阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 一ヶ月経過 セ・リーグ他球団分析

皆様いつもご覧頂きありがとうございます。

 

 

 

前回記事でGW広島三連戦二戦目及び上本の怪我が大事に至らないよう奇跡を望んでいましたが、奇跡が起きてしまいましたね(笑)。二戦目は歴史的な9点差逆転劇、上本も軽い捻挫ということで大事には至らず。その余韻もあいまみえ、三戦目も完封勝利と最高のGWとなりました(南米にいる管理人には関係のない話なのですが・・・)。

 

特に三戦目は珍しく守備の綻びもなく、勝ち救援も桑原のみでドリス・マテオ・高橋も休ませることができたので、能見をすぱっと諦めた采配も含め、今期一といってもよい勝利だったのではないかと思います。報道によると、会澤を出してしまうとエルドレッドが出てくる可能性があったため、立ち直っていた能見をすぱっと諦めたと。結局今セ・リーグで一番怖いエルドレッドを出す場面を最後まで与えず、とてもよ判断だったと思います。この試合のターニングポイントでしたね。効果的に追加点も取れ、岩崎・藤川で凌げたことで理想的な試合運びとなりました。

 

 

 

また、上本の穴も完璧ではないものの北條がうまくやってくれました。恐らく上本を手本としたものの考え方で試合に臨んだのだと思いますが、派手な活躍はなかったものの、球数を稼ぎ、右打ちでの進塁打、チャンスメークと上本の穴を埋める十分な活躍をしてくれました。一方で、代わりに入った糸原は二戦目逆転劇の立役者になったものの、チャンスでの見逃し三振とまだまだですね。反対方向には強い打球を打てているので、再びスタメンが予想される巨人戦二連戦(大和出して欲しいですが)で結果を出して欲しいと思います。くれぐれも上本に無理をさせないように。

 

 

 

現状課題があるとすれば、5番打者ですかね。中谷はチャンスに弱く、キャンベル・原口とも本調子ではない為、鳥谷がここにきて再度三割に乗せるなど調子を上げてきてくれている中、この三人の誰かに出てきて欲しいところです。原口は三戦目で漸く強い当りが出始めており、どうにか復活して欲しいと思います。兎に角今はうまくいっていますが、今後勝ち続けるためには高山・北條・原口の現状打破及び成長(もしくは、中谷がまくる)が不可欠であり、状態は4月中旬から下旬の最悪の時期に比べると上向きだとは思うものの、高山の二戦目の三塁打も崩された形、北條も一日一本しか出ておらず、原口も結果が出たのはポテンヒットなので、どこかできっかけを掴み安定した成績を期待したいと思います。高山は.300とチャンスでの打撃、北條は.270と意外性のある活躍、原口は後ろの鳥谷が安定すれば.250でよいので長打を期待したいと思います。梅ちゃんはここ最近は出来過ぎなので、時々いいところで打ってください(笑)。

 

 

また、6番手先発も、再来週以降6連戦が続くことを考えると重要です。青柳は二軍で炎上、福永は力不足の状況ですが、小野が二軍で好投したので、そろそろデビューもありかもしれません。一年はもたなくてよいので、青柳・福永・岩田・榎田・小野・竹安あたりの誰かが適宜一時的でもよいし、相性をみて谷間でもよいので(巨人戦青柳、中日戦岩田、左の多い横浜に榎田等)、勝率4割から5割を目指して埋めていって欲しいと思います。来週の出来次第で5/19からの神宮3連戦で誰かの昇格があるでしょう。

 

 

 

さて、本日は5月も一週間経ってしまいましたが、一ヶ月経ったところでここまでの各ライバル球団の戦力分析を夫々軽くなでたいと思います。去年の順位順で。

 

 

 

① 広島カープ

開幕直後10連勝と去年のチャンピオンチームの実力をまざまざと見せ付けられました。一方で、黒田の引退に加えエースジョンソンの離脱・抑え中崎の離脱と相次ぎ、しばらくは驚異的な責任追及打線で勝ち続けていましたが、ちょっと出来過ぎでありここにきて落ち着いてきた感じですね。課題はなんといっても投手陣。先発陣は大瀬良・九里・岡田・加藤・床田・福井・中村佑とジョンソンの穴を埋めるべく新戦力が出てきていましたが、ここにきて崩れ気味。中継ぎ陣も中崎の穴を、中田廉・一岡・薮田・今村で凌いできましたが、登板過多気味。昨年先発/中継ぎで大車輪の活躍をしたヘーゲンズも調整中。ジョンソン、中崎、ヘーゲンズが戻ってくればある程度落ち着いてくるでしょうが、開幕直後の九里・岡田の活躍がフッロクの場合や怪我もちの中田廉・一岡が不調となった場合は去年のようには行かないでしょう。一方で、打線は各チーム苦しんでいる中、タナキクマルの1-3番、鈴木・エルドレッド・新井の中軸に加え、伸張著しい西川・安部、安定した成績を残す石原・会澤と他球団と比し郡を抜けていることは明確です。これに加え、下水流・堂林・松山・野間・天谷と他球団であればスタメンで使いたい選手が控えに甘んじており、今後投手陣の課題が続いたとしても、優勝筆頭候補であることは間違えないと思います。兎に角、他球団にがんばって欲しいですね。

 

 

 

② 読売ジャイアンツ

開幕5連勝とオープン戦の不調もなんのその、その後5連敗等あったものの、FAの陽・山口が不在で一/二番、先発ローテとも安定しない中で相変わらずのゲーム巧者ぶりを見せ付けられています。投手陣の中心は菅野・田口・マイコラスの三枚、後ろのマシソン・カミネロが安定しており、ここに厚い層の4-6番手(大竹・吉川・内海・高木勇・宮国、等)と中継ぎ(山口・池田・篠原・谷岡・中川・乾、等)をうまくまわしながら、安定した戦いを続けています。打者陣は出塁率の悪い中井・立岡の一/二番、不調の長野、小林と余り勝つ要素が見つけられないものの、ポイントポイントで中井・立岡が出塁、坂本、阿部(最近不調ですが)、マギーで効率的に得点しています。坂本は今は出来過ぎだと思うものの、去年首位打者を取った実力そのまま、攻撃のポイントとなっています。これに開幕直後好調の阿部を加え勝ち星を積み重ねてきましたが、大きな補強となったのがマギー。既にピークを超えたかと思い、昨年の外国人補強編でもいらない扱いしていたので、正直巨人に入り村田がやる気なくすことで有利に働くこと期待していましたが、打率三割、長打率も五割と非常に厄介な活躍をしてくれてしまっています。阪神も追っていたようですが、守備もよく一/三塁守れると、正に現在の阪神にぴったり嵌る欲しい選手。スカウトの慧眼に頭が下がります。。。一方で、4番手以降の先発、8/9回以外の中継ぎ、打線には課題を抱えており、現状抜け出すには十分な戦力とはいえないと思えます。一方で、巨人が強いのは後半戦。例年前半戦の日程はゆるいこともあり(なんでですかね。後から追う方が有利なのでずるく思います)、現状戦力に加え、先発ではFA山口・杉内等の復活、桜井・畠の成長、中継ぎでは澤村・田原・戸根・西村等の復活、打者では、陽・片岡・ギャレット・クルーズ等上がり目を残しており、これらの戦力が整った場合は、非常に厳しい戦いを強いられることが予想されます。兎に角試合運びがうまいので、明日からの二連戦も心して掛かってほしいと思います。燃え尽き症候群が一番怖いところです。

 

 

 

③ 横浜DeNAベイスターズ

管理人は今年は横浜が優勝争いに加わると予想していたのですが、開幕以降筒香の調子が上がってこなかったこともあり、5分の戦いを続けています。優勝争い候補に挙げた理由としては、投手陣・攻撃陣ともここ数年で若手選手を登用しいよいよ機が熟してきたと思っているからです。先発は山口が抜けたものの石田・今永・井納に加え前評判の高いウィーランドとクライン、中継ぎは山崎・三上・田中・須田に加えこれまた前評判の高いパットン、打者陣も宮崎・桑原・倉本の成長により、二塁以外穴がない状況。更にこれらのポジションも内野は白崎・柴田・飛雄馬の若手に加え石川・田中浩・エリアン、外野は乙坂・荒波・関根、等伸び盛り選手が揃っています。捕手も高城・戸柱・嶺井と伸び盛り。梶谷・筒香・ロペスの実績組みに加え、彼らの去年の経験が成長に繋がれば、躍進間違えないというのが開幕前の感想です。現状石田の怪我に伴い、ローテが苦しい状況ですが外れの外れ一位の濱口がその穴を埋め、ウィーランドが当りで、クライン・パットンもまずます、田中・須田の不調が響いていますが砂田が穴を埋めている状況。いよいよ筒香も本調子になってき(甲子園の藤浪からのHRあたりから・・・)、いつでも上がってきてもおかしくない状況です。弱点があるとすれば、野球が軽いところですかね。余り粘りや進塁打が見られず、あっさりと負けてしまう試合が多い。若いチームなので仕方ない部分もあるのですが、筒香の復調に伴い、このあたりも成長してくると非常に怖いチームです。

 

 

 

④ 東京ヤクルトスワローズ

打線が相変わらず火ヤク庫であることは間違えないのですが、優勝時のバーネット・オンドルセク・ロマンの後ろ三枚が瓦解してしまって、6回まででよかった先発陣が長い回を要求されることで心許なくなってしまい、先発・中継ぎとも投手陣に不安がある状況です。今年は始めの方は先発陣が頑張っていましたが、石川が炎上、原も中継ぎと両方で使われ結果でず、山中も勝ち星無しと小川・ブキャナン以外は厳しい状況です。星の成長、館山・由規の復活等あればですが、阪神で言えば岩田と小野に期待するようなもので、厳しい状況には変わりありません。これを支えていたのが火ヤク庫なのですが、いやらしい二番の川端、チャンスに強くなった畠山の離脱に伴い、こちらも厳しい状況。山田・バレンティンの復活しつつあり(また阪神が調子付かせた感がありますが)、雄平・中村の調子がよいだけに、坂口・大引がある程度出塁率を残せば打線が爆発する可能性があります。しかしながら、小川・ブキャナン・秋吉しか安定していない投手陣では苦しい戦いを強いられるでしょう。早道は15年モデルで後ろ三枚をしっかりと安定させ、6回以降の打線爆発を待つという感じでしょうか。阪神は2敗しているブキャナン対策が求められますが、馬鹿試合が伝統的に多いので打ち合いになったとしてもよいので、ローテの谷間をうまく使って欲しく思います。

 

 

 

⑤ 中日ドラゴンズ

開幕から5連敗、開幕投手に20試合近く勝利がつかないと苦戦を強いられています。問題は打線。期待のビシエド・ゲレーロの不調と平田の調子が上がってこないことに尽きるでしょう。大島が首位打者争いする程調子がよいのですが、中軸がそれでは中々点に結びつかない。一方で、漸くビシエドの調子が戻りつつあり(これも阪神が火をつけた。。。)、ゲレーロも本塁打が出始めているだけに、今のままとは行かないでしょう。亀澤・荒木がそこそこ活躍しており、京田も特に阪神戦でいやらしい活躍をしてくれています。大島とあわせ1/2番が出塁し、ビシエド・平田が本調子となれば、先発陣がある程度安定しているだけに怖いチームとなります。投手陣に関してですが、先週までの連敗の間8回の逆転が目立ちましたが、先発陣はリーグの中でも安定しています。主戦投手としてはバルデス・ジョーダンと先発転向の又吉。勝ち星に恵まれませんが安定した成績を残しています。ここに実績組みの大野・吉見がある程度復調してくれば、バルデスおじさんが中4日で回せるだけに非常に強力な先発投手陣となります。一方で、救援陣は火の車。三ツ間も開幕から頑張っていたものの、疲れが見え始めている、祖父江、岩瀬、小川、福谷等の実績組みも不調、田島が頑張っており、岡田も復調傾向も、あと一枚も二枚も足りない印象です。ただ、このチームは守備が堅く、内野安打も多いので、阪神と相性が悪いんですよね。。。先の敗戦も守備の綻びをつかれたり、京田や井領の内野安打等で足でやられているイメージがあります。ナゴヤの二敗は采配にも(大島勝負・松井雅敬遠)問題がありましたが。それに加え何故かローテを崩し阪神に兎に角好投手、特に左投手を充ててきます。。。(4/19ジョーダン、4/20大野、4/28大野、4/30ジョーダン、バルデスはまあ予定通り)。主力が左打者なのである程度仕方がないことなのですが、4/30のジョーダンなんかは鈴木のところを態々中4日でもってきて、阪神が勝ったからいいようなものの5/2からの広島戦は鈴木を初戦にもってきて三連敗です。。。森監督は何か阪神に恨みでもあるのでしょうか。。5/16の週に再び阪神・広島の並びになりますが、ジョーダンは本日抹消、再登録は5/18の阪神三戦目、今週の横浜戦三戦目に又吉を飛ばしてバルデスとなると、またジョーダン・バルデスとなります。できれば又吉・ジョーダン・バルデスを広島戦にあててほしいところです。巨人戦2勝7敗、広島戦0勝5敗1分とこちらも阪神に恨みがあるようにしか思えませんので(阪神は3勝3敗)、どうにか彼らから勝ち星を奪い、竜虎同盟を取り戻して欲しく思います(泣)。伝統的にロースコアのゲームが多いので、守備のミスはご法度、大和・中谷・江越あたりをうまく活用し、青柳・藤浪等フィールディングに問題のある投手を避け、きっちりとゲームを作って欲しく思います。中日戦得意の岩田が復活してくれると大きいのですが。。

 

 

 

ということで、開幕一ヶ月経った後の各ライバル球団の分析ですが、ジョンソン・中崎が戻れば打線が頭二つも三つも抜けている広島、戦力が現状万全ではないが勝ちを重ねる試合巧者巨人が怖いですが、筒香の調子の戻った横浜、火ヤク庫ヤクルト、先発陣の安定する中日も十分に怖い相手です。阪神も今は調子がよいものの、他を引き離せる戦力の状態ではないだけに、これからも気を緩めず「挑む」の気持ちを忘れずに頑張ってほしいと思います。やはりベテランが元気なうちに右打者の復調(特に原口・北條)と守備の落ち着きが重要ですので、決して選手層が厚くない中、全ての選手が活躍できるよう采配を振るって欲しいと思います。

 

 

今週は菅野対秋山、大竹対岩貞(今後のローテのことも考え藤浪中5日がいいんですがね。。。)、井納vs藤浪、今永vsメッセ(この二人が中7日になっちゃう)、熊原?vs能見でしょうか。秋山にはいつも無援護で申し訳ないが、初戦は三連続完封中の菅野。。。。アウェイということもあり、どうにか一勝一敗で終わってもらい、甲子園は負けてはいないもののエース格の今永・井納と続きますので(こちらもメッセと藤浪ですが)、勝ち越しを目指し、今週は貯金1として欲しく思います。来週の中日戦はどうにか谷間を充ててください。。そして広島に一矢報いてください。森さんお願いします!

先週はドリス三試合、マテオ二試合、高橋二試合、桑原三試合、藤川二試合、岩崎四試合、松田二試合と中継ぎ陣も調子のよい岩崎以外は満遍なく無理なく使えましたので、五試合しかない今週は休みもうまく使いながらフル回転して欲しく思います。

 

 

 

長文ご覧頂き有難う御座いました!