阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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交流戦はじめの正念場終了

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交流戦第一週、正念場のソフトバンクと西武との対戦が終わりました。結果はご存知のとおり1勝5敗。先発投手陣は小野以外がんばっていたものの、打てない、守れない、チーム打撃もできないで野手が足を引っ張る結果となってしまいました。

救いはヤクルト以外の他チームも苦労しており、セ・リーグ内では思ったほどゲーム差はついておらず、首位とはまだ5ゲーム差を保てており、希望はぎりぎり残っている状況です。

とりあえず、交流戦に強いソフトバンクと打線がノリノリの西武にいいようにやられたものの、この正念場が過ぎ去り、首位から大きく離されていないことをよしとしましょう。

 

さて、ここ一週間で編成面も含め色々と動きがありましたので、この辺を考察してみたいと思います 

 

ロサリオ二軍降格

 

2ヶ月間、200打席は我慢してみようと思っていましたが、現在196打席、調子は落ちていく一方で、上がり目が見えませんのでここでの二軍降格は適切なタイミングだと思います。

家族が来日するらしいのですが、3日間くらいはリフレッシュの意味も含め打撃練習からは遠ざけるようですね。

二軍の打撃コーチ体制は掛布・古屋・今岡コーチが抜け、矢野・浜中・良太体制になっているのですが、面子を見る限りは頼りない感じですね。二軍も打撃面は総じて成績を残しておらず、復調させる指導体制があるとは到底思えないのですが、まあ現役時代の成績とコーチングはまた別物なので、奇跡的にロサリオが自分を取り戻してくれることを祈っています。

それにしても、ロサリオが活躍するかシーズン前から散々考察してきましたが、実績面・複数のリーグでの経験・明るい性格のどれを取っても問題のなかったロサリオのスペックでここまで成績を残せないというのはいまだに信じ難い話です。

とにかく、福留の4番というのもそろそろ限界が近づきつつあり、ロサリオの復調は今後リーグ戦を戦っていく上での絶対条件。もしくは新外国人を獲得するかですね。

一枚軸ができれば周りの打者もプレッシャーがかからず打席に望めるので相乗効果が期待できるのですが、いまのままではチャンスに弱い打線は解消できないでしょう。とにかく、好きな選手なので、自分を取り戻して一軍に戻ってきてくることを切に願います。それまではどうにか今のゲーム差をキープしたまま戦ってほしいと思います。

 

藤浪復帰登板

 

そもそも開幕前はメッセが調整遅れ、岩貞も不安定、岩崎の先発調整が最後まで続いており、先発不足の状況でした。岡本の獲得もこの流れから来たものですが、現状岩貞・小野がしっかりローテを守ってくれていること、才木・高橋遥が頭角してきたこともあり、先発陣はリーグ1安定している状況です。

他チームを見ると、課題はどこも先発投手陣にあるので非常にありがたい状況ではあるのですが、ここまでほぼ5枚でまわしてこれたのは雨天中止の試合含め日程上の兼ね合いもありました。

後一枚安定した先発投手が欲しかったところなんですが、ここは藤浪の復調にかかっていました。西武戦に登板、ここで復活星ということであれば、チームもソフトバンク・西武相手に2勝4敗と最低限の結果は残せ、ローテに一枚加わることで大きな試合となったのですが、まあ評価は持ち越しといったところでしょうか。

確かに、これまでの投球と比べると制球はよくなり、ストレートも走っていました。不運な失点もあったのですが、ピンチになった場面での四球や打ち込まれる癖は直っておらず、藤浪復活とまではいえない状況ですね。

いったん抹消のようで、交流戦最終週の日ハムか楽天戦での登板となりそうですが、次は復活星を期待したいですね。

 

能見リリーフ転向

 

この流れの中で、能見がリリーフ転向となりました。藤浪の目処がたってからにしてほしかったのですが、まあこれも大きな賭けですね。幸い4枚の先発は安定している状況。谷間先発は高橋遥、才木、そこそこの結果を出した藤浪に加え、二軍では安定している岩田、一軍で試してもよい望月、徐々に実力を見せ始めている馬場と10枚はおり、ここに青柳・横山が復調してくれば、まあ頭数はいる状況。なんなら谷川・岡本・福永も先発は可能なので危機管理もできている形でしょう。

一方でリリーフ陣は、高橋聡の調子が上がってこないので、どうしても対左の場面で岩崎がどんな場面でも投入されてしまう状況で負担がかなりかかっています。期待の左腕の島本・山本も結果が出ていない、マテオ・石崎も二軍調整なので先発陣の充実具合と比べると昨年磐石だったリリーフ陣にかげりが見え始めている状況です。

ということで、能見のリリーフ転向は年齢も考えるとありだとは思うのですが、後は適正があるかですね。ここ最近の能見は年齢から長い回は投げられなくなってきていますが、問題は岩田同様立ち上がりの安定感。さらに、過去にシーズン終盤リリーフ起用された際も、大事な場面で痛打される場面が多く、この適正に疑問および藤浪に目処が立っていない状況でのコンバートは大きな賭けになると思います。

幸い福原・安藤と先発からリリーフ転向し延命したケースがチーム内にありますので、このノウハウを生かし能見にはまだまだ活躍してほしいと思います。

ただ、ここまで北條・大山レギュラー確約、榎田トレードなど、賭けに出てリスクを取った判断が裏目に出ているケースも多いので大いに心配ではあります。

 

鳥谷サード再挑戦

 

これでよいと思います。思ったとおり連続出場試合の憑き物がとれて、本来の鳥谷の選球眼や打撃が戻りつつあります。一方で大山も一日一膳はしているものの、相変わらずチャンスで打てない。力ないライトフライばかりですね。高山も大山も1年目はチャンスに強かったのに2年目は散々と、相手の研究以上に打撃指導の影響も大きいようにも思います。

話を戻すと、北條のときもそうでしたが、キャンプの段階での大山の成長振りに早々に鳥谷の出場機会を作るために二塁コンバートとなったのですが、ここの判断が早すぎましたね。ラ米の虎としては、鳥谷には二塁の準備もさせておき、基本は去年の実績から見ても三塁鳥谷、そこを大山が対左を中心に結果を残しレギュラーを奪っていく、この形を理想に思っていました。

しかし、拙速というか大山に賭けに出た判断で、鳥谷も調子を落とすアブハチ取らずの結果となってしまっています。

首脳陣の慧眼で大山に賭けたのだと思うのですが、この賭けに負けた形ですね。ということで、調子の戻ってきた鳥谷には右投手中心に三塁スタメンの機会が増えると思うのですが、これでよいと思います。ここから再度大山にはレギュラー取りにチャレンジしてほしいと思います。

糸原ががんばっていますが、遊撃・二塁・三塁とたらいまわしにされては、どこかで調子が落ちていくと思います。案の定植田が調子を落としているので、遊撃糸原、二塁鳥谷、三塁大山の布陣も出てくるとは思いますが、せめて二塁か遊撃で固定してあげてほしいところです。

 

空いた一塁手は?

 

ここはなかなか難しいですが、ロサリオが復調もしくは新外国人選手を獲得するまでは調子をみて起用するしかないでしょう。候補としては大山、原口、中谷、陽川ですかね。彼らの調子そのものもそうなんですが、他の選手の調子にもかかってくるとおもいます。

植田がこのまま調子を落としていけば、遊撃/糸原、二塁/鳥谷の形を取らざるを得ず、三塁大山、一塁原口・中谷・陽川でしょう。

調子を戻せば、三塁/鳥谷、一塁/大山、もありえるでしょう。

中谷が一塁となる場合は、中堅が空くのですが、江越、高山、板山、俊介、狭い球場であれば伊藤隼もありえますかね。

すなわち、福留・糸原・糸井以外は上に挙げた選手の調子次第でポジションを大きく変更せざるを得ないという、非常に戦いにくい形になります。

北條が調子がよければ、また内野の布陣も大きく変わってきてしまいます。

ここでの心配は内野守備の連携ですね。植田がここのところ致命的なミスをしており、この前も懲罰的な交代となったのですが、疲れが溜まる中、植田にはどうにか踏ん張ってほしいところです。まあ休ませながら北條との併用がいいですかね。

まあこの問題の、全てはドラフト1位の高山・大山の伸び悩みと、四番として期待していたロサリオのていたらくによるもので、ここの計算、見極め、指導体制に問題があったということでしょう。

二軍から上がってきた選手は一瞬活躍するのですが、一瞬ですね。中谷がまだ見れるものの、江越・板山ははじめだけ、陽川も西武戦で活躍したのですが、この流れに乗らないで、ロサリオ不在の間に一塁手のポジションを確保するくらいの活躍を見せてほしいところです。

 

最後に

 

ロサリオ・藤浪・マテオの主力3人の復調、上本の怪我からの復帰、実績組みの鳥谷・西岡・俊介の復調、大山・高山・中谷・原口・北條・江越・板山・陽川の若手野手伸び悩み組の成長と待ち人が多い状況の阪神ですが、特に野手陣がこの布陣の中で5割前後で戦えているのはある意味よくやっているほうだと思います。

別の言い方をすれば、主力3人+上本が戻ってきて、若手のうち二人(中堅と三塁)でも成長を見せてくれれば、まだ5ゲーム差なのでまだまだ上は狙える状況にあります。

先発投手陣も次第に疲れが見え始めると思いますので、どうにかリーグ再開までに野手の復調を祈る気持ちで待ちたいと思います。

 

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