阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 選手名鑑2018 首脳陣編③

みなさんいつもご覧頂き有難う御座います。

キャンプも残すところ後2日ですね。

このまま怪我なくと思っていましたが、エース/メッセンジャーが肩の不調を訴えているとの事。軽症のようですが、阪神のエースはまだまだメッセンジャー、大事に至らないことを祈ります。

今日はキャンプの実戦最後の紅白戦。小野と才木が暫定6番手の座をかけ先発するようです。いつもながら紅白戦は打っても、抑えてもポジティブポイントとネガティブポイントが出てしまうので、ちょうどよい頃合でそれぞれ結果を出して欲しく思います。

ということで、今日も選手名鑑です。今回は首脳陣編第三弾で、残すところ後一回です!

①投打 ②身長/体重 ③2018年満年齢 ④入団年 ⑤年数 ⑥経歴 ⑦通算成績

ちなみに、野手編をすべてまとめたものをトップメニューの選手名鑑にupしましたので、よろしければご覧ください!

www.latim-tiger.com 

#91 伊藤敦規

①右右 ②177cm/75kg ③55歳 ④2005年 ⑤13年 ⑥中京-福井工業大-阪急ブレーブス-オリックスブレーブス-横浜ベイスターズ-阪神タイガース ⑦483試合56勝51敗11S / 防御率: 3.76

一軍トレーニングコーチ。オリックスの前身の阪急ブレーブス(懐かしい)に1987年ドラフト1位で入団。阪急・オリックスでは主に先発として活躍し、西武キラーとして名を馳せる。その後横浜ベイスターズにトレードで移籍するも成績は低迷し1996年オフに戦力外通告。「幼い頃からファンだった阪神の入団テストを受けてダメだったら諦めもつく」と入団テストを受け無事合格し、憧れの縦じまに袖を通す。

阪神時代は中継ぎに転向し、5年連続50試合登板を果たすなど、暗黒時代の阪神の中継ぎエースとして活躍する。当時はろくな先発投手がおらず、葛西・遠山・田村・弓長変則サイドスロー投手らと中継ぎ陣を組成し、相手打者の目線をどうにかそらし凌いでいた。勝ってても投げ、負けてても投げと身を粉にして働いてくれ、ヒーローインタビューでは「羽根を抜いては投げている」と自らを鶴の恩返しに例え、バブル崩壊後苦境に立たされた多くのサラリーマンが自分に照らし合わせ、涙したとかしないとか

当時のファンは「伊藤がいなかったと思うとぞっとする」とよく言っていたが、「伊藤がいてもいなくても、最下位には変わりなかった」というのは当時の笑い話である。加藤康・高宮・桑原「オリックスと横浜を経験した投手は阪神で活躍する」ジンクスの元祖。

2002年は怪我の影響もあり移籍後最低の成績に終わり、オフには星野監督の大幅入れ替え断行により引退。暗黒時代の功労者だったので、2003年の優勝は味あわせてあげたかった。

引退後は実家の建設業で営業主任を務める傍ら、解説者としても活躍、2005年に三軍コーチとして阪神に復帰し、その後一軍/二軍トレーニングコーチを務める。地味な風貌からしても伊藤営業主任は似合いすぎである。

かつての阪神は、怪我をすると「病院に行かずに様子を見る」→「無理に練習や試合に出て長期離脱」というパターンが多く、コンディショニング部門に問題があったが、最近では試合中の不慮の怪我を除き、勤続疲労等による故障がかなり減ってきており、トレーニング部門の体制までは把握していないが、伊藤コーチの貢献もあるのではないかと想像している。やはり怪我をすると成長が止まってしまうし、チームが弱体してしまうのはヤ戦病院を見ていると明らかであり、引き続き怪我を事前に防ぐ体制の構築をお願いしたい。

 

#88 矢野燿大

①右右 ②180cm/81kg ③50歳 ④2016年 ⑤3年 ⑥桜宮-東北福祉大-中日ドラゴンズ-阪神タイガース ⑦1669試合 打率:.274 / 本塁打:112 / 打点:570 / 盗塁:16 / OPS:.730

やのぷー。二軍監督。1990年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。強打の捕手として期待される。中日時代は当時正捕手の中村武志がいたことにより、第二捕手としての扱いであり、打撃を生かして外野手としても起用された。

1997年オフに名古屋ドームに移転し守備走塁の強化を図る中日ドラゴンズとのトレード要員として、久慈・関川⇔大豊・矢野の大型トレードで阪神に移籍。移籍後は山田に代わり正捕手の座を勝ち取る。打撃面でも成長が見え、1999年には初めての規定打席に到達し3割を記録。しかしながら、当時は暗黒時代真っ只中で、チームは98年から2001年まで4年連続最下位、実は前年の97年も中日が最下位だったこともあり、実に5年連続最下位チームに所属してしまう結果となった。

転換期は2002年の星野監督の就任。阪神へのトレード当時、当時中日監督の星野監督に声も掛けてもらえなかったらしく、また星野監督に捨てられてしまうと失望していたらしいが、前任の野村監督の教えによる成長もあってか、引き続き正捕手として出場。2003年には打率.328、本塁打14本、打点79と今の阪神であれば四番も打てる成績を残し恐怖の7番打者として優勝に貢献、井川と4票差のMVP投票2と大車輪の活躍を見せた。その後も日本を代表する名捕手の一人として活躍し、2000年代阪神を支えた。

2009年から右ひじの故障で出場機会が減り始め、翌年は城島の加入により出番が減ったことから引退を決意。引退試合では9回二死から出場する予定で出場登録されたが、二死になる前に球児が空気を読まないことで有名な村田から、まさかの逆転3ランを浴びてしまい、まだ優勝がかかっており勝利を優先した球団の判断で出場とはならなかった(涙)。実況も「行くな!行くな!超えるな!」と阪神贔屓もろ出しの阿鼻叫喚ぶりであったが、この空気の読めない村田の一発には誰からも批判が飛ばなかった

現役時代は攻守ともに非常に頼れる存在で、人懐っこい笑顔もあり、外様ながらファンからは絶大な人気を誇った。最盛期球児の火の玉ストレートを中腰でリードし、三振を奪いゲームセットとなった後に満面の笑顔で球児と抱き合う姿が本当に懐かしい。いい時代でした。

引退後は関西地方中心にマスコミで活躍していたが、盟友金本監督の現場復帰に伴い、バッテリーコーチとして現場復帰。今シーズンからは掛布二軍監督の退任に伴い、二軍監督に就任。

一方で、一見温厚そうな人物に見えるが、実は非常に短気。現役時代も二度の退場を受け、昨シーズンは藤浪が畠山に死球をぶつけてしまい乱闘騒ぎになった際に、激昂したバレンティンに突き倒され、ジャンピングニーパッドで応戦したため、両者ともに退場処分となってしまう。

指導スタイルもかなり厳しく、これまで自主性を重んじてきた掛布二軍監督とは育成方針ががらっと変わる可能性がある。どちらが良いかというのはケースバイケースで難しい問題ではあるが、ヘッドコーチなど参謀として時には反対意見を言う役割はお友達内閣にならないように必要だと思うが、組織設計上は少なくとも普段一緒にいない一軍監督と二軍監督の方針は一枚岩であるべきだと思うので、昨年問題があったとされる一軍/二軍監督の方針の違いが改善されることは大きな効果があるのではないかと期待している。

二軍コーチ純減及び新人コーチも多いことで、打撃部門・バッテリー部門も見るとのことだが、オーバーワークになり中途半端にならないことを切に願う。後、矢野は監督経験初めてにも拘らず、参謀となる年上のコーチがいないが、この辺も懸念される。なんで久保コーチも、古屋コーチもクビにしてしまったのだろう。。。

昨年の梅野・坂本の捕手起用に関し素人がどうこういうつもりはないが、「坂本のリードは文句のつけようがない」、「原口は構えに気持ちが出てない」など、坂本が本当にチームを勝利に導く結果を残していたのならまだしも、結果を出していない状況において、贔屓とも取られマスコミの絶好の餌食になるような発言は、ネット上で無用な論争を呼んでしまうので控えてほしく思う。

 

#72 高橋建

①左左 ②185cm/90kg ③49歳 ④2016年 ⑤3年 ⑥横浜-拓殖大-トヨタ自動車-広島カープ-ニューヨーク・メッツ-広島カープ ⑦459試合70勝92敗5S / 防御率: 4.33

建さん。二軍投手コーチ。1994年ドラフト4位で広島カープに入団。先発・中継ぎとして暗黒時代のカープを支える。二桁勝利は一回しかなく、通算成績もエース格というほどではないが、永年広島を支えてきたこともあり、広島ファンからの支持は厚い。

2009年には40歳になる年齢で大リーグに挑戦。40歳でのメジャーデビューは第二次世界大戦以降では史上3位の高齢記録となった。翌年広島に復帰するも、同年限りで引退。その後解説者を経て、広島時代のチームメートの金本が監督就任したことで、二軍コーチとして招聘される。

当時の組閣は同じくチームメートの大野、川口、下柳らへんに声をかけていたらしいが、ことごとく断られた結果、なし崩し的に香田コーチが一軍昇格となり、空いたポジションで高橋に白羽の矢が当たった。一応他コーチ同様金本監督と野球観は同じらしい。それにしても音楽性とか芸術観とか経営方針とかなら分かるが、野球観というのはいったい何なのだろう?

二軍投手コーチは一軍よりも多い三人制のため、あまりマスコミには出てこないのだが、恐らく山本の指導をしているところを見ると左腕投手の担当なのかと思われる。OBコーチが多い阪神の中で、他球団出身で大リーグも経験している高橋建コーチは、別の視点の指導をしてもらう上で貴重な人材。二軍コーチなので余り目に見える結果が見えないところであるが、二軍で燻っている、横山・榎田・島本・山本の戦力化に加え、今年高橋遥・石井・呂の三名の左腕が入ってきたので、一人でも多くの左腕を一軍に輩出できるよう、指導をお願いしたい。

 

#85 福原忍

①右右 ②180cm/96kg ③42歳 ④2017年 ⑤2年 ⑥広陵-東洋大-阪神タイガース ⑦595試合83勝104敗29S / 防御率: 3.49

おはぎ。1998年ドラフト3位で阪神に入団。同ドラフトは暗黒時代真っ只中のドラフトだったが、1位藤川球児、3位福原と後の阪神を支える投手を輩出する成功ドラフトとなった。ルーキーイヤーから150km/h台のストレートを計測し、中継ぎ・抑えで1079セーブを挙げ見事な成績を残した。

翌年からは先発投手に転向し、2004年、2006年には二桁勝利を記録しエース格とはいかずもローテの中心として活躍、しかしながら徐々に先発投手としては成績を落としていき、2010年にはプロ入り初の未勝利に終わってしまう。

当時既に30台半ばということもあり、福原も引退間近かと思われたが、2011年中継ぎに再転向後、小林宏と久保田の不調から勝ちパターンでの起用が増えると、自己最多の55試合に登板し、防御率2.5911ホールドと安定した成績を残した。以降、5年連続で50試合以上登板し、2014年・2015年には38歳・39歳の年に二年連続最優秀中継ぎ賞を獲得するなど、見事なモデルチェンジと復活を果たした。若いころはほっそりとして、イケメンとまでは行かないも好青年な感じであったが、最優秀中継ぎ賞で表彰台に上った福原のとてもプロ野球選手とは思えないおっさんぶりと毛髪には、時代の流れを感じざるを得なかった。やはり帽子を長いことかぶっていると蒸れてしまうのだろうか。

2016年衰えに伴い引退し、翌年からファーム育成コーチとして就任、今季は二軍投手コーチを務める。

若いころは速球派先発投手として慣らし、怪我や二軍での不調時期も経験し、中継ぎとして再度モデルチェンジして成功を収めた福原の豊富な経験は、多くの若手や二軍で燻っている中堅投手にとってよい生き字引になると思う。軟投派/安藤、左腕/高橋建、速球派/福原といずれもタイプは異なるが豊富な経験を持つ投手コーチなので、魔改造博士の久保コーチは抜けてしまったが、まだまだ殻を破りきれていない楽しみな若い投手が沢山いる阪神のファームの次世代育成体制をしっかりと築き上げていってほしい。

トラトラタイガースでおはぎを番組進行そっちのけでむさぶるように食べていたので、ネット上で「おはぎ」という有難くないあだ名を付けられてしまった。

 

#89藤井彰人

①右右 ②170cm/80kg ③42歳 ④2017年 ⑤2年 ⑥近代付-近畿大-大阪近鉄バファローズ-東北楽天イーグルス-阪神タイガース ⑦1073試合 打率:.236 / 本塁打:10 / 打点:173 / 盗塁:18 / OPS:.578

男前。二軍バッテリーコーチ。1998年ドラフト2位で今はなき近鉄バファローズに入団。2004年近鉄バファローズのオリックスとの合併に伴う分配ドラフトで楽天に移籍。2005年から正捕手としてポジションを掴み、2008年には岩隈と組み最優秀バッテリー賞を受賞。打撃に特徴はないが、昔よくいた豆タンク型の捕手で、強肩と確実なキャッチング能力で黎明期の楽天を支えた。2010年オフには嶋の成長に伴う出場機会の減少と、当時城島が故障し捕手編成に不安のあった阪神からのオファーもありフリーエージェントで阪神に移籍

阪神移籍後の2011年はは城島の怪我の予後がよくなく、移籍年の途中からスタメンマスクを任される。ヒーローインタビューの際には新井さんとのやりとりで、藤井の本塁打について「チームメイトが『さすが男前!』と言ってました」と発言したところ、「顔しか取り柄がないけど頑張る」と返したところから、以後「男前」として知られるようになる。

それにしても移籍選手はこうやってヒーローインタビューでスタンドを盛り上げてくれるが、生え抜きの選手にももう少し楽しそうにインタビューに応じてほしいものである。鳥谷・上本・俊介らへんの地味キャラに期待しても無理そうだが。。。

その後は日高・鶴岡の移籍組みとともに正捕手が出てこない阪神の扇の要を守ってくれたが、梅野の台頭と体力の限界から2015年で引退。引退後の2016年は指導者としての育成含みで、福井ミラクルエレファンツに出向し、翌年ファーム育成コーチとして阪神に復帰、今期は矢野コーチの二軍監督就任及び山田コーチの一軍異動に伴い、バッテリーコーチを務める。

最優秀バッテリー賞を受賞するほど、守備面には定評のあった選手なので、二軍に長坂しか育成する捕手がいない状況は困りものではあるが、地味ながら小宮山の捕球能力をどうにか改善し、第三捕手候補として一軍でも通用するよう戦力化をお願いしたい。

 

最後に

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