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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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他球団分析/中日ドラゴンズ

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

 

試合のない日が続き、先発陣調整の不安が解消されない日々が続きます。まあ、もう腹くくるしかないですね。残された試合はオリックス三連戦で、メッセ・能見・秋山が登板予定、ウエスタンでは中日三連戦で藤浪・岩貞・高橋遥が登板予定。後は来週前半に練習試合も組まれているようですが、誰が登板するんでしょうかね。

昨日はウエスタンで広島との試合があり、小野が5回1安打無失点の好投。結局キャンプから1失点も許さずローテ入りは確定でしょう。才木は4回2安打2失点。最後に四球を与えバティスタにホームランを浴びたようです。もともとローテ入りという風には見ていませんでしたが、先発控え陣の中では第1候補でしょう。一軍開幕まではウエスタンも落ち着きませんが、しばらくは二軍ローテの中心として長い回を投げられるようになってほしいですね。

ということで、先発ローテはメッセ・秋山・能見・小野までは決定。後は藤浪と岩貞がどういうピッチングを見せてくれるかですね。多分岩貞が開幕直後は外れるかな。。。

そして、最後のオープン戦3連戦ではメッセ・能見・秋山はきっちりと調整できているところを見せてほしいですね。最低6回3失点までで!

 

今日も試合がなかったので、他球団分析第四弾/中日ドラゴンズ編をお届けしたいと思います。

 

野手陣

中日ドラゴンズ/野手陣構成

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予想オーダー

1大島(L) 2.京田(L) 3.アルモンテ(S) 4. ビシエド(R) 5.福田(R) 6.平田(R) 7.高橋(L) 8.大野奨(R)

控え:杉山(R)・松井雅(L)・荒木(R)・亀澤(L)・堂上(R)・松井佑(R)・藤井(S)

 

 

 

打線

阪神と同様に、2000年代後半の黄金時代からの世代交代が進まず苦しんでいる中日、2011年の落合監督の退任以降、低迷の一途を辿っています。ドラフトでは社会人出身の即戦力選手を大量指名した2014年を中心に若返りを図ってきたものの、思ったような成長を見せず世代交代が遅れてきました。

しかし、ようやく和田・井端・森野・谷繁といった大ベテランがチームを去り、荒木も控え中心になりました。ここに遅咲きながら福田が成長を見せ、いよいよ今年はブレークの年となりそう、遊撃手は京田が順調な成長を見せ、二塁手には高橋周平が入ってきそうな感じで、徐々に世代交代が進みつつあります。

大島はいよいよ円熟期を向かえ、京田とのリードオフマンコンビは足も使え内野安打も多いので非常にいやらしいです。クリーンアップはゲレーロを巨人に強奪されてしまったせいで、アベレージヒッタータイプのアルモンテが3番に入りそうですが、オープン戦ではそこそこの活躍を見せています。4番は3年目に入る主砲ビシエド、5番からは福田、平田とブレークが期待される高橋周平と続きます。

昨年は大島・平田・ビシエド等、主力の離脱も多く思ったような戦いができなかったと思いますが、全員きちっと揃い、アルモンテが活躍するのであれば、広島にも見劣りしない強力打線となります。

ただし、アルモンテもモーヤも外れ、福田も去年・一昨年程度、平田は相変わらず.260/13本程度、周平ブレークせずとなる可能性も大いに秘めており、下位打線はまあどうにでもなると思いますが、アルモンテがしっかりと3番に座れるか、ここが肝になって来るでしょうね。

 

守備・走塁

昨年はリーグ最少失策の57。内外野ともに、リーグNo.1という感じではありませんが、きちんと守れる選手が揃っています。京田は今年はゴールデングラブ取るかもしれませんね。

昨年との違いでいうと福田が主に三塁に入ること、まあ去年も守っており、他にはゲレーロ、高橋周平だったので、そんなに大きな違いはないかなと。後は、外野がゲレーロからアルモンテになるのでここは改善しそうですね。控えにも守備の名手堂上がおり、三塁・二塁の守備固めは問題なさそうです。

懸念点としてはF/Aで加入した大野の肩の状態がどの程度戻っているかですね。もともと強肩で実力のある選手なのですが、手術の影響がどこまであるか。ここが復調しないとなると、二番手捕手の松井雅は昨年盗塁阻止率リーグ最下位の.220で不安点。大野は肩だけではなくリード面でも正捕手としての期待で獲得されており、逆に言うと他の捕手はすでにレギュラーとしては実力不足と見られていることの裏返しです。

従い、大野(今は怪我しているようですが)は正捕手として優先起用されることが予想されるだけに、肩の回復しだいでは走られ放題になってしまう可能性があります。

走塁に関しては、昨年はリーグ2位の77盗塁。大島と京田が夫々23盗塁で半分以上を稼ぎ出している格好です。一方で、盗塁失敗も多く成功率は7割を大きく下回っています。ただしこれは昨年ルーキーの京田の失敗によるものが多く、二年目になり走塁技術が上がればより成功率も高くなるでしょうから、やはり大島・京田の1/2番コンビは要注意です。後は、まあそんなに走れる選手も多くなく、代走も足のスペシャリストがいるわけではないので、そんなに警戒する必要もなさそうです。

 

新戦力

ドラフトで高松・伊藤康の高校生野手を獲得。これまで落合GMの方針なのか即戦力志向が強かったのですが、退任後から高卒野手指名が増えており、どうやら育成方向にシフトしたように思います。高松は阪神も注目しており、滅法足の速い選手とのことで、打撃が成長すれば早い段階でのデビューがあるかもしれませんね。

阪神の場合、大島・平田・福田のような中堅中心選手が上本くらいしかいないので、まずは20台前半の選手(特に高山・大山・中谷)を育ててから育成指名する必要があるのですが、今年しっかり若手がレギュラーに定着して、高卒有力選手を指名できる体制に持って言ってほしいですね。

新外国人では相変わらずの森ルートでアルモンテモーヤを獲得。二人ともスイッチヒッターでどちらかというと、長距離砲ではないのでゲレーロの代わりという感じにはならなそうですが、アベレージヒッターとして3番に定着されてしまうとややこしいですね。

2016年のナニータやエルナンデス程度の成績に収まってほしいところです。。。

後は、F/Aで獲得した大野奨。日ハムらしく年齢が30に差し掛かると流出してしまうケースが多いのですが、例に漏れなく大野も流出となりました。打つほうに関してはそこまで期待はできませんが、日本代表にも何度も選出されているとおりディフェンス面では非常に信頼の置ける捕手です。そして年齢的にも後5年は活躍できるでしょう。

懸念点は先述とおりは肘の手術の影響がどこまで回復しているかですね。

新戦力に関しては、ピンポイントでよい補強ができているのではないかと思います。活躍すれば出すけどね(笑)、特にアルモンテ。

 

野手選手層

近年中~下位で野手即戦力ドラフトを繰り返し、ほとんど戦力になっていないことから、野手の選手層は極めて薄いです。従い、主力選手が怪我で離脱してしまうと一気に打線の迫力がなくなってしまいます。レギュラーとして出ても遜色ないのは、亀澤と荒木くらいなもので、ここも二塁の高橋周と併用でしょうから、残りのレギュラー選手が離脱した場合の備えというのは殆どできていません。

ここが、昨年も怪我で主力が離脱した後、打線が弱まってしまい下位に低迷してしまった一つの理由でしょう。

次世代の野手を見ても石垣・伊藤・高松とここ2年で高卒野手を獲得しているものの、質・量ともにまだまだ十分ではありません。中村をドラフトで外してしまったのが痛いですね。。。なんで強い広島にいっちまうのかな(泣)。

 

投手陣

中日ドラゴンズ/投手陣構成

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先発投手陣

小笠原(L)・ジー(R)・鈴木翔(R)・柳(R)・松坂(R)・ガルシア(L)

控え:大野雄(L)・吉見(R)・笠原(L)・阿知羅(R)・小熊(R)・山井(R)・若松(R)

 

先発の顔ぶれはここ数年で一気に変わりました。本来であればエースの大野と吉見が年齢的にもまだまだローテの中心にいるべきなのですが、大野は去年から調子が上がってこない、吉見も谷間で投げるのが精一杯の状況の中で、ここ数年で獲得した若手投手の台頭が期待されます。

開幕投手の候補になっているのは3年目の小笠原、ルーキーイヤーから一軍で先発登板し、今年は実戦でも結果を残し(オープン戦2勝は阪神から・・・)、新外国人/ジーとともに開幕投手を争っています。

二番手は今のところ大リーグ通算51勝のジー。2016年に8勝をあげており、年齢的にも若くよくこのレベルの選手が取れたなという感じですね。今年は大リーグのF/A市場も余りが出ていたようなので、いい出物があったということでしょうね。

一度阪神ともオープン戦で対決しており、タイプ的には三振を奪うタイプではなさそうですが、大きく崩れることはなさそうと見ています。

それにしても、去年は阪神が左に弱いことをいいことに、バルデスおじさんとジョーダンの左投手をローテを崩してでもいいように当てられて、非常に腹立たしかったのですが、少なくともこの点を懸念する必要がなくなったのは阪神にしてはプラス材料ですね。

小笠原・ジーに続く投手が予想しにくいのですが、ドラフト1位入団の鈴木翔・柳は入ってきそうです。後はガルシア・笠原の両左腕吉見・大野雄・松坂のベテランで争っていく形ですかね。

実績のある投手(大野・吉見・山井)は現状計算するには厳しい状況ですので、中日が上に行くためには、若手投手の台頭が不可欠、阪神以上に先発投手は不確定要素が多い状況です。なにせ、先発ローテ予想に挙げた6名のうち4名が去年から今年に入団した選手(ジー・ガルシア・柳・松坂)、小笠原は高卒3年目、鈴木翔は高卒5年目です。こんなチームは中日以外にはありません。

極端な世代交代が行われているのですが、逆に言うとポテンシャルの高い投手ばかりなので、前田・黒田が抜けた広島のように一気にブレークしてくる可能性もあります。まあそんな簡単にブレークされてしまっては困るのですが。

仮に若手のブレークがなされないと、吉見・大野・松坂・若松・山井と5年前であれば超強力ローテだったでしょうが、力が落ちてしまったり不振から抜け出せない投手に頼らなければならず、厳しい戦いを強いられることになるでしょう。

 

救援投手陣

田島(R)・又吉(R)・鈴木博(R)・祖父江(R)・岩瀬(L)・三ツ間(R)・谷元(R)

控え:伊藤準(R)・福谷(R)・浅尾(R)・岡田(L)・小川(L)・木下(R/育成)

 

抑えはオープン戦で炎上していますが、基本は侍ジャパンにも選出された田島でしょう。セットアッパーは先発転向も検討されていましたが今年も又吉。この二人までは鉄板ではないでしょうか。

しかし、ここから先が問題です。ドラフト1位ルーキーの鈴木博が実戦でよい投球をしているので、開幕からセットアッパーに起用されそうですが、球は滅法速いものの制球難を抱えている投手でもあります。どこまで通用するかが見ものです。

それ以降の投手はセットアッパーや勝ちパターンというには少し心もとない投手が多く、頭数自体は悪くないのですが、リリーフ陣に関しては不安が残ります。松田や谷川がたくさんいる感じですかね。岩瀬もがんばっていますが、そろそろ限界でしょう。

本来であれば岡田あたりが左のセットアッパーとしておきたいところですが、手術の影響からか調子が上がってきません。

終盤戦に関しては今年の中日は苦労しそうな印象ですが、鈴木博が大活躍ということであれば、情勢は一気に変わってきます。まあ中日は昔から与田・森田などルーキー時から活躍するものの使いすぎて故障し、その後鳴かず飛ばずというパターンが多いので、鈴木博はそうならないことを祈っています。

 

新戦力

新戦力としてはドラフトで鈴木博、石川、清水、山本を獲得。いずれも将来性豊かな投手ばかりで、石川はドラフト1位の噂すらありましたので、柳・京田に続き、下位に落ちてしまった状況をうまく利用したドラフトだったと思います。

新外国人は先述のジーガルシア。ガルシアはてっきりセットアッパーとしての獲得かと思ったのですが、先発投手陣の陣容不安からか先発としての起用となりそうですね。セットポジションとクイックに課題があるようなので、結構典型的なそこから崩れてしまう外国人になってしまいそうな予感がします(根拠なし)。

そして、ソフトバンク戦力外から獲得となった松坂。すでに開幕ローテを確約されているようですが、どうでしょうかね?去年に比べると球の力も戻ってきておりある程度は投げられるのかもしれませんが、期待値としては吉見より少し低いくらいじゃないでしょうか。ということで、先発ローテには入れていますが、笠原の成長や大野・吉見の復活があれば入れ替わりは大いにありえるでしょう。

 

選手層

すでに先述していますが、選手層に関してはローテ投手は殆どが実績がない投手、中継ぎも迫力不足ということで頭数はいても層は厚くないという状況だと思います。

一方で、将来性を見てみると近年のドラフト戦略の変更もあり、小笠原・柳・鈴木博・鈴木翔・石川翔・清水・藤嶋・笠原・山本と25歳以下の有望な若手が多く出てきています。彼らが成熟するにはまだ時間はかかると思いますが、一流選手に育ったときには、また強い中日が戻ってくるかと思います。

 

まとめ

ということで、予想をしてみましたが特に先発投手予想が難しかったですね。今シーズンのキーマンとしては、野手ではアルモンテの3番定着大野の守備の回復、投手では鈴木博のストッパー・セットアッパー定着、後は柳・鈴木翔・小笠原がどこまで延びるかですね。

2000年代層の厚い投手陣と鉄壁の守備で卒のない野球を繰り広げ黄金時代を築いた中日ですが、阪神と同様に世代交代の時期に来ています。阪神の方が先んじて変革をスタートしましたが、中日も投手を中心に有力選手をドラフトで獲得し世代交代が着々と進みつつあります。

特に先発投手に軸となる選手が少ないので、今年も厳しい戦いを強いられると思いますが、転換期のシーズンとしてどんどん若手に経験を積ませていけば、また強いドラゴンズは戻ってくると思います。それまでに、阪神も黄金時代となるように、若手プロスペクトたちには今年しっかりとレギュラー・ローテ・勝利の方程式に定着してほしいと思います。

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