阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

にほんブログ村 野球ブログ 阪神タイガースへ

他球団分析/横浜DeNAベイスターズ

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

残念ながら昨日の横浜DeNA戦は雨で中止となってしまいました。

もうオープン戦最終週なので調整のために試合をしたかったところですが、天気には勝てません。今日の千葉ロッテ戦も予報を見ると90%雨とのことにてこちらも中止でしょうね。。。

特に先発投手で二軍でしか投げていない小野・才木と前回炎上した藤浪には登板してもらいたかったのですが、気温の低い中で最後の最後に怪我をされても仕方がないので、まあいい休養になったということにしましょう。

小野・才木はウエスタンの広島戦に登板とのこと、藤浪もウエスタン中日戦に投げるのかな?いずれにせよ一軍レベルの選手との対決ではなくなるため、ウエスタンで抑えたとしても不安の残る開幕となってしまうことはほぼ決定してしまいました。

ということで、中止になってしまったので、他球団分析/第二弾横浜DeNAベイスターズ編をお届けしたいと思います。細かいところまで判っているわけではないので、横浜ファンの方はなにとぞご容赦ください。

 

野手陣

横浜DeNAベイスターズ/野手陣構成

f:id:latintiger:20180321044531p:plain

予想オーダー

1.桑原(R) 2.大和(S) 3. 筒香(L) 4. ロペス(R) 5.宮崎(R) 6.戸柱(L) 7.梶谷(L) 9.倉本(L)

控え:嶺井・高城・柴田・田中・佐野・神里・乙坂

 

打線

昨年、打点王(ロペス)、首位打者(宮崎)、出塁率王(筒香)を輩出したベイスターズ、今年も基本的には同じ面子ですが、ここにF/Aで大和が加わりました。クリーンアップの破壊力は相変わらずで、ロペスの年齢は気になりますが、筒香は今年はWBCの影響もなく、宮崎は二年連続成績を残したことから今年も安定した成績を残すことが予想されます。

代打率がリーグ最下位だった選手層の薄さがひとつの弱点だったのですが、楽天を自由契約になった中川、ドラフトでは即戦力の神里、楠本を獲得し、二年目の佐野も打撃面で成長を見せており、それぞれオープン戦では結果を残しています。

なんですが、このチームそこまで怖く見えないんですよね(とかいうと逆フラグになりそうですが・・・)。確かに打たれるときはこっぴどくやられるのですが、かなりあっさり抑えられることも多い。

それを象徴しているのが、1番桑原・2番柴田・7番梶谷・9番倉本の出塁率の悪さでしょう。確かにチャンスで回ってくると戸柱・梶谷・倉本の下位打線は勝負強く、桑原まで回ってしまうともう手がつけられない状態になるのですが、結局粘りのある打者があまりいないので好投手と当たってしまうとあっさりとやられるイメージです。

特に1/2番の出塁率の悪さと盗塁能力の低さ(桑原は10盗塁/11盗塁死)は相手にプレッシャーを与えられず、打つ+αの攻撃ができない。この辺りが、クリーンアップの強力さや先発の頭数が揃っている割に、貯金が8しか作れなかった(しかも最後ぼろぼろの阪神に連勝した結果)、所以かなと想像しています。

まあ、阪神のように粘りを意識しすぎてもすぐ追い込まれてずるずるといってしまうんですがね(涙)。

これは実は大和が加入しても同じ。大和はある程度粘りのある打者ではありますが、基本的に出塁率はそこまで高くなく、盗塁も俊足の割りに下手な部類、1年間もつ体力はなく、阪神にいたときから2番に置くと物足りないというタイプの打者でした。

従い、今年も強力打線であることにはなんら変わりはないのですが、昨年から上積みがあるかというと、ほとんどの選手が去年キャリアハイに近い数字、去年以上の攻撃力の向上はないと見ています。

一方で、まだどんな選手かわかりませんがドラフト2位ルーキーの神里あたりが、桑原に取って代わりリードオフマンとしてよい活躍をされると、見方が一気に変わってきます。どうか、まあルーキーとしてはまあまあだったね位で収まってほしいと思います(弱気)。

 

守備・走塁

淡白な打撃陣と比較し、守備面はリーグ一/二を争う布陣。内野手は一塁/ロペス、遊撃/大和、三塁/宮崎ともにゴールデングラブを狙え、外野手も桑原・梶谷とこちらもゴールデングラブ級で筒香も下手ではありません。

すでにオープン戦で中谷のセンター前を大和に好捕されたように、今年は大事なところの守備面で差が出てしまう場面が増えると思います。もし残留していたら糸原/ショートはなかったかもしれないですが、二塁:糸原/上本、三塁:鳥谷/大山、遊撃:大和/北條/西岡という体制を作れていれば、大分守備面の不安も減っていただけに、DeNAに流出されたことよりも、守備の天才がいなくなったことの方がダメージが大きいですね。

チームでは守備のポテンシャルの大きい植田・熊谷・北條の成長が切に望まれます。

走塁面は前述したとおり、リーグダントツ最下位の盗塁数39。このうち殆どが梶谷(21盗塁)と桑原(10盗塁)で、桑原は成功率が低い。広島と比較すると足を絡めた攻撃をほとんどできていないことがよくわかります。今年も特にレギュラーの変更がないということであれば、ここの弱点は変わりないかと思います。

 

新戦力

野手の新戦力はドラフトで神里・楠本・山本・宮本、楽天自由契約で中川、新外国人でソト、そしてF/Aで大和を獲得しました。

ソトはおそらく、リリーフ陣に不安がありエスコバーを一軍に入れる必要があるため、ウィーランドが戻ってくるまでの限定起用になるかと思います。実戦では結構打っているようですが。

神里・楠本・中川の3人はオープン戦で結果が出ていますが、開幕後どこまでついていけるかですね。今の時期は打って後は007に丸裸というのはよくある話ですので。

大和に関しては前述したとおり、守備面では大きな戦力になるも、1年間通じてレギュラーとして使った場合に2番で機能するかというと疑問。そこに倉本を入れても梶谷を入れても粘りがない打者ということには変わりないので、攻撃面はさほどインパクトはないというのがラ米の虎の意見です(というかそうあってほしい・・・大和がいきなり3割とか打ったら地団太ものです)

ということで、新戦力に関してはそこまでインパクトはなさそうだと思います。神里が活躍するというのが一番怖いですが。

 

野手選手層

選手層に関しては、先ほども述べたとおりレギュラー陣と控え陣の差が大きいですね。昨年序盤に桑原と倉本の調子が上がらなかったときに、交代させる選手がいなかったと高田GMが言っていた通り、選手層に関しては1軍半レベルの選手はそこそこいるも(白崎・乙坂・荒波・山下・田中・柴田、etc・・・)、スタメンに出すと迫力不足になる選手ばかり。

次世代の選手に関しては、筒香・倉本・宮崎・梶谷・戸柱の主力が30歳以下と広島と同じく脂の乗った時期ですので、阪神と異なり育成はじっくりできる環境にありますしこれからドラフトで獲得すればよいのですが、将来性がありそうなのが細川・松尾・楠本くらいで少しさびしい格好です(神里は社会人卒で即戦力)。

ただし、宮崎・桑原・倉本と下位指名からの育成もうまいチームですので、佐野・楠本・狩野・宮本・関根辺りが育ってくると怖いチームになってきますね。

 

投手陣

横浜DeNAベイスターズ/投手陣構成

 

f:id:latintiger:20180321044559p:plain

 

先発投手陣

今永(L)・石田(L)・ウィーランド(R)・井納(R)・濱口(L)・東(L)

控え:バリオス(R)・飯塚(R)・熊原(R)・京山(R)

 

ここ4年間のドラフトで獲得した左腕投手が大活躍しており、今永・石田・濱口に加えも前評判が高く、どの球団も羨望する左投手王国を築きつつあります。ちょっと前までは横浜には左投手なんか中継ぎで大原と林しかいないって状況だったんですけどね。

やはりドラフト上位選手を確実に戦力にすることは、チーム力をつける上でもっとも重要だと改めて認識させられます。阪神にもしっかりしてほしいものです。藤浪・岩貞・横山・馬場、君らですよ!

それにしても濱口がここまで化けるとは思いませんでした・・・高橋遥にもがんばってほしいところです。

この左投手に加え、横浜史上初めて二桁勝利をした外国人投手のウィーランド井納が加わる形です。今永・ウィーランド・濱口が怪我で調整が遅れているようですが、長期化はしなそうなので、いずれこの6枚がローテーションを回す形になるでしょう。

この主力の調整遅れにより、開幕直後は控え先発投手の登板機会があると思いますが、バリオス・飯塚・熊原・京山ともにオープン戦で結果を残しており、特に飯塚と京山には阪神打線がいいように料理されてしまいました。

ここらへんが機能し始めてしまうと、いよいよ選手層が厚く且つ20台前半から中盤がほとんどという、理想的な体制に持っていかれてしまいます。

一方で、頭数は揃っているものの、絶対的な投手という観点では今永くらいしかいないというのが弱みと見ています。2015年ヤクルト打線とリリーフ陣であれば、この面子でも十分優勝の可能性は大きいですが、打撃陣は火力はあるものの2015年ヤクルトほど怖さはない、リリーフ陣も不安が大きいということで、菅野・マイコラス・田口の3本柱相手に一点も与えられないという感じではありません。

シーズン終盤の優勝争いになるとエース級投手の登板間隔を詰めて必勝体制できますが、絶対的投手がいないとこれはできない、これもまた横浜が去年面子の割りに貯金しきれなかった理由のようにも思います。

ただし、前評判の高い東や、成長著しい京山がローテーションで柱級の活躍をし始めてしまうと、情勢が一気に変わってしまうこととなります。

 

救援投手陣

抑え:山崎(R)・パットン(R)・エスコバー(L)・三上(R)・田中健(L)・砂田(L)・三嶋(R)

控え:国吉(R) ・笠井(R)・進藤(R)・加賀(R)・ 平田(R)・須田(R)

ここも去年とほとんど面子は変わらないでしょう。抑え:山崎、セットアッパー:パットン・エスコバー、後は調子を見てという感じですかね。

山崎はもう日本を代表するレベルのストッパーになっており、二年目のパットンとエスコバーもそれなりにやってくれるでしょう。山崎をドラフトで外したのは痛かった(泣)。

問題は残りの面子。2016年は三上・田中・砂田・平田・須田と目覚しい活躍を見せたのですが、昨年は勤続疲労からかどの投手もひどい出来でした。それでも起用し続けなければいけなかったのは他に投手がいなかったからです。

実力的にはどの投手も高いものを持っていると思うのですが、昨年の状態からどれくらい持ち直せているか、ここがポイントでしょう。ここが去年通りという話になると、後ろ3枚への負担が大きくなり、リリーフ層の厚い広島と阪神、そして澤村が復活しそうで上原が復帰した巨人と比べると、終盤でひっくり返される場面が多くなるかもしれません。

新戦力としては育成上がりの笠井清宮キラーの櫻井がいるのですが、勝ちパターンレベルという感じではなく、櫻井はよい投球を続けているようですが、高卒ルーキーに毎日中継ぎ待機させるなんて話は聞いたことがなく、怪我のリスクの方が懸念されてしまいます。

 

新戦力

新戦力としてはドラフトで東・阪口・櫻井・斉藤・寺田の5投手を獲得、中日戦力外から武藤、新外国人で元ソフトバンクのバリオスを獲得しました。

は実はドラフトで外れ1位で残っていればほしかった投手だったのですが、横浜にうまく一本釣りされてしまいました。一番警戒しなければいけないのはこの東でしょう。背丈はないものの、コントロールがよく、キレのある150km/hの直球が武器。今永・石田・濱口と年の近い左投手の先輩もおり、環境としてはやりやすいところに入っていると思います。

馬場ちんが即戦力では出てこなそうなので、新人王候補No.1ではないでしょうか。こんな選手阪神にも入ってほしいな・・・みんな活躍しだすの3年目からとかだし。

 

投手選手層

すでに上でも触れていますが、先発に関しては若手投手が主力投手の調整遅れの機会を生かしてアピールを続けており、このチャンスを熊原・飯塚・京山あたりがものにできたとなると一気に選手層が厚くなります。育成にも綾部・阪口といった楽しみな選手がいますね。

一方で、中継ぎ陣はおととしの活躍組みの復活にかかっており、控え層を見ても伸び悩みか全盛期をすぎた選手が多いですね。三嶋は去年の終盤よかったので、台頭してくると大きいですが、いずれにせよ中継ぎ陣の選手層は横浜のウィークポイントといえるでしょう。

 

まとめ

ということで、昨年3位(日本シリーズ行って優勝しているかのような雰囲気ですが、阪神よりも下の3位です!)の横浜ベイスターズの戦力分析をしてみました。

阪神と異なり、主力選手がきっちりと固まっており、年齢的にも成熟期を迎えています。いよいよ優勝への機運も高まっており、今年はより手怖い相手になるかと思います。

一方で、ここで書いたとおり、攻撃陣は淡白で特にリードオフマンの機能が大和が加入しても低い、先発は秀でた選手が今永くらい、中継ぎは一昨年から続く勤続疲労からの回復が大いに疑問という状態なので、攻走守、先発救援ともに隙が少ない広島と比べると、幾分かやりやすい相手ではあります。

それもこれも、阪神側でちゃんと若手が成長し、ロサリオが機能するかどうかにかかっているんですがね。

ただし、新人の神里・東がリードオフマン、先発として活躍してしまうと、先に述べた弱点が一気に解決する可能性あり、この二人は特に警戒ポイントとして見ています。

 

それにしても、かつてはベイスボールと揶揄された横浜DeNAもここ数年で目覚しい成長を遂げていますね。やはりドラフトを中心としたフロントワークがうまく機能している結果だと思います。

阪神の超変革は道半ばではありますが、金本監督も一生監督をやっていけるわけではないのだから、この変革の機会に組織として強いチーム作りのノウハウを溜めていってほしいものです。時代はIoTやらAIやら言っていますので、最先端技術はどんどん取り入れる且つ使い方を覚えていかないと、どんどん若い新興企業がオーナーの球団に置いていかれてしまうのを懸念しています。

 

本日もご覧頂きありがとうございました!

この記事がいいなと思った方は下のバナーをぽちっとクリックお願いいたします!

皆様にご覧いただくことだけが、本ブログを続ける励みになりますので、是非ランキング投票へのご協力お願いいたします!

阪神タイガース 人気ブログランキング IN順 - 野球ブログ村

にほんブログ村 野球ブログ 阪神タイガースへ

阪神タイガース | 野球 - 人気ブログランキング

また、はてなブックマークユーザーの方はブックマーク頂けますと大変うれしく思います!

このエントリーをはてなブックマークに追加

Twitterもはじめましたので、よろしければフォロー・リツイートお願いします!

twitter.com