阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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スーパー貧打/一割病に効く薬はあるのか?

皆様いつもご覧いただき有難う御座います!というかお久しぶりでございます。

今月の初めから長い間更新が途絶えておりました。ありがたいことに多くのご心配の声を頂いておりましたが、そろそろ再開したいと思います。

こんな悲惨な状況で更新する気がなくなったんですか?、この打線低迷について記事にしてください、はたまたラ米の虎死亡説まで流れておりましたが、当方は元気にやっております。

まあ、サラリーマンなものでどうにも繁忙時や出張時には更新ができず、また風邪で寝込んでいたりもしたので、なんとも再開のきっかけが掴めずだらだらと更新が止まってしまいました。

 

さて、現在借金3ですでに首位広島とは7ゲーム差を離されてしまっている状況です。原因は言うまでもなく打線の低調、しかもかなり重症の低調です。得点120、チーム打率.222、出塁率.304、長打率.313、OPS.617、安打278、二塁打52、三塁打1、本塁打20はすべてリーグの最下位、それもダントツの。上本・植田の起用により盗塁こそリーグ平均になっていますが、4月まではチーム盗塁1と打ても動けもしない打撃陣となっていました。そしてその上本も怪我で離脱。。。。

ここまで低迷してしまっている理由を、少し考察してみたいと思います。といっても皆さんもうすでに感じている内容になってしまいますが。。。

 

ロサリオの低迷

史上最高年俸で入団したロサリオですが、5月に入りそろそろエンジンがかかってくるかと思われましたが、また低調で一進一退の状況が続いています。ゲレーロやレアードの例をとり、これから上がってくると信じてやまないファンの方もいると思うのですが、結論から言うとロサリオに関しては心中するしかないかと思っています。

対応策としては①打順を落とす、②スタメンからはずす、③二軍に落とす、④新外国人選手か村田を取る、ということが考えられます。

1に関しては打線のつながりを考え5番にまでは落としていますね。ゲレーロ・レアードのように7番あたりまで落として気楽に打ってもらえればいいのですが、如何せん代わりにクリーンアップに入れ込める選手が皆無。大げさではなく皆無な状況です。リードオフマン系の選手が中堅か二/三塁で出てくれば糸原を5番に上げてもよいのですが、リードオフマンも上本の怪我以降出てこない。

2のスタメンから外すに関しては意味はないでしょう。やるなら一気に二軍に落としてしまい、別の環境で打撃を取り戻すことなのですが、いかに低迷しているといえど打率.232は現在の阪神の中では上位の方です(泣)。落としている余裕がありません。。。。中谷・原口あたりでしのぎながら10日間限定でファーム調整というのはありかもしれませんが、とにかく他に出せる選手が皆無というのが厳しい状況で、出場しながら調子を上げて行ってもらうしかない状況。

新外国人選手に関しては、賛否両論あると思いますが、まあ厳しいでしょうかね。取るとすれば三塁か外野、外野の場合は中堅で獲得するしかなく、ロサリオの代わりになる中堅の選手などいないでしょう。三塁にする場合は完全に大山と鳥谷(糸原三塁起用で二塁)を見限るという選択肢になります。鳥谷は上がってこなければもう仕方ないにせよ、ドラフト1位の将来の中軸候補の大山を見限るというには時期尚早。6月になってもロサリオが上がってこず、来年のバイアウトがないと判断された場合に向け、準備だけは進めておいてほしいですが現実的ではないでしょうね。村田に関しても同様です。

ということで、ロサリオに関してはもう我慢するしかない。本来であればDeNAのロペスくらい成績を残していてほしいところですし、もしそうだったとすれば打線もかなり雰囲気が変わってきていたでしょう。とにかく、ここは残念ながら我慢するしかないのです(泣)。

唯一あるとすれば、真面目な性格が仇になっているような感じを受けます。これは阪神の選手全体にいえることなのですが。首脳陣や外野の意見を聞きすぎ混乱し袋小路にはまってしまう、マイペースなわがままな選手であれば、「俺の打撃はこうだ!」と貫き通すところを、素直に聞いてしまう、こんなことが起きてるのではないかと感じてしまいました。適切な助言をできない首脳陣にも当然問題はあるのだと思いますが。

首を切ってしまったオマリー補佐でもいればまた結果は違っていたのかなぁ・・・

 

正体不明の1割病

ロサリオの低迷以上に重症なのが主にレギュラーで出ている選手が糸井・糸原・福留・植田以外こぞって不調ということ。しかも2割台前半とかの不調ではなく、1割台の尋常ではない不調です。大山.163、鳥谷.136、高山.180、俊介.148、西岡.152、梅野.136。。。。。彼らはレギュラー候補であり、それが中堅と二塁/三塁で出なければいけない。梅野を8番において、糸原を6番とすると、1割打者の誰かは上位を打たせなければいけない、こんな状況です。そして、二軍をみてみてもことごとく2割前半で上げる選手がいない。少し調子のよかった板山と江越を上げてみても、やはり一軍では通用しておらず、特に江越が相変わらずでがっかりな感じです・・・

二年目のジンクスで大山の調子が上がってこないのは、まだ納得というか仕方ないかなと思える感じがあるのですが、鳥谷・西岡・俊介のベテランがこぞってだめっていうのは、もはや理由がわかりません。

 

去年からの変化

この低迷振りに、金本やめろ!片岡やめろ!の怒号がネット上で飛び交っております。確かに打撃部門の責任者は片岡コーチなので、彼の指導や作戦が適切だろうとどうだろうと結果が出なかった場合は引責は免れないでしょう。

ただね、鳥谷・俊介・西岡の実績組みがあれだけ調子を落とす去年からの違いは何かなと考えてみると、矢野コーチの二軍監督就任があるんですよね。矢野・平田・高代と3人ヘッド級のコーチがベンチにいたのですが、昨年の矢野二軍監督の肩書きはバッテリー兼作戦コーチでした。中でどのような作戦会議が行われていて、誰が仕切っているのかはわかりませんが、もし矢野コーチが中心となっていたのであれば、同コーチが一軍ベンチから離れてしまったことはひとつのインパクトがあったのかもしれません。同氏は名実ともに金本監督の盟友、星野氏と田淵氏のような関係です。1年目のオフに意見を遠慮してしまったというコメントはありましたが、監督との関係と性格的に色々と物申すことはしてきたのではないかと想像します。そのご意見番がいまベンチにいるのかなというのが一つ疑問ですね。

後、片岡コーチばかり矢面に出ていますが、実は中継を聞いていると試合中の相手投手の印象や狙い球といったコーチ談話は平野コーチによるものがほとんどなんですよね。去年も別に大して打てていたわけではありませんが、この役割が片岡コーチから平野コーチに変わったことで、より作戦面が弱体化した可能性はあるのではないかと思います。あくまで可能性ですよ。

 

データから読み取ってみる

前述したとおり、ほとんどの打撃部門が最下位の阪神なのですが去年から同じ傾向としては三振が少ない、四球がそこそこ多いということ。逆に首位の広島や打撃リーグ1位の巨人は三振が多い。これが何を意味しているかということなんですが、恐らく、広島・巨人は狙い球の絞り方がしっかりしている反面、裏をかかれた場合は空振るため三振が多い、逆に阪神は全ての球に対応できるように指示をしているのでどうにかバットに当てて三振が少ないが、逆に狙い球が絞れていないことで、中途半端な打撃になり打率があがらない、こんな感じになっているのではないかと邪推しています。この可能性は去年から言っていることなんですがね。

特にピンチになればなるほど、相手投手の球というのは絞りやすくなるもの。ここをしっかりとチームで打ちに行く球を決めていれば、当然ヒットになる確率は増えるわけです。2ストライクからは打撃を変えろと金本監督はいつも言っていますが、確かに意図はわかるのですが、この発言も狙い球をしっかりと絞る作戦を取っていないという想像と合致してしまいます。

 

適材不適所

打線がここまで低調に陥った大きな理由として、選手のタイプに合っていない打順での起用が挙げられるかと思います。特にリードオフマンですね。

開幕は1番高山2番鳥谷で始まりましたが、まずここが間違えの始まりだったのではないかと。何度も何度もいいますが、高山はフリースインガーで決して、相手投手に多く球を投げさせ、粘り強く四球を取っていく打者ではない。にもかかわらず3年連続で高山を1番で起用すると。案の定糸井・福留が開幕から調子がよかったものの、塁に人が出ないので得点に結びつかない。足も使えないのでプレッシャーも与えられない。鳥谷を見限り上本が入ったところから、漸く打線が繋がり始まりましたが、こんなもん誰が見てもわかんだろと。一番打てる選手の前にランナー貯めないでどうすんのと。

結果、糸井からチャンスメークすることが多くなり、チャンスは下位打線の大山に2アウトで回ってくると。そして結果を出せず調子を崩すこの悪循環でしたね。

基本的な打線の組み方としてはやはり上位打線で得点パターンを作る、下位が打てば大量得点で楽勝という形だと思うんですよね。なのでラ米の虎としてははじめから糸原・上本の1/2番を推していました。鳥谷でもよかったのですが、糸原が盗塁できないのと左が続くのでやはり上本でしたね。特に鳥谷がオープン戦から結果が出ていなかったので。

あと、ひどかったのは江越の1番起用。恐らくプロ野球でもっとも1番に向いていない打者じゃないでしょうかね。足が速いこと以外は。一番岩鬼みたいなもんですよ。マンガだったら、サヨナラホームランでも打ってくれるんでしょうが、マンガじゃないので現実は。

 

できること

ここまで打線が低迷してもはやファンが感じている以上にチーム内にも点を取れない雰囲気が蔓延っていることでしょう。

もうできることは余りないと思いますが、一応言っても意味のない提唱としては次のとおりですかね。

  • ロサリオはとことん我慢:こりゃもう我慢するしかないでしょう。期限は6月末かな。
  • 糸原・植田の1/2番固定:チャンスを作れる打者を前に出し、チャンスで打てる打者の前にランナーを貯める。なんなら糸井→植田→糸原でもよい。
  • 穴の中堅手と三塁手は下位に:ロサリオ・福留の不調で穴が広がりつつありますが、現在の一番やばいところは中堅手と三塁手(二塁手)。候補はいくらでもいるのですが、不調のうちはもう1番打者で使うのはやめましょう。外野手は高山・中谷・俊介・江越・伊藤隼、三塁手(二塁手)は鳥谷・西岡・大山・板山・北條・陽川と候補はいます。誰でもよいので調子のよさそうな選手を使う。完全に型が崩れているのであれば容赦なく二軍に落として再調整させる。たとえそれが鳥谷であっても。ただ、大事なことは下位に固めること。糸原6番において打てる打者分散打線が一番点が入りませんし、打者にプレッシャーがかかります。
  • 原口のスタメンを増やす:守備はよいのですが、打撃は投手以下の梅野。いい加減、配球面とか何か打撃への学びはないんでしょうかね・・・。不調打者を6番から並べると都合4人がオートアウト状態になるので、メッセ以外のときなど原口のスタメンを増やす、これは有力な手だと思います。5回以降勝ち越していれば梅ちゃん投入で。とにかく点を取らんと勝てないし、梅ちゃんではスクイズしか点が入らない。
  • 鳥谷の連続出場記録はすぐやめよう:もう誰も得してないですよね。本人すら。こういう、無駄に1枚使わないといけないというハンデを追った状態でチーム士気が上がるとは思えない。もう営業的にも十分でしょう。鳥谷の気持ちが途切れるって?途切れてもこれ以上悪くなんないでしょ。暗黒時代、伊藤敦がいなかったらぞっとしたけどいても最下位だった、というのと一緒です。鳥谷もまだそこまでだめになる年でもないと思うんですよね。荒木も井端も40までやってるので。鳥谷に無駄なプレッシャーやストレスをかけない為にも、もうすぐにでもやめてほしいと思います。

 

最後に

まあ、これだけしょーもない試合をみせられているので、ファンの皆さんはストレスが大いに溜まっていることだと思いますが、ラ米の虎はこんなときは自己防衛のために賢者モードに入ります。応援に気合を入れない、期待しない、最悪のパターンだけ想像する、植田の盗塁数等個人記録に楽しみを移す(和田の打率のようなもの)、など、暗黒時代を経て培った阪神ファンであることで無駄に精神を疲弊させないためのノウハウなのですが、こんなに早い時期に訪れるのもある意味久しぶりだなと。岡田・真弓・和田時代にも記憶にありません・・・

まあ、どうしても目に見えやすくわかりやすい首脳陣に批判が向いてしまうのですが、プロでありながら打てない選手も選手ですし、さらにいうと、まったく見えてこないスコアラー部隊やフロントに責任があるかも知れず、結局首脳陣批判をしても試合で観戦できた部分や、マスコミの一部報道の一部言質をとったりと表面的なものしか見えていないのでラ米の虎としては、明らかな采配ミス等ではない限りは批判はしないようにしています。

ま、結果出なかったら、よくやってたとしても責任は取ってもらうべきだと思っていますけどね。ただし、首脳陣だけではなく金本監督に人事・ドラフトまで丸投げにしたフロント陣も当然責任を取るべきだと思っています。まあサラリーマン会社の電鉄からの出向者なのでそんなことは無理だとは思いますけどね。この辺の体質が変わらないと、阪神は強くならないんだろうなー。。。

ということで、こんなにも早く賢者モードにさせられてしまったので、今後は若手の活躍に期待したいなと思いつつも、その若手を使ってこの結果なので、なんともどう楽しめばよいのか苦しい状況です。本当は大山が岡本くらい打ってるはずなんだけどなぁ。

残り少ない希望は二軍で調子が上がってきている中谷・北條・島田あたりですかね。今成の逆襲とかないかなぁ。。ないだろうなぁ。。

ということで、ネガティブな記事になってしまいましたが、本日もご覧頂きありがとうございました!

 

 

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