阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 若きエース候補達の成長

皆様いつもご覧頂ありがとうございます。

 

 

 

昨日の試合は久しぶりにとても残念な試合でしたね。中日が奇跡的に我等がBCADさんのサヨナラホームランで勝ってくれたためゲーム差は確保できましたが、色々な課題や懸念点が浮き彫りとなった試合となりました。

 

 

 

 

まずは打線。6回の攻撃で追いつくところまで行きそうな雰囲気があったのですが、クリーンナップが凡退。特に糸井が今日ノーカンだったのと福留の簡単に打ち上げた内野フライはがっくりときました。やはりこの二人が打たないと得点力が下がりますね。下位で鳥谷・糸原が出塁の場面があったのですが、現在の梅野ではいくら繋いでも点に繋がる気がしません。毎度言っているのですが、やはり出塁率の高い打者を前に置くべき。高山は本日二本打ちましたが、選球眼は相変わらず、北條もボール球を振りすぎ。ヤクルトは左のリリーフが余りいないのだから、出塁率のよい鳥谷・上本(今日の場合糸原)の二人を前に置き、フリースインガー高山は5/6番にした方がよいとずっといっているのですが、チームが好調だったせいもありなかなか実現しませんね。チャンスに鳥谷が四球でつなぐのと、高山が返すのどっちの方が確率が高そうか考えてみれば判りそうなものなのですが、まあ鳥谷が勝負してもらっていないだけなのかもしれませんね。後は上ぽんの状態が気になります。余り出場機会がないのですがポップフライばかり。危険な状態に見えます。邪推に終わればよいのですが。。。

 

 

 

 

そして次に岩貞。香田コーチと調整方法を変え、中8日で臨んだ今回の登板。どちらかというと相性のよいヤクルト戦ということもあり、ここでよいピッチングをして今後の糧にしてくれることを切に願っていたのですが、見事に期待を裏切ってくれました。特に初回の先頭打者の四球。最終的には5回3失点で纏めたものの、去年と比較すると本調子とは程遠い状況。登録抹消も噂されていますが、本当に一度落とした方がよいのかもしれません。もしくは好投したときの相手捕手岡崎と組ませるとか。次回はローテ通りならDeNA戦となりますが、まあ三度目の正直というところで捕手を変えてだめだったら落とすということでどうでしょう。本当に状態が悪いのか、試合への入りの精神的な問題かは分かりませんが、首脳陣にはうまく見極めてもらって、まだシーズン長いので岩貞には必ず復活してもらう必要があります。

 

 

岩貞がいなくなるとローテーションが途端に脆弱になるんですよね。現在の阪神のローテはメッセンジャー・秋山・藤浪・能見・岩貞・谷間となっているのですが、メッセ、秋山(一年持つかは不安)はよい状態、能見は普通ですが4番/5番手としてカウントしたいところ、すると藤浪・岩貞には2~4番手に納まってもらう必要があります。というのも、戦力的に抜けている現在のライバル球団の広島・巨人と比較した場合、以下のようなバランスとなっています。

 

 

 

【打線】

以下の通り、適当に5段階評価をつけてみましたがこんな感じでしょうか。

阪神:高山(B)・上本(A)・糸井(A)・福留(A)・原口/中谷(B)・鳥谷(A)・北條(C)・梅野(D)

広島:田中(A)・菊池(A)・丸(S)・鈴木(S)・エルドレッド(S)・新井/松山(A)・安部(A)・石原(B)

巨人:立岡(C)・中井(C)・坂本(S)・阿部(A)・マギー(S)・長野(C)・石川(B)・小林(D)

 

 

 

広島が打線に関しては全体的に一枚ずつ抜けていることがよく分かります。

糸井・福留・鳥谷もとても魅力的なのですが、やはり丸・鈴木・エル、坂本・阿部・マギーに比べると破壊力では劣ります。ここから高山・原口・中谷・北條が上がってきてくれると、長打の破壊力では劣るものの出塁能力は阪神の方が高いので、対抗できる打線となりますが、いずれにせよ7/8番打者の打力に大きく差があり、7/8番でチャンスをものにし大量得点とする、8番が出塁し次の回を1番から回す能力は広島に大きく劣りここが劇的に改善するようにも思えない為、打線での広島との勝負は厳しいものがあります。

 

巨人は現状打線に課題を抱えているもののクリーンナップの破壊力は広島に勝るとも劣らず。効果的な得点が多い球団でもあり、陽の復活に伴い劇的に改善する可能性があります。

 

 

 

 

【守備】

同様に5段階評価。

 

 

阪神:梅野(A)・原口/中谷(C)・上本(B)・鳥谷(B)・北條(C)・高山(C)・糸井(B)・福留(A)

広島:石原(B)・新井/松山(C)・菊池(S)・安部(C)・田中(B)・エルドレッド(C)・丸(S)・鈴木(A)

巨人:小林(B)・阿部(C)・中井(C)・マギー(A)・坂本(A)・石川(C)・立岡(B)・長野(C)

 

 

 

 

ここは言わずもがな、とにかく失策の多い阪神が大きく劣ります。とはいいつつも、鳥谷の三塁守備が落ち着きつつあり、内野は大分しまってきた感じはするのですが、二塁と中堅の守備が大きく差がついています。対応どころは梅野の盗塁阻止率が高いため、盗塁の得意な広島をけん制できるところくらいでしょうか。一方で、巨人よりは守備はどうにかなっている感じです。但し陽が帰ってくると一気に改善します。

 

 

 

 

【走塁】

同様に5段階評価。

 

 

阪神:梅野(B)・原口(D)/中谷(B)・上本(A)・鳥谷(A)・北條(C)・高山(A)・糸井(A)・福留(C)

広島:石原(D)・新井/松山(D)・菊池(A)・安部(S)・田中(A)・エルドレッド(D)・丸(A)・鈴木(A)

巨人:小林(D)・阿部(E)・中井(C)・マギー(E)・坂本(A)・石川(C)・立岡(A)・長野(B)

 

 

 

 

まあ、走塁に関してはチーム方針もあるので一概に評価できませんが、広島は5人常に盗塁を仕掛けられる選手がおり、やはり抜けていますね。一方で、巨人は坂本・立岡だけなので、足という面ではあまり怖くない、鈴木も引退したし。まあ、ここも陽がポイントとなりますね。阪神は上本・鳥谷・高山・糸井、代走荒木・江越(大和は盗塁下手なので除外)、と結構走れる選手はいます。然しながら一番期待したい、糸井の膝の調子が上がらず中々赤星のようなオートスタートの形が取れませんね。。。交流戦でDHで十分に休養できるといいのですが。。

 

 

 

 

まとめると、打線・守備・走塁とも巨人よりは良さそうではあるものの、いかに若手が調子を上げてきてもそれぞれのレベルが広島に届く感じがしません。巨人も陽の復活で全体にシナジーが行き届く可能性があります。

 

ということで、唯一対抗手段となりそうなのが投手力。

 

 

 

 

【先発投手】

 

 

阪神:メッセンジャー(S)・秋山(A)・藤浪(A-)・能見(B+)・岩貞(C)・青柳(C-)

広島:野村(A)・岡田(B+)・大瀬良(B)・九里(C+)・福田(C-)・中村祐(C-)

巨人:菅野(S)・マイコラス(A)・田口(A)・大竹(C)・内海(C)・宮国(C)

 

 

 

 

【中継ぎ投手】

 

 

阪神:ドリス(S)・マテオ(A+)・桑原(A+)・高橋(A)・岩崎(A)・藤川(B)・松田(C+)

広島:今村(B)・ジャクソン(S)・中田(B)・薮田(C+)・一岡(C)・高橋樹(D)・ブレイシア(D)

巨人:カミネロ(A)・マシソン(S)・山口(B)・池田(C)・森福(D)・篠原(D)・桜井(?)

 

 

 

 

それぞれ、先発6名・中継ぎ7名を挙げてみましたが、現状のローテでは阪神が先発・中継ぎとも質・量で上回っているのがよく分かると思います。特に、中継ぎは巨人・広島が終盤大量失点しているのに対し、負けパターンで松田・藤川・岩崎レベルを投入できる阪神は強力なものがあります。一方で、先発に関しては4枚目まで阪神が安定しているのに対し、広島は野村のみで残りは不安定、巨人は3枚目までになります。ということで、12球団1の防御率を誇る阪神の強みは投手力にあるといっても過言ではないのですが、問題は広島・巨人とも余力を残しているということ。特に広島は近々復帰の近いジョンソン・中崎を加えると次のようになります。ついでに巨人も山口等が復活した場合。

 

 

 

【先発投手】

 

 

阪神:メッセンジャー(S)・秋山(A)・藤浪(A-)・能見(B+)・岩貞(C)・青柳(C-)

広島:ジョンソン(S)・野村(A)・岡田(B+)・大瀬良(B)・九里(C+)・福田(C-)

巨人:菅野(S)・マイコラス(A)・田口(A)・山口俊(A)・内海(C)・宮国(C)

 

 

 

【中継ぎ投手】

 

 

阪神:ドリス(S)・マテオ(A+)・桑原(A+)・高橋(A)・岩崎(A)・藤川(B)・松田(C+)

広島:中崎(A)・ジャクソン(S)・今村(B)・中田(B)・薮田(C+)・一岡(C)・高橋樹(D)

巨人:カミネロ(A)・マシソン(S)・山口鉄(B)・池田(C)・森福(D)・篠原(D)・田原(C)

 

 

 

広島と先発投手陣には余り差が見られなくなるとともに、岡田・大瀬良・九里によい影響を与える可能性があります。中継ぎも中崎の復活により勝ちパターンが安定すると登板過多の今村・中田・薮田・一岡あたりが安定しだすことも予想されます。すると弱点は左腕が少ないことくらい。巨人も山口が額面どおりの活躍をすると、A級投手が4名、試合巧者であることも考えると中々難しい相手となります。

 

 

ということで、阪神にとって見れば打線の火力が広島ほどではなく、守備・走塁面でも劣る以上、投手力を安定させていく必要があります。シーズン前からの懸念通り、先発投手に関しては余り選手層が厚くありません。ということで、話は戻りますが岩貞に関しては今年必ず戦力になってもらう必要があり、捕手を変えるでもよし、一度二軍でミニキャンプをするでもよし、どこかで調子を取り戻してもらわないと後半戦広島・巨人に対する対抗手段がなくなってきます。もしくは横山の躍進があると面白いのですが。。。

 

 

 

そして、藤浪の復調。現状でもなんとなく勝て防御率もよいですが、Aクラス投手と呼ぶには内容が伴っていない状態。藤浪にもS級投手へ調子を上げてもらい、S二枚、A二枚、B一枚後は谷間となれば、とても強い先発投手の編成となり、広島・巨人そして他ライバル球団に対する強いストロングポイントとなります。

メッセ・能見も抜群の安定感でチームを支えてくれていますが、もういい年です。金本阪神は打線に目が行きがちですが、野球は投手が大事。左右の生きたお手本がいるうちに、藤浪・岩貞にはチームの核として君臨してもらうことが、今後常勝球団を目指す上での第一歩となります。それに触発され、望月・小野・才木・青柳・福永・竹安・藤谷らの右腕先発候補、横山・島本の左腕先発候補(少ない・・)が切磋琢磨し、今度は藤浪・岩貞を目指すといわれる投手になるように気持ちを強く持って欲しいと思います。二人とも好調時の投球はエースそのもの、また、スケールの大きさも感じます。メッセにいつまでも「開幕投手はおれ」と言わせているのではなく、阪神を背負う若き左右エースとして君臨して欲しく思います。

 

本日の相手は今期好調のライアン小川です。秋山が菅野に投げ勝ち自信を得たように(岩貞も勝ったはずなんだけど。。)、藤浪もヤクルトのエース・ライアン小川に投げ勝ち、阪神のエースとしての自信をつかみ、今後のシーズンそして未来の大エースへの道に繋がる投球をしてもらうことを切に祈ります!打線の調子も落ちてきているだけに先制点だけは与えずに、痺れる試合を期待します。現状藤浪の本来の投球ができていませんが、どうにか感覚を取り戻してくれる奇跡が起こってくれることを願っています。

 

 

 

日曜日は小野が登板するようなので、ここで連敗してしまうと3タテの可能性が高くなり、チームとしてもずるずるいってしまいそうな感じがするので、どうにかここで踏みとどまってください!!日曜日は余り期待せずに、余裕を持って小野君の初登板を観戦出来るためにも、藤浪にがんばってほしいと思います。

 

 

 

本日も長文ご覧頂きありがとうございました!