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さてさて、5連敗で始まったオープン戦ですが、金本監督も慌てていないとおり、まだ慌てる時期ではないでしょう。甲子園も寒かったし(笑)。
相手も同じ条件じゃんといってしまえばそれまでなんですが、横浜打線がそこまで温まっていたかといえば、別にそんなこともないですよね。
この時期投手がきちんと投げれば、当然投手が有利。野球は一見打者が攻めているように見えますが実は攻めているのは投手、投手は自分の思った球を投げられる一方で、野手は来た球を打ち返さなければいけないので受身です。従い、仕上がるのは投手が先、野手は仕上がった投手の球を見ながら調整していくので、どうやったって仕上がりは遅くなります。これは結果を出さなければいけない若手打者であっても同じことです。
相手投手が調子悪ければ当然打てたりもしますが、オープン戦で実戦とは異なる継投の中で調子の悪い投手を打ち崩して勝ったところで何の意味もありません。ある特定の投手だけ打ち込んで後は抑えられている光景は阪神だけではなく、オープン戦でいえばどのチームにも言えることです。
順番としては
- キャンプ中に打者・投手ともに体を作るとともにフォームを固める(キャンプ序盤)
- 投手が直球を中心に打者に投げ始める(キャンプ中盤)
- ②に打者が慣れる(キャンプ終盤)
- 投手が配球も含め実戦に近い投球をし始める(3月頭)
- ④に打者が慣れる(3月中盤)
- 投手・打者ともに最終調整を行う(開幕前一週間)
といった感じですかね。現在は④の状況です。なので、今打線が冷えていても普通のことです。逆に投手陣は順調な仕上がりを見せていますが、⑤の段階になったところで打たれる投手も出てくると思います。開幕前に「先発ローテが足りない」、「○○投手炎上、開幕に不安」っていう見出しはよく出ると思いますし、キャンプ序盤に③の段階で打っていた打者が開幕後は全く活躍しないということもよくあることだと思います。
5連敗は決して気持ちのよいものではないですし、競争の中にいる若手の打撃が湿っていることは憂うべき状況ではあるのですが、大事なことはたまたま結果が出ることではなく、キャンプから取り組んできたシーズンを戦う上での基盤を、しっかりと実戦の中で確認していくことです。
ということで、まだまだラ米の虎は静観しています。本稼動は来週末くらいからでいいんじゃないでしょうかね。
昨日は試合もなかったので、4試合のオープン戦の結果を経て開幕メンバー予想の更新をしたいと思います。
オープン戦チェックポイントと開幕メンバー予想(投手陣)
以前の記事でオープン戦のチェックポイントは以下を挙げていました。
- 先発6枚がしっかりとしたパフォーマンスを見せること
- 才木はどこまでついてこれるか
- 先発控え投手の巻き返し。特に岩田と青柳
- 中継ぎ控え候補の充実
ではこれをさらいながら見ていきたいと思います。
順調な仕上がりの開幕ローテ候補
キャンプ終了時点では、戦力として期待していた岩田・青柳・馬場が結果が出ず、安芸の横山・竹安の先発候補の状態が思わしくないことから、選手層に関して大きな懸念を抱いていました。
また、先発有力候補に関しても、メッセ:調整不足、秋山:二年目のジンクス、能見:衰え、藤浪・岩貞:パフォーマンスが伸びるか、小野:浅い経験、岩崎・才木:長いイニング投げられるか、と磐石の信頼を寄せるには余りにも心もとない状況でしたが、先発投手に関してはこの4試合で大分目処が立ったように思います。
- 秋山:対H戦4回3安打0失点3奪三振。相変わらずの制球力に直球の力強さも加わり順調そのもの。
- 岩崎:教育リーグに登板し5回6安打0失点8奪三振。相手が格下なのでこれくらいやってもらって当然ですが、最低限5回をしっかりと投げきれたので◎。
- 能見:対H戦3回5安打6失点3奪三振の大乱調。現状投げた投手の中で唯一結果が出ませんでしたが、ベテランなので調整はしてくるでしょう。次回以降の登板に期待。
- 高橋遥:見事な1軍デビューで2回無失点。心配された肩のコンディションも問題ないようなので、開幕ローテ入りは難しいかもだが、先発のチャンスは与えられるでしょう。
- 岩貞:対H戦2回パーフェクト。紅白戦で乱調だっただけに心配していましたが、しっかりと腕が振れ直球もキレがあったので一安心。次回は先発で見たい。
- 藤浪:対DeNA戦4回2安打3失点7奪三振。課題としていた直球はシュート回転や抜けることもなく、素晴らしい出来。完全復活間近。ロペスへの被弾はご愛嬌。後はセット、変化球等細かい部分の調整を行い、順調に開幕へと進んでほしい。
- 才木:対DeNA戦4回1安打0失点4奪三振。実戦で最長イニングを投げ素晴らしい内容で無失点に抑える。今年は二軍中心でよいと思うも、どこまで開幕ローテ争いについてこれるか
- 小野:対DeNA戦5回2安打0失点3奪三振。直球の走りはいま一つも課題の変化球がしっかりと低めに決まり、二塁を踏ませない投球。昨年は投げてみないと分からないという感じだったが、この試合のように投球の幅が広がればシーズン通じて信頼できる投手になれる。
さはさりながら、上述したとおり打者の調整が進んできた三月中旬以降が勝負です。ここで打たれてローテが足りないという事態も起こりうると思いますが、これは後で心配すればよいので、今のところ順調ということには変わりないでしょう。
先発控え層も上がって来い!
ということで、この時期は先述したとおり投手が有利な状況なのですが、能見以外の投手がきちんと抑えられ次のステップに進むことができたこと、これは大きな収穫ですね。これに加え、明日登板予定のメッセンジャーが調整遅れを感じさせない投球を見せてくれれば、高橋遥かは除くとして、先発ローテ候補が8枚揃うので一先ず安心といったところです。現時点では。
とはいいつつも、やはり前述したとおり打者が仕上がってくるのはこれからなので、これからいくらでも打ち込まれる可能性はあり、やはり備えの投手が必要となってきます。
教育リーグでは福永・守屋・岩田が先発し福永は炎上したものの、守屋は6回1失点の好投、青柳・岩田も3回1失点とそこそこの結果。守屋はまあまだ中継ぎか先発か色々やらせている状況で、ローテ争いに入るという感じではないと思いますが、青柳・岩田が調子を上げバックアップとしていつでもいける状態になってくれると、先発ローテの目処はほぼたったといってよいでしょう。
期待の横山はここまで登板なし、竹安は中継ぎ調整をしているので、開幕ローテ争いからは完全に離脱ですかね。おそらく投球フォームの見直しや体力強化を図っていると思いますので、夏ぐらいに出てこれるように、がんばってほしいと思います。
二軍先発候補は才木(一軍かも!?)・高橋遥・馬場・呂・横山・竹安に加えリハビリ中の望月・浜地と若くて将来性のある投手が左右バランスよく揃っているので、しっかりと鍛え上げてほしいですね!特に望月には早く復活してほしいところです!
主力救援投手陣も概ね順調
こちらは先発投手と異なりほぼメンバーが確定しておりベテランが多いですが、総じて順調な調整ではないでしょうか。
- 藤川:対ソフトバンク戦は打ち込まれ心配したものの、横浜戦はストレートも切れており順調な調整
- 高橋聡:既に実戦で3被弾しており少し不安。もともと投げっぷりで抑えていた投手なだけに、キレがなくなってくると死活問題。
- マテオ:対ソフトバンク戦登板。安打・四球は許すも球に力あり順調そのもの。
- モレノ:対ソフトバンク戦/横浜戦登板。ドリマテに比べるとちょっと見劣りするかな。クイックにも課題あり。チェンジアップは素晴らしいので二軍で課題を解決して有事に備えてほしい。
- 桑原:対ソフトバンク戦登板。ちょっと心配してたけど相変わらずのえぐいスライダーで順調な仕上がり。
- 島本:対横浜戦登板。被弾はしたものの、球自体はよかった。次回はリベンジを。
- ドリス:対横浜戦登板。右ひじ違和感での遅れが懸念され、制球面はまだまだかなという印象も、一回をきっちり抑え初登板としては問題ないでしょう。
- 石崎:対ソフトバンク戦登板。侍ジャパンでは完璧な投球。ソフトバンク戦の3失点は寒かったのと、アンダーウェアを着ていたからということで(笑)。次回きっちり抑えてください。
一軍投手の中では松田と谷川が投げていませんが、週末のどこかで投げるのでしょうかね?松田はまた例のごとく肩が痛いとか言い出さなければいいのですが。。。
もう少し出てきてほしい中継ぎ控え層
現状岩崎が先発調整なだけに、敗戦処理・ロングリリーフをできる中継ぎ選手控え層の充実を図りたいところなのですが、現状島本・松田と先発テストも噂される谷川、枠の問題で控え層にはカウントできないモレノのみです。
教育リーグでしっかりと結果を残し、一軍テストに上がってきてほしいのですが、今のところ7日の試合を3回無失点に抑え好調を維持している伊藤和くらいですかね。もともと先発でしたのでロングリリーフ適正はある且つ、奪三振能力も高いのでぜひとも桑原二世になってほしいのですが、今年はいよいよ背水の陣です。このまま好調を維持すればどこかで登板機会あると思いますので、しっかりアピールしてほしいと思います。
守屋も調子がよいようですが今は先発調整ですね。どこかでロングリリーフのテストしてもいいと思うんだけどな。
逆に残念なのが、不足している中継ぎ左腕で期待したい榎田と山本、キャンプから教育リーグにかけてあまり結果が出ていません。この二人がある程度計算できると非常に楽なんですけどね。。。今後の奮起に期待したいと思います。
開幕ローテ・ブルペンレース(3/8)
ということで、現時点での開幕ローテ・ブルペンレース状況の更新です。青塗りが変更点です。
- 完全復活間近の藤浪を1ノッチアップ
- 炎上の能見を1ノッチダウン
- 結果を残し小野を1ノッチアップ
- 長いイニングを投げた岩崎・才木を有力枠に昇格
- 既に3被弾の高橋聡を1ノッチダウン
- 調子のよさそうな伊藤和と守屋を1ノッチアップ
- 先発炎上の福永を1ノッチダウン
オープン戦チェックポイントと開幕メンバー予想(野手陣)
続いて野手陣です。なんせ冷え冷えですので余り語れることもないのですが、チェックポイントとしては以下を挙げていました。
- ロサリオが開幕に向け調子を上げられるか
- 捕手の起用方法
- 遊撃手争い
- 鳥谷vs上本
- 二遊間の守備
- ラッキーボーイはどこまで残れるか
ロサリオの調整はこれから
オープン戦6打数1安打で早くも大丈夫!?の声が上がっているロサリオですが、こうなるのは もはや分かりきっていたことでしょう(笑)。これまで相手投手も直球主体、抑えるための配球を大してしていなかったのですから、ここにきて投手が仕上がってきたところで内角の直球と外角の変化球で攻め始めるのは当たり前ですし、まだ慣れていない球になかなか対応できないのは当たり前。
大事なことはここから開幕に向けてどのように打撃を調整していけるか。既に外角を我慢して見送り四球を選んだり逆方向に運ぶという意識で打席に向かっており、対応しようとする意識は見えます。対応できるかどうかは別として。
頭のよい打者ですので、必ず対応してきてくれると信じていますが、ここから数試合は色々と試す中で不調に陥ることもあると思いますし、じっくりと我慢してみるべきだと思います。
どうこう語るにはまだ早すぎます(笑)
捕手はなかなか決まらんね
紅白戦でホームランと二塁打を打ち打撃開花か!?と思わせてくれた梅ちゃんですが、その後結果が出ていませんね(涙)。また試行錯誤に入ったとか何とか。原口も打撃不振、坂本も特によい結果は出ていないし、島本が打たれたホームランのリードは反省点。ということで、まだまだ決まりそうもありません。まあ開幕は梅野だと思いますが。
そんな中で横浜戦に先発マスクを被りよいパフォーマンスを見せた長坂。小野をうまくリードし、盗塁も見事な送球で二つ刺すなど、地味ながらアピールを続けています。まあ、使える捕手が増えることはいいことなんですが、早く誰でもよいので軸の捕手に出てきてほしいですね。
二遊間争い
まずは、問題ないとは思っていましたが上本が怪我の影響を感じさせない状態で戻ってきたことがプラスポイントですね。
一方で、レギュラー争いと言う観点ではこちらも捕手以上に混沌としています・・・二塁は上本と鳥谷のどちらか、遊撃手は西岡・糸原がリード、北條が一歩後退の形です。ラ米の虎としては中堅に中谷を使うとすると、二遊間でリードオフマンを作らなければいけないので、糸原と上本を推していたのですが、二人とも守備面で心配を除かせてしまいました。糸原はなんでもないゴロを失策、上本はゴロへのチャージが甘く内野安打に、その後併殺コースをジャックル。横浜戦で大和に中谷のタイムリーを好守で塞がれたのを見ると、なんとも悲しい気持ちになってしまいました。では、西岡・鳥谷がよいのかというと、守備面ではあんまり変わらないかなと思います。堅実性では鳥谷でしょうが、守備範囲がねぇ。
ここはもう開幕後も調子を見ながら使っていくのかなと思いますし、守備面の不安も今年は消えないでしょう。ただ、二遊間はコンビネーションも必要となることから、西岡や糸原を二塁に戻したりとキャンプで余り想定していないことを実戦ではやらないでほしいと思います。
守備・走塁のポテンシャルで言えば、植田・熊谷なのですが、守備固め・代走のことを考えればどちらかは一軍に入れたいところです。ただ、リードオフマン系のプロスペクトが不足している中で、やはり打てる打者に成長してほしい。島田に関しても同じことが言えるのですが、打席機会を奪うような形で一軍に置くのであれば今年は我慢して二軍でじっくりと打撃を鍛え、結果が出てきたところで一軍にスタメンで使うつもりで上げてきてほしく思います。
島田は二軍から頑張ろう!
キャンプから実戦でよいところを見せていた島田ですが、オープン戦では結果が出ず二軍落ちとなってしまいましたね。まあそううまくは行きませんし、攻走守ともにポテンシャルの大きさは首脳陣にアピールできたことでしょう。
後はリードオフマン型の選手を目指すのであれば、やはりソフトバンク戦でノーアウトランナー二塁の場面で進塁打を打てずに三振しましたが、この打者を打ち取るのは簡単ではないという粘り強い打者を目指す必要あり、この点を含め課題は色々と見つかったことでしょうから、今年は二軍でしっかりと鍛え、将来の1番打者を目指してほしいと思います。
きちんと実戦機会を与え課題を明確にした上で二軍に落とすことが出来ているので、熊谷とともに非常に有意義なキャンプを過ごせたのではないかと思います!昔の社会化見学的な殆ど使わずに下に落とすという一軍抜擢とは意味が違います!
ということで、打線に関しては冷え冷えなので多く語ることがないのですが、一つ言えることは前述したとおり、投手が有利な時期の中で今はどうこういうタイミングではないということです。ここから一週間くらいで仕上がった投手と対戦する中で誰がパフォーマンスを上げてくるか、ここに尽きるでしょう。今、調子の悪い投手から打っても何も参考になりません。
開幕スタメンレース(3/8)
- 課題が出てきたロサリオを1ノッチダウン(精神剤のため)
- 一軍昇格後、やはり魅力的な打撃と走塁を見せる上本を1ノッチアップ(後は守備)
- 打撃面で疲れの見える植田を1ノッチダウン
- 地味に結果を残している陽川を1ノッチアップ
- よくわかんないけど調子上向きっぽい高山を1ノッチアップ
- 一軍でもヒットを放ち、守備固めも問題なく動けそうな山崎を1ノッチアップ
- 課題を見つけ二軍へと旅立った島田を育成枠に降格
最後に
ということで、実はラ米の虎としても5連敗は悔しいですし、今年も貧打かと早くも弱気の虫が走っているのですが、心の清涼剤のために、まあ今は打たなくてもどうでもいいと整理をしてみました。
3月1週目での大きな収穫は、相変わらず怪我がないことと、主力投手候補たちが能見を除き順調な仕上がりということですね。後は今日メッセがきちんと投げてくれれば一安心なのですが、大黒柱なだけに、いま一つということであれば大問題です。チェックポイントは打たれてもよいので直球が走っているかどうか。ここが確認できれば後はメッセなので調整してくれるでしょう。
直球が走らないようであれば、肩のコンディションに不安が残るか、考えたくないですが衰えまで頭によぎってしまうので、ぜひ元気な姿を見せてほしいと思います!
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