阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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背水の選手たちの挑戦 ~投手編~

秋季キャンプも終了し、いよいよ野球ファンにとっては退屈な季節がやって参りました。オフシーズンの楽しみは補強に尽きるのですが、F/A選手の獲得は今年はなさそうで、大和も熟考に入っているものと見られ、結論はまだ先になりそうですね。納会や今週末のファン感謝祭にも参加しないとのことで、それらのイベントが終わってから結論を出すということであれば、移籍前提で考えたほうがよいかもしれません(前に結論を出してしまうとファンが騒いでしまうため)。

 

新外国人選手に関しても報道のあるロザリオは11月末までハンファに交渉権があり、メジャーリーグのウィンターミーティングも12月頭なので、大リーグ復帰も視野に入れているロザリオの獲得を狙っているということであれば、こちらも結論は12月に入ってからかもしれません。

 いずれにせよ、のんびりと待ちつつよい年越しをできるように、いいニュースが飛び込んでくることを期待したいですね。

 

 

 

さて、秋季キャンプは若干怪我人が出たものの、昨年と比べ若手に体力がついてきたとの金本監督のコメントもあった通り、昨年・今年とかなり厳しい体力作りのメニューを歯を食いしばってやった成果が出てきているのかと思います。目立った選手で金本監督が挙げた選手は、逆方向への打撃に挑戦中の中谷複数ポジションに挑戦中の大山三試合連続ホームランの陽川150kmオーバーを連発した才木、怪我で離脱したものの良い直球を見せていた小野、と来年への飛躍、レギュラー取り、ローテ入りが期待される選手が多く選出されました。

 

秋季キャンプはオフシーズンへ入っていく時期でもあり、多くの選手が新しいことに挑戦しています。入団年次が浅いプロスペクトの選手たちはまだまだ伸び代があり、体力作り、技術向上とやればやるだけ結果が伴い、首脳陣からの期待も高く、ファンとしても成長を見るのが楽しみでたまらないことでしょう。

一方で、入団から数年経過してしまい、一軍で結果が残せずくすぶっている選手たち、すなわち背水の陣にいる選手たちの中にも、決死の覚悟で新しい挑戦に取り組んでいる選手たちがいます。

 

今日は首脳陣からもファンからも伸び代の期待値が低く、マスコミからもそんなに取り上げられない(といっても阪神の場合は取り上げられますが(笑))、そんな選手たちについて書いてみたいと思います。今回は投手陣から。

 

まずはサイドスローに挑戦中の守屋。高卒社会人から、1-2年は育成目的でドラフト3位と上位指名されましたが、結果が出ないまま早くも3年の年月が流れてしまいました。二軍では先発・中継ぎともに経験し、2016年は先発で一軍デビューしたものの4試合の登板に留まり防御率8.64、今年は中継ぎで一試合登板したのみで一死も取れず二軍落ちと結果が出ていません。直球の威力は上がっているようで、二軍ではそこそこの成績を残しているものの才木・竹安のように良くなってきたなという感じがありません。一軍での登板試合をみても、球威・変化球・制球ともに目立ったものがなく、今のままでは来年整理対象選手になってもおかしくない状況まできています。この危機感からか今キャンプからもともとスリークオーター気味だった投球フォームをサイドスローにしているとのこと。

上がってきた球威が失われるんじゃないかという危惧はありますが、ラ米の虎としては賛成です。ラ米の虎が考える戦力編成では今年中継ぎ登板が殆どだったこともあり、25歳以下の中継ぎ育成枠で数えていますが、右の中継ぎ投手の競争は極めて厳しい。まず、ドリ・マテのドミニカコンビ、タイトルホルダーの桑原、我等が球児、そしてブレーク間近の石崎とすでに一軍のセットアッパー級の選手が5人もいます。それに加え、剛速球が武器の松田、奪三振能力の高い伊藤和、即戦力新人の谷川、獲得が噂されているモレノと、守屋よりも期待の持てる選手が二軍でも控えています。サイドスロー変更に賛成の理由は上記に挙げた選手のうち谷川を除いた全員が直球に特長のある剛速球投手だということ。従い、同じ土俵で戦うのではなく、変則投手の右キラーの座をしとめることができるのであれば、今よりもチャンスが広がるのではないかと思っているものです。最近では少ないですが、過去の阪神には御子柴、川尻、葛西、伊藤敦とサイドスローで活躍した選手が沢山おり、この系譜を是非引き継いでほしいと思います。戦う上でのアクセントとして、相手の目線をずらせる選手がいることは重要だと思いますので、是非ものにしてほしいと思います。

 

 

同じくサイドスローに挑戦中の山本、これも管理人としては賛成です。2013年ドラフト5位で指名され、下位ながらも社会人卒の即戦力候補としてルーキー年に一軍キャンプにも抜擢されました。コントロールには苦しんだことがないと豪語していましたが、いかんせん纏まりすぎ。二軍では毎年良い結果を残しているのですが、一軍で登板するとやはり敗戦処理が関の山といったところで、毎年一桁試合出場に留まっています。同じ左の中継ぎとしては、高橋聡、岩崎が君臨していますが、7枚の中継ぎの中でもう一枚左投手はほしいところです。ライバルの榎田・島本と比較してみると球威不足、対左もそこまで強いわけでもなく、このままスリークオーターで勝負しても二軍の帝王化してしまうかと思われます。

年齢も来年30歳を数えてしまうのですが、阪神には良いサンプルがいます。そう、嘗て松井キラーの名を欲しいままにした遠山奬志氏。ロッテから自由契約の後、野村監督の再生工場にかかり左キラーとして君臨したのは32歳の年です。やはりサイドスローに転向し成功を収めました。遠山も決して球威のあるタイプではなく、外角に逃げるスライダーと内角の厳しいシュート攻めで、左打者を席巻しました。やはり腕を下げることでシュートは投げやすくなると思いますし、横からの角度がつくことで外に逃げるスライダーも有効になるのではないかと思います。同じサイドスローの青柳に師事しているようですが(笑)、守屋同様変則投手としてチームのスパイスとなれるようにがんばってほしいと思います。

やはり違うタイプの選手がいると、戦術の幅が広がりますし、暗黒時代には沢山いた変則投手が最近は少なくなっているだけに、是非結果を残してほしいと思います。

 

 

投手陣の中で一番気になっているのが横山。どうやら菊池雄星の投球フォームを参考に、フォーム改造に取り組んでいるようです。2014年ドラフト1位で入団しましたが、こちらも早三年。直球・変化球のキレともにすばらしく、毎年一軍登板時には見事な投球を見せてくれるため、今年こそ横山の覚醒かと毎年わくわくさせられるのですが、次回登板を楽しみにしているところで悉く怪我で離脱。。。365とファンに揶揄される始末です。素人目には分かりませんが、ネット上では肩に負担のかかるフォームとの見方をしている方もおり、このまま続けても常に怪我のリスクと戦いながらの選手生活になるのかもしれません。

正直フォームを変えてしまうことでよいところが失われないかが心配なのですが、今までの繰り返しから脱却する意味でも、投球フォームの見直しで怪我のリスクが軽減できるのであれば是非取り組んでほしいと思います。まずはきちんと投げられる状態になるように肩周りのケアと強化をオフの間に取り組んでほしいと思います。横山がローテ入れるようであれば大きいですよ!

 

 

フォームの見直しという観点でいうと背水組みではないですが、少し心配しているのが秋山。今年は神がかりな制球力でブレークしましたが、ストライクゾーンに纏まるだけに被打率が高いことを課題に挙げています。そこを改善する取り組みとして、コントロールを若干落としてもより強い球を投げられるよう下半身主導のフォームの見直しをしているようですが、うまくいくのかが心配です。

ルーキーイヤーに高卒で4勝、完封勝利も収めるなど、センセーショナルなデビューを飾った秋山ですが、オフに球速アップを求めコーチに相談せずフォームの改造に取り組み、二段モーションの禁止によるフォームの修正も重なり、その後伸び悩んでしまったのはご存知の通りです。今年は対下位チームでの登板ではあったものの、素晴らしい成績を残したのですから、変にがらっと変えて来年不振に陥ってしまわないかが本当に不安です。キャンプではフォーム修正がうまくいっているようですが、この心配が杞憂に終わり、さらに成長した秋山を期待したいと思います!

 

 

ということで、現状来年の一軍戦力としては大きな期待をされていない3投手に関して書いてみましたが、ファンとしては一軍の主力選手としては大きな期待をしていないだけに当たってくれればラッキーというものです。本人たちも今のままではジリ貧と感じているでしょうから、一軍で活躍を収めるためにも、リスク覚悟の上で取り組んでほしいと思います!

ここには名前を挙げませんでしたが、他の選手も必死に課題の克服に取り組んでいることだと思います。一人でも多くの選手が一軍で躍進する姿を楽しみに待ちたいと思います!

 

今年は、同じく去年の段階で戦力計算されていなかった桑原・秋山・石崎が大ブレークしました。特に桑原・秋山に関してはチームMVP級の活躍でしょう。彼らがいなければ間違えなく二位躍進はなかったと思います。

控えに甘んじている選手がブレークしてくれれば、選手層の厚みはぐっとあがりますので、是非第二の秋山・桑原を目指し、頑張ってほしいと思います!

 

それにしても、このような挑戦をよしとする風土ができてきたというのは非常に喜ばしいことですし、ある意味超変革の一番の成果かもしれませんね!

 

 

本日も長文ご覧頂きありがとうございました。

 

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