阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 選手名鑑2018 外野手編①

みなさんいつもご覧いただきありがとうございます!

本日は第一クールの感想を書こうと思っていたのですが、選手名鑑を先に終わらせてしまおうと思い(休日遊びにでかけてしまったので、)、外野手編に入ろうと思います。

見方は以下の通りです。

①投打 ②身長/体重 ③2018年満年齢 ④入団年 ⑤年数 ⑥経歴 ⑦2017年成績(Wはウエスタン)

 

#7 糸井嘉男

①右左 ②187cm/95kg ③37歳 ④2017年FA ⑤2年 ⑥宮津-近畿大-北海道日本ハムファイターズ-オリックスバファローズ ⑦114試合 打率:.290 / 本塁打:17 / 打点:62 / 盗塁:21 / OPS:.828

虎のサイヤ人。2016年オフにフリーエージェントで阪神に移籍。2003年のドラフト時には鳥谷とともに自由獲得枠での獲得を狙っていたが、左腕投手を優先し筒井を獲得したことから、獲得は見送られた。本人も始めから見てくれていた日ハムに決めたとのこと。

150km/hを超す大型本格派投手として入団するも、入団2年間で投手として結果を残すことができず、3年目の2006年に正式に外野手にコンバート。野手転向4年目の2009年に才能が開花し、打率.30615本塁打、24盗塁を記録しベストナイン及びゴールデングラブ賞を獲得。その後は5ツールプレーヤーとして、史上初の「6年連続打率3割・20盗塁・ゴールデングラブ賞受賞」の偉業を達成、球界を代表する外野手となった。世紀のトレードでオリックスに移籍した後も首位打者を獲得するなど順調に成績を残すが徐々に怪我に悩まされる。

阪神移籍後は自主トレ中の怪我に始まり、調整不足からかシーズン中も幾度か離脱を繰り返す。しかしながら、打率.290、17本塁打、62打点、21盗塁と移籍初年度にしては及第点の成績を残し、今シーズンの本領発揮が期待される

それにしても、あれだけの体躯を誇っているにもかかわらず、本塁打は一度も20本を越えたことがない。阪神では114試合で17本塁打を放っておりフル出場すれば20本塁打超えは確実だったであろうが、鳥谷同様なにかリミッターでもついているのだろうか

守備こそ怪我の影響からか昨年は抑え気味にプレーしていたと思うが、成功率の高い盗塁能力や、チャンスに強い打撃や超人的な打球スピードは37歳とは思えず、まだまだ衰えは見えない。今年も阪神打線の中心にいることは間違えないだろう。

一方で、オリックス時代から年々怪我も増えており、福留ほどではないにせよ適宜休養は与えないとパフォーマンスが落ちる選手。試合の趨勢が決した状況では守備固めや途中交代してほしいのだが、なにせ一軍で外野守備固めを安心して任せられる選手が俊介しかいない一方、守備固めや休養を充てなければいけない選手が福留・高山・糸井といるため、やはり外野守備も一流の大和流出は痛手だなと改めて感じさせられる。

本人はスーパーサイヤ人を目指しているようだが、体は既に初期の青年孫悟空を上回っている。余り筋トレをしすぎて、パワー重視の変身をしてしまいスピードが落ちセルにボコボコにされたトランクスのようにならないように気をつけてほしい。

 

#8 福留孝介

①右左 ②182cm/93kg ③40歳 ④2013年外 ⑤5年 ⑥PL学園-日本生命-中日ドラゴンズ-シカゴ・カブス-クリーブランド・インディアンズ-シカゴ・ホワイトソックス ⑦127試合 打率:.263 / 本塁打:18 / 打点:79 / 盗塁:1 / OPS:.818

ドメさん。2012年オフに大リーグから復帰し、西岡とともに阪神タイガースに入団。城島→西岡→福留と次々に大リーガーのビックネームを引っ張ってきた故中村GMの手腕は素晴らしいものがあったが、と同時に世代交代がまた遅れんだろうなと思いつつ、当時外野手候補がマートンはよいものの、柴田・伊藤隼・浅井・林くらいしかいなかったので、まあしょうがないなと心を閉ざした。

高卒時のドラフトの際は高校No1.スラッガーとして注目され、7球団競合の末、近鉄バファローズの佐々木監督が「ヨッシャー」の叫び声とともにくじを引き当てたが、入団拒否。社会人に進み中日ドラゴンズへと入団する。この出来事から佐々木氏のあだ名はヨッシャーになってしまった。

中日時代は遊撃の守備が上達せず一年目こそ活躍したものの、打撃も伸び悩み。外野コンバートされた2002年から打撃が開花し首位打者を獲得。その後も落合ドラゴンズ黄金期の不動の主軸として君臨し、優勝争いをしていた阪神に対し何度も辛酸をなめさせた

その後大リーグに挑戦しそこそこの結果を残し、2013年DeNA等複数球団との競合の上、阪神に移籍。開幕から5番スタメンで打点こそ稼いでいたものの、その後打撃の調子が上がってこず、打率はなんと.1986本塁打に終わる。当時の和田監督はとにかく「ドメの調子は上がっている」としか言わず、時々思い出したように打つと、「これから数試合は福留スタメンだなぁ・・・」と大いに絶望した記憶がある。

翌2014年は同様に打撃低調且つ、開幕3戦目にフライを追った際に前年ベストナインの西岡と交錯し西岡が長期離脱となってしまった為、ファンからの風当たりが非常に厳しくなり、登録抹消も経験。一軍復帰後は打撃スタイルを変更したことにより、徐々に当たりが戻り始める。マシソンからサヨナラ本塁打を記録するなど、幾度となく殊勲打を打ち、「まだ戦力にはなるかな」、程度にはファンの信頼を取り戻し始める。

そして、2015年からは完全復活。打撃成績こそ主軸としては平凡ではあるが、均衡した試合での殊勲打や、球際に強い守備でチームを牽引。和田監督には3年後の福留のこんな姿が見えていたのだろうか。

高卒ドラフト時の入団拒否や、中日時代の年俸更改時の「誠意はお金」発言など、どちらかというとヒール役なイメージの強い福留であったが、結果が伴ってきたことにより、後輩への指導や本当の意味でチームを引っ張るキャプテンシーなど、福留の素晴らしいプロ精神がファンにも浸透し、今や聖人の域まで達しようかとしている(言い過ぎか)。本当にプロの世界において結果というのは重要である。

打席での素晴らしい読み、勝負強さ、球際に強い守備は、若手選手にとって正に生きるお手本であり、福留が元気なうちにどんどん盗んでいってほしい。今年も活躍が期待され早くからスタメン確約されているが、積極的休養が必要なことも含めそろそろ主軸としては限界の来る年齢でもあり、6番辺りを休みながら打ってもらえる体制が理想的。若手選手は早く福留にそのポジションになってもらえるように奮起願いたい。大山・中谷・高山あなたたちです!

キャプテンの座も外様のベテラン選手に任せていないで、早くチームを引っ張ってくれる生え抜きが出てきてくれることを切に願う

あと、インタビューに対して「知らんよ」というのは記者泣かせなので、もう少し優しく対応してあげてください(涙)。余り上から見てはいけない。

 

#9 高山俊

①右左 ②181cm/86kg ③25歳 ④2015年1位 ⑤3年 ⑥日大三-明治大 ⑦103試合 打率:.250 / 本塁打:6 / 打点:24 / 盗塁:6 / OPS:.669

阪神タイガースの希望その52015年ドラフト1位で入団。当時は金本政権に変わったばかりであり、事前ドラフト情報ではH/高橋純に行くとの見方が殆どだったが、主軸候補になる選手がほしいという金本監督たっての希望で、驚きのドラフト1位指名となった。その翌年さらに驚愕ドラフトが待っているとは誰も思いもよらなかった。ヤクルトとクジで競合となったが、外れた瞬間「ああまたか」という感じで、もはやクジは当たらんと達観していたが、まさかの真中監督の勘違いで交渉権獲得、あの時の映像は何度見ても笑える

東京六大学野球では歴代最多の131安打を記録し、即戦力としての活躍が期待されたが、右手首の故障により二軍キャンプからスタート。掛布二軍監督に付きっ切りの指導を受けていたが、フリー打撃で柵越えを連発し、「直すところがない」とまで言わしめ、一軍に昇格。その後色々と直されてしまっているのはなんなのでしょうか。オープン戦でも.327を記録し、開幕スタメンで1番左翼手としてデビュー、一打席目でうまい打撃で左前安打を放ち、天才打者の誕生を予感させた。その後も不調の時期はあったものの、巧みなバットコントロールを武器に特に得点圏で勝負強い打撃を見せ、見事新人王を獲得。阪神では2007年上園以来の受賞となった。

2年目は長打力を伸ばすべく、打撃改造に取り組むがこれが大失敗。オープン戦、開幕直後は長打力を発揮し、いよいよ主軸打者が登場するかと大いに期待させられたが、打撃スタイルが入団時の柔軟で巧みなバットコントロールから明らかに長打を狙った引っ張り中心の打撃フォームに変わり、元々の選球眼の悪さも手伝い、明らかにボール球の変化球にくるくるとバットが回ってしまう状態になり、二軍落ちも経験。それでも、よく打った印象の中谷と大山を上回る.250を残したところは流石天才高山なのだが、何か大事なものを失わせてしまった気がする()

学生の頃に漢文の授業で荘子の「混沌」という話を習ったことがあるが、顔に目も口も耳も鼻もない王様の混沌に歓待され、お礼に良かれと思って目・耳・口・鼻の7つの穴を空けてあげたら、7日目に混沌は死んでしまった、という話で、「人にはそれぞれ持ち味がある。こちらが良い事だと思っても、相手にとってみれば悪いこともある」という話の例えなのだが、不振の高山を見ているとそんな昔に習ったことまで思い返されてしまった(涙)。

横田が大病でリハビリとなってしまい、左の主軸候補が高山しかいなくなった今、高山には必ず主軸として成長してもらわなければいけない。まずい守備面等課題は色々とあるが、まずは最大のセールスポイントである天才的な勝負強い打撃を取り戻すことから始めてほしい。

一番打者で起用されることが多いが、基本フリースインガーで選球眼がよくなくIsoDも低いのでリードオフマンタイプではない。3番打者も1/2番に足で仕掛けさせたいことも考えると、勝負強い打撃もあるので、理想は5番か6番打者だと思う。俊介・中谷とライバルは多いが、福留のポジションを奪ってしまうくらいの気概で今シーズンは取り組んでほしい。

それにしても、肩は悪くない、足も速いのに一向に守備が改善しないのはセンスの問題なのだろうか?伊藤隼・緒方もほぼ同タイプだが一向に改善しないところを見ると、最早指導方法が間違えてるようにしか思えないのだが、誰かいい外野守備コーチいませんかね?ねぇ赤星さん。

 

#25 江越大賀

①右両(?) ②182cm/80kg ③25歳 ④2014年3位 ⑤4年 ⑥海星-駒澤大 ⑦28試合 打率:.077 / 本塁打:0 / 打点:0 / 盗塁:1 / OPS:.410

虎のロマン砲。2014年ドラフト3位で入団。足は50m5.8の俊足、遠投120メートルの強肩、守備範囲や打球判断もよく、打ってはカットした打球が甲子園のライトフェンスまで届くほどのパワーの持ち主。しかしながら、バットにボールが当たらない()。大学時代からミート能力には問題はあったのだが、プロ入り3年が経過し年々ここまで悪くなる選手は見たことがない()

2015年のルーキーイヤーは開幕一軍を果たし、4月28日のヤクルト戦に先発出場すると成瀬からプロ入り初本塁打を記録。打率こそ.214だったものの、本塁打5を放ち、翌年のレギュラー獲りを期待された

翌2016年は金本政権となり、二年連続開幕一軍を果たすと、4月3日の横浜戦で代打で本塁打を記録、その後三打席連続本塁打、翌試合も4試合連続となる本塁打を放ったことから、江越の覚醒を誰しもが確信した。しかしながら、その後2番打者や3番打者など、色々なケース打撃が要求される慣れない打順で起用されたことにより調子を崩し二軍落ち、自己最多の7本塁打を記録するも前年同様の打率.209と極めて高い三振率を記録した。2016年の金本監督はマテオの3イニング回跨ぎといい本当に無理な起用が多かったと思う。

2017年はキャンプから福留に「今年の江越は違う」と言われ、今年こそやってくれるかと思わせたが、悪い意味で違ってしまった()。三球連続同じ球を投げられ見逃し三振を喫っする、二軍でも打率1割台しか記録できないなど、スイング云々以前に完全に頭が悩んでしまっているように見える。

オフシーズンには片岡コーチの「右で当たらないのなら、左で打てばいいじゃない」マリー・アントワネットを彷彿とさせる進言で、スイッチヒッターに挑戦しているが、暗黒時代を経て大抵の事では驚かない自信はあったのだが、さすがに「そんな馬鹿な・・・」と唖然としてしまった。

金本監督は「右よりも左のほうがいいスイングをしている」とコメントしているが、いままで右でどんなスイングをしてどんな指導をしてきたのかと、またまた唖然とさせられた。

正直江越のスイッチ挑戦は大和のようには行かないと思うが、現在の外野の布陣は糸井・福留に加え、俊介・中谷・高山と攻走守一軍レベルの選手が揃っており(高山守備練習して!)、打撃の改善が見える伊藤隼もいることから、打撃の改善がないと一軍は見えてこない。スイッチが失敗に終わったとしても、大和のように別の視点での体の動かし方を覚えることにより、右打席においてもよい効果が出てほしいと願っている。

ボールがバットにさえ当たれば、高山・中谷をも凌駕するポテンシャルを持っているのだから、いつまでもロマン砲として期待しています!

 

#51 伊藤隼太

①右左 ②177cm/83kg ③29歳 ④2011年1位 ⑤7年 ⑥中京大中京-慶應大 ⑦73試合 打率:.261 / 本塁打:2 / 打点:9 / 盗塁:0 / OPS:.678

2011年ドラフト1位で入団。当時は桧山引退、金本の衰えにより外野手の補強が急務な状況で、大学時代は2年生から4番に抜擢され、国際試合でも日本代表4を務め3本塁打を放つなど、即戦力としての活躍が期待された。将来の3番中堅手として考えていた自分の見る目のなさに泣けてくる。梅野でも隼太でも大山でもいいから、早く大学日本代表の四番に開花してほしいところである

ルーキー時の2012年はキャンプの段階で、首の傾く打撃フォームを早くも課題として指摘されてしまう。オープン戦で不調だったものの、マートンの出遅れに伴い、開幕8番スタメンで出場も、プロの壁にぶつかり打率.148、1本塁打に終わる。二年目も同様の成績だったが、巨人戦で殊勲の勝ち越し本塁打を放つも二度にわたるまずい守備で追いつかれ、ヒーローとなることができなかった。

2014年は掛布氏の指導により、打撃開眼の兆しを見せ、そこそこスタメンでも出場し打率.294とキャリアハイの成績を残す。その後は一軍を行ったり来たりで、毎年昇格しては本塁打を1-2本放つが、こちらもリミッターがあるのかそれ以上の成績は残せていない・・2017年は狩野に変わる代打の切り札として一軍に昇格し、チャンスメークやサヨナラ安打を放つなど、そこそこの活躍を見せる。

かなりの練習の虫でまじめな選手なようだが、ドラフト1位として期待に応えられていないことに加え、ライバルの巨人の選手と合コンに行ったり、そのたもろもろ週刊誌にも何度か取り上げられ、ネット民からのあたりが強い。

俊足・強肩とされていたアマチュア時代の評価とは裏腹に、特に打球判断をはじめとし守備がかなり下手であり、これが打撃がそこそこ向上してきても我慢してスタメンで使ってもらえない一番の原因。特にフェンス際の対応が悪く、車に轢かれた蛙のような格好でフェンスにぶつかったシーンは笑えるが笑えない。昨季も一試合しかなかったスタメンの機会でレフトフライをまずい追い方でヒットにしてしまい、それからスタメンの座は回ってこなかった。中学時代からずっと外野手なのだが、一向に判断が良くならないのはもはやセンスの問題なのだろうか。柴田・一二三・高山・緒方など俊足なのに守備難の選手は多く、指導方法にも問題があるとしか思えない(泣)。

 

最後に

本日もご覧頂きありがとうございました!

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