阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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春季キャンプ終了 キャンプ総括とメンバー予想 【野手編】

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます!

 

一ヶ月に及ぶ春季キャンプが無事終了しました。怪我で離脱されることだけが一番怖かったのですが、他球団が怪我で離脱続出、インフルエンザで1日早くキャンプを切り上げる中(笑)、まずは大きな怪我なく終われたことが一番の収穫ではないでしょうか。

懸念のメッセンジャーもキャッチボールを開始しており、調整の遅れはまだまだ心配も大事には至らなそうなので、まずは一安心です。

元々怪我をしていた横山・歳内・望月・浜地も投球練習を開始、リハビリの横田は打撃練習を開始しており、新たなけが人は藤谷、尾仲、小豆畑でいずれも軽症且つ、言い方は悪いですが、今季を戦う上で大きくインパクトのない選手、トレーニング部門の管理体制には本当に頭が下がります。

金本監督の談話からも、3年間で一番よいキャンプと出ており、若手の伸び及び中堅・ベテランの順調な調整、そして4番として期待される新加入のロサリオも今のところは目処が立っており、課題はまだまだあるものの、とても充実したキャンプであったと言えるでしょう。

また、キャンプ終了を受け安芸で調整中だった上本、実戦で結果を残した緒方、そしてルーキーの高橋遥が一軍合流のようですね。大山・石崎が侍ジャパンで離脱、熊谷・青柳が二軍落ちなので、キャンプ中に上がってきた谷川と合わせ4人の入れ替えとなりました。岩田はこれ以上結果が出ないと二軍行きかもしれないですね。

 

いよいよこれから本格的な実戦に入っていきます。キャンプの結果を受けある程度今シーズンの形が見えてきたと思いますが、まだまだ開幕まで一ヶ月あります。位置づけとしてはこれから始まる開幕一軍競争のスタートグリッド順が決まった形でしょう。

実績のあるベテラン選手は当然シード権があり、実績のない若手選手はここまででオープン戦の出場権をかけた競争が一旦終了した形。しかしながら、競争はこれからであり、またシーズンが始まっても競争は続きます。

すでに今シーズンのスタメン予想が色々と出ていますが、ラ米の虎としての考えは現状では今年もまたロサリオと糸井以外はスタメンを固定はできず、柔軟な運用を求められるシーズンになると思います。

投手陣に関してはある程度固定したいところですが、やはり谷間の先発投手陣中心に柔軟な運用がシーズンを通して求められると思います。

広島・横浜のある程度主力選手に脂が乗ったチームであれば固定した戦い方ができるのですが、なにせ阪神はまだ実績十分の超ベテラン(メッセ・能見・藤川・福留・糸井・鳥谷・西岡etc…)と実績のないプロスペクト選手(岩貞・小野・才木・石崎・岩崎・大山・中谷・高山・原口・糸原・北條、植田etc…)の集合体、特に若手選手の成長から大いに期待を持てるシーズンになると思いますが、今年はこれで固定して行こうという形はシーズンを通じて追い求めていく形になるかと思いますし、安定した戦い方にはならないかと思います。

ただし、今年の阪神の大きな強みは絶対的な選手こそ少ないものの、若手選手の成長、ベテランの充実、そして中堅の底上げにより、一軍でスタメン、ローテ、中継ぎで十分に使える選手の層が非常に厚くなってきたことにあります。これが色々な選手を試すに終わったここ2年間と大きく異なりますし、今年フラッグ獲得に向け大きな期待を持たせてくれます。

 

ということで、前置き長くなりましたがこれから開幕一軍レースに向けたスタートグリッド順を決める競争が終わった春季キャンプの総括と、現時点でのメンバー予想を考察したいと思います。まずは野手から。

 

春季キャンプのチェックポイント総括

本ブログではキャンプ開始前に以下のポイントをチェックポイントとして挙げていました。

  1. ロサリオは前評判とおりの実力か
  2. 大山の二遊間守備が平均レベルまで向上するか
  3. 原口が捕手として復活できるか
  4. 遊撃手争い、誰が成長を見せるか、西岡は復活するか
  5. 天才高山の覚醒はあるか
  6. ラッキーボーイは出てくるか。特に江越と陽川
  7. 横田はどの程度回復しているか

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まずはこれらのチェックポイントにつき夫々振り返ってみたいと思います。

 

ロサリオは前評判とおりの実力か

ここはキャンプ終了の時点では十分すぎるパフォーマンスを見せてくれたでしょう。

まず第一のチェックポイントして練習及び実戦で広角を意識した打撃をできるかを見ていましたが、フリー打撃の際には広角を意識した打撃を行っており、実戦でも外角球は逆らわず広角にホームラン長打を放っていたのでひとまず安心です。

特に最後の紅白戦であの桑原の外角スライダーを平然と見送り四球を選んでいたので、今後コンビネーションでの攻めが増えてくると思いますが、現時点では十分及第点です。

これに加え、不安のある守備面では特守を自ら志望し、走塁面も隙があれば次の塁を狙う、バッティングフォームもきちんとコーチにチェックを求めるなど、非常にまじめな選手。すでにチームにもなじんでおりすっかり人気者。韓国時代に陽気に踊っている動画が出回っていましたが、外国人選手にありがちな文化の違いからくる性格面での問題も今のところは全く問題が見えません。

これからオープン戦でより実戦に近い配球が増えてきますが、恐らくはじめはどのチームも打たせて来るでしょう。従い、オープン戦序盤は日本の野球に順応するためにどこがストライクゾーン及び日本の投手の攻め方に対する慣れをテーマに出場し、後半戦から修正した打撃が通用するか確かめるくらいの感じでいいと思います。チェックポイントとしてはオープン戦後半から調子を上げていけるかですね。

気弱な阪神ファンの皆様からは、ロサリオは大丈夫かなと質問を頂くこともあるのですが、外国人に関しては本当に蓋を開けるまで分かりません(笑)。ただし、ここまでの色々な要素を鑑みると、ここまでは十分に期待できるものを出してくれていると思います。という自分もまだ信じないようにしていますが(笑)

 

大山の二遊間守備が平均レベルまで向上するか

昨年復活しGG賞まで獲得したレジェンド選手鳥谷が三塁にいた為、出場機会の増加を求め二遊間の可能性を探る形でキャンプに突入しましたが、早々に鳥谷を二塁にコンバートする形で三塁へのコンバートが決まりました。

鳥谷の二塁へのコンバートの是非に関しては改めて上本との兼ね合いも含めて記事にしてみたいと思いますが、この判断の根拠としては二つ、挑戦させた結果二塁守備がまだそこまで信頼できないことが一つ、そしてそれ以上に打撃面での成長が目覚しかったということでしょう。

鳥谷は今年37歳、上本は32歳ということを考えると、打撃面でいけるという目処が首脳陣として立ったのであれば大山を優先するのは、将来性も考えると至極当然。特に今年は糸井・ロサリオ・福留と中軸をしっかりと組める目処がたっているだけに、大山をある程度我慢して使う体制はできつつあります。

この挑戦の懸念としては、俊敏性を求められる二遊間とパワーを求められる長距離打者としての成長が両立しうるかだったのですが、守備に全く問題のみられれない三塁手に専属できることにより、打撃の向上により集中できる体制となりよかったのではないかと思います。

一方で、大山もどうなるかはやはりシーズンに入らないと分からないですし、結果が出なかった場合は鳥谷の再コンバート、陽川・糸原・北條の起用ということも十分にあり得ると思います。

 

正捕手争い、原口が捕手として復活できるか

原口捕手復帰のメリットに関しては、散々このサイトで述べてきたので割愛しますが、原口が捕手として成立するのであれば、選手層及び選手起用の幅は劇的に改善しますので、一つのチェックポイントとして見ていました。

今のところは原口を正捕手で使いたいと思わせるほどのパフォーマンスを打撃でも守備でも見せていませんが、打撃面はやはり期待感が他の捕手とは異なります。

守備面は送球面がやはり梅野と比べると雲泥の差ではあるのですが、昨年との当人比でいうと怪我のリスクやパフォーマンスを考えて使えないという状態ではなく、捕手として出場させても問題ないレベルまで来ていると思います。

これにより、打てない捕手の梅野と坂本を第一/第二捕手に置いた場合、どうしても代打を試合途中で出す必要があるので第三捕手をベンチに置く必要があり(もしくは置かずに代打を出せない状況になる)、原口が捕手をできない場合は岡崎や小宮山のやはり打てない捕手が候補となったのですが、少なくとも現状の原口は第三捕手兼一塁手控え兼代打というポジションには入れると思いますので、これによりベンチワークが極めて楽になります。

梅野も打撃の改善の兆しが見え、これからも厳しい戦いが続きますが、まずは第三捕手だったとしても捕手としての競争のスタートラインに立てたことがこのキャンプでの大きな収穫ではないかと思います。

正捕手争いとしては梅野・坂本・原口の三つ巴に加え長坂が挑戦していたのですが、最後の紅白戦で打撃面で大きなアピールをした梅野が一歩リードですかね。まあ梅ちゃんも時々ブースとがあるので、それが出てしまったとの見方も出来なくはないのですが、紅白戦の打撃は本当にバットがスムースに出ており、これがある程度継続できるようであれば守備面で肩と捕球能力の高い梅野が第1候補であることは間違えないでしょう。

これから実戦に入り、投手との相性等色々な側面を見ていくことになると思いますが、捕手に関しては、シーズンを通じて正捕手を判断していく形になるかと予想しています。開幕戦はメッセなので梅野かなと思いますが。

 

遊撃手争い、誰が成長を見せるか、西岡は復活するか

大和が抜けた遊撃手候補として昨年出場機会が多かった北條・糸原に加え、成長著しい植田、ルーキー熊谷、復活の西岡の5人での競争となりました。

スイッチに挑戦したばかりで体力面も鍛えた方がよい熊谷は安芸行きとなりましたが、今のところは決定打はまだないものの、残りの4人はまだまだ競争に残っていると思います。

特筆すべきは、昨年あれだけ守備面で乱れが見えた内野陣ですが、ここまで実戦で失策は北條の送球ミスと熊谷のトンネルのみ(北條のはだめなプレーですがうまい一塁手なら取れたでしょう)。糸原が併殺を焦ってファンブルや、植田が二遊間の当たりをグラブに当てながら取れなかったなど細かいミスはありましたが、今のところは総じて安定した守備を見せているかと思います。

4人の候補の中でも糸原は守備面で不安があったので、あまり遊撃手での起用は賛成ではなかったのですが、それを覆す打撃面での著しい成長を見せています。元々選球眼はよく出塁能力は高く、社会人出身らしくチームバッティングも得意なので、あの打撃がそのままシーズンで通用するようであれば十分1番は担えますし、2番においてもよし、下位打線でも7番大和のような期待感の低さは払拭されます。現状では一歩リードでしょう。懸念点は金本監督が小サリオから大サリオにしようとしているところ。鳥谷のバッティングを壊したのを反省していないのですかね・・・・。島田に関しても片岡コーチがうずうずしているようですが、頼むからこの手の打者は平野コーチに預けて置いてください(泣)

植田は序盤は打撃面でも左右の打撃で良いところを見せていたのですが、ここのところは疲れ気味ですかね。ただし、走塁は既に一軍レベル、あれは武器になります。そして守備は安定感にはまだ問題はあるもポテンシャルはどの候補よりも上。まだまだチャンスは巡ってくると思いますが、それ以上に糸原のアピールが素晴らしい状態ですね。まずはターゲットとしては西岡・北條・上本では勤まらない内野守備固め、そして代走の切り札として一軍ベンチへの常駐を目指してほしいと思います。

北條は悪くはないのですが、目立ちはしていないですね。足が遅いのでイメージがありませんが、守備はよいレベル、しかしながらポカが多いので守備がよいという印象になりません。打撃面では長打力が魅力なのですが、その点も糸原が大きく追い上げてきている状況。現状、鳥谷を上位に持ってくる構想なだけに、上位打線に右打者を置ける方が理想といえば理想、現状遅れはとっているものの、まだアピールのチャンスは十分にあると思いますので、引き続きがんばってほしいと思います。

そして、復活を目指す西岡。ベテランなので実戦に出る機会が上記選手より少なかったのですが、出場機会では安打を放ち、盗塁も決めるなど着実に復活への道を歩んでいます。守備面でも目立ったミスはしておらず、糸原の影に隠れ地味な感じなのですが、元々才能は誰よりも上、現在の序列としては2番手でしょう。

いずれにせよ、遊撃手は守備の要なので守備面で不安がないことが最低限なのですが、今のところどの選手も無難にこなしています。一方で、球際を要求するような場面もあまり出てきておらず、実戦で9イニング守る中で、その見極めがなされていくと思います。

いずれにせよ、金本監督もいっているとおり、遊撃手に関しては開幕スタメンをとったからといって一年間それで行く構想ではなく、臨機応変に起用していく中でシーズン中を通して固定を図っていくことになるかと思います。

 

天才高山の覚醒はあるか

順調に行ったこのキャンプで野手に関しては唯一の残念要素といってよいかと思いますが、高山はまだまだトンネルから抜け出せません

中谷・俊介に加え、島田・江越がアピールをし、下からは打撃好調の緒方が昇格、伊藤隼板山も二軍で調子がよいという状況で、外野手争いは混沌としてきていますが、高山だけがこの流れに取り残されています。

ラ米の虎としての理想は、外野手が福留、糸井という大ベテランを抱える中で、特に休養が必要で40代に入り今後の上積みが期待できない福留のポジションは今年高山に奪ってほしいと思っていました。なぜ高山かというと、他の中軸を担える打者候補の大山・中谷に加え、長距離砲候補の原口・北條・陽川・江越が全て右打者だからなんですね。

1年目に課題としていた内角への対応と、強い打球への挑戦として打撃フォームを去年から変えましたが、去年の悪いときの打撃フォームからあまり改善が見られません。恐らく内角への対応のためだと思うのですが、体の開きが早く球の見極めが出来にくい状況。加えて掛布氏も指摘していましたが、トップが固定されずぶれているため、これもまたバットの軌道が安定しない原因とのこと。

福留休養時の出場選手としてはやはり中軸を任せられる選手がよいのですが、俊介・島田は悪くないもののそのままの打順に入れることは、選手のタイプ的に難しく、その場合打線を大きく変える必要があり安定した戦い方ができない。従い、将来構想の為にも、今年を安定して戦う為にも高山が福留の休養時にスタメンを張り、徐々にポジションを奪っていく形を理想としていたのですが、今の打撃状況では期待が余りできません。幸い外野手は中谷・俊介に加え大きな期待していなかった島田、緒方、伊藤隼も戦力化ができそうな雰囲気がありますので、焦らずに打撃を取り戻すために一度二軍に行かせるのも一つの手かと思います。まあ、梅野のようにどこかで何かが変わるかもしれないので(まだ分からないですが)、オープン戦で福留がまだ出てこない時期にしばらく使いながら、結果が出なかった場合に判断すればよいかと思います。

守備はレフトであればもう目を瞑ります。まずは打撃から!

 

ラッキーボーイは出てくるか。特に江越と陽川

宜野座キャンプに呼ばれた中で、特にレギュラー候補として見られていなかった選手としては江越、陽川、植田、長坂に加えルーキーの島田熊谷ですかね。

この中で一番目立ったのはルーキーの島田でしょう。走攻守におけるプレーの軽さというところをドラフト時には指摘されていましたが、ホームランは別として打撃はしっかりとバットを触れており小技もきちんと決めている、走塁はスライディングに課題があったものの克服しつつある、守備は無難にこなしている、とここまでの結果を見ると開幕1番センターも夢ではない位置まで届いてきています。糸井・福留はしばらく実戦に出てこないのでアピールのチャンスはあると思いますので、結果を出してもよし、課題が出てもよし、思いっきりチャレンジしてほしいと思います。

植田は前述したとおり、課題であるバッティングに改善が見え、少なくとも足を生かしたベンチ入りが目の前まで来ています。島田→植田の1/2番になれば本当に脅威ですね!

長坂は余り目立ってはいないものの、逆に言うと悪いところで目立つところもなく、監督からして遜色ないとの評価を受けており、2年目としては上々ではないでしょうか。今年は一軍ベンチにいるよりも出場機会を与えるほうが重要でしょうから、二軍で打撃、守備ともに経験を積み、まずは岡崎のポジションを奪い取ってほしいと思います。若手捕手がいないだけに、ここの成長は地味ながらチーム編成上大きいと思っています。

そして、多くの阪神ファンが期待せずに期待しているロマン砲の陽川と江越。陽川は地味ながら出場機会ではきっちりと安打を放っており、また球の見極めも去年と比べると大きく変わっているように思います。現状ライバルがロサリオと大山なので開幕一軍入りは難しいかもしれませんが、まずはファームで4番として三振率の改善、これを見せてほしいと思います。二年連続でファーム二冠王を獲得しながらなかなか一軍で活躍できない理由は、二軍投手は打てても一軍投手には通用しない球の見極めが極めて悪い打撃スタイルにあります。ここが改善しているところをまず見せることができれば必ずシーズン途中でチャンスはやってくると思います。

そして陽川以上のロマン砲である江越、もはや存在自体がネタのような選手になってしまっており、実戦では右投手相手が多かったので、慣れない左打席で相変わらずの三振ばかりでしたが、最後の紅白戦で見事な右方向への三塁打を放ちました。これが左打席に取り組んで改めてバッティングのチェックポイントを見つめなおした結果か、ロサリオ先生の指導のおかげか分かりませんが、非常に素直なバッティングでもしかするともしかするかもしれません!

安芸組に目を向けてみると、一番目立ったのがMVPを獲得し一軍合流となった緒方。昨年は二軍でも成績が出ず、守備固めとしては使いづらい選手なだけに、瀬戸際のところまできていますが、今年は本当に目の色が違うように思います。実戦はアマチュア相手だっただけに鵜呑みにできないものの6試合で打率.632、1本塁打、5盗塁と十分すぎるアピールをしています。今後の実戦で高山が復調しない、江越はやっぱり江越だった、島田がまだまだということであれば、伊藤隼より足もあり、守備もましなので十分一軍ベンチの座も狙えます!やはり福留・糸井が出てこないうちにしっかりとアピールしてほしいと思います。なにより、この手の二軍でがんばった選手に一軍でのアピールチャンスが与えられるという、数年前の阪神では考えられなかった采配に、チームの変化を大きく見ることができうれしく思う限りです。

他の選手でも伊藤隼、荒木、西田が打撃でアピールをできており、山崎憲、森越も守備固め要因としては十分計算できる状態で、二軍は中堅どころが殆どですが、矢野監督に代わり厳しい雰囲気になった中で、しっかりと二軍の底上げというのもできており、安芸のキャンプは殆ど見れていないのですが、宜野座・安芸ともに非常に充実したキャンプだったのではないかと思います。

 

横田はどの程度回復しているか

重病からの復帰で、誰しもがプロ野球選手としてもう一度戻ってきてくれることを切に願っている横田。その回復具合が気になっていましたが、屋外でのフリー打撃を再開するなど、まだ実戦には出れる段階ではありませんが順調な回復振りを見せています。まったく焦る必要はないのですが、やはり重病で挫折した選手に復活を果たしてほしいという願いとともに、戦力編成からみても中軸を担えるプロスペクトの左打ちの選手が高山しかいない中、戦力面でも是非とも戻ってきてほしい選手です。

今年は、二軍で実戦に復帰し他の選手と同じ状態に戻り競争に入れることを目標にしてほしいと思いますが、焦らずじっくりと引き続き横田の復活を心待ちにしたいと思います。

 

 

開幕スタメンレース(3/1)

ということで春季キャンプ終了後の、開幕スタメンレース状況の更新です。青塗りが変更点です。

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  • 確実:首脳陣も明言しており開幕スタメン確実の選手
  • 有力:実績から見ても恐らくスタメン入りする選手
  • 挑戦:開幕スタメン入り挑戦権を持っている選手
  • B.U.:バックアップ。まずは挑戦権を獲得する必要あり
  • 育成:育成中心の選手
  • リハビリ:まずは怪我を治し万全にしましょう
  • (*)各枠の中で3段階あり

 

  • 実戦最後の紅白戦で打撃面でアピールした梅野を有力カテゴリーに昇格
  • 今のところ二塁手もこなせそうな鳥谷を1ノッチアップ
  • 安芸で打撃面で結果を残した荒木を1ノッチアップ
  • オープン戦でつまらないエラーをしてしまい、心証を悪くしてしまった北條を1ノッチダウン
  • 地味に打撃面での改善を見せている陽川を1ノッチアップ
  • 安芸で素晴らしい結果を残し、1軍入りを果たした安芸MVPの緒方を挑戦枠に昇格

 

そして、振り返りのためにキャンプイン時との比較を行ってみます。独断と偏見での評価に過ぎませんが、矢印の方向をみるといかに充実したキャンプだったかが伺えると思います。逆にいうと、期待されながら左側にいけなかった坂本・北條・高山のアピール不足が如実に現れていますね。

 

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ということで、この表を見れば明らかなとおり、それぞれアピールは進んでいるものの、レギュラーの座は依然として黄色のままです。特に捕手・遊撃手・中堅手は依然として混沌とした状況。この段階で開幕スタメンを予想といっても難しいですし、ましてや今年のシーズンのレギュラーを語るにはまだ早すぎる段階であります。

 

これから一ヶ月のオープン戦の期間で、また状況は変化してくると思いますので、今後は一週間毎くらいに試合の合間をぬって更新したいと思います。 

 

開幕一軍野手予想

とはいいつつも、開幕スタメン予想は一応やっておきます(笑)。キャンプ前時点での予想は以下の記事ご覧ください。

www.latim-tiger.com 

一軍スタメン予想

  

1.鳥谷(二)、2.糸原(遊)、3福留(左)、4ロサリオ(一)、5糸井(右)、6大山(三)、7中谷(中)、8梅野(捕)

 

基本これまでの起用と金本監督の発言を見ながらのオーダーなので何の変哲もないのですが、問題点としては以下のとおり。

  1. 上位打線で盗塁が狙える打者がいないどころか、盗塁できる選手が糸井のみなこと
  2. 1-3番に左打者が並んでしまう
  3. 二遊間の守備が不安

 

と考えると、ラ米の虎的理想の打線は現状以下のとおり。(現状ですよ)

 

1.糸原(遊)、2.上本(二)、3糸井(右)、4ロサリオ(一)、5福留(左)、6大山(三)、7中谷(中)、8梅野(捕)

 

鳥谷を外してしまうことで大きな批判が飛びそうですが、まずこれで①と②の問題は解決できます。上本は守備は悪い悪いといわれていますが、昨年は失策5のみ。記録に現れないエラーも結構していたのですが、それもシーズン序盤が殆どです。去年の終盤はかなり守備面も確実性が上がっており、鳥谷の方が送球や捕球の安定性はあると思いますが、守備範囲は上本の方が上でしょう。更に、打席での粘り強さや足が使える点は、見逃し三振が目立ってきた鳥谷とは違う強みがありますし、2番打者としては相手としてはいやで仕方ないでしょう。

遊撃は糸原はまだまだ守備が不安なのですが、ここまでは無難にこなしており、なによりあの打撃は1番において打ってもよし選んでもよしとチームに勢いをつけることができると思います。鳥谷だと出塁はできるものの、チームに勢いをつけるトップバッターという感じはせず、こんな打順を考えてみました。

中谷を俊介か島田にして上位に持ってくるという手もあるのですが、なにせ久しぶりの若手の大砲候補、よほどパフォーマンスがオープン戦で悪くない限りは、下位打線で育成を図りたいところです。

 

ちなみに、キャンプ前のラ米の虎の希望は以下のとおりでした。

 

1.上本(二)、2.鳥谷(三)、3糸井(右)、4ロサリオ(一)、5福留(左)、6中谷(中)、7北條(遊)、8梅野(捕)

 

比べてみると糸原が遊撃手を、大山が三塁手をがっつりと掴みに来ている形ですね!

 

一軍控え選手予想

そして1軍控え野手予想は以下のとおり。

 

1.坂本:第二捕手

2.原口:右代打・一塁手控え・第三捕手

3.西岡:左右代打・二塁手/遊撃手控え

4.植田:二遊間守備固め・代走

5.上本:右代打・代走・二塁手控え(鳥谷休養時)

6.俊介:右代打・代走・外野守備固め・外野控え(福留休養時対左)

7.高山:左代打・外野控え(福留休養時対右)

 

キャンプ前と比較してみると、大山・糸原がスタメンに入り、鳥谷コンバートに伴い上本が控えに弾かれた形。そして、北條は残念ながら一軍枠から外れてしまいました。外野は島田を入れたいところなのですが、左の代打が少ないところと、福留休養時にそのまま打順を余り変えずに入れたいところで高山を生かしておきました。ただし、これから実戦で結果が出ないようであれば、島田・緒方・江越・伊藤隼に簡単に捲くられてしまう位置まで来ています。 

 

 

オープン戦から開幕にかけてのチェックポイント

かなり長文になってきましたが、最後にオープン戦から開幕にかけてのチェックポイントを簡単に挙げておきたいと思います。

 

ロサリオが開幕に向け調子を上げられるか

ここまでは順調なロサリオですが、日本の本格的な配球に触れ、必ず不振に陥る時期が来ると思います。それもオープン戦半ばで。特に内角を攻められた後の外角球への対応でしょう。

そこに対する、対応がどの程度できるか、そして開幕までにある程度の克服をできるか、すなわち開幕前の数試合でアジャストをした状態で開幕を迎えられるか、ここに注目です。

 

捕手の起用方法

梅野の打撃開花がフロックでなければ、主戦捕手は梅野中心になるかと思います。しかしながらリード面や投手との相性もありますので、坂本・原口と使える捕手がいるなかでどのように使い分けを首脳陣として考えているか、注目したいと思います。できれば原口には週1はマスクかぶってほしいなぁ。

 

遊撃手争い

糸原が打撃面で目立っているものの、まだまだ横一線の遊撃手争い。実績の西岡、守備・走塁の植田、打撃の糸原、そしてポテンシャルの北條のだれがアピールしていくか。と書いたものの、前述したとおり遊撃手はしばらくは固定せずに回していくでしょうね。その回せるオプションにちゃんとノミネートできる結果を各選手オープン戦で残せるか、ここに注目したいと思います。

 

鳥谷vs上本

トコロテン的に二塁に収まりそうな鳥谷、そして怪我で出遅れている上本。金本監督も巷もすでに鳥谷で決まり的な雰囲気になっていますが、ラ米の虎は上本の実力をかなり買っています。

もちろん鳥谷は素晴らしい選手なのですが、諸手を挙げて上本より上と言えるほど実力差があるとは思っていません。

ここは書くと長くなりそうなので、別の記事で書いてみたいと思います。

 

二遊間の守備

ということで、遊撃手は混沌状態、二塁手は上本・鳥谷と候補が二人いる中で、センターラインを固定できないというのが、今年の一番の懸念点となると思います。特に守備のコンビネーションですね。正直ここは今シーズン一杯解決できないのではないかと既にたかをくくっています。その中でどのように運用するか、オープン戦だけでは判断できませんが、去年も序盤内野守備で星を落としたゲームがいくつかあっただけに、アライバやキクマル、大和のように守備でチームを救ったというレベルにはならないまでも、守備でゲームを落としたということにならないように、しっかりと各人やるべきことをやれるレベルには到達してほしいと思います。

 

ラッキーボーイはどこまで残れるか

アピールを続ける島田に加え、陽川・江越、そして昇格した緒方、現状一軍漏れを予想している選手ですが、大山が侍ジャパンで抜けている間、そして福留・糸井が出場しない間にどこまでアピールできるか。外野手からしてみると、まずターゲットは高山でしょう!高山も彼らに負けないように早く悩みから脱しアピールをしてほしいところです!

内野手の陽川のターゲットは原口ですかね。第三捕手の座もあるので難しいところではあるのですが、原口の打撃が上がらないようであれば、右の代打も長距離打者がいなくなるので十分チャンスはあると思います。

 

最後に

ということで、かなり長文になってしまいましたが、記事を分けるとオープン戦に突入してしまうので、一気に書き切りました(汗)。みなさんここまで読んでいただき有難うございました。

改めて振り返ってみると、二軍選手も含め全体的な底上げが上手く行っています。

ベテラン選手以外実績を残していないので今年はいけるというのは自信をもって言うことはできないのですが、少なくともこの高いレベルでの競争環境は例年にないものであり、ロサリオという軸が機能すれば、選手層の厚さからいって一気に躍進する可能性を十分にあると思っています。

現時点で一番の懸念材料は将来の主軸候補の高山の伸び悩み。ここがオープン戦にかけ復調してきてくれれば、これ以上ない状態で開幕を迎えられるかなと思っています。

 

皆さんはどのような予想でしょうか?ご意見・ご批判なんでも受け付けておりますのでお気軽にコメントください!

 

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