阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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他球団戦力分析/広島カープ

 

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

開幕まで残すところ後二週間となってきました。ようやくオープン戦初勝利した阪神ですが、ここまでの敗戦はこれまでも書いてきたとおり特に気にしていませんでした。

しかしながら、今週からは違います。オープン戦が本格的に始まり二週間経過し、各打者実戦で投げる投手の球にも慣れてきたことでしょう。オープン戦は後10試合残されていますが、今週はレギュラーポジションが決まっていない、捕手・遊撃手・中堅手、そして先発4番手以降、中継ぎ7枚目に関し、特に若手選手による実質上最後のアピールの機会となります。

開幕一週前の5試合は、おそらく本番さながらのオーダーとローテ・継投となりますので、当然レギュラーの決まっているベテラン陣も出場し、戦術面の最終確認も行うでしょうから、必然的に候補選手たちの出番は減ってきます。

ここで誰もがアピール不足ということになると、最後の5試合まで色々と試さなくてはいけなくなるので、万全の体制で開幕に望めなくなります。従い、レギュラーへの挑戦中の選手は今週精一杯アピールすることが重要です。

幸い調子を心配された高山・中谷・大山が巨人戦でよい活躍を見せたので、これをきっかけに今週きっちりと結果を残してほしいですね!

 

さて、昨日は試合もありませんでしたので、嗜好を変えてライバル球団の戦力分析を行ってみたいと思います。まずは昨年の覇者広島カープから。

当然試合を全て目を通している訳ではありませんので、ファンの方からすると、何やねんこの考察と思われるかもしれませんが、ご容赦ください。

 

野手陣

広島カープ野手陣構成

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予想オーダー

1.田中(L) 2.菊池(R) 3.丸(L) 4.鈴木(R) 5.松山(L) 6.エルドレッド(R) 7.安部(L) 8.会澤(R)

控え:石原・磯村・井・西川・バティスタ・野間・上本

 

打撃

昨年他球団に圧倒的な差をつけた広島カープ打線。鈴木誠の骨折による出遅れはありましたが、基本的には去年と同じメンバーでの戦いとなるでしょう。

打線は理想の左右ジグザグ打線を構成できており、控え野手にもレギュラー級の新井・西川・バティスタが控えており、隙がありません。

年齢的にもほとんどの選手が30代手前の一番脂が乗ってくる時期で、年齢の衰えという心配はここ3年は必要ない形。唯一高齢のエルドレッドに関してもバティスタ・メヒアという若い長距離砲の育成を着々と進めており、ここに関しても「新外国人は来てみないとわからない」という状況を回避できており、備えは万全。

 

守備

守備面に目を向けてみると、一塁のエルドレッド、レフトの松山以外は全員ゴールデングラブを狙える守備力でこちらも隙がない。外野の守備固めに関しても野間がおりこちらも問題ないでしょう。

 

走塁

そして走塁面では捕手/会沢・石原、一塁・左翼/新井・エルドレッド・松山を除く全ての選手が盗塁を狙える走力があります。これは脅威です。ここにルーキーの中村が入ってくると、もう手がつけられないですね。

ということで、野手陣に関しては全く隙のない広島打線ですが、これを実現できているのがセンターラインの3人で1番~3番を高いレベルで構成することができていること、これが大きいですね。ここができると4番/5番は打撃偏重型の左翼・一塁で構成し、将来の主軸候補としたい選手を右翼・三塁で下位で使うことができる。これの結果が鈴木誠であり安部ですね。

実際、3年前から比較してみると、新井・エルドレッドがクリーンアップを打っているうちに鈴木安部の育成に成功しています。

これが、センターラインの選手の打撃が弱く下位打線におかなければいけない場合は、クリーンアップに育成選手をおかなければいけなくなり、打線に余裕のないチームは育成など我慢できず、外国人・F/Aや実績のある選手の起用となり、いつまで経っても打線の世代交代が図れないというジレンマに陥ります。これが金本監督の前の阪神ですね。

この当たり前の打線の将来設計を阪神にもやってもらいたいところですが、ポイントしてはい糸井・ロサリオ・福留でクリーンアップを組めるうちに、高山・大山・中谷を育てきることです。これを実現できないと、超変革は失敗に終わったといってもよいでしょう。育成部門に関しては大幅な見直しが必要になると思います。

 

新戦力

野手の新戦力補強はドラフトで中村と永井のみ。いずれも将来性を見込んでの指名であり、チーム編成にものすごく余裕を感じますね。ただし、後述するとおり二遊間の選手層が薄いこともあり、今年のドラフトは、課題の左投手か小園・根尾あたりの将来の遊撃候補にいくかもしれませんね。補強ポイントが阪神とだだかぶりです。。。。

 

野手選手層

広島打線の唯一の弱点としてはけが人が出たときの選手層が薄いということ。一塁/左翼の控え選手は、新井・バティスタ・西川と豪華なのですが、特にセンターラインの丸・菊池・田中に加え鈴木誠が抜けてしまうと、次に来る選手が二遊間では守備難の西川、守備・走塁はよいも打撃がいま一つの上本・野間程度しかおらず、ここが泣き所ですかね。

と言いたかったところなのですが、このキャンプで伸び悩んでいた堂林・美間・高橋大がなかなかのパフォーマンスを見せているようで、ほかも上本・下水流が打撃好調、それに加えメヒアも去年のバティスタに追いつく勢いで打ちまくっている状況。

捕手に関しては石原・会沢の主戦捕手に加え、磯村・船越・坂倉・中村ともう10年後まで隙が全く見えない状況です。

もうなんか、どんだけ効率よく育てんねんって感じですね。阪神で言えば、高山・中谷・大山・原口がしっかりとレギュラーを獲得し、北條・江越・陽川も一軍で十分通用するといった感じです。。。

ということで、阪神と比べるとレギュラーと控え野手の差が大きく選手層の薄さが一つの課題だと見ていたのですが、ここも解決されるとなるといよいよ手がつけられないですね。

資金力が余りない球団なので、F/Aで出て行かれるのが一番の痛手なのですが、30過ぎの落ちていく選手に出て行かれても、また誰かが出てきそうで、このスカウト体制と育てるという文化が根付いてしまえば、しばらく広島は上位にいるのかなと思います。

 

ということで、現状打撃陣に関しては攻走守ともに全く隙の見えない広島カープですが、懸念点があるとすれば石井・河田両コーチのヤクルトへの流出ですかね。

昨年ヤクルトは対広島が7勝17敗、巨人とともに二桁貯金を提供しました。まあ阪神も18勝7敗だったのでよく勝たせてもらったのですが、広島の情報を十分に持っているであろう打撃・走塁の要である両コーチがヤクルトに流出することで、ヤクルトの広島対策が進んでくれればよいなと、藁をもすがる思いでみています。

ついでにいうと、阪神から貯金を作り、カープに11の負け越しをした巨人はいい加減にしろと!もう菅野と田口は全部広島戦に投入しちゃってください!マシソンも広島戦では回跨ぎで!

ということで、本来阪神にやってほしい打線のチーム編成をしっかりとできている広島打線は羨ましい限りでございます。

 

投手陣

広島カープ投手陣構成

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先発投手陣

野村(R)・ジョンソン(L)・大瀬良(R)・岡田(R)・薮田(R)・高橋昴(L)

控:中村祐(R)・福井(R)・(九里(R))・戸田(L)・加藤(R)・床田(L)

 

昨年の規定投球達成の野村・大瀬良、二桁勝利の岡田・薮田に加え今年は万全の調整のジョンソンまでは確定でしょう。6枚目としては昨年先発・ロングリリーフで大回転した久里、中村祐、そして二年目の注目左腕/高橋昴の争いとなりそうです。

ここで、高橋昴が出てきてしまうと、九里は元のロングリリーフのポジションに収まり、課題の左腕先発も解決できると、こちらも打線同様隙のない体制が出来上がってしまいます。しかも年齢もジョンソン以外20代とやはり働き盛り。

一方で、課題は去年出来過ぎの先発投手陣が今年も活躍するか、そして選手層でしょう。野村はここ数年安定感があり大きく崩れることはないでしょう。ジョンソンも調整が万全ならこちらも計算できる。一方で、大瀬良・岡田・薮田の確定組みは、今年もそこまで万全の投球ができるかというと懐疑的。岡田が二桁勝てたのは打線の恩恵にあつかっていたところが大きいでしょうし、薮田も15勝したものの、先発は13試合のみ。それぞれ強いストレートを持っていて魅力的な投手なのですが、突然崩れる癖もあり、昨年の成績からの印象ほどすごい投手という感じではありません。

さはさりながら、他球団と比べるとよい先発投手陣であることには変わりないのですが、隙があるとすればこの辺かなという感じです。

後は、選手層ですね。高橋昴が本当に出てきてしまうと、一気に解決されてしまうのですが、上記投手以外だと一軍で使えるレベルが中村祐と九里くらいです。長いシーズンでは6枚だけでシーズンを通すということはまずありえませんので、谷間の投手が必要。大瀬良・岡田・薮田がいま一つで調整させたいけど、他の投手がおらず投げさせざるを得ないという状況に持っていければ、他チームにも十分チャンスはあると思います。

 

救援投手陣

中崎(R)・今村(R)・ジャクソン(R)・一岡(R)・九里(R)・中田(R)

控:カンポス(R)・藤井(R)・アデュワ(R)・戸田(L)・オスカル(L)・高橋樹(L)

 

ここも去年とほとんど面子は変わらないでしょう。抑え:中崎、セットアッパー:今村、ジャクソン、一岡、ロングリリーフ:九里・中田という感じでしょう。ここに外国人枠の問題はありますが、カンポスが入ってくるかもしれません。

こちらも、年齢は20代中盤と若く磐石の状態。けちをつけるとすれば左の中継ぎがいないことくらいですかね。現在怪我のようですが、ここに注目株の高橋樹が入ってくると、やはりいやーな感じですね・・・

一方で、懸念点があるとすれば勤続疲労。どの投手もここ数年かなり登板を重ねてきており、特に中崎・今村あたりはそろそろ疲れてくんじゃないかなと、これまた人任せな期待をしています。

また、控え選手層も先発同様薄いですね。九里が先発転向となった場合は藤井・辻・アデュワなどがロングリリーフ候補になっているようですが、まだまだ未知数。彼らがはまってしまえば、将来のセットアッパーへの登竜門枠として、更に育成が進んでしまい困ってしまう限りなのですが、彼らが時期尚早ということであれば他に余り有力投手はいません。

ということで、中継ぎ投手陣に関しては阪神の方が質・量・バラエティ的に上なのですが、なんせ味方が広島打線なので、多少点を取られても取り返すというなかで思い切った投球ができるので、これくらいの質があれば十分という状況です。

 

新戦力

新戦力はドラフト指名の4名(山口・ケムナブラッド・平岡・遠藤)に加え、ヘーゲンスに変わるカンポスのみです。

ドラフト指名選手は何れも将来性を買っての指名であり、今期の戦いで大きく影響はなさそうです。

新外国人のカンポスは映像見たことないのですが、ニュースを見る限りここまで調子がよさそうですね。枠の問題があるので一軍入りかはわかりませんが、一軍中継ぎがへばってきた際には、バティスタかメヒアを下げて一軍登録しても打線面が大きく戦力がそがれるい事にはならないので、備えとしてはよい補強でしょう。

まあ、この指名や補強方針にも現在の広島の余裕を感じますね。

 

まとめ

まず、優勝への最大の障壁となるであろう広島から分析をしてみましたが、すればするほど手強い相手です。現有戦力の隙は左投手がいないくらいで、ほとんど見当たりません。それに加え育成体制もしっかりしている且つ、岩本・下水流・上本といったかつての伸び悩み中堅組みもしっかりと戦力に仕上げています。伊藤隼・緒方・荒木がばしっと活躍している感じですね。

ラ米の虎的には、後は左投手を育て主力が30台に差し掛かるころに有力高校生を指名すれば、もう将来の備えも含め磐石で理想的なチーム作りをしていると思っています。本当にうらやましい。

とは言えど、広島も3年前まではBクラス常連チーム、チームが変わったのはここ5年です。阪神もスカウティング育成体制をしっかりと作り、これをチーム作りの基礎とできれば、広島のようなチームにもなれるし、不足部分は資金力や人気でF/Aなどで補うことも出来ます。

ただし重要なのは繰り返しになりますがスカウティングと育成体制を基盤とすべきというところ。ここ10年の外様に頼りきった体制を繰り返すことはしてはなりません。

ということで、今年も最大の敵となりそうな広島ですが、リーグ三連覇はそう簡単ではありません。他チームのマークも厳しくなることでしょう。

正直、阪神の現有戦力は広島には敵いません。ただし、阪神には伸び代があります!打者では大山・中谷・高山・糸原、投手では藤浪・小野・岩貞を中心に躍進を果たしレギュラーに定着する活躍を見せてくれれば、必ずや去年よりも優勝争に近づくと思います。

ということで、ラ米の虎は「今年は優勝できる!」というほど楽観視していないのですが、「今年は今後阪神が常勝体制を築くにあたり面白い年になる!」という風に見ています。

繰り返しになりますが、その為には田中・菊池・丸・鈴木・安部・野村・薮田・大瀬良・岡田・中崎・今村・一岡が出てきた広島のように、若手選手に躍進してもらう必要があります。

今週はその若手が開幕レギュラー及び一軍入りを果たすための大事な週です。やはり今週もまた勝ち負けにはこだわらないですし、ベテランやロサリオの点火は来週でよいのですが、ここまでまだどうでもいいと言っていた若手のパフォーマンスに注目したいと思います!

 

 

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