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今日のヤクルト戦の敗戦で優勝の芽が完全になくなりました。残りはCS争いなのですが、ラ米の虎としては全く興味がありません。興味は優勝のみなので。まだ五分で戦っており、若手選手も伸び盛り、CSの短期決戦を是非経験させたいという状態であればまだしも、今シーズンは離脱者が多く満身創痍の状態、さっさとオフとキャンプに入り来季に向けた準備を始めてほしいところです。
さて、今シーズンはオープン戦からさっぱり打撃の調子が上がらず、開幕直後は菅野をボコボコにし、キャンプの疲れが出てただけと安堵したのも束の間、打率1割グループが形成され、糸井・糸原・福留以外が全く機能しない状態。先発陣はがんばっていたものの、結局打てない、というより期待しているところで点を取れないチームって、やっぱり投手陣が疲弊しちゃうんですよね、一点もやれないってなってしまって。これが中盤から終盤にかけての先発投手陣の調子が落ちてきた要因のひとつではあると思います。
こんな状態で現在最下位ですが、他のチームも大概な状況なので、まあもう今シーズンは気にする必要はないと思います。ものすごく差をつけられた最下位ではなく、多くの怪我による離脱や計算していた選手の不調があるため、来期に向けた上がり目は十分にあり、今年の結果はたとえ最下位になったとしてもそこまで心配する必要はないかと思います。逆にドラフト順位的には有利になるので、むしろ最下位でもいいんちゃうかなと思っているくらいです。
今年の主な誤算は以下のとおり。
投手陣
- 藤浪復活せず。
- 石崎・高橋聡・ﾏﾃｵ・岩崎の救援陣の故障・不調
野手陣
- ロサリオが当たらなかった
- 高出塁リードオフマンの上本・北條の離脱
- 糸井骨折、福留足故障による離脱
- 中谷・大山・高山の若手期待組みの伸び悩み
- 鳥谷・俊介・西岡のベテラン組みの不振
まあ、こんだけ誤算があれば誰が監督しても難しいといわざるを得ないでしょう。広島で言えば田中・菊池が怪我で長期離脱、丸・鈴木が一時離脱、バティスタが外れ、野間・西川など若手が誰も出てこない、新井・松山が不振、ジャクソン・一岡・中田が不振、とまあこんな感じなので、これではいくら戦力層が厚い広島でもきついと。
一方で、ポジティブポイントは以下のとおり。
投手陣
- 岩貞・小野がローテを守る
- 秋山は下半身不調で離脱も、シーズン当初はしっかりとした投球
- 才木・望月の台頭
- 能見がリリーフでしっかりとはまる
野手陣
- 糸原・北條が高出塁リードオフマンを形成
- 梅野がしっかりと正捕手を確保し、打撃面も改善
- 大山が後半戦本領発揮
- 原口が代打で復活
- 陽川・植田が戦力になる
ということで、酷いシーズンではあるのですが、投手では岩貞・秋山・小野・才木・望月、野手では糸原・北條・大山・陽川・原口と徐々にチームの中心になるべき、若手～中堅が過去二年と比べても実力がついてきているのが見てわかります。
2016年は若手が躍進したように思えますが、それなりの数字を残したのは高山・原口・北條・岩貞の4名、2017年は中谷に加えルーキー大山・糸原・小野が少し芽を出しただけで、高山・原口・北條・岩貞の2016年組は全滅。それが今年はかなりの若手がまだ十分ではないものの一軍で躍進しつつあります。期待に応えられていないのは、藤浪・高山・中谷というところですかね。特にドラフト1位の藤浪には絶対的エース、高山には主軸を取ってもらいたかった年なだけに、残念極まりありません。
ということで、ラ米の虎的には今シーズンの戦いは様々な誤算があり、かっちりした戦い方ができなかった一方で、個別の選手を見てみるとこれまでの2シーズンよりもよいものが出てきているのではないかという評価です。
一方で、采配面に関してははっきりいって昨年よりも悪化しているように思います。
まず全般的に言えることは大事に行き過ぎ。というよりも、言い訳のできる采配に終始してしまっていると感じます。
例えば、梅野の申告スクイズや送りバント。前半戦梅野の打撃が全く期待できなかったので、わからんでもないですが、併殺打が怖いので申告スクイズ・送りバントというのは余りにも消極的過ぎる。一塁/三塁の場面や代走植田の場面でも滅多に盗塁は仕掛けず、仕掛けるのはセーフティリードの場面で失敗しても痛くない場面が殆ど。
同点時や僅差の場面では滅多に仕掛けません。一時糸原と北條のエンドランが決まっていた時期があり、非常によいなと思っていたのですが、北條離脱でまたできなくなってしまいました。
原口の代打の起用の場面もそうですが、終盤戦でチャンスで代打を出せないことを恐れ、中盤のチャンスで代打起用をしない、結果的に勝敗やチャンスに絡まない場面での安打が非常に多くなってしまっています。
継投に関しても同じことが言えるのですが、やはり大事に大事に行き過ぎて中継ぎが疲弊してしまっています。
もう一つ不満があるのが、用兵。去年と同様今年も殆ど同じメンバーが中継ぎで投げています。勝ちパターンに関しては当然同じメンバーでいくべきなのですが、ビハインドやロングリリーフはもっと柔軟な運用をすべき。特に岩崎はチーム一の登板数ですが明らかに投げすぎ。後、固定リリーフは岡本・望月といますが、二軍に伊藤和、守屋、尾仲、島本やトレードで採った飯田などもいるのですから、使い潰さない為にも、登録枠を柔軟に有効に使うためにも、どうせ負けパターンリリーフなのだからどんどん試せばよいと思っています。伊藤和なんかはようやくチャンスが来ましたが、ビハインドリリーフとしてはしっかりと結果を残しており、もっと早くというか入れ替えながら使えばいいのになと改めて思わされました。
野手に関しては入れ替えは多いと思いますが、一つあるのが植田の起用方法。もう多分今のままだと打撃は当たり損ねの内野安打しかでませんし、守備も北條・森越・糸原と比べると遊撃守備の守備範囲が狭すぎ。特に守備はポテンシャルが大きいのですから、一軍で代走のために少しの出場機会に留めさせるのではなく、一旦二軍に落として鍛え直しのほうがよいでしょう。守備固めは森越・山崎、代走は荒木といますし、熊谷も一軍に上げているならなおさらです。
ということで、采配の愚痴ばかりになってしまいましたが、この作戦・打撃部門も来年は梃入れが必要でしょうね。
残り20試合切りましたが、ラ米の虎としてはこの僅差の3位争いではあるものの、借金まみれの状況で、無理にCSを狙った戦い方をして投手陣・野手陣とも疲弊させるのではなく、来期に向けた戦いをしてほしいと切に願っています。やってほしいことの希望としては次のとおり。
- 西岡の一軍抜擢：二軍での調子はよくわかりませんが、二遊間に森越・植田がスタメンを連ねるのは、中堅/俊介(去年ならありだったけど)くらい夢がありません。西岡もこのままだと、引退への道まっしぐらなので、どうにか一軍戦力となるようにがんばってほしいところですし、それを残り試合で試してほしいところ。
- 鳥谷の二塁起用：元々二塁スタートだったのでできると思うんですよね。糸原も開幕直後は遊撃守備はまともにこなしていました。守備で言うと森越には劣るのでしょうが植田よりはましでしょう。鳥谷も今のままだと、大山が成長してきたこともあり、代打のポジションになってしまうので、より来年に向け戦力化するためにも二塁での起用を試してほしく思います。
- 原口の捕手起用：今年殆どのマスクを梅野が被っており、ディフェンス面がすばらしい梅野が正捕手というのは特に異論はないのですが、来年以降も143試合全部スタメン出場を前提にするというのは厳しい。坂本でもよいのですが週一は他の捕手の起用を前提としないと選手生命が短くなってしまうことを危惧してしまいます。また梅野が怪我のときのことも考え、スタメンの準備ができている捕手を用意しておくことは大事です。
- 瀬戸際中継ぎ陣の起用：今季殆ど一軍出場していない中継ぎでいうと、先に挙げた尾仲・島本・守屋に加え山本・福永・竹安・飯田・歳内・谷川らがいますが、先にも書いたとおり、中継ぎ陣の負担を軽減させるためにも、特にビハインドリリーフの選手層を増やしておくことは重要。ということで、この中で今年自由契約となってしまうかもしれない瀬戸際選手もいると思いますが、岩崎・望月が登板過多、岡本が先発転向なので、どこかで起用してあげてほしく思います。
- 浜地・呂の一軍先発：高卒2年目の浜地、才木に大きく差を空けられていますが、二軍ではまだ一点も取られておらず、球速も149km/hを計測と順調に成長しています。呂も外国人枠の問題がありましたが、現在メッセンジャーが抹消中。二軍ではそこそこ投げている見たいのなで、どこかで一軍経験を今年中にさせてあげてほしいところです。
ということで、雑多な文章になってしまいましたが、優勝から遠ざかり投稿をサボっていましたが、優勝の芽が消えたということで久しぶりに投稿してみました。今後は戦力外通告、ドラフト、F/A、新外国人とストーブリーグに突入していきますので、適宜投稿していきたいと思います！
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