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本日は前回に引き続き、大和がいなくなった後の遊撃手候補に関する考察です。前回の記事は以下リンクご覧いただければと思います。
前回は各選手の考察をしていたのですが、その続きから参りたいと思います。
阪神の遊撃手候補続き
#3大山悠輔
打撃:4 出塁:3 長打:5 チーム打撃:3 走塁:3 守備:1 伸び代:5
全国1億2千万人の阪神ファンと南米の一阪神ファンの期待の星。ルーキー年の成績は十分とは言えませんが、後半戦およびCSでの活躍を見ると期待が高まってきます。
秋季キャンプでもっぱら話題をかっさらったのが、大山の遊撃手挑戦。鳥谷が今年復活してしまっただけに、使いたい大山のポジションがなく、出場機会の増加も見据えて遊撃手への挑戦をしています。
首脳陣としても本気で起用することを考えているわけではないと信じていますが、秋季キャンプでなんでも挑戦できる時期ということもあり、下半身強化や本職である三塁守備への好影響も考えての挑戦だと思います。
顔の印象からか、やはりホームランバッターとしての期待がかかりますが、実は足は遅くなく、三塁・一塁の守備はすでにうまいレベル。一番評価できるのが、品のある(笑)送球。肩は強く、送球の制度も極めて高い。三遊間の深いところから強い送球が求められる遊撃手としてはもしかしたら向いているのかもしれません。
一方で、シーズン最終戦に二塁手で出場しましたが、打球の追い方が二遊間選手のそれではありません。糸原同様今までやったことのないポジションなので、これからうまくなる可能性はあり、F/田中幸、D/宇野、S/池山のような大型遊撃手の誕生の可能性もあるのですが、ラ米の虎としては正直不安です。
というのも、遊撃手はキレが求められるポジション。今年北條が体を大きくして、守備面も含め成績を落としたように、遊撃手には遊撃手にベストな体があると思っています。大山に求められているものは将来のクリーンアップ、即ちパワーです。このパワーとキレという相反するものの並存が本当に可能なのか、キレを求めてしまったが故にパワーが落ちてしまわないか。二兎追うものは一兎も得ず、ということにならないように気をつけてほしいと思います。
余裕のある球団であればいいのですが、阪神はもう世代交代待ったなしの状況です。高山とともにここ1-3年のうちにクリーンアップに座ってもらわなければいけない選手ですので、迷走しないようにだけ気をつけてほしいと思います。
#4熊谷敬宥
打撃:1 出塁:1 長打:1 チーム打撃:2 走塁:4 守備:4 伸び代:5
ドラフト4位で入団予定の熊谷。早速入団前からスイッチヒッターに挑戦するようですが、大学時代の打撃を見ていると、4年秋には改善しているものの、このタイプの選手にしては三振が多すぎます。走塁と守備はすでにプロレベルといわれているだけに、遊撃手のレギュラーを奪うためには打撃面の改善が必須です。
これは単純に打つだけではなく、出塁能力、送りバント・ケース打撃など、チーム打撃もできるようにならないと、長打が期待できないだけにレギュラーへの道は見えてきません。
来年一年はスイッチも含め二軍でしっかりと打撃を磨いてもらい、一軍への道を開いてほしいと思います。
#37森越祐人
打撃:1 出塁:1 長打:1 チーム打撃:3 走塁:3 守備:4 伸び代:1
今年移籍後初安打を放った森越、打撃は期待できないものの守備は名手という評価でしたが、今年は実は守備でもやらかしました・・・・・
森越がレギュラー遊撃手ということは現時点では考えづらいですが、大和がいなくなったことで、守備固めを安心して見られる選手がいません。来年も守備固めでの一軍出場機会はあると思いますので、そこを足がかりに存在感を示してほしいと思います。
#32山崎憲晴
打撃:2 出塁:2 長打:1 チーム打撃:3 走塁:3 守備:4 伸び代:1
自由契約から阪神に移籍した山崎。怪我の回復具合が気になりますが、守備に関してはうまいレベルの選手です。森越同様守備固めの選手が不足しているため、そこでの起用がメインになると思いますが、森越よりも経験値は格段上です。大和がいなくなっても守備固めは余り影響がなかったといわしめるくらいの活躍を期待しています。
#1鳥谷敬
打撃:5 出塁:5 長打:3 チーム打撃:4 走塁:4 守備:2 伸び代:1
まあもうないのかと思いますが、実は一番うまくいくんじゃないなと思っているのが、鳥谷の遊撃手復帰です。
昨年の不振があったものの、今年の初めの段階では鳥谷も遊撃手一本で勝負すると意気込んでいました。一方で、昨年活躍した北條を優先起用するがために、キャンプの段階からよっぽどのことがない限りは北條を遊撃手で使うと金本監督が明言してしまいました。
確かに、昨年の遊撃手としてのパフォーマンスはひどいものでした。打撃も含めて。一方で、金本監督の求める長打を狙った打撃の改造により不振に陥り、一説によると不振によるストレスで視野が狭くなってしまったとのこと。
今年は打撃スタイルを元に戻し、今まで通りの平均鳥谷(笑)の成績まで復活をしました。三塁守備もゴールデングラブ賞はどうかなと思ったものの、安定したグラブ捌きを見せてくれました。
確かに往年に比べると追いつけるはずの球に追いつけないなど劣化は見えるものの、もし昨年の遊撃守備劣化の原因が視野の問題であったとすれば、一流とはいわずも、平均程度に守れる可能性はあるのではないかと思います。
現時点の段階では、上記に挙げた若手選手でもっとも育てたい打者は大山です。大山の欄で書いたとおり、大山を遊撃手に挑戦させた場合の不安点は遊撃手のキレとクリーンアップとしてのパワーを両方とも追い求められるかということです。
それであれば、大山は打撃の成長に集中できる三塁手に固定し、固定できていない遊撃手に関しては、来年は上記に上げた選手で回していくというのも一つの手ではないかと考えているものです。
今の実力でいえば、守備は北條・糸原よりも上、打撃は誰よりも上です。上記候補の中である程度の打撃を求められるのが北條・糸原だけなので、彼らより守備が上なのであれば鳥谷という手は決して悪手ではないと思います。
もちろん、フルイニング出場などさせる必要はなく、対左投手の場合は北條を起用する、守備固め・代走も積極的に起用するなど、運用はいくらでもできます。
鳥谷の今年の復活は見事だったものの、やはり長打を求められる三塁手としての打撃は物足りません。長打は求めないにせよ打点40台では6番打者としては弱すぎます。
以上の観点から鳥谷遊撃手復活が実現すればよいなと思っているのですが、首脳陣の発言からみるにないでしょうね・・・
まとめ
ということで、二回に分け、遊撃手候補について考察してみましたが、纏めると以下の通りです。
始めから書いている通り、まず求められるのは守備です。そしてそこそこの打撃。ですので、各打順における最低限の期待値は以下のとおりですかね。大和の場合は左から3・3・1・3・3・5ってところですかね。なので下位としては強くはないが十分な打者ということになります。
これを見てみると、下位の選手が一番求められるものが少ないのですが、これに唯一当て嵌まるのが北條ということです。まあちょっと打撃も長打も守備も採点が甘いんですが(笑)、期待値込みでっていうことで。ただ、今年の実力のままではレギュラーは難しいでしょう。最低限昨年のレベル+αには持ってきてもらう必要があります。
他の選手もレギュラーを取れるポテンシャルは十分に秘めています。
幕張のスピードスターとして、かつてのとは言わずも遊撃手として動けるようになれば西岡、打撃が改善し盗塁をばんばん狙えるようになれば植田、これまで経験の少ない遊撃手に取り組み守備面が改善すれば大山・糸原、ルーキーから源田・京田のように開眼してしまえば熊谷、桑原の打者版となれば森越・山崎、そして、昨年の目の不調がすっかりよくなったということであれば、鳥谷まで可能性はあると思います。
いずれにせよ、どの選手も帯に短し襷に長しです。打撃に特徴のある大山・糸原・鳥谷・西岡は守備が不安、守備がそこそこいけそうな植田・熊谷・山崎・森越は打撃が物足りない、北條は両方そこそこも両方とも物足りないといったところでしょうか。
大和が抜け不安の尽きない遊撃手のポジションではありますが、冒頭にも述べたとおり、大和より総合的に活躍できる選手(守備面はこれもう無理です(泣))が台頭し、空いた穴を埋めるどころか溢れる活躍をしてくれる選手が出てくる可能性はあると思います。
F/Aで主力選手がライバル球団に抜けたのは初めての経験ではありますが、西武・広島などはどれだけ抜けても、どんどん新しい選手が台頭してきています。
来年の遊撃手の穴埋めはもちろんのこと、主力選手がF/A、海外挑戦、衰えで抜けていったとしても、次々と新しい選手を輩出できる体制を作れれば、これはチーム全体の力として大いに自信になります。
繰り返しになりますが、大和の流出はでかい、しかしピンチはチャンス、この機会を前向きにとらえ、熾烈な競争から大和よりレベルの高い選手が出てきてくれることを願うとともに、育成の絶好の機会でもあるので、チーム一丸となり取り組んでほしいと思います。
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