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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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金本監督辞任、矢野二軍監督に就任要請

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驚くべきニュースが飛び込んできました。これまで続投が基本路線となっていた金本監督が今シーズン限りでの辞任申し込み、受け入れられた形となりました。

つい数日前に金本監督は続投したほうがよいという旨の記事を書いたので、ラ米の虎としてはなんとも残念な気持ちでならないのですが、本人が最下位の責任をとって退任ということであれば、これはどうしようもないでしょう。

 

個人的には責任の取り方というのは二つ有ると思っており、問題が起きた場合のトップは、問題の責任を取り辞任するというのが日本ではよくある姿なのですが、起きてしまった問題を解決するまで責任を取って取り組むというのもこれまた責任の取り方としてはあると思います。

 

問題の根源がトップの能力にあり、そのままそのトップが継続しても事態が悪化するような状況であれば、辞任してもらわないと困るのですが、今シーズンの金本監督の場合は、采配や打撃指導がままならないことは幾多とあったものの、怪我・天候・新外国人が外れるなど外部要因も大きく、必ずしも金本監督だけの責任ではないと思います。

 

もちろん、まずかった作戦面・攻撃面に関しては梃入れをしないといけなかったのですが、今の政権の骨太方針はぬるま湯にいたチームの体質改善、若手の育成にあります。数字としての結果は出ていないものの、若手がキャンプから目の色を変えてバットをふり、走りこみ、体を作っているというのは、これまでのゆるいタイガースの空気を変えたと言っても過言ではなく、これに関してはある程度成果が出ていたので、正に道半ばでの退任となってしまいました。

 

揚塩球団社長のインタビューがあったのですが、やはりフロントとしてもチームの再建を一番に考えており、「自主的な練習」、「ぬるま湯の払拭」、「若手の台頭」、そして成績へと結びつくという再建案を持っています。

ひとつフロントの失敗があったとすれば、金本監督に組閣からドラフトまで、何もかも任せてしまった感が大きいことですかね。前回の記事でも触れましたが。やはり、組織というのはそれぞれのレイヤーでしっかりとした役割分担というのを持たせる必要があり、現場指揮と編成というのは明確に分けないと、今回のように一人責任を被るような形になってしまいます。もちろん、一人に任せることで余計な忖度がなくなり、爆発的な成果を残す可能性もあったのですが、フロントもファンも金本監督に任せた賭けに負けたということでしょうね。今年の結果だけで判断する必要はないのですが、金本監督が続投を固辞してしまったので、仕方ありません。

同じく揚塩球団社長の言葉ですが、今後も上記の方針に関してはぶれずに進めていくフロントがしっかりとグリップを握って次の政権に伝えたい、ということなので、このフロントの本気というのをしっかりと継続してほしいと思います。間違えても、うるさい評論するだけのリスクを取らないOBやマスコミ、ファンの雑音に負けて、中途半端な中道の球団経営をしないように気をつけてほしいと思います。そうなると、また元に戻るどころか、暗黒時代への再突入も見えてきてしまいます。

というところまで書いたところで、各スポーツ紙では金本監督は辞任ではなく実質的に解任というニュースが流れています。

まあこの時期のスポーツ紙ですので真相のほどは定かではありませんが、仮に報道通り親会社からの観客数減少、CS未達成による収益減、そしてSNSやOBからの雑音を受け入れた上での判断だったとすれば、まあみなさんもうやめてください、ZOZOにでも身売りしてくださいという話ですね。

ただし、揚塩球団社長もこれまでの育成路線は継続するといっており、それでなければ矢野二軍監督への就任要請とはならないのではないかと、まあなんというか、まだこの球団にも良心というものがあるということを信じています。

ただですね、自分も金本監督の続投の条件はヘッドコーチに金本監督にものを言える人間を置くこと、打撃、守備、走塁の組閣に梃入れをすることを挙げていました。要はこのタイミングで矢野監督に引き継がせるのが嫌だったんですね。骨太方針としての金本監督はよし、ただし勝負の分け目となる細かい采配、これは若手の起用とは別に疑問を抱かざるを得ない年ではありました。なので、最下位という結果以上に金本監督には解任の理由はあり、体質改善のために続投というのと同じくらいの理由であったと思います。ただし、作戦・打撃面はフロント主導で外部から人材を入れることで、金本政権がよくなる可能性はありましたし、ここで矢野監督が急遽一軍監督となり仮に失敗した場合、もはや成り手はおらず先祖返りをせざるを得ない、こんな危惧があったため、続投を支持していました。

 

さて、こうなってくると問題は次に誰が監督をするか。ネット上ではすでに色々な声があがっていましたが、どうやら矢野二軍監督に正式要請のようですね。

まず、監督選定の際にフロントに一番重要視してほしいのが、現在取り組んでいる「体質改善」。すなわち、チーム編成を30代過ぎたF/A選手の獲得で繋ぐのではなく、きちんとドラフトで獲得した選手を育成し、常勝チームへのよいサイクルをつくる、こういうことだと思います。

一番うまくやっている例が広島なのですが、分離ドラフトの際に獲得した高卒選手の前田健太、会沢、安部、丸をしっかりと育成し、逆指名制度がなくなった後はスカウティングに重きを置きドラフトで獲得した選手がしっかりと働いています(今村、中崎、野村、菊池、鈴木誠、大瀬良、九里、田中、野間、薮田、岡田、西川)。特に上位指名選手を確実に戦力にしており、ここの年代に指名した選手の差が現在の差として出ている感じでしょう。

ちなみに、阪神は分離ドラフトで鶴・若竹・大和・野原・橋本・横山・高浜・森田・清原と獲得しているのですが、特に鶴・野原・高浜を戦力化できなかったのが、前田・会沢・安部・丸ときちんと育てた広島と大きな差として出ています。野原は二軍でそこそこ結果を出していたものの、ほとんど一軍で起用されず、高浜は怪我ばかりでしたがロッテに人的保障でさらわれるというミス。

分離・逆指名ドラフト以降でも即戦力投手中心の指名をしたものの、ものになっている選手はおらず、藤浪の指名以降はドラフト方針が改善したように思いますが、やはり広島の育成能力に比べると金本監督以前は藤浪以外は誰もものになっておらず、育成サイクルというのはみじんも見ることができませんでした。

ということで、チームの方針として、ドラフトで獲得した選手の育成を中心をチーム作りの土台とするという現在の方針は間違えていないと思いますし、これを継続してくれる人に監督を引き受けてほしい、そう思う限りです。

一方で、ラ米の虎はF/Aや外国人での補強に関しては全く否定的ではなく、むしろどんどん推進してほしいと思っています。基本的にソフトバンク・巨人・オリックス・阪神以外の球団というのは基本F/A選手の獲得が少なく育成中心のチーム作りです(過去は中日、現在は横浜が積極的ですが)。一方で、あれだけ打者の育成に定評のある西武ですら、今回の優勝は10年振りです。広島、日ハムの育成路線チームを除くと、やはりここ10年で優勝が多いのは補強を行ってきたソフトバンク・巨人・中日といったところです。

どこも育成をしようというのは同じなのですから、同じことをやっていてはなかなか差はつきません。特にスカウティング・育成能力に長けている広島に追いつくにはまだまだ時間がかかるでしょうから、今後広島を追い越すためには、まずはチームの土台として育成を中心にチームを作る、そのためにスカウティング・組閣からフロントがしっかりとリードする、そして、足りないポジションをF/A等で補強していく。特に大型選手に関してはソフトバンクのように手をあげれば来てもらえるような、そんな魅力のあるチームにしてほしく思います。

ただし、やってはいけないのは若手が芽を出し始めているポジションにF/A選手を獲得する、同じポジションの選手を市場に出たからといってどんどん獲得する、といった巨人そして阪神もまたやっていた方法。これを繰り返した結果、巨人も阪神も現在落ち目にいるのであり、やはりソフトバンクのような育成も補強もバランスよくやる、こうなければいけません。

ということで、長くなりましたが前述の観点ではそもそも金本政権の原因となった和田前監督、金本と仲違いで退団とされる掛布前二軍監督はないでしょう。岡田前監督は指揮官として優秀な部分はあると思うのですが、基本は型を決めるタイプなので、今ある戦力を色々試しながらという戦い方は向いていない監督。ということで、今の系譜を引き継ぐのであれば矢野二軍監督以外はいないかなというのが、ラ米の虎の意見です(変哲のない意見ですが)。ぶっちゃけ岡田監督になってどこまで変わるかも見たい気もしますが

ただし、矢野監督も引き受けてくれるかですね。本当に今回の顛末をみても発表の仕方というかマスコミの使い方が下手くそすぎる。

星野さんの時は本当に上手だったと思うのですが、今更ねぇ、昭和じゃないんだからお家騒動なんて見たくないんですよ。今年最下位だったとしても、フロントも監督も自信もって、「最下位で申し訳ない。但し自力は確実に上がっている。来年必ずみなさんを喜ばせる」これくらいのことを言って、マスコミにも「最下位も覚悟で推進する虎の体質改善!」これくらいの記事を書かせろっちゅうの。

さもないとね、3年もすりゃ何のために金本監督を招聘したかさっぱり忘れているニワトリ頭のファンがSNS上で騒ぐ騒ぐ。片岡右打ち?金本事実上解任?2チャンネルと東スポ以外の情報で真偽のほどを確かめてんのかと(右打ちとは別に打撃面で結果を残さなかった片岡コーチは責任を取るべきだと思いますが)。矢野坂本贔屓って去年はやってたの誰か覚えてる?だれも今言ってないでしょ?

もうね、ファンというか市民なんてそんなもんですよ。自分も含めて。そこのコントロールをフロントがもっとしっかりやってくれと。何十年球団経営しとんのかと。挙句の果てに、余計なことを言わないように若手はヒーローインタビューで面白くないことしか言わないで、雰囲気盛り上げてるのは、福留、西岡、新井良、今成、森越とか外様ばかり。

多分ね、話変わっちゃいますが、阪神の若手がチャンスに弱いのとか甲子園で打てないのとかこの辺ですよ。みんな真面目にやりましょう、マスコミはうるさいから調子に乗らないようにやりましょう、てな感じの空気を作ってるから、いい意味で調子に乗ることができないんですよ。

完全に昼間からビール飲んでる酔っぱらいの戯言ではあるのですが、真面目に頑張っているものの、日ハム、西武、広島に比べてヒーローインタビュー聞いてても辛気臭いんですよね。「チームの勝利に貢献できたのが一番です」「入ればいいな(抜ければいいな)と思いながら必死に走りました」「~投手が頑張っていたので打てて良かったです」もう正直これ以外聞いたことないわ。そんなテンプレいらんねん。生の声、苦しんだ声聞かせてくれよ。そしてそれをしっかりと球団がガードして、マスコミもポジティブに伝えてくれ、ファンもそれに喜んでくれ。こんな感じでチームを取り巻く雰囲気自体が変わっていかないと、矢野監督になっても事態はあまり大きく変わらないそんな気がします。

2003年の優勝の時、上から下までどんな試合であっても逆転できる、奇跡は起きる、そんな期待感を持ちながら応援できていたと思います。ファンの方にそうやっていつでもポジティブに応援しようなんて無理なことはいいません。マスコミもネガティブな報道をするなとはいいません。球団関係者のみなさま、その空気を作るのは現場とフロントのみなさんです。是非ともそんな応援をしていて夢と希望を感じられるような、試合はじめから最後まで、シーズン最初から最後まで、1プレーでアドレナリンが出て、負ければ一日中テンションが低い、そんな素敵なチームを作り上げてください。金本監督はまずい部分もありましたが、大分と種を残してくれましたよ!

 

 

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