谷、俊介

安芸(12名)：

　捕手(3名)：小豆畑、岡崎、小宮山

　内野手(6名)：上本、山崎、森越、今成、荒木、西田

　外野手(4名)：伊藤隼、板山、緒方、横田(育)

*赤字は怪我明け・リハビリ

捕手

坂本、梅野、原口は順当でしょう。岡崎が入るかと思いましたが、ベテランで実力がある程度見えているということもあるのか、2年目の長坂にチャレンジ枠が与えられました。なんといっても見所は原口がどの程度捕手としてパフォーマンスを残すことができるかですね！高いレベルでのレギュラー争いを期待しています。

安芸メンバーは妥当ですが、育成選手がいないのが寂しいところですね。

内野手

人数的に紅白戦ができる人数+1名という形ですね。上本は昨年の手術の影響もあり、宜野座に上げると性格的にオーバーワークになるという判断で、安芸スタートとなりました。ということで、一軍二遊間はすかすかです。

逆に言うと、上本がいない間に、各選手二つのポジションでアピールをすることができる為、少し例は違いますが、二岡がいない間に坂本が成長したように、この上本不在の機会を生かし誰かが大きく成長してくれることを願います。

復活を果たす西岡、プロスペクトの北條、糸原、植田、そして二遊間挑戦の大山と誰もがレギュラークラスに成長する可能性を秘めていると思います。

チャレンジ枠としては、秋季キャンプで3試合連続本塁打を放ち猛アピールをした陽川、そして走塁面で高い評価を受けている熊谷ですね。

陽川は昨年も二冠王を取ったにも拘らず安芸スタートと悔しい思いをしました。大山が二遊間に本格的に挑戦ということであれば、しばらくはライバルは鳥谷だけです(ロサリオに挑戦は流石に難しいでしょう)。チーム1/2を争う長打力でアピールできれば、チャンスはあると思います！チャレンジする立場には変わりないので、とにかく打撃面で初日からガンガンアピールしてほしく思います。

熊谷は走塁・守備は一軍レベルでいけそうですが、スイッチ挑戦中ということもあり、打撃面で課題が見つかるようであれば、途中で上本と入れ替わる筆頭候補かと思います。守備・代走要員で落ち着いてしまわず大きく育てる意味でも、まずは一軍の空気に慣れ課題を明確にし、打撃の改善を果たしてほしいと思います。

安芸のメンバーは育成選手がもう育成とは呼べない年になってきている西田しかおらず、他は基本的に代走・守備固めを期待される選手なので、こちらも育成野手が少ないことがなんともさびしい限りです。

まあ、一軍キャンプメンバーも育成選手だらけなので、まずはここをモノにするのが最優先、ある程度形になったら、ドラフトでどんどん高卒野手を採り、二軍の入れ替えも敢行していくということなのかもしれません。余り年齢が被り過ぎても全員は育て切れませんので。

外野手

こちらも人数的に紅白戦ができる人数+1名という形ですね。糸井・福留のレギュラーに加え、中堅争いをしている俊介・中谷・高山までは順当でしょう。チャレンジ枠に誰が入るかと思っていたのですが、江越とルーキーの島田が選ばれましたね。

江越はスイッチヒッター挑戦中ですが、果たして左はものになるのか、そして右打席にいい影響は出ているのか、ポテンシャルはチーム1なだけに大いに注目です。

島田は落下点に入るスピードには自信があると自身でも述べており、近年阪神の伝統になっていた、足は速いが打球判断が圧倒的に悪い外野手の仲間入りをせずに済みそうで、ひとまずほっとしています。打撃面は熊谷よりよいものを持っているので、打撃でアピールできれば、足と守備があるので、一気に1番中堅候補にノミネートする可能性も秘めています。

安芸メンバーでは昨年代打で結果を残した伊藤隼が安芸スタートとなったのが意外でしたね。まあもう実力はある程度見えており中堅からベテランの域に入ろうとしている年齢なので、安芸スタートという判断だったのかもしれませんが、もうレギュラーを諦めてしまうというのはドラフト1位としては寂し過ぎます。江越の打撃改善が見られない、島田が実力不足ということであれば昇格候補になるでしょうから、虎視眈々と機会を伺ってほしいと思います。

他は順当でしょう。緒方・板山と内野手に比べると年齢も若く、まだまだ上に上がれるチャンスは十分にあると思います。伊藤隼同様いつ上に呼ばれてもおかしくないように、準備を怠らないようにがんばってほしいと思います。

横田はどの程度動けるようになっているのか注目ですが、重病からの復帰でもあり焦らず、できることを一つずつ増やし、今シーズンオフの秋季キャンプに呼ばれるくらいのつもりで、一歩ずつ進んでいってほしいと思います。