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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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練習試合/対起亜戦感想(2月21日)

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

昨日は対外試合4試合目の起亜タイガース戦。昨年の韓国リーグの覇者ということもあり、練習試合相手としてはいい相手かなと思っていましたが、非常に大味な結果になってしまいましたね(汗)。

それにしても良し悪しは別としてどんでんの解説はいつ聞いても面白い。原口・梅野・坂本の夫々のリードの話(全員批判してましたが笑)、江越のスイッチの話、各打者の打撃、どれを聞いても阪神愛に溢れていますね。本当に飲み屋で隣で解説してほしいです(笑)

今日の試合はベテラン選手および外国人選手がそれぞれ1イニングずつの実戦初登板、結果うんぬんよりも、順調な調整が進んでいるかを中心に見ていました。そして、ルーキーの馬場の実戦初登板。逆に馬場はアピールしなければいけない立場なのでどの程度投げられるか注目していました。

野手陣は相変わらず若手プロスペクト+ロサリオという形。次回実戦はオープン戦となるので、オープン戦出場権獲得のための最後の実戦アピールの機会となります。

それでは、本日の試合を振り返ってみたいと思います。

 

試合結果

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非常に大味な試合結果となりました。初めの4イニングはパワプロかと思わせるような攻撃で、相手投手もクイックが下手だったので走り放題。今日は会社に行くまでに観戦終わるかなと思っていましたが、5イニング目以降はたこ焼きでしたね。

では個別の感想です。

 

投手陣感想

順調なリリーフ投手陣

昨年60試合クインテットを作ってしまった中継ぎ陣、勤続疲労が懸念されましたが今のところ杞憂に終わりそうですね。夫々完璧な投球とはいかずも、強力起亜打線に対し、初登板にしては上々の出来だったのではないでしょうか。特にマテオが球も走っており、モレノとの競争効果もあるのか、非常によい仕上がりでした。

実戦初登板のモレノは1死球与えたものの、良い出来だったのではないでしょうか。解説は初登板で力が入っているといっていましたが、直球は150km/hオーバー、変化球は特にチェンジアップが非常に効果的でした。体の開きが早いかなと思っていましたが、外国人投手はどちらかというと上体に頼った投球をするので、今日くらいの投球をしてくれればドリス・マテオの控えとしては十分ではないでしょうか。

 

順調な能見といま一つのメッセンジャー

左右のチームの柱が今季初登板。メッセンジャーは昨日は直球が走ってなかったですね。球速も140km/hでるかどうか。本人も納得していない様子でしたが、開幕投手も決まっており、まあ仕上げてきてくれるでしょう。

能見は直球・変化球とも良かったですね。年齢的に5/6番手くらいと考えていましたが、まだまだできるところを期待させてくれる内容でした。昨年も勝ち負けはそこまでつきませんでしたが、登板試合の23試合のチーム成績は15勝8敗と7つも貯金を作っています。昨年は6回以降に球威が顕著に落ちていたので、今年も長い回は難しいかもしれませんが、かつての下柳的ポジションを担ってほしいですね。打線が去年よりよくなりそうなので、勝ち数ももう少しつくのではないかと思います。

 

相変わらずの岩田

前回のシート打撃でもいま一つの結果だった岩田でしたが、昨日は押し出しからのホームランで5失点の大炎上。むちゃくちゃ制球が荒れているわけではないのですが、コーナーを狙いすぎてストライクが入らない、甘く入ったところを痛打と、テンポの悪い投球スタイルがベテランになっても全然改善されません。

次のチャンスがあるのかは分かりませんが、昨日の記事でも書いたとおり、全然駄目だと思っていたら意外と活躍するのが岩田。先発控え陣が手薄いのでどうにか谷間を任せられる状態にはなってほしいのですが、一体岩田はいつになったら投球フォーム探しの旅が終わるのでしょうか(涙)

 

明暗を分けたルーキー初登板

そして、実戦初登板となったドラフト1位ルーキーの馬場1死しか取れず6安打4失点と非常に厳しいデビューとなりました。打たれた安打が直球ばかりだったのですが、直球が140km/h程度しか出ておらず、シート打撃よりも直球のキレがありませんでした。

球速が出なかったとしても、キレがよい直球であれば変化球とのコンビネーションで打ち取ることはできると思うのですが、昨日は完全に棒球でしたね。

まあ、田舎のマイナー大学リーグから出てきて、初登板で緊張もあったと思いますし、直球は緊張が解れればもう少しキレは出てくると思いますが、恐らく問題は投球フォームにあるのかなと思います。

小さいテイクバックからバランスの良い投球フォームで投げているので制球面は悪くないのですが、ドラフト後の金本監督のコメントでも、キャンプ中の解説者も言っていたとおり、踏み出した左足が突っ張っており、一言でいうと下半身が使えておらず、球持ちが悪い。なので、剛速球リリーフ陣の後に登板すると相手打者にとっては非常に見えやすい球だったのでしょう。

メッセンジャーのように投げ下ろすタイプの投手であればテイクバックが小さく、踏み出した足が突っ張っていてもいいのですが、その場合は外国人投手のように上半身の力に頼る必要があり、そこまで上背のない馬場が目指すタイプはそれではないはず。

このストレートの球持ちの良し悪しは馬場が1年目からものになるかどうかの物差しとしてみていたのですが、今のところは厳しそうですね。まずはじっくりと下半身中心に体を鍛え、投球フォームを見直し、直球の質の向上を図ってほしいと思います。努力家の頭の良い投手なので、必ず克服してくれると思いますし、もう一度くらいチャンスをあげてほしいと思いますが、夏頃に出てくるくらいのつもりで頑張ってほしいですね。

その馬場の尻拭いをする形で登板した谷川。昨日は1軍合流すぐということもあり控え投手で待機していたのですが、早速登板機会が訪れました。

この投手はよいですね。まずマウンド裁きが非常にふてぶていしい!満塁のランナーが溜まった場面で出てきて、どうやっても緊張するところだと思うのですが、押し出ししても「だから何?」みたいな表情で、キレのよい直球を右打者の内角に投げ込み2奪三振、ピンチを1失点に納めました。ただ、左打者にはちょっと投げづらそうにしてたかな?

昨日の結果であれば今後も登板機会は訪れると思いますし、馬場には悪いですが、出てくる選手はこういうぽっと出てきたチャンスをしっかりとモノにしてのし上がってきます。リリーフ陣も高齢化が進んでいるだけに非常に楽しみな投手ですね。

 

ということで、明暗がくっきりと分かれた各投手の初登板だったのですが、今懸念として考えている先発投手の控え層、これが全滅しかけています。岩田・青柳・馬場は結果出ず、安芸の竹安・横山もいま一つの状況で、唯一生き残っているのがまだ無理はさせられない才木のみという状況。

理想としてはオープン戦途中まで最低8枚くらいの候補がいて徐々に篩いにかける形がよいのですが、今のところメッセ・秋山・能見・藤浪・岩貞・小野の誰も離脱できない格好となっています。

 

そして岩崎の処遇にまた迷いが生じる

一方でリリーフ陣はマテドリ・桑原・球児・高橋聡の昨年活躍組みに加え、松田・島本・石崎と昨日登板の谷川とよい結果を出しており、安芸でも守屋・山本・福永・伊藤和あたりはアピールできています。投手の序列として重要なのはまずは先発投手、勝ちパターンリリーフは3枚いれば本来は十分、5枚いれば完璧な状態。

こうなると、現在中継ぎに再転向が噂されている岩崎の処遇がまたわからなくなります。このまま控え先発投手が結果が出ないのであれば、左の島本も敗戦処理としては十分活躍できそうな投球をしているだけに、今シーズンに限っては先発起用のほうがよいかもと思い始めてきました。

どうやらオープン戦初戦のヤクルト戦で先発するようで、恐らく4イニング程度は投げるでしょうから、そこで2順目以降の対応がよくなっているか注目したいと思います。

竹安・馬場はまだ経験不足で育成途中ですみますが、岩田・青柳・横山のある程度実績がある組は言い訳はききません。ここからしっかりと調子を上げていってほしいと思います。

 

野手陣感想

ロサリオ一回小休止すれば?(笑)

もう止まらないですね(笑)。今日もチャンスでヒット2本で3打点、2本目は外角の球を右中間に運び、昨年までの対戦相手からしっかりと結果を残しました。

それに加え、いくら相手投手のモーションが大きいからといって、三盗まで成功。走塁の意識も高く、外国人によくある素行上の問題もまったく見られません。

それどころか、悩める子羊の江越にバッティングまで教えてあげています(笑)。動画見ましたが、恐らくドアスイングになっている江越の軸足のためと腰の回転のタイミングについてアドバイスしていたのかと思いますが、江越とのティーバッティングのスイングの違いが明確で、本当にきれいなスイングをしますね。このアドバイスを受けて今日は左打席だけでしたが、江越の右打席がどう変わるか見てみたいところです!

ということで、もう期待が200%に膨らんでしまっているロサリオ、もう怖すぎるので一回小休止して、少し安心させてほしくも思います(笑)。

 

島田・植田の1/2番は面白い

ここ最近の実戦でよく組んでいる1番/島田、2番/植田、非常によいですね!

島田はプロ入り初ホームランを含む2安打、凡退の打席もよい当たりを放っていました。特に評価したいのが1打席目のバスターからの三塁線二塁打と一発で決めた送りバント

ホームランは放ちましたが、どんでんがいうとおり決して長距離打者ではないので勘違いをしてはいけない。短~中距離打者に求められるものは、打撃に加え進塁打・送りバント・エンドランでバットに必ず当てるなどのチーム打撃、これを今日しっかりとこなしてくれたので、期待がものすごく膨らんでいます。

ドラフト時には外野手は溢れているのでなんで島田?みたいな意見もネット上に多かったですが、このサイトでは常に島田が今ドラフトの最大のヒットと言っていただけに、この活躍は非常にうれしく思っています(まあシーズンはじまらないと判りませんが)。

ドラフト情報の寸評では、打撃・走塁・守備ともにプレーが軽いというところが懸念されていましたが、今のところ全てに関ししっかりできており、盗塁時のスライディングに関してもしっかりと練習し、盗塁練習では成功率100%を記録しました。

本当に赤星二世、いや長距離も打てる赤星というスーパー選手となる希望まで見てきました!

今日は中谷、高山は安打こそ出たものの打撃内容が全然よくなかったので、俊介もまだ結果が出ていない中、本当に島田が開幕スタメンということもありえるかもしれません。

あんまり褒めると逆フラグになりそうなのでこの辺にします(笑)

そして植田も1安打に加え四球もきっちり選び、相手投手のモーションにも問題はありましたが、余裕の2盗塁とこちらも存在感を発揮しました。

この二人が何が面白いかというとやはり狙って盗塁ができるところ。鳥谷の二塁コンバートに伴い、現状控えが予想される上本がラインアップから抜けてしまうと、スタメン候補で盗塁を狙えるのが糸井のみという状況になっています。

広島が菊池・田中・丸・鈴木誠・安部と5人も走れる選手を揃えている中、糸井のみの阪神打線は非常に重たく、点を取るためには打つしかオプションがない形になってしまいます。

中谷・高山の長打力は魅力的なのですが、現状甘く入った球を捕らえるしかできておらず、好投手が出てきたときは、失投など殆どしてくれません。その場合、足を絡めてプレッシャーをかけるということができないので得点オプションが限られてきます。

島田・植田に打撃と出塁能力の目処がたち、足で相手にプレッシャーをかけ相手の配球を限らせることができれば、糸井・ロサリオ・福留・大山・鳥谷といったところでの得点の可能性は高くなり、非常に面白い打線が組みあがるのではないかと思います。

まあ、これからオープン戦で一流投手と対戦していく中で、打撃面を中心に色々と課題も見つかるでしょうから、将来構想としてくらいに考えますが、それにしてもここ2年長距離砲の育成に時間を割いてきた阪神の中でリードオフマン候補が出てきてくれたのは、非常にうれしいですね!

 

糸原・大山も小休止すれば?(笑)

ロサリオ同様絶好調の糸原と大山。

糸原は相変わらずの勝負強い打撃で3打点。逆方向への二塁打はあわやホームランかという当たり。とにかく直球に強いですし選球眼もあり、スイングスピードの速さは金本監督も認めていましたがここまで長打力があるとは思いませんでした。3番もいけるんちゃう?言い過ぎか(笑)

西岡はまだ実戦にそこまで出てきていませんのでこれからの競争ですが、打撃面では北條・植田に二歩くらいリードかなという感じです。ただ、北條・植田も決して悪くありません。糸原が良すぎるのです(笑)。

現状遊撃手争いをしていますが、起用の感じから見て現状遊撃手筆頭候補ですかね。ただやはり守備面での不安があるので、二塁で起用が望ましいのですが、もう遊撃/植田・二塁/糸原で鳥谷と上本は控えでもいいんじゃないというくらいの活躍ですね。

大山は安定の2安打。どんでんは二本目の二塁打を「もっとひっぱればえーのに」と言っていましたが、逆に追い込まれてからの安定感という面ではナイスバッティングだったと思います。

中谷・大山は期待の右の長距離砲なのですが、好機で打席を迎えたときの何とかしてくれる感は大山のほうが断然上、中谷は押せ押せのムードや期待していないところでの一発という魅力があるのですが、計算したい中軸としては大山の方が期待感が高いですね。なので中谷は6/7番くらいに置いておくと非常に怖い。現状の打線では糸井・ロサリオ・福留・大山・中谷という並びも可能なので、リードオフマンを誰にするかが依然課題ですが、昨年よりもっと厚い打線には確実になりそうですね。

 

中谷はちょっと心配

ここのところ中谷に当たりが出ていませんね。同じく高山も打撃内容がよくないのですが、今日の犠牲フライの内角を捌いた内容を見ても徐々に回復傾向かなという印象。逆に中谷は昨年のバットが遠回りする打撃に戻ってきている感じがして、外角の球は逆方向に強く打つことを意識しているのかと思いますが、浅いライトフライになることが殆どです。

現状定期的に更新している開幕スタメンレースでレギュラー有力候補においていたのですが、このまま結果は後回しとして打撃内容が改善しないと、これから実戦に出てくる俊介や大躍動の島田にかっさわれていく可能性も出てくると思います。

後、どんでんが解説で「トップを深く入れすぎ、みんな背番号が丸見えになる位置から振っているのでスイングが安定しない」といっていたのですが、原口・北條・中谷・梅野みんなそんな感じですね(高山はどっちかというとタイミングの問題)。

これは去年原口・北條を見ていて特に感じていたことなのですが、強い打球を意識するがあまり、スイングが安定せず引っ掛けた打球が多くなり結果が残せませんでしたが、これが影響しているのかなと素人ながら納得してしまいました。

短距離系の打者は大和・俊介・上本・糸原そして打撃スタイルをもどした鳥谷と改善が見られたのですが(恐らく平野コーチの功績)、長距離系の打者がことごとくこの状態になっているので、金本・片岡体制の指導方針は適切なのかと改めて疑問を持たされました。まあこれが長い目でみたときのステップの一つで、今年・来年に開花するというのであればいくらでも待ちますし、この心配が杞憂に終わってくれることを切に願っています。

大山・島田・植田・糸原といった新しい選手が出てくるのは嬉しいのですが、そろそろいつまでたってもプロスペクトばかりではなく、糸井・福留・鳥谷に変わるチームの中心打者という存在に出てきてもらう必要があります。毎年毎年新しい選手がポジションを取っていくというのではチームが安定しません。特に主軸候補の高山・大山・中谷には今年・来年中にしっかりと軸になってもらう必要があり、失敗のないように育成を進めてほしいと思います。

 

最後に

 

本日は見所満載だったので長文になりましたが、ご覧頂きありがとうございました。

本日打線が点を取ったことで、明日はご褒美として半ドンのようですね。

いよいよ、週末からオープン戦も始まり、キャンプも最終局面に入ってきます。ベテラン選手はこれから調整に入りますが、若手選手はこれからが開幕一軍入りをかけた勝負本番です。

まずは後1クールとなったキャンプを無事怪我がなく完走し、実戦での開幕一軍レースに入って行ってほしいと思います。


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