阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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オープン戦終了/開幕前採点とメンバー予想 投手編 (3/27)

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

打線は依然調子が上がらず、先発投手も中継ぎ投手も打ち込まれる場面が目立ち、守備にも綻びが見え始め、オープン戦最下位まっしぐらの中、多くの阪神ファンの方が今年は駄目だと当然の反応をしている中、本サイトでは「オープン戦なので関係ない」、「最後の週がよければ全てよし」とうたっていました。

これは決してポジティブに捕らえていたわけでもネガティブに捕らえていたわけでもなく、どうせオープン戦の借金など徳政令でなくなるのだから気にしても仕方がなく、開幕前の最後に調子を上げればよいだけ、というだけの当たり前の意見でした。

ということで、最後の1週間どうにか調子を取り戻し、「ほら、言ったとおりやろ?」とどや顔で言いたかったところなのですが、そうは問屋は卸さず、二試合中止のオリックス戦2敗1分、結局最初から最後まで最下位としまらぬ結果に終わってしまいました。

特に打線の調子が上がらず、最終戦も2安打のみ、多くのファンはここに不安点を感じていることと思います。ラ米の虎は基本ネガティブなので無茶苦茶感じています!

が、開幕からは別のゲームなので何か乱数が変化するという一抹の望みに掛けている状態です。

ということで、「今年はいい感じ!(いけるとは言っていない)」で終えたキャンプから、「今年はやばいんちゃう・・」で終わったオープン戦、ここまでのシーズン前の総括とメンバー予想というか、今年の戦力分析をしてみたいと思います。まずは投手編。

面倒くさいというか、書くのも億劫なのでオープン戦最後の二試合の感想は割愛させて頂きます。

 

先発投手陣

先発投手戦力構成 (開幕前)

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藤浪がそこそこ復活

まず、キャンプ前の段階から最重要事項としていた藤浪の復活、オープン戦のヤクルト戦でえらい炎上してしまい、相変わらずじゃねーかとの評価になってしまいましたが、完璧とは言えないまでも今年は去年・一昨年と比べると投球内容がかなり改善したと思います。

まず、ストレートがシュート回転せずに、外角低めにしっかりとコントロールされている。これだけで、右打者の内角に抜けることもなく、左打者の内角を狙った球がシュート回転で真ん中に行くこともなく、藤浪の課題ともいえる二つのポイントが解決されています。

依然課題として残されているのが、一つはカットボールの精度。これがまだやっぱり指に引っかかってるんですよね。なので左打者の足元のデッドボールが目立つ。一つはセットポジション時の対応。一つ目とかぶるのですが、特にカットボールの制球が乱れる。そして最後にフィールディングですね。ウエスタンでもバント処理の悪送球をしてしまいましたが、これが改善されていない。もう短い距離は下から投げちゃいなさいよ!

まあ、これらの問題は元々藤浪にはあった話なので、ストレートの課題がある程度解決されている今、大エース級になるにはまだ課題は多いものの、先発の柱としては十分に働いてくれると思います。なので、ここは80点くらいですかね。

 

4番手に小野が台頭

メッセ・秋山・藤浪で三本柱を作るとして、規定投球回達成は難しい能見では厳しい先発4番手のポジション、小野・岩貞・才木・青柳・岩田・馬場・横山・竹安の誰でもよいから能見を4番手から引きずり下ろし、規定投球回数を狙える投手の台頭を一つのポイントとして挙げていました。

この8投手の中で生き残ったのは2年目の小野という結果になりました。次点で才木・高橋遥、もう少しで賞で岩貞ですね。

小野は今年本当によくなりましたね。まず、去年は高めに浮く直球に威力があったのですが、今年は制球が低めに決まっている。そして変化球にも課題があったものの、スライダー・フォークともにこれまた低めにうまく制球されています。ちょっと荒々しさがなくなってしまった感じはしますが。

日によってはストレートが走っていない日もあったのですが、そんな日は変化球でうまく交わす投球も覚えたので、引き出しが去年よりも大分多くなっていると思います。今年は藤浪とともにやってくれると大いに期待させられます。

懸念点としては最後一軍で投げられなかったことと、長いイニングのスタミナ、そしてシーズンを通したスタミナとなるのですが、まあこれはもう考えても仕方ありません。

ということで、わからないことに100点は上げられないのですが、十分及第点です。

本来であれば最後まで岩貞と争って能見を谷間に追いやって欲しかったのですが、そこまでうまくはいきませんでしたね。

 

既存戦力の調整はまあまあ

藤浪の復活・小野の台頭この二点だけで、去年と比較するとかなりのポジティブポイントなのですが、これはベースがしっかりとあってのこと。そのベースとなるのが、エース/メッセンジャーであり、2番手として安定した成績を期待したい秋山、そして去年規定には届かなかったものの一年ローテをしっかり守った能見の3名になります。

メッセンジャーは調整遅れで若干不安を残しながら、まあどうにか開幕に間に合った形ですね。最終登板はしっかりとらしい投球をしたものの、特に直球の威力を中心に本調子にはまだまだという感じでした。徐々に上げてきてくれればいいと思いますが、なんせ開幕は日本のエース菅野が相手、まずはしっかりと開幕にピークを合わせ残り期間調整して欲しいところです。メッセの出来に関してはまあまあですかね。

秋山は今年は直球の威力もあがり安定した投球を見せていましたが、中日戦で大炎上。心配されましたが、いつもとは違う配球をした結果であり、最後のオリックス戦でしっかりと結果を残したので、一番順調な調整ができたでしょう。2年目のジンクスを心配しましたが、ここは大丈夫かと思います。

能見に関しては、最後の試合で5失点と炎上してしまったものの、報道では球は悪くなかったので一回目は取り合えず投げさせるということでローテに入るようですが、斯様な扱いなので上記表の中では暫定最上位にしています。

ただ、確かにオリックス戦はぎりぎりのところをストライクを取ってもらえず苦しんだものの、球の勢い自体はそれなりにあり、制球も悪くなかったので5番手としては十分な投球だったと思います。だんだん力で押し込める投球ではなくなってきているので、抑える引き出しが少なくなっていますが、審判や相手との兼ね合い次第ではまだまだ大丈夫だと思います。

 

ローテに入れなかった岩貞・・・

一番残念だったのが岩貞ですね。キャンプ序盤から巨人戦のオープン戦まではよい投球だったものの、中日戦で大炎上し、その後ウエスタンで6回2失点でそこそこの結果ではあったものの、厳しい矢野監督からは一軍では通用しないということで、開幕ローテ入りならず。

まあ、今年の開幕直後は日程的に6枚目は余りいらないので、月末のゴールデンウィーク9連戦くらいまでにしっかりと再調整して欲しいと思います。能見もそろそろ限界なので、岩貞の独り立ちは重要です!今年は球の力自体は戻ってきていると思うので、後はバランスの問題だと思います!とりあえず、暫定ローテ最下位にはノミネートしておきます。

 

期待はずれの先発控え陣と新戦力の台頭

先発控え陣でいうと、残念だったのが青柳・岩田・馬場・横山・竹安の5名。誰かローテ争い入りくらいしてくれないかなと思いましたが、誰も入れませんでした。。。。彼らが駄目だったおかげで、岩崎が先発に中継ぎに行ったり来たりする結果になってしまったのですが、ここに現れたのが才木とルーキーの高橋遥。才木に関しては一昨年の望月くらいの期待値で社会科見学程度、高橋遥に関して出てきて3年目くらいかなと思っていましたが、最後まで喰らいついてきましたね。

高橋遥は日曜日の二軍中日戦で8回途中まで投げ2失点と長い回もいけるところを見せてくれました。才木も本塁打は浴びたものの、二軍広島戦で4回2安打2失点と結果を残しました。高橋は肩のコンディション、才木は体作りの途中なので今年余り無理使いはして欲しくないのですが、岩貞の調子が上がらなかったり、能見が通用しなくなってきた際には、徐々に一軍での登板機会を与えて欲しいと思います。

そして、この二人に無理をさせないためにも、青柳・岩田・馬場・横山・竹安の5名に加え、先発調整の福永とトレードで加入の岡本にはしっかりと谷間を埋められるだけのコンディションを整えておいて欲しいと思います。

岡本は一軍投手の調整の兼ね合いでようやく二軍でリリーフでデビューしましたが、一軍開幕後は先発の機会を与えられると思います。先発控え候補が岩貞・才木・高橋遥・青柳・岩田・馬場・横山・竹安・福永と頭数だけは多いですが、まずは昇格候補の最上位を目指し、あわよくばローテ6枚目まで目指して欲しいと思います!

 

先発投手陣採点 

ということで総括すると先発投手陣に関しては75というところですかね。秋山以外は完璧な調整とはいかなかったところ(メッセ本調子まで戻らず、能見失点、藤浪・小野二軍調整)、岩貞がローテに入れなかったところ、控えに入って欲しい5名(青柳・岩田・馬場・横山・竹安)ところが減点ポイントではあるのですが、少なくとも藤浪の復調小野のローテレベルへの台頭才木・高橋遥の台頭岡本の加入もあり、去年の藤浪・岩貞を無理やり上げなければいけない、松田・福永を先発で投げさせなければいけない、メンドーサを獲得しなければいけない状況からはかなり改善されていると思います。

去年、青柳(12)・岩田(10)・メンドーサ(4)・福永(1)・松田(1)・横山(1)で29試合先発で投げましたが、ここに才木・高橋遥・岡本をもってこれた上で、青柳・岩田・横山・竹安・福永・馬場がいると考えれば層は厚くなってるといっても問題ないでしょう。

できれば今シーズン中に秋山・藤浪・小野・岩貞まではローテ入り、メッセ・能見の後釜に才木と高橋遥が準備万端というところまで持っていけると、将来は明るいですね!ここにまだ呂・横山(期待してるよ!)・望月・馬場と将来性のある投手がたくさん控えています!

 

救援投手陣

救援投手陣戦力構成 (開幕前)

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元さやに戻った岩崎

昨年の先発投手陣の窮状から先発調整からスタートした岩崎。個人的には左の中継ぎが少ないこと、高橋聡が年齢的に不安なこと、なにより岩崎の天職が中継ぎと見ていただけにこの転向には反対でしたが、今年限りの対応としては昨年の勤続疲労を取り除く意味と、敗戦処理で使うのは勿体無いということで、条件付で有と見ていました。

キャンプ序盤は先発調整から進み、先発投手陣が順調な調整を見せていたことから、金本監督から今年は中継ぎかなという発言もあり、中継ぎに戻りそうな雰囲気でした。

しかしながら、キャンプ終盤での実戦機会において、岩貞の状態が上がってこず、先発控えとして期待していた岩田・青柳が二軍落ち、馬場も即戦力にはならない、横山も怪我明けでパフォーマンス上がらず、竹安もいまいちと、全滅状態にあったことから、再び先発としての調整が始まりました。

しばらくは、先発として教育リーグで結果を残していましたが、小野に目処が立ちそうになったこと、才木・高橋遥が思ったよりも成長を見せたこと、そして決め手となったのが、左の中継ぎ候補の榎田を放出ミスター谷間先発ともいえそうな岡本を獲得したことで、今シーズンの中継ぎ起用がほぼ決定しました。唯一の左腕中継ぎの高橋聡の調子が上がってこないことも大きな理由になったと思います。

心配はこの振り回された結果、中継ぎとしてしっかり調整できるかどうかでしたが、オープン戦の登板をみていても大きく心配することはなさそうですね。

 

昨年と同じ顔ぶれの中継ぎ陣

ということで、結局昨年と同じ顔ぶれの中継ぎ陣となりました。ドリス・マテオ・桑原・高橋聡・球児・石崎・岩崎という面々でもう7人の中継ぎ枠はいっぱいです。

心配すべきは、去年からの勤続疲労なのですが、まあそれぞれ打たれる試合はあったものの、球の力が落ちているわけではなさそうなので、順調でしょう。去年よりよくなることはないと思いますが。

去年よりよくなりそうなのは石崎ですね。去年はシーズン終盤からでしたが、今年は初めから中継ぎ陣にノミネートし、代表にも選ばれるなど順調そのもの。球の力も相変わらずなので、気をつけるのは怪我だけという状況。

一方で、唯一心配なのが高橋聡。登板したほとんどの試合(全部?)で本塁打を浴びており、他はきっちり抑えているのですが、見た目にも球のキレがあるように見えず、そろそろ心配であります。まあもう年齢も年齢なのでいつまでもセットアッパーということには行かないと思いますので、石崎・岩崎で球児・高橋聡の座は今年ひっくり返して欲しいと思います。

いずれにせよ、コーチも名言しているとおり、今年は勝ちパターンは疲労や調子を考えながら柔軟に運用できる体制はしっかり整っており、一番心配が少ないセクションです。

 

中継ぎの控え層もぼちぼち

とはいいつつも、勤続疲労もあり年齢もありで心配はつきませんので、備えは必要です。キャンプ前の期待の選手としては、左の中継ぎが不足していることもあり島本とフォームを変えた山本に期待していたのですが、期待通りとは行きませんでしたね。

島本は途中までよかったのですが、大炎上の試合で火消ししきれず一気に評価を落としてしまいました。まあその後は二軍でもよい投球は見せているので、貴重な左腕として高橋の調子が上がらない場合は出番は回ってくると思います。

アピールできた選手としては松田モレノ、オープン戦終盤まで帯同しそれぞれロングリリーフ・敗戦処理、マテドリの休養時のセットアッパーくらいの役割は果たしてくれそうです。

谷川と最終試合に登板した伊藤和も及第点でしょう。守屋も調子がよさそうなのですが、登板機会が回ってきませんでしたね。

後は、歳内は育成契約ですが球速が戻ってきており、松田までとはいわずも、伊藤和くらいは投げられそうな雰囲気です。育成からの昇格第一号になるかもですね。

 

救援投手陣採点 

総括すると、85というところですかね。勤続疲労の影響が問題なさそうというところと、岩崎・石崎の2年目のジンクス組が今のところ順調だというところが高得点のポイントですが、高橋聡の調子が上がらず他に左腕中継ぎ候補が出てこなかったところがマイナスポイントです。

去年に比べると控えの中継ぎ陣は、松田(25試合)、伊藤和(9試合)、メンデス(8試合)、山本(6試合)、榎田(3試合)、柳瀬・才木(2試合)、守屋・竹安・安藤(1試合)と比較すると、松田据え置き、メンデス→モレノ、山本・榎田→島本、に谷川が加わったとなると、去年より豪華な面子になっているといえます。

開幕前の心配は高橋聡だけですね。但し、上がり目を見せるためにも岩崎・石崎・松田・島本・谷川の若手にはがんばって欲しいと思います!

 

キャンプイン時との比較

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投手陣のキャンプ・オープン戦の総括をしてみましたが、改めてキャンプイン時からの期待値との比較をしてみると上記の表のようになりました。

先発陣に関しては藤浪・小野が不安ながらもローテ合格レベルまで入ってきてくれたこと、期待していた先発第二群が全滅だったものの、高橋遥・才木という新星が出てきてくれたことは、キャンプ前の期待値よりもかなり高くなっています。完璧って感じじゃないですけどね。

できれば藤浪にはもうワンノッチアップ、岩貞・能見には確実入りして欲しかったところ。挑戦層も横山・青柳・竹安には入ってきて欲しかった。

中継ぎ陣に関しては、高橋聡の調子が上がらないことと、桑原の調子が若干気になるものの、石崎がはじめから計算できること、先発がある程度目処がたったことにより岩崎を中継ぎに出来たこと、モレノがメンデス以上にいけそうなこと、松田・島本・伊藤和もそこそこ計算できそうなことから、先発以上に順調といえるでしょう。心配点は高橋聡のみ、ここが崩れると榎田放出で左の中継ぎ層が薄くなっただけに大変心配です。中後とか採らないかな(笑)

 

最後に

ということで、今週調子が上がってくると信じていたのに上がってこなかったので、二日間もやっとしながら過ごし、更新をサボっていましたが、まずはポジりやすかった投手陣の方から纏めてみました。

まあ、キャンプイン時の期待値を結構低めに設定していただけに、総じて良くなっているように見えるのですが、特に先発に関しては磐石ではないことだけは確かです。

今年のキーマンは先発は小野、中継ぎは岩石コンビ、と見ています。この3人が中心に入ってくれれば投手陣に関してはシーズンはしっかりと戦えると見ています!

明日は問題の野手陣の総括をしたいと思います。

 

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