春季キャンプ第3クール感想とメンバー予想(2/13)　野手編 - 阪神タイガースブログ　ラテンアメリカの虎

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春季キャンプ第3クールが終了しました。梅野が手首の痛み、藤浪が肘の痛みを訴えましたが、いずれも第4クールは問題なく復帰できそうなので、引き続き大きな怪我がないことが一番の収穫です。

第3クールは今年初の対外試合となる横浜DeNA戦に相手は飛車角金銀落ちくらいの面子でしたが快勝、翌日に行われた紅白戦でも北條・高山・江越・陽川といった出遅れ組みもアピール、主力の秋山・岩崎・能見・高橋聡・藤川・桑原も紅白戦・打撃投手に登板し順調な仕上がりで一安心です。

ということで第3クールの感想野手編です。

注目点を書いた以前の記事は以下ご参照ください。

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第3クール/野手陣感想

ロサリオは前評判とおりの実力か

実戦3試合で打率.833、2本塁打ともう順調すぎて怖すぎるくらいです。左投手からは四球も選べており、今後の注目点は外角スライダーと落ちる球を武器とする右投手への対応ですね。

守備が若干不安があったのですが、本当にまじめな助っ人で自ら高代コーチのところに相談に行き捕球の確認をするなど、こちらも怠慢守備ということはなさそうです。高代コーチも他の外国人に比べるとハンドリングが上手いとしており、大きな穴になるということはなさそうです。

大山の二遊間守備が平均レベルに達するか

ある程度予想はついていたのですが、今期に関しては二塁は見限りましたね。守備範囲・捕球は無難だけど俊敏性にかけるなと思っていたので、無理に打撃を優先させるためにこのまま二塁で起用しなかったこと、鉄板と思われていた三塁鳥谷をコンバートしてまで三塁に戻したことは英断だと思います。

まあ去年の北條のケースがあるのでどう転ぶかは分かりませんが、駄目だったとしても鳥谷を再度戻せばよく、現段階では一番良い判断だったのではないかと思います。

これにより、三塁は基本大山に控えで陽川、二塁は鳥谷と上本の勝負か併用、遊撃は西岡・北條・糸原・植田の勝負(熊谷はまだまだでしょう)という構図ですかね。すでにネット上では誰を優先起用すべきか大議論が舞い上がっていますが、まだまだ誰がレギュラーをとってもおかしくありません。ラ米の虎としてはまだまだ候補選手の今後のパフォーマンスを静観したいと思います。

できれば鳥谷遊撃手再挑戦してほしいのですが、首脳陣から見てももう無理との判断なのでしょうね。

現在、徐々にチームの若返りを図っているので、二遊間両方ベテランvs若手の構図にするのではなく、遊撃手をまず若手にシフトし、その後二塁手の育成にシフトするというプランニングであれば大いに納得できます。ただし、面子を見ても今年はシーズン通して二遊間は固定できないかなと思っています。

原口が捕手として復活できるか

原口は相変わらず打撃では結果を残し続けていますね。

守備面に関しては、盗塁阻止こそまだできていないものの、捕球面では目立ったミスも出ておらず現状は素晴らしいとはいえないまでも、まあ及第点といったところでしょうか。

今後実戦がより多くなる中で、盗塁阻止そして今の時点では評価に意味のないリード面の評価も進んでいくと思いますので、今後も注目していきたいと思います。

遊撃手争い、誰が成長を見せるか、西岡は復活するか

西岡・北條・植田・糸原ともに打撃面ではいいアピールを続けられていますね。守備面も糸原が一回併殺コースを弾いてしまった以外は無難にこなしているかなという印象です。

中でも第3クールで目立っていたのが植田。左打席のスイングもかなり力強くなり、セフティバント、盗塁もばんばん決めるなど、他の遊撃手候補と肩を並べるレベルまで上がってきています。植田の場合は他3選手に比べると長打力に劣るのですが、それをカバーできるだけの足があります。守備面では安定感は別として一番上手いので、打撃で.250程度残し、更に選球眼を改善し.330程度の出塁率を残せるのであれば2番遊撃植田はかなり魅力的だと思います。

かつての赤星氏の内野版での再来も夢ではありません！それぐらい足は別格です。

天才高山の覚醒はあるか

打撃・守備ともに悩みの多い高山君、ようやく実戦初安打が不細工な形ながら出ました。北條同様フリー打撃の型は悪くなかったので後はタイミングかなと思っていましたが、本人も一塁ベース上で喜んでいたとおり一本でてほっとしたことだと思います。

今のところ中谷に大きく差をつけられてしまっていますが、ここから巻き返しを図り、少なくとも福留休養時の出場枠は確実に確保し、そのまま福留からポジションを奪ってしまってほしいですね。

繰り返しになりますが、左の主軸候補のプロスペクトが高山しかいないので、必ず成長してもらう必要があります。去年キャンプではよすぎたので今年は逆ケースとなるよう期待しています！

ラッキーボーイは出てくるか。特に江越と陽川

ルーキーの島田が引き続きよい活躍を見せていますね。実戦では1安打ずつながらヒットを放ち、盗塁も決めるなど期待以上の活躍をみせ、金本監督からも直接の打撃指導を受けるまで期待感があがってきています。俊介が若干もたついているだけに、俊介ない足を武器に開幕一軍を狙い引き続きがんばってほしいと思います。

江越、陽川はいいところがなかったのですが、ようやく紅白戦で結果を出しました。まだまだもろい印象は拭えていないだけに、引き続き課題解決に向けがんばってほしいと思います。すでに陽川の一/三塁、江越の外野はある程度埋まっているので、やるべきことは短期的に結果を残すのではなく、確実性という共通する課題をじっくりと解決すること、これなしには出番は回ってきません。付け焼刃の対応ではなく、シーズン入った後でもいいので変わった姿を見せられるようがんばってほしいと思います。

そして、第3クール最終日にシート打撃で本塁打を放った西田、打撃好調の伊藤隼、対外試合で活躍した板山も安芸でアピールしているようですね。伊藤隼はすでにある程度一軍戦力になることは分かっているので、西田、板山の宜野座に選ばれなかった唯一の若手には引き続きどんどんアピールしてほしいと思います。