阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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春季キャンプの見所 (野手編)

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

前回春季キャンプメンバー分けに関する所感を書きましたが、本日は個人的に考えている春季キャンプの見所・ポイントについて書いて見たいと思います。

まずは野手編からです。

野手陣に関しては、なんせレギュラーが決まっているのがロサリオ・鳥谷・糸井・福留だけの状況、鳥谷と福留も高齢で衰えが見えるので実質ロサリオと糸井だけだとラ米の虎は考えています(本当は上本入れたいんだけど)。

一方、それに替わる選手及び、レギュラー不在の遊撃・捕手・中堅はポテンシャルのある選手は多くいるものの、昨年からの上積みがないと誰もレギュラーにはふさわしくない状況であり、秋季キャンプからオフの自主トレ、そして春季キャンプでどれくらい成長・復活しているか、これが全体的にいえるポイントとしてみています。

では個別の注目点に関して述べてみたいと思います。

 

史上最高年俸助っ人ロサリオが本物か!?

まずはロサリオ4番打者として活躍すること、これが今シーズン優勝争いをする上での最低条件。これなくして、優勝争いはありえないと考えています。

昨年チームの軸とも言える4番打者をシーズン通して固定できなかった阪神。一番多かった福留でCS合わせ98試合ですが、週一で休養が必要かつ、怪我をした6月は糸井が離脱したことで休養できなかった結果打率が.152と目も当てられない状況でした。

打率.263、本塁打18はまあ休養と前述の不調時期があったためいいとして、打点79は4番打者としては、広島/鈴木誠、横浜/筒香のライバル球団と比較しても寂し過ぎます。従い、今年も引き続き福留が4番を打つようでは優勝など到底見えてきません。

そしてようやく獲得した四番打者候補が、球団史上最高年俸で獲得したウィリン・ロサリオ。まず今シーズンの優勝争いを展開するためには、ロサリオにシーズンを通じて4番打者として君臨してもらう必要があります。これが打撃部門における優勝争いの最低条件と考えています。

ということで、キャンプインからロサリオの動きに注目です。年齢も若いため外国人の特別扱いはせず、他メンバーと同じフルメニューを消化してもらうことを既に首脳陣は明言しています。入団2年目以降であればまだしも、日本の野球に早く慣れてしまうもらう意味でもよい判断ではないかと思います。

本人も契約が決まった後も日本型の打撃に調整するためにウィンターリーグに出続けたいとしているほど真面目な性格なようなので、「大リーグではこんなに早く調整しないぜ」と風船ガムを膨らましながら文句を垂れる心配もないかと思います。ただ、オーバーワークや自分に合わない調整方法があった場合は、首脳陣・トレーナー陣ときちんとコミュニケーションをとってほしいと思います。怪我で離脱が一番困るので。

恐らく、キャンプが始まると、

「ロサリオ本物や、楽々ディアーネット越え!!

「虎ロサリオ豪弾60発!金本監督菅野撃ち指令!!

「ロサリオ足も速い!殺人バファロー走法に虎将仰天」

「虎将唸った! "猛肩"ロサリオが島田殺した!捕手もいけるで!」

「ドドドドドッ虎・ロサリオ、走る凶器や」

などなど、デイリーやサンスポを中心に景気のよい話題が、スポーツ紙の一面を飾ることが予想されますが、散々腹この手の報道に悲しい思いをさせられてきた暗黒の阪神ファンとしては、キャンプのフリー打撃の柵越え本数や、オープン戦序盤の成績に関してはどうでもいいと思っています。むしろ、多くの外国人が苦しむ、内角で仰け反らされて、外角の変化球か落ちる球で三振するパターンというのを早く経験してほしく思います。

従い、キャンプ・オープン戦時点では打っても打たなくても判断しづらいのですが、ラ米の虎が注目するポイントは2つ。

一つは、キャンプ中の打撃練習で広角を意識した打撃をできるか。日本で現在活躍しているバレンティン・エルドレッド・ロペスなどは基本プルヒッターですが、逆方向にも強い打球を飛ばすことができ、一つの日本野球で成功する要素だと思います。ロサリオはパワーに関しては疑うところはないので、大型扇風機にならないように、外角変化球を我慢して逆方向に捌けるかが一つの成功の鍵だと思いますので、この点を注目したいと思います。

一つは、オープン戦の終盤で調子を上げられるか。オープン戦序盤は基本的にどのチームも新戦力に対してはどこにスイートスポットがあってどこが苦手かを把握するために、敢えて打たせることをしてきます。従い、オープン戦の総合成績で見るとすばらしい成績を残す新外国人打者は多いのですが、オープン戦終盤の本気モードに入り調子を崩し始めた打者は活躍しないことが多いです。クルーズキンケードなどオープン戦で爆発したものの、シーズンがさっぱりだった打者は枚挙に暇がありません(泣)。従い、オープン戦序盤は日本の野球に順応するためにどこがストライクゾーン及び日本の投手の攻め方に対する慣れをテーマに出場し、後半戦から修正した打撃が通用するか確かめるくらいの感じでよいと思います。

まあ、実際問題、新外国人選手は正直本番にならないと分からないですし、ゲレーロのようにシーズン中盤から調子を上げる打者も多いので、心の清涼剤程度に上記ポイントを注目していきたいと思います。

 

大山の二遊間挑戦は成功するか!?

既に久慈コーチが明言していますが、大山はキャンプでは二遊間のみを徹底的に鍛えるとのこと。秋季キャンプの動きを見ていると無難な動きのように思えましたが、シーズン最終戦の二塁手はお世辞にも、二遊間の選手の動きとはいえず、不安一杯な感じです。

一方で、散々述べているとおり、通常守備型、短・中距離打者が多い二遊間において、長距離打者がポジションを取れるのであれば、これはチームの大きなストロングポイントになりますので、守れるのであれば大きく否定するものではありません。

二塁手は昨年大活躍した上本がいるので、できることであれば強肩も生かせる遊撃手を目指してほしいと思うのですが、条件としてはリーグ平均点の守備ができるかどうか、これをポイントとしてみています。やはり二遊間は守備の要ですので、この二年間のような打撃ありきでの起用はやめてほしいと思います。平均点でいうと、遊撃手であればC/田中、二塁手であればS/山田くらいといったところですかね。阪神でいうと、北條上本と同じくらいの守備力ですかね。これくらい守れれば二遊間での起用もありだと思います。

もう一つの懸念は、二遊間に挑戦することにより求められる身体能力が変わり、また色々なことに集中しなくてはならなくなり打撃を崩してしまわないかということ。一兎追う者は二兎をも得ず、昨年ルーキーにしてはよい活躍をしたものの、レギュラーとしては十分な打撃成績ではない中で、両方伸び悩みとなってしまうことが、一番恐れていることです。

とにかく大事なドラフト1位のプロスペクト選手なので、育成失敗は許されません。首脳陣の判断としては秋季キャンプの動きをみて、一塁/三塁守備はもう十分及第点、二塁/遊撃守備にも挑戦できるだけの動きをしているという判断だったのかと思いますが、昨年板山にも二遊間に挑戦させて結果が出なかっただけに、この見立てに関しても半信半疑といったところです。

鳥谷・上本の状態、他遊撃手候補のパフォーマンス次第で状況は変わってくると思いますが、上本が一軍合流するタイミングくらいには、起用方針を確定してあげてほしいですね。

不安だけど、楽しみでもあり、でもやっぱり不安だけど、いい方向に成長することを願っています。

 

正捕手争い参戦、原口は捕手として復活できるか!?

正捕手争いは、基本的に昨シーズン多くマスクを被り、経験値を高めた梅野と坂本が本命になると思います。リード面は色々と見解があると思いますが、二人とも球界屈指とはまだ言えないも、スタメンマスクを安心して任せられる実力がついてきていると思います。

梅野は捕球能力と盗塁阻止は12球団見回してもトップレベルにあり、打撃及びリードの改善があれば正捕手に一番近いポジションにあると思います。

坂本は梅野と比べると捕球能力と盗塁阻止は劣りますが、打撃が劇的に改善しており、矢野コーチからも「坂本のリードは文句の付け所がない」とまで評価を得ており(ネット上ではこの発言で相当荒れましたが)、捕球能力と盗塁阻止が改善すれば正捕手も見えてくるでしょう。

この二人に関してはある程度計算できるのですが、注目は捕手復帰に挑戦している原口。原口捕手復帰のメリットに関しては、散々このサイトで述べてきたのでここでは割愛しますが、原口が捕手として成立するのであれば、選手層及び選手起用の幅は劇的に改善します。

昨年結果は出ませんでしたが長打力があり勝負強い打撃のポテンシャルは誰もが認めるところ。打撃フォームの変更に取り組みましたが、まずは打撃面はライバル捕手よりも優れていることを再度アピールする必要があります。これがまず第一関門。打撃の復調がなければ岡崎など守備のよい捕手を第三捕手として使ったほうがましです。

そして、捕手として出場するのであれば、最低限の守備能力も求められます。梅野ほど強肩、捕球能力が高い必要はなく、スタメン出場の際には抑え捕手として梅野を出せばよいだけなので、.250~.300位の平均的な盗塁阻止率、そして壁としての平均的な能力、この平均的な捕手としての能力がどこまで出来るようになっているか、それに加えて持病である肩と腰が捕手として問題ないレベルになっているか、これが第二関門になると思います。

ラ米の虎としては城島型の捕手になるポテンシャルのある原口には夢があり、当人のキャラクターも大好きなので原口推しなのですが、正捕手奪取とまでは行かずも、まずは第三捕手の座をしとめられる状態にまで復活しているか、注目したいと思います。

 

遊撃手争い-成長しポジションを奪うのは誰か!?西岡の復活はあるのか!?

正捕手に比べ、北條・糸原・植田・熊谷の若手、復活を期す西岡、そして遊撃挑戦の大山と候補だけは沢山いますが、誰もが帯に短し襷に長し状態で、レギュラーとして使うには不十分、夫々課題を解決する必要があります。夫々のポイントとしては以下のとおり。

北條:昨年筋トレで重くなってしまった体のキレを取り戻し、打撃・守備ともに最低限一昨年レベルまで戻せるか。

糸原:打撃はいいので遊撃手としての守備範囲の広い動きと送球動作の改善。

植田:走塁はいいので守備の安定性の向上と、両打席で.250を打てる打撃の改善。

熊谷:まだ未知数も、一番の課題は打撃がどこまで通用するか。

西岡:徹底した肉体改造の結果、幕張のスピードスターのパフォーマンスをもう一度取り戻せるか。

大山:前述のとおり、遊撃手として平均点の動きを出来るか。

上記に挙げた課題さえ解決できれば、誰もがレギュラーになるポテンシャルがある選手だと思っているので、誰が課題を解決しレギュラー争いから抜け出すのか大いに注目です。

個人的には上位獲得選手でもあり長打力も秘めているので北條にレギュラーとってほしいな。。。

 

天才打者高山は覚醒するか!?

ルーキーイヤーに巧みなバットコントロールと驚異的な勝負強さで新人王を獲得した高山、昨年は一気に一流選手への道を上り、3割15本くらいは期待していましたが、打撃を崩し思ったような成績を残せませんでした。

一年間足踏みしただけで、巷ではすでに外野手は福留・糸井は決まり、中堅手を中谷と俊介で争うというような雰囲気になってしまっていますが、ラ米の虎は引き続き高山には大きな期待をかけています。というよりやってもらわなければ困る

福留はもう40歳、糸井も今年37歳ということを考えると、世代交代は急務。加えて横田が育成落ちとなってしまったことで、中軸を担える若手左打者が高山しかいない状況です。なので、絶対に成長してレギュラーの座を取ってもらわなければ困ります。

確かに経験豊富で勝負強い福留の壁はまだまだ高い、しかしながらいつまでも頼ってられないのも現実で、福留休養日の対右投手に高山という起用方針が現在の基本形になっていますが、これを今シーズン中に逆にしてほしいと思います。

既に金本監督は福留開幕スタメンを明言していますが、先に書いたとおり、福留もまだまだ頼りになるもののもう中軸として誇れる成績ではありません。

オフにどのように打撃改善に取り組んだのかは報道ではあまり聞こえてきませんが、キャンプからオープン戦にかけて猛アピールし、金本監督に前言撤回させるくらいの活躍を期待しています。

ポイントとしてはルーキー時には出来ていた逆方向への強い打球を、取り戻すことができているか。ルーキー時の打撃は体が流れる癖があり、軸回転のフォームに昨年は変更しましたが、打球方向が略右方向になってしまい、変化球にも弱く、成績以上に非常にもろい印象の打者になってしまいました。軸回転自体は理にかなっていると思うので、昨年取り組んだ力強さと、持ち前の柔軟性を併せ持ったスーパー高山が今年誕生することを大いに期待したいと思います。

 

ラッキーボーイの誕生

以前も背水の陣の選手たちということで記事にしたことがありますが、若手プロスペクト選手たちがレギュラー争いを繰り広げている中で、その構想に入れず悔しい思いをしている選手たちが多くいます。ですが、一昨年の原口、昨年の秋山・桑原・俊介と構想外から飛躍的な活躍を見せてくれるラッキーボーイ的な選手が出てくることは、長いシーズンを戦う上で非常に重要です。

まずは、3年目にしてバットにボールがまったく当たらなくなった江越。昨年オフからスイッチヒッターに挑戦していますが、左の方がスイングがいいと金本監督からもコメントが出ています。ほんまかいな。

正直、器用な大和じゃないんだから江越のスイッチヒッターは成功しないと思っていますが、一番の注目ポイントは、別の体の使い方をすることにより大和のように右打席への好影響がでるかどうか。今キャンプは宜野座に呼ばれていますが、江越の右打席が改善しているか注目したいと思います。

次に、秋季キャンプで三試合連発本塁打を放った陽川。プロスペクト選手の中では今年もう27歳と若手とは言えない年齢になっています。昨年・一昨年とファーム二冠王を取りましたが、課題は確実性の向上。二冠王はとったもののファームでも高い三振率を記録しており、二軍の投手は打てても、一軍投手の直球と変化球のキレにはついていけない、これが一軍に呼ばれなかった一つの理由でしょう。

秋季キャンプでは、打撃練習でもゴロやライナーを打つ練習をし、ミートポイントの確認をする取り組みを始めており、恐らくフリー打撃では柵越えを連発して気持ちよくなっていたのではないかと思いますが、意識変革が起きたことで、打撃面でどのように改善するかが注目ポイントの一つです。今年はようやく宜野座に呼ばれたので、はじめから飛ばしてアピールしてほしいと思います。

そして、今年一軍でラッキーボーイ的に出てきてほしい選手ではないのですが、重病からの復活を目指す横田。病気も病気なので慌てず、ゆっくりとリハビリを進めてほしいと思うのですが、やはり横田のポテンシャルを考えると将来の主軸候補としてまだまだ諦めていないので、安芸キャンプでどのくらい動けるようになっているのか、気になるところであります。

是非元気になり、今年ファームで出場できるかなぁ、と思わせるくらいの動きをしていたら、ラ米の虎としては大変幸せに思います。

 

まとめ

ということで、長くなりましたがラ米の虎が考えるキャンプの注目ポイント(野手編)をお送りしました。

他にも中谷と俊介の中堅争い島田・熊谷はどこまで通用するのか、藤本コーチ注目の西田の覚醒はあるのか山崎は守れるレベルまで怪我が回復しているのか福留・鳥谷は劣化していないか糸井は怪我しないか、などなど注目ポイントはいくらでもあるのですが、全部上げるときりがないので、今シーズンを占う上で特に重要だと当方が思っているポイントを挙げてみました。まとめると以下のとおり。

かなり色々なポイントがありスタメン争いは流動的なのですが、一つでも多くの課題が解決し、希望をもって開幕を迎えられることを切に願います!

  • ロサリオは前評判とおりの実力か
  • 大山の二遊間守備が平均レベルに達するか
  • 原口が捕手として復活できるか
  • 遊撃手争い、誰が成長を見せるか、西岡は復活するか
  • 天才高山の覚醒はあるか
  • ラッキーボーイは出てくるか。特に江越と陽川
  • 横田はどの程度回復しているか

皆さんは、どのへんに注目していますでしょうか?ご意見・ご批判なんでも受け付けておりますのでお気軽にコメントください!

 

本日もご覧頂きありがとうございました!

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