収穫多いも課題も見えた/オープン戦対DeNA戦(3/6)感想 - 阪神タイガースブログ　ラテンアメリカの虎

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本拠地甲子園での初開催のオープン戦となったDeNA戦、3連敗から本拠地に戻りそろそろファンとしても勝利を見たいところでしたが、残念ながら4連敗となり現在ダントツの最下位(笑)。今日も10安打を放ったものの、よい当たりが正面をつきなかなかホームが遠いですね。

まあこのまま負け続けるのも気持ち悪いですが、散々いっているとおりまだオープン戦、開幕に向けての収穫が多いほうがよく、試合は負けましたがゲーム内容は阪神の方が勝っていたのではないでしょうか。

たらればをいっても仕方ありませんが、中谷のセンター前の大和の好捕、糸原・緒方のライナーがどれか抜けていればもっと点は入っていたでしょう。今日は正面をついてしまいアンラッキーでしたが、アンラッキーはオープン戦でなるべく使ってしまいましょう。

では試合を振り返ってみたいと思います。

試合結果

両チームの先発は復活を期す藤浪と高卒二年目の京山。相手が相手だったので今日は点が入るかなと思いましたが、京山君は才木にも負けず劣らずの見事な投球でしたね。

球速こそそこまで出ていないものの(今日はスピードガンおかしかった？)、低めに制球された直球と変化球で的を絞らせませんでした。まだまだ体力的な問題もあるのかもしれませんが、順調に育てば横浜待望の右の先発が出てくるかもしれませんね。

それにしても、2016年ドラフトは田中正義と佐々木が目玉でしたが、藤平、才木、山本、梅野、京山、高橋昴、大江等高卒選手が素晴らしいですね。特に中下位指名からからどんどん選手が出て来ており、非常に楽しみな世代ですね。故障でリハビリ中の浜地にも出てきてほしいですね！

投手陣感想

藤浪完全復活間近

前回登板が雨で中止となり中8日となった藤浪。彼の復活が阪神優勝争いの最低条件なので、注目が集まりますが、もう復活間近といってもいい投球を見せてくれました。

右打者の懐にストレートが抜けることもなく、元々苦手としていた左打者の懐にもしっかりとストレートとカットボールを投げられており、ロペスに一発こそ浴びたものの十分な投球だったと思います。

大和に死球を与え、また死球から崩れたとネットで騒がれていますが、全然違うでしょ。去年のパターンは右打者の内角に抜けた直球が死球となり、その後当てないことを意識してからか腕の振りが分からなくなり、直球、変化球ともに引っかかり外角に極端に外れる、置きに行ったら打たれるというものでした。

今日は左打者に対しちょっと引っかかった球が足元に当たっただけであり、その後のセットポジションからのロペスへの逆球は反省材料ですが、それ以外は球数も少なく抑えており十分ローテの柱として計算できる内容でした。

懸念点としては投球フォームを大幅に変更したことで、セットポジションの練習まで手が回っているか。今日のロペスへの逆球もたまたまではなく、セットのときに結構出てしまうというのであれば、開幕までに調整が必要かと思います。

今後の登板ではセット時の投球に注目してみたいと思います。

開幕ローテ争い生き残った才木

ここまで素晴らしい投球を見せている才木、ただし短いイニングだけだったので長い回を投げられる体力があるか注目していましたが、今日は4回1安打無四球無失点と京山君に負けず劣らずの素晴らしい内容でした。

特にスライダーが低めによくコントロールされており、その結果直球が生き、球数も抑えながら予定回数を抑えられたと思います。ただし、最終イニングの4回は明らかに直球が上ずっており、握力なのか下半身の粘りなのかわかりませんが、やはり体力が課題なのかなと感じさせられました。

次回登板も当然あると思いますので、次は5回以上投げるところを見てみたいですね。現状序列としては8番手ですが、今年はこれくらいの序列で谷間に投げてくれればよいでしょう。

次世代投手も才木・馬場・望月・高橋遥・呂と楽しみな選手が増えてきましたね！

被弾はしたもそこまで悪くなかった島本

石崎が侍ジャパンで圧倒的な投球を見せたので、後１枠しか残っていない中継ぎ枠。左の中継ぎが現状高橋聡しかいないので、大いに期待がかかる島本ですが、今日は中川に本塁打を浴び二失点と結果を残せませんでした。

しかしながら、投球を見ている限りは変化球・直球ともにキレがよく制球もよかったので、特に投げている球自体に大きく問題は感じませんでした。

問題は、掛布氏も解説していたとおり、二死からの状況の中で前の球で変化球にあっていなかったからといって、安易に同じ球を続け甘いところにいったところを痛打されたところ。これは島本の投げる球というよりは意識の問題で、またリードをした坂本にも問題があるでしょう。二死で一塁も空いているのだからもっと慎重に球数を使って攻めた上で仕留められたのではないかと思います。

まあ、これも勉強。この時期に課題が出てよかったと思えばよいでしょう。

野手陣感想

そろそろ出てきたかな、ロサリオの課題

全国一億二千万人の阪神ファンが心配してやまない、ロサリオが本当に打つかという大命題、ラ米の虎ではオープン戦序盤で不調に陥る時期がくると予想していましたが、そろそろ課題が出てきた今日の内容でしたね。

第1打席こそ外角変化球で攻められた中で、多少甘く入った変化球をどうにか右方向に運びましたが、3打席目は内角も攻められていない中で外角スライダーに対して全くのノーカンで三振。たまたまだったらいいのですが、解説の掛布氏も言ったいたとおり、スイングの際に右足が引いてしまっていて、これでは外角球にバットが届かないだろうとのこと。

この兆候はすでにキャンプ中出ていましたが、今後のオープン戦の中でも同じように攻められ弱点を見つけようと他球団も躍起になることでしょうから、その中でどのように調整できるかですね。頭のよい打者なので調整してきてくれることだと思いますが、打撃コーチの腕の見せ所です。課題の修正という観点では片岡コーチは不安だな。。。

まあある程度予想はできていたことなので、調整がどの程度できるか数試合落ち着いて見て行きたいと思います。

悩ましい上本

二塁手争い、今日は鳥谷が二塁で先発出場、交代で上本が出場しました。鳥谷は初回こそ良い当たりを放ったものの、残りの打席は去年から良く見た淡白な内野ゴロ、一方で上本は一塁に走者がいる状況で粘って右打ちの安打、そして次の打席では粘って四球を選ぶと、決して鳥谷が嫌いなわけではないのですが、リードオフマンとしては上本の方が嫌らしさという意味で一枚も二枚も上に見えてしまいます。

と、二塁上本推しを宣言したかったところなのですが、守備でやらかしてしまう。まず楠本の緩い内野ゴロに対するチャージが弱く内野安打に、その後併殺を狙える打球がきたところでジャックルして二塁にランナーを進めてしまう。いずれも失策はつかないプレーでしたが、上本の守備が信頼されない所以のプレーが出てしまったように思います。昨年は大分守備が堅実になったように見えるのですが、この選手真面目なのか一回やらかすと慎重になりすぎてミスが連鎖するんですよね。金本監督も「慎重になりすぎてチャレンジしないところがある」とコメントしており、決して守備は下手ではないのに精神的な問題のように思います。

これに加えやはり遊撃手守備に不安のある糸原との二遊間はいくら打っても塁に出ても非常に怖い。

今日も中谷のセンターに抜ける打球を大和が好捕しピンチを摘み取ったのと比較すると、1点争う場面ではやっぱり守備は重要だなと改めて思い知らされました。

やっぱり鳥谷・西岡なのかなぁ・・・・本当に今シーズンの二遊間は悩ましい。。。

高山はもうなんだか分からん

相変わらずどうやったって当たらない球をブンブンと振り回しながら、それでも2安打を放ち調子上向きの高山。今日も左右に鋭いライナーの打球を放ち、いよいよ高山らしさが出てきたように思います。一方で、すべてボール球を振って三球三振・・・。もう何がなんだかさっぱり分かりませんね(笑)。

まあ元がバットコントロールのよいフリースインガーなので、多少のボール球に手を出してもヒットにできてしまえばいいと思うのですが、空振りしてしまっては元も子もないです。球の見極めは悪いが天才的なバットコントロールでどんな球もとりあえずファールにして逃げられる、というスタイルにまで成長してほしいのですが、天才高山がどのようなルートで山を登るのが一番いいのかさっぱり分かりません(笑)。

なんとなくですが、金本監督・片岡コーチが目指しているような型にはめてしまうよりは、自分で考えながら誰にも真似出来ない打撃スタイルを確立していくほうが近道のように思います。

今後高山がどんな風になっていくのか想像がつかなくなってきましたが、長い目で見守ってみたいと思います。

後は、大山早速2安打、糸原は安打ないもいい打撃内容、陽川2安打、北條タイムリー、緒方惜しいライトライナー、中谷もう少しでホームランとセンター前ヒットと若手の打撃内容は悪くありませんでしたので、点もそのうち入ってくると思います。

どちらかというと今の心配は二遊間の守備とロサリオが今後対応できるかの二点ですかね。前者はもう今シーズンは解決しないかな(涙)。