阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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虎穴に入らずんば虎子を得ず

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とうとう11ゲーム差ですか。。。後2戦見るまで結論は控えようと思いますが、優勝の目はかなり厳しくなってきたといわざるを得ないでしょう。

スコア的には3-1、キーマンである丸をしっかりと押さえ、相手エースのジョンソンからもいくらかチャンスを最終回に惜しい追い上げもあり、僅差のように思えますが、やはり広島との差は大きいなと感じさせられた一戦でした。

そう感じさせられたのは9回の二死一/三塁の場面。原口が神懸り的な代打で後続に繋ぎ代走植田となった場面、なんで盗塁を仕掛けなかったのかと。

確かにアウトになってしまえばゲームセット、糸原が外野の間を抜いて俊足植田が一気にホームインというケースも考えられます。しかしながら相手抑え投手から同点にするのはその針の穴を通すような一つしかない可能性に賭けるしかない状況でした。

しかしながら、それを狙うしかない糸原にとってみれば、プレッシャーが半端ないというか、無理ゲーに付き合わされている感じでしょう。

仮に盗塁が成功し二/三塁となった場合はポテンヒットのワンヒットでも同点の可能性があり、相手チームにとって見れば長打を打たれなければよいという状況と、打ち取ってもヒットゾーンに飛んでしまったらアウトという状況では、腕の振りも変わってくるというものです。

 

この駄目になったときのリスクを懸念して、勝負に行かない采配が今年非常に目立つ気がするんですよね。特に攻撃において。

例えば、7番打者が出塁して梅野にバントをさせ、1割も可能性のない投手のタイムリーに期待する、なんかもそうです。これも併殺打が最悪のパターンでこれを懸念しての采配なのだと思いますが、野球のスケールが小さすぎるというか、相手にしてみれば投手相手であれば本気で投げればまずヒットは打たれない、後は1/2番のどちらかを打ち取ればよいという非常に楽な形になります。

こちらにしてみても、1番打者はどうにかヒットを打たなければいけないので、今日の糸原の状況と同様にただただプレッシャーがかかるだけです。

何か全体的にガンガン行こうという積極的なプレーではなく、最悪を回避というプレーが目立ち、その結果打者にプレッシャーがかかりノビノビとプレーができず、結局点に繋がらないし、図らずも最悪のパターンに陥るときすら出てきています。

例えば中谷の右打ちなんかもそうですよね。もっとノビノビと打たせて三振・併殺打だったらそれまでという感じでいいと思うんですよね。いぶし銀打者を育てようとしている訳ではないんですから。

盗塁にしても上本・植田がスタメンから外れ、糸井が怪我をしたら企画すらほとんどしない状況です。

まだ未完成の打者に対応力ばかり求めすぎよいところが削がれていく、リスクを取らない超消極的采配のせいで失敗ばかり恐れてプレーをするようになり、縮こまってしまう。これじゃ中々選手は育たないでしょうね。

麻雀でいうと、常にセオリー通りのメンタンピンしか狙いにいかない。相手にリーチがかかったら安全牌しか切らない。としている内に攻めに転じられずどんどん点を削がれていって勝てない、そんな状況に似ている気がします。

野球でも麻雀でも仕事でも勝負にいかなければいけないときは勝負に行かないといけないんですよ!それが例えドラ牌だったとしても。この勝負勘というのが今年に入ってから消極的すぎる感じがものすごくしています。

もちろん、何でもかんでも勝負に行けばいいというものではなく、巧みにリスクを回避しなければいけないのですが、リスクを回避しているだけでは何事もリターンは生まれません。虎穴に入らずんば虎児を得ずです!!

 

思い返されるのが数年前の野村時代の広島。Bクラス常連のチームでしたが、とにかく積極的に走ってくる、9番投手で走者石原でもエンドランを仕掛けてくる。見ていてアホちゃうかと当時は思っていましたが、その積極的な姿勢というのが今実を結んでいる、本当にそういう風に感じます。

即ち、無理筋なことをチームとして一生懸命チャレンジしている内に角がどんどん取れていって、いい意味で丸くなり現在の卒ないプレーのできるチームに仕上がっているのではないかと思います。

後、広島は実は三振が多い。これも邪推ですが、三振を恐れずに狙い球をしっかりと振りにいっている結果なのではないかと考えています。ピンチになればなるほど相手投手は投球の幅が狭まり、狙いが絞りやすくなります。ここで全包囲網をしようとしているのが阪神で、失敗(三振)を恐れず狙い球をしっかりと打ちにいっているのが広島、ここがチャンスでの勝負強さの差に繋がっている気がします。

逆に言うと、無理のないプレーを繰り返していても、壁にぶつからないので伸び代はなく、閉塞感のあるチームに仕上がってしまう、結局真弓・和田時代はこれが選手起用にまで染み付いていたので(若手を使って結果を出せないリスクを取れない)さらに閉塞感がありましたが、まあなんというか今も似たようなもんですね。。。

 

唯一希望に光がもてるのが、二軍の矢野監督体制。すでに100個以上の盗塁を記録しており、ウエスタン記録の更新も確実な状況です。投手の育成に関しては阪神はもともと定評があり、今年も才木、望月、高橋遥、馬場と楽しみな人材がどんどん出てきていますが、打者に関しても指導がよいのか、北條、陽川、大山、中谷など二軍を経由するとよくなって戻ってくるパターンが見受けられます。ロサリオにしてもそうですね。

まあ、二軍は一軍と違い勝負に徹することなく自分の調整に打席を充てられるので、一概に二軍コーチが優秀で一軍コーチがだめという評価は短絡的過ぎるとは思いますが、矢野監督が掲げる超積極的というスローガンを失敗してもよい二軍で体現していることで、一軍での結果にも繋がっている、そのように感じています。

昔は、一軍に社会見学で上がっても、代打数打席で結果が出なければ即二軍という感じで、とても若手を育成できる状況ではなく、今ではその部分は改善されていますが、現在の二軍の体制は非常に好感というか希望がもてるものがあります。

残りシーズン厳しい状況ではありますが、優勝が遠ざかった状況であれば失敗をしても痛くない状況になります。来年のことをいうともうあきらめたのかと怒られそうですが、ここは一つ育成やチームの閉塞感を打破するためにも、矢野監督ほどではなくとも超積極的を一軍もスローガンにして将来につなげてみてはどうかなと、切実に感じさせられる今日の試合でした。

そうすれば意外と残りシーズンでがんがん打ち出すかも!?

 

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