阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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練習試合/対横浜DeNA戦感想(2月11日)

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

こちら南米はカーニバルで絶賛肝臓をフル回転中のラ米の虎です。

昨日は初の対外試合の横浜DeNA戦でした。この時期の実戦は相手チームから主力が出てくることも少なく、まだ決まっていないポジションのテストや挑戦枠にいる選手たちをふるいにかける意味合いの方が強いのですが、この試合でも桑原・筒香・ロペス・宮崎・梶谷といった主力は出てこず、相手投手も1軍半の投手相手となりました。

一方で、阪神の方はなにせ決まっているポジションが殆どないので、ベテランの糸井・福留・鳥谷・西岡を除いたスタメン候補がラインアップに名を連ね、投手陣もローテ入りを狙う投手が3名投げたため、面子の差は明確でありそれを反映したような結果となりました。

 

重要なニュースとして、二遊間に挑戦中だった大山を正式に三塁に戻し三塁レギュラーが確約していた鳥谷を二塁手にコンバートするとのこと。大山の二遊間挑戦はこのキャンプのひとつの見所であったのですが、やはり動きを見ていると二塁手に求められる俊敏性には欠ける、一方で打撃の成長度がかなり早いので、元々は鳥谷/三塁、上本/二塁の布陣に対しそれぞれの休養日で積極的に起用していくつもりだったのかと思いますが、大山を三塁メインとし、二塁を鳥谷/上本で併用、大山不振の際は鳥谷を三塁に戻すという構想に切り替えたのかなと思います。

なかなか舵取りが難しい選択ではあるのですが、どうか昨年北條にさっさと遊撃手を決めてしまい、鳥谷を遊撃手に戻せなくなった失敗の繰り返しだけは避けてほしいと思います。一方で、昨年のように最後までポジションが流動的、シーズンに入っても想定していない遊撃手/糸原などの起用があり内野守備がぐちゃぐちゃになってしまっただけに、あるところで区切って決めてしまった事は良かったと思います。

いずれにせよこれは大山が順調に成長している為、本来使いたい上本・鳥谷・大山を二人しか使えないため発生しているうれしい事態であります。鳥谷も昨年の対右の打率が.319に対し、対左が.235と十分な成績を残していないので、対左投手時の先発を上本にするというのは理に適っていると思います。

本当は鳥谷を遊撃手に戻せることが一番いいのですが、もう難しいのですかね・・・・二遊間候補で考えた場合、上本・鳥谷・西岡・北條・糸原・植田であれば、打撃・出塁能力・走塁・長打力・守備を全部勘案すると上本・鳥谷をレギュラー出場させたいのですが、キャンプで適正くらいもう一度みてくれないものですかね・・・。

ということで、昨日の試合も大山が三塁手で先発出場となりました。

 

試合結果

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投手陣

昨日は先発ローテ候補の岩貞・小野・才木の3名が3イニングずつ投げました。

岩貞/開幕ローテに向け順調!

岩貞はもう完全復活間近といってよいでしょう。昨年のキャンプ時はストレートのキレがあがらないとキャンプ中からの不振をシーズンにも持ち越してしまいましたが、今年はオフからキャンプでやっていることをきちんと実戦で出せているようで一安心です。

ストレートのキレとコーナーへの制球力がよく威力十分、この軸となる直球があればスライダーや決め球のチェンジアップも生きてきます。岩貞が計算できるということであれば、ローテーションはメッセ・秋山・藤浪・岩貞・能見まで埋めることができ非常に楽になります。もちろん他の投手が順調に行けばの話しですが。

残りの6枚目も小野・青柳・岩田・馬場・才木に加え安芸の横山・竹安もおり、メッセと能見の後継者候補をここの枠を使い育てていくことができますし、いずれも使いながら育てるに値する実力の持ち主であると思います。

今日の好投で先発ローテレースは一歩リードでしょう。

 

小野/制球・キレとも安定感に欠く

小野は無失点で切り抜けたものの、今日は制球面がいま一つでしたね。時折特長である糸を引くようなストレートがありましたが安定感に欠け、本人も納得していないようです。まだまだチャンスはあるでしょうから、次回以降挽回してほしいですね。 

 

才木/素晴らしい出来、ひょっとしたら開幕ローテあるぞ!

才木は前回紅白戦に登板の際に、ランナーを背負った際の投球にまだまだ課題があるなと見ていたのですが今日はすばらしい投球でした。いきなり四球と盗塁でランナーを二塁に背負いますがそれからなんと4連続奪三振含む5奪三振。直球のキレが特に素晴らしく、最速152km/h3回投げフェアグランドに飛んだ打球が外のレフトフライのみ、それ以外は全て三振か差し込まれたファールフライでした。そして、直球に加え変化球も素晴らしかった。今日は縦スライダーとSFFを決め球に投げていたと思いますが、いずれも空振りを奪っており、今日の内容であれば十分先発ローテ入りもありえます。

今後は長いイニングを投げた際のスタミナと二周り目以降の投球が課題設定されると思いますが、第一関門はクリアです!それにしても高卒2年目とは思えない堂々たるマウンド捌きでした。

大山・小野・才木・糸原と2016年ドラフトは素晴らしい結果が出ていますね!

 

野手陣

ロサリオ/もう本番に取っといて(笑)

まず見せてくれたのがロサリオ、対外試合初打席初球でいきなりの先制2ラン。そして第2打席もまた初球を叩き、レフト前適時安打でなんと2球で3打点です。こりゃもう期待するなというほうが無理ですね。一方で、まだ外角変化球への対応が見れていませんし、今の時期は当然相手チームも得意コースと弱点を研究してくるでしょうから、余り今の時期に打っても弱気な暗黒ファンとしては余り信頼しきらず、心の清涼剤程度に見ておきます。

 

中谷・大山/将来の主軸の競演

そして、将来の主軸候補として期待される大山中谷もバットで結果を出しました。大山は好機で右方向に二点タイムリーツーベース、続く中谷は外角高めの直球をトドメのホームラン

やはり右方向への打撃も含め安定感では大山一発の魅力では中谷なのかなという印象です。大山を三塁レギュラーで使うのであれば、糸井→ロサリオ→大山のクリーンアップで確実に点を取り、大量点を狙いに下位に中谷というのが非常にバランスのよい打線に思います。そうするとリードオフマンを誰にするかがまた課題になるんですがね。。。糸井を先頭打者に置くのか、鳥谷・上本・糸原(二塁)、西岡・北條・植田(遊撃)で作るのか。。。。この辺はシーズンに入ってもまだまだ流動的になりそうですね。ただ誰が出ても大きく崩れることはなさそうなところは層が厚くなってきたなと感じさせますね。出塁率を考えると鳥谷・上本がいいんだけど並存はしないからなぁ。。

そのまだまだ流動的な二遊間でよいアピールしたのが、糸原植田の2名。

 

糸原/打つ方はいいんだけどね・・・悩ましい

糸原は打つほうは本当にいいですね。併殺コースの目の前の打球を弾くミスをした後、取り返さんとばかりのホームラン含む3安打。しかし、本当に惜しいのは守備のミス。北條にしてもそうなんですが、捕球ミスが本当に多い。あれはいくら打撃でお返ししても投手はがっかりきますよ。三塁守備はうまいレベルなんですが、今のままだと遊撃手では使いにくいですね。。原口同様負けている試合の途中で代打から守備に残し攻撃型布陣を敷くという起用法はありかと思いますが、できれば打撃がよいだけにどこかのポジションでレギュラーを取れる十分な守備力を鍛えてほしいですね。上本・鳥谷の後の二塁手が一番近いかな。。

 

植田/アピール十分!あるぞ内野版赤星

一方で植田は二塁守備を確実にこなし、打っても見事なセフティバント含む2安打、3出塁、盗塁も決め(無茶苦茶早かった)リードオフマンとしての役割をきっちりとこなしました。打撃練習や練習試合から感じていましたが、左打席の振りがかなり鋭くなっており、このまま打撃で結果を出せれば、守れる・走れるだけに遊撃手のレギュラー候補にぐっと近づいてきます。内野版赤星の誕生も夢ではなくなってきました!

 

悩める高山・北條

高山・北條はなかなか結果が出ませんね。。。打撃練習はよくなっているように見えるのですが、高山は特に選球眼がひどい。凡退の場面もボールに手を出して内野ゴロだし、四球を選んだ際も明らかなボール球をハーフスイング。始動を早くしようとしている結果なのかもしれませんが、スイングの開始を早めるというよりはトップの作りを早くする方が課題のはずです。

紅白戦・練習試合とアピールできておらず、現状高山は中谷に、北條は西岡・植田・糸原に差をつけられています。まだキャンプも序盤ですので、いくらでも挽回のチャンスはあるので早く一本出して落ち着いてほしいと思います。去年は二人はキャンプ中良すぎてシーズン駄目だったので、逆パターンのフラグとなることを祈っています!

 

おまけ/安芸キャンプ練習試合・四国銀行戦

宜野座の練習試合の裏で、安芸キャンプにおいても四国銀行と練習試合が行われました。虎テレで中継があったので、じっくり見ようと思いましたがカメラアングルがバックネット裏から・・・。ラ米の虎は野球素人なのでネット裏から見てパフォーマンスが分かるほど目が肥えておらず、テレビ中継アングルでの比較でしか良し悪しが分からないため、視聴は断念しました。。。。

若手がこぞって宜野座キャンプに行っているため、中堅選手の出場が殆どなのですが、いくつか注目ポイントがありました。

 

竹安/一軍ローテ挑戦権獲得には至らず

まずは、今年飛躍が期待される先発竹安。今年は宜野座に呼ばれてもおかしくないかと思っていたのですが、初実戦は無失点に抑えたものの直球のキレが悪く、矢野監督からも辛い評価でした。

 

山本/アマチュア相手には圧倒的な投球をしてほしい

そして2番手に投げた山本。岩崎の先発挑戦が続いているだけに、不足している左腕リリーフに殴り込みをかけてほしいなと思っていました。キャンプ中はサイドスロー挑戦がうまくいき高評価だったのですが、今日は1イニング目こそ三振を奪い抑えたものの、2イニング目で捕まり2失点とアマチュア相手に結果を残せませんでした。残念・・・

 

守屋/キャンプ一番の投球内容

逆に余り期待をしていなかった同じくサイドスロー挑戦中の守屋が3イニングを無安打無失点、キャンプで一番の投球内容だったとのこと。

宜野座にいる中継ぎ候補はおそらく敗戦処理からのスタートとなると思いますが、長いシーズンで必ず出番はやってくるので、榎田、山本、伊藤和、守屋、尾仲、谷川、福永らへんは敗戦処理はきっちりとこなせるようしっかり準備をしてほしいと思います!

 

板山/猛アピール!もたもたしている高山と江越をまくっちゃえ

野手では板山が2安打1盗塁1打点3出塁でアピール、他の殆どの若手が江越、陽川まで含め宜野座に行っている中、悔しい思いをしていると思いますが、高山・江越のライバル外野手がもたもたしているだけに、結果を残し続ければチャンスはやってくるでしょう!1年足踏みしただけで注目度がビットコインのように大暴落していますが、体の強い守備・走塁はきちんとこなせる選手、打撃が成長すればチャンスはあるので、引き続きアピールしてほしいと思います!

 

最後に

ということで、初の対外試合の感想でした。明日はまた紅白戦が行われる予定で、秋山、馬場、青柳といった先発候補の実戦未登板組も登場します!

今のところ、岩貞・小野・才木がリードしていますが、彼らの結果次第ではローテレースはまだまだ分かりません!その結果を踏まえた上で第3クール終了時に開幕予想レース更新したいと思います!

本日もご覧頂きありがとうございました!

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