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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 2017年ドラフト戦略②

皆様いつもご覧頂ありがとうございます。

 

リーヌさん、akuahankiさん、元新在家の住人さん、トッシーさん、コメント頂きありがとうございます!返信いたしましたので宜しければご覧ください。

 

 

 

さて、ついに今週ドラフトです。ぎりぎりまで各球団動きが見えてきませんが、指名予想はこんな感じでしょうか。

 

広島:中村、阪神:清宮、DeNA:清宮、鈴木康?、巨人:清宮、安田?、中日:中村、田嶋、東、鈴木博?、ヤクルト:清宮?、ソフトバンク:清宮、西武:田嶋、東、中村?、楽天:清宮、中村?、オリックス:田嶋、東?、日ハム:清宮、ロッテ:清宮?

 

うーん、清宮にいかなそうなのが、広島、中日、西武、オリックスくらいですかね。最大8球団の競合になりそうですが、どうなるか見ものですね。西武のように単独指名をいつも狙うところは、清宮に集まるだけ集まってくれればうれしいというものでしょう。

 

 

阪神は既に清宮を明言していますので、理想としては外れ一位に有力選手が残っているように、既に一巡目指名が濃厚な田嶋・中村に清宮を指名しない球団が集まってくれるといいのですが。。。。

 

さて、前回かなり長い文章で、ドラフト戦略に関して投稿させて頂いたのですが、おさらいすると以下の通りです。

 

① 即戦力候補としてではなく育成選手としての指名

② まとまりよりポテンシャル重視の指名

③ 不足ポジションの補充より実力重視の指名

④ 10年を1サイクルとした計画的な主軸の育成

⑤ 超目玉選手には果敢にアタックを

 

今日は、上記と今年のドラフト有力選手を踏まえたうえで2017年の阪神のドラフト戦略を考察してみたいと思います。正直なところ、まとまりとかポテンシャルとかいう観点ではスカウティングをしている訳ではないのですし、アマチュア選手の動画はyoutubeでざくっとみたくらいなので偉そうな事はいえないのですが、管理人のインスピレーションでお話をしてしまうことご容赦ください。

 

まず、これまで各ポジションの2017年の総括にて考察してきた、ドラフト前の来期の構想をおさらいすると下記表の通りです。見方としては以下の通りです。

 

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まずは野手から行きたいと思います。

 

 

緑(若手~25歳)、青(中堅26~30歳)、橙(ベテラン31~35歳)、茶(ベテラン31~35歳)、灰塗(今期戦力にならなかった、もしくは育成で成長が見られなかった選手。)、赤(不在ポジション)

 

時期レギュラーを狙う控え層ですが、この面子みてください。俊介を除く、全ての選手が若手(緑色)、若しくは緑色に近い中堅(青)となっています。もうわくわくが止まらないですね!俊介と中谷を入れ替えれば、右翼のポジション以外は全て24~27の正に一流選手として飛び立とうとしている年齢層になります。まあ、年齢が被りすぎているのが長期的視野でいうと悩ましいところなのですが(劣化が始まるのがみんな同時期。)。なのでこのプロスペクトが揃っているポジションは上記10年の計で考えると既に手配ができているポジションですので、基本的に年齢のかぶる補強は不要と考えます。

 

北條・原口・高山の今年の低迷で特に遊撃手を補強との声が聞こえますが、北條はまだ大卒1年目の年、他の選手も含めもう少し長い目で見守りましょう!

 

これらの選手を現レギュラー選手と比べてみると、技術的にも野球脳的にも体力的にもまだまだなのですが、彼らにとって追い風なのが、鳥谷以外はフル出場が難しい選手ばかりということです。従い、必ず出番はやってくるので、そこでレギュラーのベテラン選手を如何にまくれるかが勝負所、高山・北條・原口は今年まくってほしかったのですが、来年に期待したいところですね。

 

ポジション別に見てみたいと思います。

 

まず、捕手ですが梅野・坂本ともいいところまできているものの、レギュラーと呼ぶには後もう一歩というところ。従い、レギュラー不在の状況ですが、これはドラフトで補強できるものではないので(阿部・城島レベルの超目玉大学生がいれば別ですが)ドラフトでの補強対象外。捕手はL炭谷、F大野のF/A可能性あり、くれば確実に戦力増ではありますが、これでは今までと一緒、梅野・坂本の成長に期待したいと思います。一方で、育成枠も長坂しかおらず、年齢層を考えても24-27に固まっており不安箇所です。広陵/中村が獲れれば一番よいのですが、既に広島が一位明言しており縁がありません。また、バックアップ捕手も小宮山・小豆畑と30代かつ戦力になっておらず、こちらも不安箇所です。理想は高卒捕手を中位から下位、大社卒であればよい選手が残っていれば下位での指名が理想です。

 

次に、一塁/三塁手。不在ポジションから見てみると、一塁手がレギュラー不在ですが、捕手同様これはドラフトで補強できるものではないのでドラフトでの補強対象外。一塁手は外国人選手かF/A中田で手配でしょう。一方で、現在の主軸候補を見てみると、大山・原口・中谷・北條と高山を除く全てが右打者であり、二軍に目を向けてみても、江越、陽川と右打者で左の中軸候補がリハビリ中の横田しかいません。従い、時期中軸候補の左打者の獲得が待ったなしの状況になっています。できれば、甲子園を本拠地とする以上、アーチスト型ではなくアスリート型選手の獲得が望ましいのですが、なんといっても清宮は超目玉選手、球団としても入札を決めているとおり、ドラフト戦略の⑤に基づき、清宮指名は戦略的にありだと思います。

 

ぶっちゃけた話をすると、守備よりも打撃を優先できる一塁・三塁・右翼・左翼で主軸を育てるチーム作りを目指すのだとすれば、右翼:中谷、左翼:高山と左右のプロスペクトがいるだけに、三塁手左打者、一塁手右外国人選手が一番スムースなチーム作りをできると思うのですが、右打者の大山を昨年獲得してしまっただけに、難しい状況です。中谷・高山に中堅手をやらせる手もあるのですが、広い甲子園の外野においては心許ない状況、中堅は守備に特長のある選手にやらせるべき。大山二塁手(遊撃は厳しいでしょう)、三塁手新人、一塁手外国人とする手もあるのですが、その場合遊撃・中堅にリードオフマン候補がいない、かつ、まだレギュラーばりばりで優秀なリードオフマンの上本を外さなければいけないというジレンマに陥ってしまいます。

 

去年の大山のところを投手獲得、今年安田を三塁手で獲得できれば、右翼:中谷、左翼:高山、三塁手:安田、一塁手:外国人と理想的な中軸を組めたのですが、中谷のここまでのブレークを読むのは難しかったと思いますし、現在の主軸は福留・鳥谷・糸井と左打者ばかりなだけに、まあ結果論ですね。

 

育成枠に目を向けてみても、一塁/三塁候補が結果を残せていない西田のみ、陽川が27歳と育成とは言えない年になってきていますし、今成もベテランの域にに入ってきていますので、清宮とは別にポテンシャルの高い内野手を中位から下位で獲得して欲しいところです。大卒・社卒は10年の計から考えると大山と大被りしてしまうので、高卒選手を獲得すべきでしょう。

 

次に、二遊間、レギュラーに脂の乗っている上本(32歳)、大和(31歳)、時期レギュラーを狙う北條(24歳)、糸原(25歳)、植田(22歳)と世間で騒がれている割にはそれなりに選手が揃っていると思います。大卒中位-下位での獲得が報道されていますが、年齢も前記プロスペクトと被るため、管理人的には10年の計で考えると手配はできているため、中途半端な選手は獲得不要と考えています。

 

一方で、大和のF/Aが報道を賑わせています。それに加え、他ポジションとの兼ね合いでリードオフマンタイプを排出しなければいけない二遊間の候補が足の速くない北條と、リードオフマンタイプではあるものの殆ど盗塁をしない糸原。植田が打撃改善し一気にまくってきてくれると、面白いのですが、今年の一軍経験や二軍打撃成績からしてみると、一年は打撃を二軍で鍛えたほうがよいように思います。従い、F/Aがドラフト後なので悩ましいところなのですが、後述する二遊撃間の育成候補が不在のこと、バックアップ選手の荒木・森越が年齢的にも実力的にも心許ないこと、F/Aで大和がいなくなるリスクを考えると、本来であれば年齢構成的に高校生内野手を獲得したいところなのですが、二位~三位で二遊間のレギュラー候補が残っていれば指名も検討すべきかと思います。

 

外野手に目を向けてみます。高山・中谷とプロスペクト選手がおり、右翼・左翼に求めたい主軸候補は手配ができている状況。一方で、唯一手配ができていないポジションが糸井の後任です。先述の10年の計に当て嵌めてみると、すでに遅すぎる状況。本来であれば横田にこのポジションに入って欲しかったところなのですが、現在リハビリ中にて来年準レギュラーポジションまでというのは厳しいと思いますので、ここは補強対象になります。糸井の年齢を考えてみても、高卒選手の成長を待っている時間はなく、大社卒選手の補強が望まれます。タイプ的にはプロスペクト選手が殆ど中軸タイプでリードオフマンタイプが糸原だけなので、リードオフマンタイプの外野手が理想です。2-3年後のレギュラーを狙う逸材を狙う必要があり、中位での獲得が望まれます。また、育成の外野手も必ず今年手配しなければいけない訳ではないものの、一枚足りておらず、また横田もリハビリ中ですので、下位で高卒のよい選手がいれば獲得はありだと思います。

 

ということで、野手のドラフト補強ポイントを纏めると以下の通り。多いですね。。。。

 

上位(1位、外れ1位):高卒主軸候補内野手(左)

中位(2-3位):大社卒二遊間、大社卒外野手、高卒育成捕手

下位:大社卒バックアップ捕手、高卒育成内野手(二遊間、三塁手)、高卒育成外野手

 

次に投手陣です。投手陣の現在の構成は以下の通り

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なんと言っても来年優勝を狙いに行く上では勿論のこと、育成選手を積極的に起用・育成するためにも整備が必要なのが、メッセンジャーしか信頼のおけない先発投手。F/Aで上手く補強ができるといいのですが、理想はドラフトでの補強です。年齢構成的にはレギュラー・控えとも若い選手が多く左右ともにバランスがよい状態なのですが、能見の劣化が予想される、横山の伸び悩み、育成枠に左腕が不在のため、左腕投手の獲得が望まれます。

 

但し、実力があれば右投手でも全く問題ありません。ローテ投手となると1位での獲得が望まれるので、清宮が外れた場合は、他有力野手候補との兼ね合いになるのですが、即戦力でローテ入りしてもらえるレベルの投手指名をしてほしいと思います。無理に即戦力候補をとっても中途半端になる可能性が多いだけに、その場合は、高卒主軸候補、高卒ローテ候補投手、とポテンシャルの大きい選手から指名し、即戦力投手は二位での獲得を目指して欲しいと思います。また、育成枠は右投手は充実しているものの、左が不足しているので中位で一枚獲得できると理想的です。

 

次に中継ぎ陣ですが、レギュラー控えともに非常に充実している状況。石崎・岩崎も一軍で十分といえる結果を残し、世代交代も進もうかとしています。一方で、現レギュラー陣がこぞってベテランの域、寿命の短い中継ぎでいつ駄目になってもおかしくないので、備えは必要です。更に歳内の育成落ちで育成枠も左右ともに不足している状況。左腕投手は中位~下位で、右投手は下位で獲得できると理想的です。

 

ということで、打者・投手ともに纏めてみると以下の通り。

 

上位:高卒主軸候補内野手(左)、左右即戦力先発

二位/三位:大社卒二遊間、大社卒外野手、育成捕手、左右先発候補

四位/五位:育成先発、育成二遊間・三塁手・外野手、左腕中継ぎ

下位:バックアップ捕手・内野手・外野手・右腕中継ぎ

 

 

では、今年のドラフト候補選手に当て嵌めてみましょう。ランク付けは管理人の独断と偏見に基づきますので、悪しからず。

 

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 まず、ドラフト一位ですが、リストの中のSランク以上から獲得してほしいと思います。清宮はもう行くことは決まっているものの、外れた場合の候補は以下の通り。この辺から指名できればまずまずのドラフトではないかと思います。明大/斉藤や亜大/高橋などこの辺を無理に一位指名するのであれば、安田君が残っていれば安田君に行って欲しく思います。なんなら村上君でもありだと思っています。

 

• 左中軸候補内野手:安田

• 左即戦力先発:東

• 右即戦力先発:鈴木博・馬場

 

そしてドラフト二/三位、今回のウェーバーは後ろから3番目なので、先に獲られてしまう選手が多いかと思いますが、Aランクまでの24人の中では以下の通り。まあ、残ってなさそうですが、その場合はポジションを埋めるために前倒し指名をするのではなく、前回の記事で書いたとおり実力が上の選手を指名してほしいと思います。

 

• 即戦力外野手:藤岡(遊撃ですが外野も可)・島田

• 即戦力内野手:宮本・山崎・田中・藤岡

• 育成捕手:村上

• 右先発候補:鍬原・草場・西村

• 左先発候補:斉藤大・高橋

• 左育成候補:桜井・田浦・宮台

 

四位/五位はBランクからの指名となりますが、ここまで残ってない選手も多いでしょう。あくまで理想の話で御座います。

• 育成右先発:金久保・清水・本田・牧・山本・伊藤翔

• 育成二遊間・三塁手:西巻・園部・比嘉・知野

• 育成外野手:西浦・高木・西川

• 即戦力左中継ぎ:永野

 

そして下位のバックアップですが、その他指名候補として報道されているのは以下のとおり。実際のプレーを見たことがないのですが、できれば下位での指名してほしいところですね。

• 右腕:高橋礼(専修)・黒岩(関西)

• 左腕:山崎(BC信濃)

• 遊撃手:諸見里 (国学)・熊谷(立大)・福田(NTT)・高松(滝二)

 

 

うーん、つらつらと書いてみましたが、余りまとまりがない文章になってしまいました。。。まあ結局のところ、一位指名がどうなるか、ウェーバーで他球団がどのように指名するかで全てが変わってきてしまうのですが、やはり余り見ていないアマチュア選手をどうこういうのは難しいですね。管理人の個人的な希望は以下のとおり。

 

• 一位:清宮

• 外れ一位:東、馬場、安田

• 外れ外れ一位:村上、鍬原、鈴木博

• 二位:高橋・斉藤(一位が清宮の場合)、藤岡・村上・増田(一位が投手の場合)

• 三位:左腕育成/桜井・田浦、即戦力外野手/島田

• 四位/五位:右腕育成/山本・伊藤翔、即戦力左中継ぎ/永野、育成野手/知野・園部・比嘉・綱島・高木・西川

• 下位:即戦力中継ぎ/山崎、高橋礼、バックアップ遊撃手/福田、育成捕手/稲富

 

 

 

結局ドラフトの成否が問われるのは早くて3年後、高卒選手の成長を図るには7年後まで見守らなければならず、即戦力選手が一年目に少し活躍すると成功のようにファンは思ってしまいますが、大切なのは入団した後の育成と各選手の努力です。

 

一昨年は二位坂本、去年は一位大山の瞬間、家で「えーっ!!」と大叫びしてしまいましたが、蓋を開けてみれば二人とも穴のポジションであった捕手と三塁手のレギュラー目前のところまできています。今年は穏やかに余り一喜一憂せずにドラフト会議を見守りたいと思います。

 

でも、よっしゃーって叫びたいな(笑)

 

兎に角、スカウトに気を使ったり、穴埋めをするような眼前の利に囚われず、長期的な視点でポテンシャルの大きい選手を指名し、きちんと育成を行った上で、将来、甲子園で大活躍してくれることを切に望んでいます!

 

本日も長文ご覧頂き有難うございました。

 

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