阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 前半戦終了 後半戦への期待(投手編)

皆様いつもご覧頂ありがとうございます。

 

さて、所謂前半戦が終了しました。今年の前半戦は貯金6の2位、首位と8ゲーム差という結果になりましたが、昨年の同時期は借金10の5位、首位広島が貯金19で14.5ゲーム差ということを考えると、昨年に比べると大きな進歩が見えます。

金本監督のいう毎月貯金3の目標からいくと貯金10-11をしておきたかったところですが、6月の大失速が響いた形です。

但し8連敗中も全く試合になっていなかったわけではなく、投手陣は敗戦処理の柳瀬や守屋がボコボコにされた試合はありましたが、殆どの試合を作っており、打線さえ普通に得点して半分勝っていたとすれば貯金は8増えて貯金14の首位と4ゲーム差だったわけで(タレレバを行っても仕方ありませんが)、やはり打線の経験値と層の厚さの課題が浮き彫りとなった形となりました。

 

 

前回のエントリーでも書きましたが最早優勝は奇跡に近い状態、精神的によくないので優勝を目指した前提とした応援は管理人としてはお休みしようと思いますが、来年への弾みと実力をつける為に今年は必ず2位を死守するとともに、来年の優勝を目指した体制を作り上げてほしいと思います。

ということで、今回は後半戦のチーム・選手への期待(投手編)です。

 

① 先発投手陣

メッセンジャー:最多勝・奪三振王の二冠

先発の軸は実力・経験ともにメッセンジャーです。中継ぎ陣の充実および年齢的なものもありイニング数は昔よりも減っていますが、それでも投球回数はリーグ3位、勝数2位、奪三振1位、防御率6位と正にエースの活躍です。今年はこのままの調子で最多勝・奪三振王の二冠を目指し、来年もエースとして君臨してほしいと思います。

 

秋山、岩貞:一年間のローテ死守、二桁勝利

二人とも今年26歳でそろそろ中堅と呼ばれる年齢、今後もローテの軸として2-3番手を担えるレベルを期待したいところです。秋山は始めてのローテを守っていることもあり疲れが見え始めている時期、但しこれはどの投手にもいえることで、ここを乗り越えることができるかがローテ投手となるかどうかの瀬戸際です。是非残り期間を死守するとともに後3勝に迫った二桁勝利を達成し、来年以降のローテの軸に向けて飛躍してほしいと思います。岩貞もまだまだ本調子には遠いものの悪いになりに試合を作っていると思います。但しまだ4勝、登板試合も負け越しの状態ですのでここから、盛り返して、二桁勝利、ポスト能見の座を確実にしてほしいと思います。

 

能見:ローテのキープ、登板試合の勝ち越し

勝ち星に恵まれていませんが登板試合は7勝6敗と勝ち越し、防御率も2点台の安定した活躍をしています。但しもう38歳、長いイニングは望めませんので嘗ての下柳のように6回2失点で勝ち星を拾ってもらい、4/5番手と日曜日を安心して任せられるスタイルに移行してほしいと思います。ということで今の3勝から二桁は難しいと思うので兎に角安定してローテを守ってもらうことと、登板試合の勝ち越しを目標にしてほしいと思います。

 

小野:初勝利と変化球の改善

投げるたびに投球内容が成長している小野君。好投しても援護率が一点台とどうしようもない打線のせいで5連敗となってしまっていますが3-4勝はしててもよい内容です。一方で直球はよいものの、変化球にまだまだ課題があり、先日の巨人戦のように今後も直球を狙い撃ちされることが予想されます。素晴らしい直球を生かすためにも変化球の制度・球威の向上が必須であり、課題が明確になった場合は下にも沢山ローテ候補はいますので、無理にローテを守らせ小さい投球スタイルにならないように、下に落として課題改善にあたってほしいとおもいます。まずはプロ初勝利を!

 

藤浪・青柳:課題の解決(コントロールと守備)

両投手ともに直球・変化球ともに既に一軍で通用する力を持っていますが、目下コントロール改善(後守備も)の為に二軍で頑張っています。二人ともに言えることは、修正の引き出しが少なく悪くなるともうどうにも止まらないところです。。。精神的な問題なのかメカニックスの問題なのかは専門家ではないので判りませんが、幸い二人がいなくてもローテは回っていますし、下にも一軍を狙える選手はいるのでじっくりと一から修正し、シーズン後半で殻を破った姿を見せてほしいと思います。特に藤浪はスケールが他投手とは違います。必ずメッセの次のエースになってもらわなければいけませんので、付け焼刃の対応ではなくしかっりと阪神のそして日本のエースを担えるよう成長してほしいと思います。

 

横山・島本:ポスト能見を目指し来年ローテ争いへのきっかけを

能見さんの歳を考えるとポスト能見の育成は必須。島本は二軍でも先発としてかなり状態がよいようで、AS後の昇進第一候補です。横山はずっと期待しているのですが今年も2度の怪我・・・。既に投球は開始しているようですので、兎に角怪我には気をつけて来年キャンプからローテ争いにノミネートされるよう、今年何らかのよいものを見せてほしいと思います。

 

岩田:復活のきっかけを!

ここ二年間迷走していますが、まだまだ老け込む歳ではありません。管理人としては岩田は好きな投手の一人なのでローテ投手として復活してほしい気持ちでいっぱいなのですが、若い先発投手が多い中で経験値の高い岩田が5-6番手もしくは谷間としてでも戦力化できると先発投手の層が一段と厚くなります。幸い現在二軍で調子が可也よいようなので、島本を試したい気持ちもあるのですが、是非岩田にチャンスをあげてほしいと思います。島本はまだ将来がありますが岩田は崖っぷちなので。。。

 

ここまで10名ですが、いずれも仕方なくローテや谷間候補に入れている選手はおらず(例えば育成途中の福永を無理やり入れなければいけない状況にはない)、先発投手に関しては可也揃っているといえると思います。一方で、平均点は高いものの絶対的なエース(例:菅野)や三本柱(例:岸・則本・美馬)とまでいえるレベルには残念ながら現状若干届いていません。実は6番手で投げた所謂谷間と呼ばれる選手(小野・青柳・横山・福永)が投げた試合は7勝10敗と大きく崩れてはいないんですよね。一方で5番手投手が投げた試合だと、メッセが貯金6、秋山が貯金4ですが、岩貞が借金2、藤浪・能見が夫々貯金1と3番手以降で貯金を作れていないのが大きく貯金をできていない原因でもあります。投手王国を目指すためにも特に藤浪・秋山・岩貞の一層の成長が期待されますので、秋山・岩貞はローテ死守と二桁、藤浪は殻を破った姿を是非後半戦見せてほしいと思います。

 

竹安・望月・才木・浜地:まずは体作り、そして来年2軍ローテの中心に

若手育成投手の仲ではこの4投手が中心に先発の経験を積ませています。福永は当初先発していましたが、現在は中継ぎ起用ですね。松田も最近先発ですが球種の少なさ的にやはり中継ぎでしょう。竹安は怪我も癒えて徐々に先発で実力を出し始めています。才木・浜地も順調にステップアップ、望月は怪我が残念でしたが、漸く復帰の目処が経ったようです。それぞれスケールの大きい選手をドラフトで獲得しましたので、優秀な2軍投手コーチのもとすくすくと成長してほしいと思います。竹安はどこかで一軍でも見てみたいですね。もう一人左のプロスペクトがいれば育成枠は万全でしょう。

 

② 中継ぎ陣

ドリス:最優秀救援投手

時々大崩れする為防御率が若干高いものの、セーブ成功率はセ・リーグNo1。大車輪の活躍は阪神のストロングポイントの中継ぎ陣を支えています。150km台のSFFはなかなか打てないでしょう。一方で去年手術をしているので、兎に角無理使いをしないように今の調子をキープしセーブ王の座についてほしいと思います。

 

マテオ・桑原:最優秀中継ぎ投手

阪神ご自慢のMKDのMK。ホールド数もリーグ1位/3位と二人ともタイトルを狙える位置にいます。特に桑原は防御率・WHIPともに0点台K/9:10.27、BB/9:1.43とJFKの球児並みの活躍をしています。間違えなく前半戦の投手MVPでしょう。それにしても多くのファンが自由契約も覚悟していた中で人生は判りませんね。まだ31歳と若いので来年以降もきちんと活躍できるよう、ドリス同様大事に起用してほしいと思います。ランナーを背負った厳しい場面での救援や回跨ぎも多いので、兎に角使い潰さないでください。

 

高橋・岩崎・藤川:今の調子でお願いします

MKDに次ぐ自慢の中継ぎの3名。SHEよりもレベルは高いでしょう。特に高橋はホールド数こそ伸びていませんが、防御率1点台、WHIP0点台、K/9:9.35、BB/9:2.42と中継ぎが弱い球団であれば抑えで起用されていてもおかしくない成績。本当に移籍してくれてありがとうございます。

岩崎は若干打たれている印象はあるも、それでも防御率1点台、K/9は驚きの10点台、中継ぎ転向大成功ですね。来年はセットアッパーまで昇り、ジェフ二世を目指してほしいと思います。

球児はさすがのK/9:10.08もここのところ打ち込まれており、また四球から崩れるパターンや押し出しも多く勝ちパターンとしての信頼感は若干落ちます。一方でブルペンの精神的支柱でもあり、ここからセットアッパーや抑えまで復活するのは難しいかもしれませんが、まだまだ息長く活躍してほしいと思います。上記3名と同様兎に角使い潰しをしないようにお願いします。

 

松田・伊藤和・榎田・山本:敗戦処理・ロングリリーフ残り一枠を奪い取れ!

上記6名の安定もあり、中継ぎは残り一枠しか現状ありません。なんという贅沢でしょう。これまで敗戦処理として登板したのは松田・伊藤和・山本に加え柳瀬・守屋のみ。柳瀬・守屋は打ち込まれてしまったものの、松田・伊藤和・山本はある程度一軍でも通用するところを見せてくれています。

伊藤和・山本はこれまで苦労した中堅選手だけに、桑原のように花を咲かせてくれることを期待しつつ、来年も中継ぎリザーブ・ロングリリーフとしては十分戦力になるところを見せてほしいと思います。特に伊藤和は二軍防御率0.00、K/9も11点台と大化けする可能性あり、左の中継ぎは岩崎がいますが、右の中継ぎはこぞってベテランなので、中継ぎの若返りのためにも頑張ってほしいと思います。

榎田はここまで先発・中継ぎともに二軍で結果を残しているもののなかなか一軍に呼ばれませんね。。。しかしながらどこかで必ずチャンスはあると思いますので、引き続き調子を維持してほしいと思います。嘗てのドラ1、左中継ぎエース、復活を期待しています。

 

安藤・高宮:後半戦いざという時お願いします!

大ベテランの安藤。ここ4年間は中継ぎエースとして大車輪の活躍も今年は中継ぎの好調のおかげでまだ出番がありません。敗戦処理やロングリリーフの選手ではないため、主軸6枚の不調・アクシデントの際に昇格させるというプランのように見えます。二軍でもしっかり結果は残していますので、余り塩漬けにして劣化させないように気をつけて、どこかで上げてあげてください。

高宮はどうでしょう。2軍でもまあまあの結果なのですが、安藤ほど結果も出ておらず四球も多く年齢的に考えても厳しい位置かもしれませんが、経験ある左腕ですので、もう一花咲かせてほしいと思います。

 

メンデス:ドリス・マテオ有事の際には。久保コーチ魔改造お願いします!

現在二軍セーブ王。一方でここのところ打たれるケースも増えており、また急速は出ているもののKK/9:6.63、BB/9:3.93とこのタイプの選手にしては悪く、中継ぎとしてまだ実力不足のように思えます。但し、年齢も27歳とまだ若く久保コーチに預けて魔改造してもらい、とんでもない投手に育ててもらうことを期待しています。理想はメッセが日本人になった再来年にローテ入りしてもらう感じですかね。それまでいてくれるといいのですが。

 

守屋・歳内・藤谷・福永:若手中継ぎ候補。まずは二軍で結果を

夫々入団経緯(高卒・社会人・独立)と年数が違いますが、21-24歳の若手中継ぎ候補。いずれも得体の大型投手なのですが、夫々状況が異なります。

藤谷はまだ21歳、体作りを含めこれからでしょう。福永は既に一軍先発を経験したものの、今は中継ぎ調整。奪三振能力が高いだけに、敗戦処理グループへの早期昇格が望まれます。

守屋は150kmを超す直球が出るようになったようですが、1軍では火達磨、2軍でも余り結果が出ていません。若いのでまだ見てもらえるかもしれませんが背水に近い位置に来ています。

歳内は全然投げていませんがどうしたんでしょうか。オフの日本代表で活躍したので今年は期待していたのですが、如何せん直球のボリューム感がなく、得意のSFFが生きていない状況。同期下位入団の松田にも差を空けられておりこちらも背水に近い位置に来ており奮起が期待されます。。

 

柳瀬・田面・石崎:背水の陣。がんばれ!

一軍でも二軍でも結果の出ておらず、年齢も若くない正に背水の陣です。柳瀬は安心のSBブランドということもあり期待していたのですが、球威不足というか当たった相手が悪かったというか、二回の昇格で結果を出せませんでした。加藤・高宮・桑原に続く4匹目のドジョウを狙い来年まで待つか??

田面は去年育成から再昇格したものの、今年は2軍でも防御率12点、BB/9も実に12点台と目も当てられない状況です。掛布に発破を掛けられ去年ファームの開幕投手・一軍出場も果たしなのですから何かしらきっかけがあるとよいのですが。

石崎はウィンターリーグでも結果を出し、今年は大いに期待していたのですが、相変わらずの制球難、抑えの座もメンデスに譲り愈々後がありません。球に力があるのでセットアッパーレベルで即戦力で活躍してくれることを期待していたのですが、石田・薮田の同年ドラフト二位組みが大活躍している中で寂しい限りです。。

一方で去年も桑原・伊藤和は厳しいかなと思っていた中で桑原の大活躍、伊藤和もまあまあ起用されている事実もあるので、大逆転狙って頑張ってほしいと思います。彼らもアピールしたのはシーズン後半のファームでです。まだまだチャンスはあります!

 

③ 首脳陣/采配:このままお願いします。藤浪を治してください。中継ぎに無理をさせないでください。

現状1軍/2軍ともコーチングスタッフに関しては大満足です。一軍は継投にも成長が見られるし怪我人も1軍主力にはいない状況にてうまく無理せず運用できているでしょう。二軍も高卒投手や島本・竹安をはじめとしてステップを踏んだ育成をしっかりとできており、こちらも育成能力に関しては満足しています。兎に角、今年のピッチングスタッフは特に中継ぎが最高の状態なのでこの状態をきちんと来年にも引き継げるよう、蓄積疲労を残さないように裏方さんとともにしっかりと選手のコンディションを管理してほしく思います。

 

投手陣に関してはしっかりと軸がいつつ(メッセ・秋山・能見・ドリス・マテオ・桑原・高橋)、若手育成(小野・青柳・福永・横山・島本・岩崎、等)もきちんとできているため、打撃陣に比べると成熟度が高く、来年更なる高みが望めると感じています。

不安があるとすると中継ぎの高齢化、藤浪の復活、能見の劣化くらいですかね。この投手陣がいるうちに打撃陣を育て、黄金時代へと導いてほしいと思います。一方で、まだまだ成長途上の選手も多く、特に藤浪・秋山・岩貞・岩崎の軸としての確立、青柳・横山・小野・島本・松田・竹安・伊藤和の来年への挑戦権の獲得への期待を中心に、後半戦の観戦に臨みたいと思います!

 

長文ご覧頂きありがとうございました!