阪神は早くも野上から怒りの撤退の記事が出ていますが、どういう判断なのでしょうね?こなかったところで、片手じゃ数え切れない若手のプロスペクトたちの成長の機会が増えるので、管理人的には来年優勝争いする上では残念、若手が成長するためには歓迎と、半々な気分です。
ただ、横浜にいかれると厄介なので、是非残留してほしいと思います。。。
また、横田が育成契約となるようですね。しばらくリハビリが必要ですし、本人に焦らせないためにも妥当な判断だと思いますが、自由契約通知をしていなかったのに、本人と同意が取れていれば育成契約にできるのですね。勉強になりました。
さて、ストーブリーグの傍らで来季に向けた秋季キャンプが行われております。
残念なニュースとしては望月が腰痛再発、そして小野が高校時代に痛めた古傷の右膝を故障とのこと。幸い小野は軽症のようでしたが。二人とも期待の大きい選手なだけに残念なニュースなのですが、オフシーズンにじっくりリハビリをできる時期でよかったと考えたいです。横山にしてもそうなのですがやはり怪我がちの選手は成長が遅れます。近年阪神はトレーナー体制がよくなり(昔は続木トレーニングコーチの下で、病院いかず様子見る→大怪我長期離脱、怪我なのに無理して出場させる→大怪我長期離脱、のヤ戦病院のような時期があった。)、怪我人が少なくなってよい傾向なのですが、成長ステップを確実に進むためにも地道なストレッチや筋トレを欠かさずやってほしいと思います。横山・浜地・歳内・小野・望月の怪我組みは春キャンプは全力で競争に入っていけるようにオフのケアをしっかり!上ぽんもリハビリしっかり!
秋季キャンプでは実戦形式の練習が組まれていますが、この中で目立った活躍を見せているのが、入団4年目の陽川、紅白戦では才木の直球をバックスクリーンに、藤浪の直球を左翼に、そしてLG戦では右中間に特大ホームランをぶちかましました。ここまで秋季キャンプ実戦で10打数7安打とまさに絶好調です。評価できるところは、直球を広角にしとめているところです。しかも、藤浪と才木の直球を!
直球に差し込まれる大砲候補が多い中で、広角に強い打球を打てているのは、来季に期待できるものがあります。
一方で、今の段階で陽川にすごく期待が持てるかというと、気弱な阪神ファンの管理人からしてみると、どうせがっかりさせられるから期待しないでおこうという感じです(笑)。是非手のひらを返してほしいですね!
結構な苦労人で高校卒業時は巨人の育成枠でのドラフトを蹴って大学進学、2013年のドラフト3位で将来の大砲候補として期待されるものの、相次ぐ怪我ではじめの二年は一軍出場なし。
3年目の金本政権になり、金本監督からも期待の選手として名前が挙がり、キャンプでは4本塁打を放ち開花が期待されたものの、オープン戦序盤で不振に陥り二軍落ち。二軍で結果を残し、一軍初安打・初本塁打を記録したものの、一軍投手の攻めについていけず三振率が3割近くとなってしまいました。課題は今年も解決せず、二軍では二年連続打点・本塁打の二冠王を獲得したものの、やはり一軍では三振の量産、守備もどちらかというと下手な部類なため、直ぐに二軍落ちとなってしまいました。
二軍では掛布二軍監督の下で将来のクリーンアップを育てるべく、常に四番打者として起用されました。二軍といえども、二年連続二冠王は大したものたものと思うのですが、問題は三振率、2016年は.256、2017年は.275です。同じく二軍で本塁打王争いをし、一軍で結果を残した広島のバティスタは2016年.320、2017年.156と劇的な改善を見せているので(それでも一軍での三振率は3割近く)、今のレベルでは二軍投手は打てても、直球のキレも変化球のキレも異なる一軍では通用しないことが目に見えています。
というところが、管理人が、まだまだ期待すると悲しい気分になる可能性が高いので期待しないで見ている一番の理由です。
ということで、ファームの歴代本塁打王を調べてみました。
- 2005年:喜田(T)21本
- 2006年:喜田(T)14本
- 2007年:迎(Bs)14本
- 2008年:相川(Bs)11本
- 2009年:T-岡田(Bs)21本
- 2010年:江川(H)14本
- 2011年:柳田(H)13本
- 2012年:竹原(Bs)/高橋(D)7本
- 2013年:森田(T)16本
- 2014年:猪本(H)17本
- 2015年:カニザレス(H)18本
・・・・・・・・見事なまでの二軍の帝王ぶりです・・・・orz
T-岡田、柳田以外ことごとく活躍していないですね。喜田・・・森田・・・・
イースタンに目を向けてみるとL中村、Bs筒香、F中田、L山川となかなかの面子が揃っていますが、ドラフト上位獲得組みで、山川は大卒ですが他は既に高卒数年の段階で本塁打王と、才能+計画的な育成プランのもと着実な成長を遂げているので、二軍の帝王とはケースが違います。T-岡田、柳田についても同じことが言えますね。
結局、これらの芽が出なかった選手は、二軍で本塁打をたくさん打っても一軍で通用しない何かがあり、結局課題解決できずにファームで出続けたために結果的に本塁打王になったということなんだと思います。
陽川の場合は一軍打席を見ていても判るとおり、外角のストレートと逃げる球・落ちる球の見極めでしょう。二軍で三振が多いのもこのパターンだと思います。この緩急への対応をする為には、下半身主導で壁を作った打撃をする必要があり、今の状態でも二軍投手のションベンスライダーは対応できても、一軍の一流の球は通用せず三振を積み重ねる結果になると思います。この型ができていないことが、いくら二軍で本塁打を量産しても一軍に呼ばれず、呼ばれても定着できていない原因でしょう。
だがしかし、練習試合とはいえこんなに結果を出されると期待したくなっちゃいますよね(笑)。
この秋季キャンプでは金本監督もバットの軌道がよくなってきたとのコメントをしており、打撃練習でも本塁打を捨て、ゴロやライナーを打つ練習をし打つポイントを確認する作業をしているようです。
鳴尾浜の母といわれる岡本育子さんの最新の記事の中で、去年は一軍に上がった際に「考えて打っていない」という一軍打撃コーチの評価のようでしたが、今年はようやく考えているというのが見えてきたとのこと(濱中二軍打撃コーチ)。というか、考えて打つように指導しろよ!
恐らくこれまでは長距離砲として、打席でも大きい打球を狙う、打撃練習でも柵越えを気持ちよく打つ、という形で取り組んでいたのではないかと想像されますが、昨年・今年と二軍では結果を残したものの一軍で結果を残せなかった現状を踏まえて、意識を変化させたのではないかと思います。これは野球のみならず全てのスポーツに共通すると思うのですが、練習の為の練習ではなく実戦の為の練習を意識することは極めて大事。やはり人間気持ちいい方向に行きがちなので、同じ軌道の球を柵越え連発し、デイリーの一面に載って喜んでいるようではまだまだということです。
いずれにせよ、この時期は何かとこの手の話題が多く、(小掛布とか、中谷柵越え60本とか)まだまだ傷つかないためにも陽川の覚醒には全幅の信頼は寄せられないのですが、このような意識の変化で実力が向上することは多々あり、管理人の期待ポリシーとしては、余り期待せず期待しようと思っています。
問題は出場機会なのですが、陽川のポジションは一塁手・三塁手・左翼手(ぎりぎり)、どのポジションを見ても三番手以下のポジションにいます。
- 一塁手:新外国人選手→大山→原口→陽川
- 三塁手:鳥谷→大山→陽川
- 左翼手:福留→高山→俊介→伊藤隼→陽川
新井良太が引退したことで、一軍選手が不調・怪我で二軍落ち時の代打枠としては陽川が入るかと思いますが、常時一軍・そしてスタメンとなるとまだまだ越えなければいけない壁が多いと思います。
まず目指してほしいのは、今期は伊藤隼が務めた一軍代打の切り札枠。左翼守備は隼太と変わらない(隼太練習しろ!)且つ、一塁・三塁を守れるので隼太よりも有利です。但し、現状では隼太の方が打撃の確実性がありますので、切り札であれば長打の期待だけではなく確実性、勝負強さも必要となります。
スタメンとなると、更にハードルが高くなります。守備・打撃ともに現状は上回っているレギュラー選手(鳥谷・福留)もしくは、より期待の高いプロスペクトばかりであります。しかしながら、管理人は陽川にもチャンスがあると思っています。それは絶対的なレギュラーがいないからです。ある意味悲しいことなのですが、超変革の途中では仕方なし。
福留・鳥谷はもういい年齢なのでフル出場は厳しい、他のプロスペクト達も期待は持たせてくれるものの、今年一軍選手として十分な成績を残したわけではなく、来年に期待を持てる成績を残しただけ(勘違いしがちですが)です。
従い、いまから逆転できるチャンスはいくらでもあるということです。
ということで、ファンの目は去年は高山・北條・原口、今年は中谷・大山・糸原に向いていると思いますが、ダークホースとして大外から捲ってくる姿をぜひ見たいと思います!
本日も長文ご覧いただきありがとうございました!
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