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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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大和流出の後の遊撃手候補は?①

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

それにしても、暇ですね。今年はフロントワークが極めて俊敏だったため、戦力補強があっという間に終わったのはよいのですが、阪神タイガースのもっぱらの話題といえば、オフのイベント情報ばかり、真に記事を書くのに苦労してしまいます。

他球団でいうと、新外国人が続々と決まっているものの、松坂の中日の入団テストが話題を呼んでいますね。かつてのレジェンド投手、綺麗な引き際をみたいのですが、復活されてしまっても逆に困る、悩ましいところです。

 

さて今日は以前から記事にしようとは思っていたのですが、先に書かないと賞味期限が切れてしまいそうなテーマが色々あったため後回していた、大和が流出してしまった後の遊撃手候補について考察してみたいと思います。

 

遊撃手に求められる条件

言わずもがななのですが、遊撃手に求められるものはまず第一に守備です。昨今では併殺打をとる際など反転する動きの多い二塁手の重要性が上がっており、C/菊池などは守備で多大な貢献をしていますが、三遊間の深いの打球処理を要求され、守備範囲・肩・捕球・送球精度のすべてが求められる遊撃手が内野の守備の要であることは論ずるまでもありません。

従い、打撃に関しては二の次になるのですが、さわさりながら最低限の打撃は求められます。敏捷性の求められる守備位置なだけに、長打力というのは期待しにくいところではあるのですが、最低限打率.250程度、出塁率.310程度といったところでしょうか。この程度は打ってくれないと、守備固めがせいぜいでしょう。

長打力を求められないので、通常の打順としては2番の繋ぎ役か、捕手の打撃次第にはなりますが、7番か8ということになります。

2番となった場合は、上記の最低限の打率・出塁率に加え、送りバント・エンドラン・進塁打・打席での粘り等のチーム打撃、そしてクリーンアップへと繋がっていくことを考えると走力、できれば盗塁能力も求められます。これができない場合は上位打線では使いにくく、下位打線での起用となるでしょう。かつての阪神で言うと、久慈・藤本などは小兵の割りにこの辺りの能力が高くなく、2番ではなかなか使いにくかったという事実があります。F/Aで出て行った大和も同様ですね。

もちろん3割近くの打撃を残してくれれば1番でも起用されますが、2番/遊撃手の理想的というか象徴的な選手としては、M/小坂、G/川相、D/井端、Bf/大引、Bf/安達、そしてT/和田などが挙げられますね

勿論、守備に加え打撃もすばらしい選手となると、構想がまったく違ってきます。基本的に守備に重点を置きたいポジションだけになかなか打撃もとなると難しいのですが、古いところだとD/宇野、S/池山、F/田中幸、C/野村、C/高橋慶M/西岡、L/松井稼、L/中島/G/二岡、G/坂本、T/鳥谷など1番やクリーンアップも任せられる選手が出てくると、チーム編成が大きく変わってきます。

例えば、遊撃手の選手が中軸を担ってくれることで、本来中軸を置きたい左翼・右翼・一塁・三塁のポジションを育ちにくい大砲候補の育成枠として使うことができ、例えば大きく育てたい大山などを三塁/7番に我慢して起用することができます。これが、6番育成選手→7番非力な遊撃手→8番捕手となると、下位打線の怖さがまったくなくなり、チーム編成上は6番は外国人や力は落ちているが実績のある選手で賄わざるを得なくなり、チームの新陳代謝を遅らせる一つの要因になってしまいます。

阪神は鳥谷がいるうちに有力大砲候補選手をドラフトで獲得し育てればよかったものの、長年海外帰りやF/Aに頼り、更にそれらのポジションが聖域化してしまったが上に、なかなか新陳代謝を図ることができませんでした。

従い、打力のある遊撃手がチームにいるということは、他のチームと差別化を図れる大きなストロングポイントとなります。

広島は田中と菊池の守備が優先される二遊間を1/2番で使えることにより、本来中軸に置きたい、右翼で鈴木誠・野間三塁で堂林・安部・西川などを、育成目的も含め下位打線で起用することができ、彼らの成長とともに(野間・堂林は伸び悩んでいますが)、全く隙のない打線が出来上がっています。

 

歴代の阪神の遊撃手

現在鳥谷が三塁転向し、北條の不振、大和のF/A流出でぽっかりと穴が開いてしまった遊撃手ですが、伝統的に阪神は名遊撃手が育ちやすいチームです(逆に大砲が育たない・・・)。

古いところでいうと伝説のショート/吉田義男から始まり、阪神生え抜き初の二千本安打/藤田平、西武から移籍し遊撃手でもベストナインを獲得した真弓明信、現チーフコーチ/平田勝男、短期決戦の鬼・チュッ(笑)/和田豊、現一軍守備コーチ/久慈照嘉、数年、今岡・秀太などを挟んで、現二軍守備コーチ/藤本敦士、そして現在に至るまで連続試合出場を続ける鳥谷敬と、実にラ米の虎の物心がつくころから、暗黒時代も含めて遊撃手に困るという事態はありませんでした。

鳥谷はルーキー時代から実に13年間遊撃手の座を守り続けていてくれたのですが、鳥谷以降、ドラフトで野原・高浜と上位でポスト鳥谷の高卒高校生遊撃手を獲得したものの、思ったような成長を見せてくれませんでした。鳥谷が連続イニング出場を続け出場機会がなかったのと、当時の首脳陣では将来的なビジョンを持った起用ということをして来なかった為、育つものも育たなかったのでしょう。勿論本人の実力もありますが。

いよいよ鳥谷が遊撃手限界というか金本監督就任に伴い若手にシフトしたことにより、北條をレギュラーに沿え、キャンベルの調整不足もあり鳥谷の三塁コンバートが実施されましたが、北條不振に伴いこの構想は崩壊、そしてようやく打撃面でも成長を見せてきた大和の突然のF/A移籍となんとも噛み合わない結果となってしまいました。

これならばまだ鳥谷を遊撃手で調整させておいたほうがよかったのではないかと、多くの方が思っていると思いますが、まあ結果論ですね。それくらい去年の北條は大型遊撃手への期待を持たせてくれていました。

 

阪神の遊撃手候補

ということで、ぽっかりと穴の開いてしまった阪神の遊撃手、現在の候補のどの選手をとっても現時点での能力では大和にかなう選手はいません。

しかしながら、逆にチャンスと捕らえたいのは大和を起用した場合は7番でしか起用のしようがなかった打線に(まあ、大和が来年打撃で更に成長を見せれば二番でよかったんですが。)、ストロングポイントを作れる可能性が生まれてきたということです。

ということで、各候補選手を見て行きたいと思います。

完全に独断と偏見で点数をつけていますが、見方は以下のとおりです。

5:超期待できる、4:期待できる、3:普通、2:期待できない、1:全く期待できない

 

#2北條史也

打撃:3 出塁:4 長打:4 チーム打撃:3 走塁:2 守備:3 伸び代:5

全ての狂いは北條の伸び悩みから始まりました。昨年105安打を記録し、出塁率も.341と上位打線で使っても優秀、特に後半戦で成績を盛り返してきたことから、今年は更なる飛躍を期待していました。

G/坂本・S/山田・C/鈴木誠など高卒選手の有力選手は出てくるときはがっと伸びて来ます。そんな選手が増えているだけに、北條にも同様の期待をしていました。

オフにはS/山田と自主トレを実施し、筋力を大幅にアップ、足も速くなった(これは信じてませんでしたが)、と大いに期待を持たせ、キャンプ・オープン戦途中まで結果が出ていましたが、どうも筋肉をつけすぎキレが落ちてしまったとのこと。金本筋トレ教の被害者というか悪く解釈してしまったケースでしょう。

開幕6番でスタートし、開幕後の不振のあとG/大竹から二打席連続本塁打を放ったときは、ここから大きく盛り返すものと思っていましたが、結局シーズンを通して打撃・守備ともに精彩を欠きました。

もともと守備は高校時代から坂本よりもうまいと言わしめた選手。今年も守備はうまくなったかなと思いましたが、特に捕球を中心にまだまだですね。

ただ守備・打撃ともにポテンシャルは高いので、今年のオフは遊撃手としてのキレの向上を意識してトレーニングをしてほしいと思います。今年は結果がでませんでしたがラ米の虎の中では遊撃手レギュラー筆頭候補です。一年結果が出ないとまわりもうるさいですが、失敗もひとつの成長の糧です。本当は足踏みせずに進んでほしいのですが、今年の悔しい結果が必ず来年に繋がるものと信じています。

一方で、足は遅いので2番打者としては使いづらい。北條の打撃が成長すれば6番/7あたりにいても相手からすれば非常に怖いでしょう。実は四球も選べ出塁能力も高いので、今岡・マートン型の大型1というのもありだと思います。

 

#5西岡剛

打撃:4 出塁:3 長打:2 チーム打撃:3 走塁:3 守備:3? 伸び代:1 (復活:4)

今年アキレス腱断裂の大怪我からの復活を遂げた西岡。もともとは遊撃手の名手だったものの、大リーグそして鳥谷のいた阪神においては二塁手をメインに守っており、長いこと遊撃手を守っていません。

ただし、野球センスでいえば、どの選手にも勝るセンスの持ち主です。阪神復帰後のあご周りにお肉がついた姿から、血の出るようなの努力でかつての幕張のスピードスターを髣髴させる姿まで戻ってきました。今季二塁手の守備を見ても、明らかに昔とはキレが違います。来年34歳となりもう超ベテランの域なのですが、肉体改造の効果が出て完全復活となれば遊撃手候補の一番手でしょう。

スイッチヒッターなので使い勝手もよく、キャラ的には核弾頭に向いています。足も二軍では盗塁も決めていたので、足も含めて復活すれば1番での起用も見えてきます。

幕張のスピードスターの完全復活でカムバック賞の受賞を狙ってほしいと思います!

 

#62植田海

打撃:2 出塁:2 長打:1 チーム打撃:2 走塁:5 守備:4 伸び代:5

守備面ということであれば、一番期待されるのが植田でしょう。今年は打席数は少ないものの、一軍でも両打席で安打を放ち.278を残し、打撃面でも成長が見られます。

特に期待したいのが走塁面。無茶苦茶足が速いですこの人。いつの試合だったか忘れましたが、二塁から浅いライト前ヒットで右翼手からよい返球が戻ってきたにもかかわらず、余裕の生還を果たし、走塁センスはピカイチです。

守備面は守備範囲が広く、送球も速いので、うまくなるポテンシャルが一番の選手だと思うのですが、まだまだ安定感には欠けます

打撃面での成長と細かいプレーができるようになれば、2番でも使いやすい選手となりますが、まだまだ全体的な成長が必要です。ラ米の虎としては打撃面でまだまだ成長が必要なようであれば代走・守備固めで一軍起用するのではなく、二軍でしっかりとレギュラーとして打撃を磨き大きく育ててほしいと思っています。

打撃面がある程度改善すれば、内野版赤星の誕生も夢ではありません!

 

#33糸原健斗

打撃:4 出塁:4 長打:2 チーム打撃:3 走塁:3 守備:2 伸び代:3

今年ルーキーながらそこそこの結果を残した糸原、広島戦9点差逆転試合の決勝タイムリーを放つなど、勝負強い打撃が持ち味ですが、ラ米の虎が一番評価したいのはIsoD.103を記録した選球眼。上本同様この打者が二番にいたら相手はいやですよ。

小柄ながら小力もあり、勝負強いため、この選手であれば鳥谷の後の7番に置いても十分打撃面でも期待できます。

一方で、問題は守備と走塁能力。足は遅くないのですが恐らく盗塁はできないタイプ。今年の起用がほとんど7番だったので盗塁のサインがあまりでなかったのかもしれませんが、足で仕掛ける攻撃というのが2番においた場合に余り期待できない感じです。

それよりも問題は守備。元々二塁手・三塁手が本職にもかかわらず、今季はキャンプ・オープン戦でもほとんど試されなかった遊撃手での起用となりました。大和が出て行ってしまった遠因だと今でもラ米の虎は思っています。

大和はもとより、他球団の遊撃手と比べても明らかに守備範囲が狭い。それに加え送球までの動作に時間がかかりすぎており、遊撃手の動きではありません。これまでやってなかったポジションなので、これからうまくなる可能性がありますが、いかに打撃が魅力的といっても、遊撃手として最低限の守備ができないようであれば、スタメンには入れてほしくないというのがラ米の虎の意見です。上本との二塁手争いの方が現実的でしょう。

とにかく遊撃手のポジションを狙うのであれば守備の向上を図ってほしいと思います。

 

というところで、ちょっと長くなってきたので、一旦今日の記事はここまでにしたいと思います。続きは近日中に更新いたします!(ネタがないから分けてんだろ!とか言ってはいけません

本日もご覧いただきありがとうございました!

 

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