阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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原口/伊藤隼太の存在感

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ようやく甲子園で勝てましたね。才木の粘投、磐石のリリーフ陣、そして好調北條、シュアな打撃のナバーロの活躍で、今日はしっかりと自分たちの形で勝てました。特に北條の好調振りには目を見張るものがあるのですが、今日は原口と伊藤隼について。

 

原口は一体代打で出てきたらどんだけ打つねんという感じで、代打打率は5割越えと神懸りな成績を残しています。集中力のあるタイプなのだと思いますが、一昨年の勝負強さが本当に戻ってきた形ですね。

ただ、あの打棒を見ると本当に代打の切り札としてこのまま行くのは勿体無い感じですね。梅野もここのところ打撃が改善していて、今日も先頭打者でチャンスメークとなる安打と四球を選び、存在感を発揮しています。但し、原口と比較してしまうとやはり打撃面では見劣りするのが現実です。

梅野は守備面ではリードのことは素人として余り述べませんが、強肩と壁能力の高さは球界屈指、打撃面が今のまま改善していけばレギュラーとして申し分ないのですが、それ以上に原口の打撃が魅力的過ぎます。

ということで、これだけゲーム差が開いている状況でもあるので、もう少し原口に先発マスクを任せてほしいんですよね。体の問題があるので飽くまで梅野との併用で構いません。ただ、専用投手を作り週何回かスタメンマスクをかぶせる、浅い回で3点差くらいのリードを許した場合は打撃偏重にして梅野から切り替える、こんな采配があっていいのではないかと思います。

確かに原口の守備面も梅野には見劣りするものの、怪我も癒えて守備も改善し、捕手として明らかな欠点があるという感じでもありません。まだまだ若い原口、このまま代打一本で勝負させるのは勿体無いし、一塁で使うには少し物足りないという状況で是非野球選手としての可能性を広げてあげてほしいんですよね。

ラ米の虎としては理想のラインナップは2003年(1985年になればいいですが、それは求めすぎというもの)。やはり7番矢野というのが切れ目のない打線を作っていたので、それに近い形にできるのは原口しかいないかなと。そして、8番に強化版藤本で糸原か北條を持ってこれれば、強力打線ができあがることでしょう!

ということで、残り試合、ぜひ原口に捕手としての挑戦機会がくることを祈っています。

 

そして、伊藤隼。今日は逆転タイムリーを打ちましたが、残りの打席も非常に内容のあるものでした。金本超変革の流れで高山・大山・中谷・北條・原口ら若手が重宝され、隼太はまずい守備もこれあり、旧時代の成長しなかった失敗ドラフト1位としての評価の方が巷では多かったかと思います。なんかフライデーされたりなんかしたのも低評価の一因ではあったでしょう。

しかし、元来掛布も認める練習の虫。努力を積み重ね去年代打でしっかりと存在感を発揮し、今年はスタメン機会もちょこちょこと出てきました。

守備に関しても今日も大きなフライが飛んできましたが、何か落ち着いてプレーしていたように思いますし、取れなかったファールフライもよい追い方をしていたように思いました。オフに矢野監督からイメージで守備が拙いように思われているが、走塁・守備ともに成長しているというコメントもあり、甲子園や阪神ファンのプレッシャーがかかるなかで、縮こまったプレーになっていたかもしれませんが、30歳を目前にしてなんというか落ち着いた大人なプレーができる選手に、一歩一歩成長してきているように感じます。

こうなってくると、是非レギュラーを狙いにいってほしいですね。高山・中谷・江越の長変革組がもたもたしていますので、彼らを追い越しポスト福留を狙える位置にまで来ているのではないかと思います。甲子園で左打者なのでボコボコスタンドに叩き込むというよりは、外野の間を抜ける打球をどんどん打ち、二桁本塁打を狙えるくらいの成績は常時出場していれば残せる可能性はあるのではないかと思います。

 

陽川・北條にしてもそうですが、原口も伊藤隼も高山・大山・中谷の期待組の陰に隠れ、半ばファンから諦められているくらいのポジションに落ち込んでいましたが、ここにきて弛まぬ努力で立ち居地を逆転しています。これは、チームの健全な競争環境であり、この切磋琢磨は必ず厚い選手層と若手の成長に繋がりますし、チームにとって見ればこの底上げは非常に大きい。

現在控えになってしまっている大山・中谷、そして二軍で調整中の高山は、彼らの姿を見て是非一念惹起してほしいと思います。

そしてまだ日の目を見ていないが二軍で著しい成長を見せている江越、板山、緒方ら若手も二軍で一緒にがんばってきた陽川・北條の活躍の姿を見て必ず感じているものがあるでしょうし、自分たちもがんばれば一軍で活躍できるという希望が見えていることだと思います。

まだまだ、一人前といえる若手野手は糸原くらいしか育っていません。スタメンも結局主軸は外様ベテラン選手か外国人選手になってしまっている状況。しかしながら、この追いつき追い越しの競争環境は必ず実を結ぶと思いますし、一人でも多くの若手選手が一軍の戦力として活躍してほしいと切に願っています。

今日の原口と伊藤隼、そして二軍スタートだった陽川と北條のここ最近の躍動をみて、やはり野手の育成は時間がかかるし、じっくりと育てる必要があるなと感じたとともに、大山・中谷・高山の主力期待候補、そして二軍でくすぶっている江越、板山、緒方、横田、西田らも長い目で成長を見守りたいなと、そう感じた一戦でした。

昨日の記事からの繰り返しになりますが、首脳陣も下位打線の比較的自分の打撃に集中できる楽なポジションで、失敗を恐れさせることなく大きく育ててほしいと思います。

熊谷・島田・植田はまだまだ年齢も年数も経験も若いので、これからの急成長に期待です!

 

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