阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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他球団分析/東京ヤクルトスワローズ

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

どうやら報道によると開幕一軍メンバーも大体決まったようですね。

 

投手(10名):メッセンジャー・藤浪・秋山・ドリス・マテオ・桑原・藤川・高橋聡・岩崎・石崎

捕手(3名):梅野・坂本・原口

内野手(8名):ロサリオ・糸原・大山・鳥谷・西岡・上本・山崎・植田

外野手(6名):糸井・福留・高山・俊介・伊藤隼・島田

 

投手に関しては予想通り。藤浪はどうやら巨人戦2戦目に登板とのこと。「責任のある場所で」という金本監督の言葉でしたが、藤浪にこの手の言葉をかけたときってあんまりうまくいってない気がするんですよね。藤浪も今年は自分のために投げると言っており、外の雑音は消して自分のために挑ませてた結果、うまくいってきたらチーム全体のことや責任感というところをテーマに与えればよいと思いますが、まだ足元がぐらついている中でプレッシャーを掛けすぎてもどうなのかなと感じてしまいました。

野手に関しては、第3カードの先発が登録されるまでの2名の選手が誰になるか注目でしたが、守備固め・代走のできる島田植田が開幕一軍の座をしとめました。予定されているスタメンの守備力と走塁力を考慮した結果の選出だと思いますが、陽川・中谷・北條といったところは開幕一軍漏れとなってしまいました。まあ、今年は矢野監督との意思疎通もよさそうなので、いくらでもチャンスは回ってくると思います

島田と植田の二人は一軍入りしたものの現状降格筆頭候補だと思います。幸い横浜戦が2連戦かつ、メッセンジャーが中5日で予定されているので、第2カードまでの5試合は一軍帯同できます。この期間にいかにアピールできるかですね。植田は山崎、島田は打撃でもよいところを見せて伊藤隼との勝負ですかね。ただ、個人的にはこの二人には打撃・守備・走塁(特に島田)ともにレギュラー水準まで育って欲しいので、矢野監督の下でしっかりと鍛えてからスタメンで使える状態にして一軍起用して欲しいと思っています。

 

ということで、今日は他球団分析の最後/東京ヤクルトスワローズ編をお届けしたいと思います。雨の中止のおかげで、開幕前に全部済んでよかった。。。

 

野手陣

東京ヤクルトスワローズ/野手陣構成

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予想オーダー

1.山田哲(R) 2.川端(L) 3.バレンティン(R) 4. 青木(L) 5.畠山(R) 6.坂口(L) 7. 中村(R) 8. 廣岡 (R)

控え:西田(R)・荒木(R)・藤井(L)・大引(R)・上田(L)・雄平(L)・山崎(L)

 

打線

2015年にバレンティン抜きながら、火ヤク庫と称され恐るべき破壊力を誇り、鉄壁のリリーフ陣とともに優勝の原動力となったヤクルト打撃陣。去年・一昨年は度重なる主力の怪我もあり、優勝から一気に二年連続最下位と苦しい結果に終わりました。

とにかくこのチームはヤ戦病院とも称されるとおり、怪我がやたら多い。しかも主力に。控え層も毎年バッティング投手やブルペン捕手を育成選手登録をしなければ二軍で試合をできないほど選手層が薄く、主力の怪我の際には川端→藤井、畠山→荒木/大松、大引→奥村/谷内、雄平→山崎と本来であれば若手の有力選手一気に世代交代を図ってもらいたいところだったのですが、代わりになる選手も力が見えている中堅選手が多く、若手選手に関してもスケール感に乏しい選手ばかりでした。

今年はようやく、畠山・川端というところが戻ってきましたが、大引・雄平は怪我で開幕に間に合わず、畠山も開幕一軍には入りましたが、怪我で出遅れています。2015年メンバーはまだ全員現役ですので、全員揃えばバレンティンも健在なので超強力打線の復活となるのですが、まあまず全員揃わない。

とか言っているうちに、年齢も上がってきてしまい、畠山・大引・雄平・坂口・バレンティンは34歳以上と衰えの見えてくる時期、若いと思っていた川端も31歳です。そして、彼らが不在だった時期に出てきた有力選手もいないという状況で、非常に厳しい状況に立たされています。

ここに、一石を投じるのが大リーグから復帰した青木。2015年打線は1番中堅が固定できなかったのでてっきりここに入れてくるのかと思いましたが、小川監督の構想は4番青木のようですね。去年も大リーグで3チームを渡り歩きましたが、110試合出場で打率.277なのでまだまだ十分に活躍できるでしょう。問題は福留も苦しんだ日本の統一球に対応できるかですね。まあスラッガータイプではないので、西岡・田中賢あたりもさくっと対応できたので問題ないかとは思いますが。

もう一人の希望が3年目の廣岡、オープン戦フルイニング出場し初の開幕一軍、打率こそ.208で終わりましたが、首脳陣の期待が伺えます。ただ、阪神とのオープン戦での三塁守備がかなり怪しかったので、遊撃手として成立するのかという懸念はありますね。

捕手の中村が打撃がよいので、廣岡は8番で我慢して使っても多勢に影響なし、やはり打撃のよい捕手がいることは、ストロングポイントになるともに、次世代野手を育てるためにも本当に重要ですね。梅野が打撃がよければ、遊撃で植田を安心して使えるところではあります。

 

守備・走塁

守備に関しては、面子を見るとまあ普通といったところでしょう。よくもなく悪くもなく。左翼/バレンティンはラッキーゾーンですが(笑)。但し去年はあの守備難の阪神を上回る86失策でリーグ最下位。

怪我人が多く、捕手が本職の藤井に三塁をやらせたり(藤井は上手いんですけどね)、ポジションがかなり流動的になってしまったことが原因だと思いますが、怪我人をコンスタントに輩出する体質は今年もキャンプからまったく変わっておらず、相変わらず怪我人が多いということであれば同様の結果になるでしょう。さらに、遊撃に廣岡を固定するということであれば尚更失策は増えそうな雰囲気です。

走塁面はトリプル3の山田がいますが、盗塁を警戒すべきは山田くらいですかね。青木も昔ほどは走ってこないでしょう。期待値西岡くらいかなと。

一方で、今年から警戒すべきなのがエンドラン等走塁を絡めた揺さぶり。オープン戦で一二塁の場面で上田にバントさせるかと思ったら、見事にシフトの裏をかかれてエンドランで失点。これは確実に広島から移籍した河田コーチの指導の賜物だと思います。

去年はこの辺の怖さがまったくなかったのですが、荒木・上田・谷内・山崎・大引など小兵のいやらしい打者も結構揃っており、この辺の伏兵にいやらしい攻撃をされると、投手のセットポジション/フィールディング、内野守備に問題のある阪神はガラガラと音をたてて崩れていく場面が増える懸念があります。

 

新戦力

ドラフトで村上・塩見・宮本・松本と各ポジションの選手をバランスよく指名。松本と塩見はオープン戦に帯同していましたが、開幕一軍とはなりませんでした。この中で大きく成長しそうなのが、やはりドラフト1位の村上、すでにファームでもホームランを打っているようですが、3年目くらいまでにポスト川端として期待されていることでしょう。宮本はノーステップのバッティングがプロで通用するかですね。

戦力外からは田代を獲得し、どうやら開幕一軍のようです。オープン戦でも特に活躍した幹事ではなかったのですが、濱中、大松、鵜久森、古くは小早川、高橋智などこの手の自由契約になった選手の起用が好きですね。多くは一瞬の輝き系なので、広島・巨人戦で一瞬の輝きをして欲しいと思います。

大リーグから復帰した青木は先述したとおりです。4番起用に関しては青木の経験を買ってとのことですが、小川監督も中々の智将なだけに、バレンティンで一発が出なければ青木で確実に点を取るという感じで考えているのかもしれませんね。まあ機能するかどうかは5番打者次第でしょう。

そして、何より忘れてはいけないのは、小川監督の現場復帰、次期監督含みで宮本ヘッドの就任、そして広島から石井・河田両コーチを獲得したところです。

特に石井・河田両コーチはあの広島の強力打線とどこからでも走れる陣容を作り上げたコーチ、そのノウハウをヤクルトにも注入されると非常に厄介です。現にオープン戦では藤浪の登板時に上田などにひたすら粘らせ球数を投げさせ四球を狙う、守備陣要の裏をかきバントからエンドランに切り替えられ得点を奪うなど、実にいやらしい作戦を取ってきています。絶対に石井と河田の提案と指示でしょうね。

去年はいいように勝たせてもらいましたが、今年は一筋縄ではいかないでしょう。

 

野手選手層

先述したとおり、ここ2年での主力陣の離脱で若手選手にはいくらでも出てくるチャンスがあったものの、今後の主力といえる選手はほとんど出てきておらず、山崎・奥村がぎりぎり合格点かなというところです(期待値去年の糸原くらい)。控え選手やバックアップ選手を見ても、30オーバーの選手が目立ち、武内・西浦・荒木・上田・三輪など育ちきらなかった選手が多くを占めています(イメージ柴田・今成・新井良・坂くらい)。そこそこはやるけど、そこそこしかやらないと、正に2000年前半の貯金を使い果たして、ペンペン草も生えなくなった阪神の状況に似ています。

若手に関しては、前述の廣岡に加え、渡邊、村上がプロスペクト選手となりますが、量・質ともに不足している状況です。

ヤクルトも資金潤沢な球団ではないので、基本は育成が中心となるべきだと思いますが、やはりなんといっても怪我が多いので育つものも育たない。他球団ファンがうっせーよという感じかもしれませんが、まずはこの怪我の多い体制から見直したほうがよいと思いますが、神宮の人工芝が悪いのかな?

 

投手陣

東京ヤクルトスワローズ/投手陣構成

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先発投手陣

小川(R)・ブキャナン(R)・石川(L)・ハフ(L)・原(R)・由規(R)

控え:山中(R)・星(R)・館山(R)・山田大(L)・寺島(L)・アルメンゴ(L)・成瀬(L)

 

元々2015年の優勝時から先発ローテで新垣が投げるほど先発投手陣に関しては弱かったヤクルトなのですが、優勝から2年経ちさらに悪化しています。

ここに挙げたローテーションはベストの布陣を組んだときなのですが、まずエースライアン小川が疲労骨折で出遅れ、控え陣も星・山田大がやはり怪我で出遅れ、寺島は伸び悩み、アルメンゴは枠の問題で使えないと、結局無事な館山を小川の代わりに入れてようやく6枚揃う状況です。山中もなんか中継ぎ調整しているし。

こういうチームは先発の調子が悪くてミニキャンプをやらせたい場合でも代わりに投げさせる投手がいないため中々抹消できない、そして調子が戻らない、と悪循環に陥っていきます。去年の阪神もそうなりかけたのですが、岩貞・藤浪を無理に上げずに岩田・青柳・メンドーサらへんでどうにか凌いだことは選手層がそこそこあったからといえます。結局、藤浪も岩貞も復活しなかったですが、プロセスとしては正しかったと思います。

伸び代でいうとが今年は本格化しそう、星・寺島もどこまで伸びるか、そして新外国人のハフですね。打高投低の韓国リーグで結果を残してきており、そこそこの活躍が期待されます。

一方で、絶対的エースといえる存在は開幕投手のブキャナンを入れてもおらず、去年同様怪我人続きだと今年も厳しい戦いを強いられることは避けられないでしょう。

それもこれも、近年のドラフトの失敗が効いています。2012年は石山・小川で成功したものの、その後は杉浦・竹下・風張・原・星と原以外は十分な活躍を見せておらず、その原も今年期待できるものの十分とはいえない存在。そして今年も大下・蔵本と恥ずかしながら当方は知らなかった選手を上位指名したものの、即戦力とはならずの状態です。

阪神も藤浪以降、岩貞・横山・石崎・竹安・小野・馬場と偉そうなことは言えないですが、岩貞・石崎・小野が今年独り立ちしてくれれば情勢は大きく変わってきます。逆に言うとここが駄目なようであれば、メッセ・能見・藤川・高橋聡もいつまで経っても世代交代できないので、野手の大山・高山と同様に今年必ずやってもらわなくては困ります。ここに今年ある程度目処がたたず、来年また一からやり直しとなったら、超変革は失敗といってもよいかもしれません。

 

救援投手陣

秋吉(R)・カラシティ(R)・石山(R)・近藤(R)・田川(R)・中尾(L)・松岡(R)

控え:山本(R)・平井(R)・中澤(L)・久古(L)・村中(L)・風張(R)

 

中継ぎ陣に関しては、先発よりも厳しい状況。開幕ロースターの中にも育成上がりの田川が入ってしまうほど選手層が薄い状況です。というかもう誰が怪我しているのか調子が悪いのか把握しきれないほど怪我人が出ています。

秋吉・石山はオープン戦でもしっかりと調整できたようですが、カラシティに関しては未知数。というセットアッパーとしては石山も絶対的な信頼感はない投手ですので、頼れるのは秋吉だけという状況になりかねない。

それ以下で言うと、近藤・田川・中尾に大ベテランの松岡を入れてようやく7人揃う面子。阪神で言えば、安藤・伊藤和・島本・榎田って感じですかね。控えの選手も出ては消え、出ては消えを繰り返しているので、単年で誰かは出てきても、翌年は不調か怪我でいないという状況です(中澤・久古・平井etc…)。期待の選手としては風張くらいなものなのですが、一人出てきたところで焼け石に水状態ではあります。

2015年にヤクルトが優勝できたのは、強力な打線が一番の理由ではありますが、やはり後ろの3枚の外国人(バーネット・オンドルセク・ロマン)が抑えているうちに勝ち越し、逆転したことと、その前に秋吉・久古・松岡・中澤がきっちりと活躍していたことが大きな理由だと思います。この後ろの3枚が瓦解してから、小川ストッパーなど迷走を始めてしまっていますね。

 

新戦力

新戦力としてはドラフトで即戦力で大下・蔵本・沼田、育成枠で金久保を獲得。しかしながら、ここまでの実戦で即戦力期待の選手が一軍枠に入る目処が入っていない状況。隠し球的な指名だったのでこれは痛いところです。竹安みたいな感じですね。

新外国人はハフ・カラシティ、そして中日から移籍のアルメンゴです。ハフはやりそうな感じですが、カラシティは見ていないのでよくわかりません。アルメンゴにセットアッパーやらせたほうが確実な気がするのですが、観ていないのでコメントは控えます。アルメンゴは阪神戦は投げないでください(笑)

金銭トレードでソフトバンクを戦力外となっていた山田大を獲得。この選手阪神も狙っていたのですが、かっさわれていきましたね。取れていれば岡本のトレードはなかったかもですね。どっちが結果を残すかは、まあシーズン終わってのお楽しみということで。ただこの投手、なぜか阪神戦は好投する。去年も谷間で投げたのに、勝ち星持っていかれました。山中といい、なぜか阪神だけ打てない投手は、実在OL(若い人は知らないか・・・気分は形而上 実在OL講座)のように実在するので、とにかく苦手とならないように気をつけて欲しいと思います。

そして、オープン戦でそこそこ結果を残したことで支配下登録となった田川、どこまでできるかはわかりませんが、今年の先発布陣からいってかなり登板数が増えそうなので、平井のように一時期だけ輝いて怪我ということにならないよう、他球団ファンながら真面目願っております。

 

選手層

すでに先述していますが、投手陣に関しても選手層は先発・中継ぎともに極めて厳しい状況です。館山・成瀬・平井・中澤・久古・村中・松岡・山本とかつては先発の中心やセットアッパーとして活躍したものの、怪我や不振で戦力としてみるのが厳しくなっている選手が多く所属しており、石川もそろそろ厳しい状況。近年のドラフト獲得選手も結果が出ておらず、伸び代が期待できるのが寺島・原・星と怪我から復帰の由規くらいという状況です(梅野はまだ早そう)。

 

まとめ

かつては下位常連チームだったものの、ここ5年くらいでドラフト中心にチームを変えてきた広島・横浜と、その流れに乗り遅れたヤクルトを観ていると、繰り返しになりますがドラフトと育成の力はF/Aや外国人に頼った補強よりも、確実で固いものだと改めて思い知らされます。

2015年の優勝は、大引・成瀬の即戦力F/A補強、外国人リリーフ3枚の活躍、そして怪我人がバレンティン以外でなかったという、ある意味全てが上手く回った状況の中で達成されましたが瓦解も早かった。阪神はヤクルトよりも資金力があるので、2005年からの瓦解を毎年F/Aや海外帰りで埋める形で延命してきましたが、いよいよ限界が来たため超変革へと乗り換えました。中日・巨人もようやくその流れに乗ろうとしています。

ヤクルトはその観点でいうと、青木の補強はあり川端・畠山と去年いなかった戦力が帰ってきたこと、そして石井・河田コーチの加入で今年は去年よりは戦えると思いますが、廣岡・寺島あたりが出てこないと将来は明るくありません。

ヤクルトに期待したいことは、去年7勝しかできなかった広島、8勝しかできなかった巨人・横浜を今年はたたいて欲しいということ!そして阪神には去年とおり勝ち星を献上してください。

やはり、毎月3近くの貯金をしても広島に10ゲーム差をつけられてしまったのは、広島が下位球団から確実に勝ち星を稼いでいたことと、巨人が広島の犬になっていたためです。下位との実力の差が開きすぎている状況だと、いくらがんばっても中々厳しいものがありました。

今年は、川端・畠山がはじめからおり、石井・河田両コーチという広島のことを知り尽くしたコーチがいるため、是非広島を丸裸にしてやって欲しいと思います!

といって一番作戦の影響を受けてしまいそうなのは阪神なのですが(気弱)。

 

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