阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 原口捕手再挑戦!

皆様いつもご覧頂ありがとうございます。

 

とらじょさん、元新在家の住人さん、ターボーさん、1さんコメント頂きありがとうございます!

 

日本シリーズは横浜が一矢報いましたね!日本シリーズ後はストーブリーグが活発になり投稿が追いつかなくなりそうなので、もう少し粘っててください(笑)。

 

さて、我がタイガースは既に来年に向かい秋季キャンプに突入。ストーブリーグも既に突入しており、台湾アマNo1左腕の呂彦青の獲得交渉中(まだ正式ではないようですので、破談とならないように詰をしっかりとやって欲しいと思います。)、渡米中の左腕中後の調査、ソフトバンク自由契約の山田の調査、F/Aでは涌井・牧田・野上・中田、新外国人ではロザリオと、いつも通り各スポーツ紙を賑わせております。

 

それぞれの考察を進めていこうと思ったのですが、今日は嬉しいニュースがあったので、そのことに触れたいと思います。

 

 

散々これまで管理人がブログ内で希望していた、原口の捕手再挑戦が原口本人からの強い意思もあり決定したとの報道がありました。

今年のドラフトは高卒捕手の当たり年だったのですが、中位での獲得を期待していた有力候補の横浜/福永、福大大濠/古賀、神戸国際/猪田、報徳/篠原がこぞって進学。。。中途半端な捕手ならば取らないということで、ドラフト指名が適わなかったため、来年も正捕手争いは梅野・坂本、バックアップで岡崎、育成/長坂、そして戦力になっていない小宮山・小豆畑の心許ない6名体制となるのかと思っていましたが、ここにきての原口の捕手復帰は編成上も非常に大きいです。

 

まず第一に正捕手争いが激化すること。現状、守備の梅野、打撃の坂本という構図になっていると思いますが、言うほど坂本の打撃もよくはなくどちらかというとバランス型。ここに原口が加わることにより、守備型:梅野、打撃型:原口、バランス型:坂本という構図になり、それぞれ一軍で十分に通用する捕手(原口も肩が不調になるまでは、リードも守りも悪くなかった)なだけに高いレベルでの競争が展開されることが期待されます。

 

第二に第三捕手をベンチにおく必要がなくなること。原口が捕手兼一塁手でベンチ入りができれば、打撃の期待できない第三捕手をベンチに置く必要がなくなります。今年も捕手二人制でしばらく走った時期がありましたが、終盤梅野・坂本に対して代打を出せない状況となり、勝負をかけられない状況となったため、結局岡崎を昇格させました。仮に原口がベンチとなった場合は、第三捕手の役割もありますので、勝負どころで梅野・坂本に対して代打を出すことが可能です。原口を別の打順での代打で使ったとしても、展開によりますがその後一塁を守らせておけばよく、その後の展開での捕手に対する代打攻勢が可能となります(第三捕手として一塁で待機している形)。

 

また、原口を捕手で使える場合の作戦として面白いと思うのは、早い回で大量ビハインドとなってしまった場合、捕手を打撃型の原口に切り替えてしまう形。勝つためには大量点を取り逆転しなければいけないので、当然守備よりも打つ確率(特に長打)を上げなければいけない。これが梅野・坂本に期待できるかというと非常に期待薄。仮に作戦がうまくはまり逆転となった場合は、原口を一塁に回し第三捕手で待機させつつ、もう一人のベンチ捕手を守備固めで使えばよく、第三捕手の問題も解決できる。仮に原口が走られまくったり、リードが悪く追加点を取られたとしてもそれはそれ。負けは負け、どれだけ大量差で負けても一敗は一敗です。であれば、なるべく逆転の可能性の高い作戦に舵をとるべき、これが捕手二人体制ではリスクが大きすぎ代打を出せないし、梅野・坂本・岡崎では打撃に期待できないため取れない作戦です。

 

第三に原口と相性のよい投手、特に岩貞の復活の切欠になるかもしれないこと。岩貞の今シーズンの体たらくぶりは、オフシーズンの調整失敗が一番大きい要因かと思いますが、直球が走らなくなったことにより、チェンジアップも効かなくなり、メンタル面での自信も失ってしまったのではないかと思います。ここによいときを一番知っている原口が対岩貞機としてマスクを被ることにより、岩貞復活の切欠にならないかと考えているものです。基本は投手の調子が9割を占めるのでしょうが、気持ちよく自信をもって投げ込んでもらう為には、やはり投げやすい捕手との相性というのは極めて重要です。また、調子が悪いときにいかにリードできるかも、投手により異なるでしょうから、正捕手が定まっていない中、使える捕手のバリエーションが増えることは、チーム力の向上に繋がります。

 

第四に原口の出場機会を増やせること。これが一番大事です。今年は一塁手で大躍進を期待されていたものの、不振もあり十分な結果を残せず、来期は外国人やFA選手での一塁手の補強が検討されています。これはもう仕方のないことで、他のポジションがカバーできるべく打っていればいいのですが、結局休養が必要な福留が4番を打っているという状況の中、来年は4番を任せられる強打の一塁手の獲得は必須です。そうなると一塁手/原口の出番は代打か交流戦時のDHに限られてしまい、まだ25歳の原口を今の段階からそのポジションに納めてしまうには、彼の打撃のポテンシャルを考えても勿体無さ過ぎます。コンバートも三塁は大山、左翼は中谷・高山と同じポテンシャルをもつプロスペクトがおり、守備面を考えても優先起用とはならないでしょう。ということで、現状では原口のレギュラーへの道は極めて厳しい状況にありますが、捕手復帰ということであれば、梅野・坂本ともにレギュラーとしては十分とはいえないだけに、より可能性が膨らむというものです。

 

ということで、よいことづくめの原口の捕手再挑戦なのですが、管理人は楽観的には見ていません。なにせ、一年間の捕手のブランクがあり、打撃面でも十分に貢献できていない今シーズンです。文字通り0からの再挑戦、行く道は厳しいと思います。ただし、原口の年齢とポテンシャルを考えたときに、がちがちに鉄の天井がある状態ではなく、微かな希望の光が見えはじめたことに、管理人としては大きな喜びを感じるわけです。

 

管理人が考える原口の捕手復帰条件は以下のとおり。

 

① 怪我が捕手としてプレーできるレベルに癒えていること:

これがまず絶対条件です。チームからの指示ではなく原口本人からの強い希望ということなので、若干無理しているんじゃないかという不安があるのですが、昨年オフからしっかりと体のケアを行い、今年は持病の腰と肩の負担が少ないポジションでプレーをしていましたので、この1年の間のケアやトレーニングで強度や柔軟性が上がり、捕手としてプレーできる状態になっていることを切に願いますし、これが再挑戦への最低条件ですね。

 

捕手というポジションは体の負担が大きく、城島のときに無理をさせ選手生命を絶ってしまっただけに、繰り返しにならないことを切に願います。首脳陣やフロントはこの城島の経験もあり若い原口が二の舞とならないように、この一年間捕手でも使いたいところを我慢したというのであれば、涙ちょちょぎれる話ですね!

 

② 打撃の復調

原口捕手の最大のメリットは他捕手にはない打棒です。今年程度の成績でも捕手としては十分なのですが、その程度であれば守備面で大きくリードする梅野、打撃面でもよいところを見せており守備はそこそこ安心して見れる坂本の方が優先起用です。チャンスに強く二桁本塁打を期待できるからこそ、ストロングポイントとして捕手起用ができるのであり、打棒の復活は絶対条件となります。幸いフェニックスリーグでも結果を残しており、苦しんだ今年の中で何か掴んでいてくれることを期待します。

 

③ 最低限の捕手能力

いくら打てたとしても、パスボールしまくり、走られまくりでは捕手は任せられません。昨年は走られまくっていましたが、肩の不調と投手陣の下手糞なクイックのせいもあると思います。梅野の壁能力と肩までとはいかなくとも、落ちる球への対応と盗塁阻止率.250~.300くらいは求められます。

 

ということで、明るいニュースとなったのですが、管理人としては体調面もあるためいきなりレギュラー奪取ということではなく、徐々に出場機会を増やしていく形がよいかと思います。

 

まずは、代打・一塁手控えで捕手としては岩貞専用機で週一の起用、後半戦は抑え捕手/梅野への交代というところから始め、競争の中で打撃面・守備面ともに結果を出し続ければ他投手での起用も視野に入れていけばよいかと考えています。

 

いずれにせよ、週一でも捕手として起用可能ということであれば編成面はかなり楽になりますので、是非秋から春にかけて、持ち前の努力で結果を残して欲しいと思います。

 

梅野と坂本も負けじと危機感を持って、梅野は打撃を、坂本は全体的なレベルアップを図っていって欲しいと思います。

 

 

本日も長文ご覧頂きありがとうございました!