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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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春季キャンプの見所 (投手編)

みなさまいつもご覧いただきありがとうございます。

前回記事に引き続き、本日は個人的に考えている春季キャンプの投手陣の見所・ポイントについて書いて見たいと思います。

投手陣に関しては、リリーフ陣は充実しているものの、先発投手に関しては確定がメッセンジャーと秋山のみという状況。その秋山も二年目はどうなるか分からず、極めて不安な状況。一方で、ポテンシャルのある選手は多くおり、昨年からの上澄みがあれば誰もが先発ローテの座に座っても不思議ではありません。野手同様、秋季キャンプからオフの自主トレ、そして春季キャンプで若手投手がどれくらい成長しているか、これが全体的にいえる見所としてみています。

では個別の注目点に関して考えてみたいと思います。

 

藤浪の復活

四番ロサリオの活躍同様。これがまず今シーズン優勝争いをする上での最低限の条件。これなくして、優勝争いはありえないと考えています。

まず先発投手陣で整備しなければいけないのが3本柱。もちろん6枚優秀な先発投手が揃っていればいいのですが、それが出来ていれば10年以上優勝してないなんて事態にはなっておらず、そんな虫のいい話はありません。

大体どこのチームも規定投球回に達成する人数は3名程度、優秀だと2016年阪神のように4名(メッセ・藤浪・能見・岩貞)入るときもありますが、まずは優勝争いをする上で、貯金を作れる先発投手を3は用意する必要があります。

エース/メッセンジャーは年齢は気になりますが、もう計算するしかありません。秋山は二年目のジンクスが不安ですが、実績上ここも数えざるを得ない。去年の三枚目は能見だったのですが、今年もう39歳、一年間ローテを守ったにもかかわらず規定投球回数には達しておらず、スタミナも年々下がっていることから、まだまだ谷間や5-6番手では活躍してくれるでしょうが多くは望めません

ということで、もう一人計算できる投手が必要です。岩貞・小野・岩崎・青柳・岩田・竹安・ルーキーの馬場と先発候補の名前を出すには枚挙に暇がないものの、実績のない彼らにいきなりエース級の活躍をしてくれというのも酷な話し。例え彼らが飛躍しキャンプやオープン戦でいい結果を残したとしても、シーズンが始まる時点では3本柱として信頼置くまでには至らないでしょう。

従い、他若手投手とポテンシャル・実績ともに別格の藤浪に復活してもらわざるを得ない状況にあります。

今オフは昨年に引き続きダルビッシュと自主トレ、大投手のカーショーとも一緒にやらせてもらえたみたいで大いに勉強・刺激になったと思います。護摩行は断ったみたいですが(笑)。2016年は右肩痛2017年はWBCの影響でオフの調整がままならなかったのかもしれませんが、今年は万全の体制でキャンプに望めるので、藤浪の復活を信じています!

2月7日の紅白戦に早速登板するようですが、見るポイントは内角のストレートがどこまでコントロールされているかですね。藤浪の球威であれば細かいコントロールはいりませんが、自信をもって投げ込めるようになっているかですね。ここに自信がつけば、変に小手先でコントロールする必要がなくなります。去年問題とされた、死球を出した後に急に崩れる精神面は、実際は精神的な問題ではなく、一旦球が抜けてしまった際に、返りどころが分からないメカニックスから派生している問題だと思っています。従い、このメカニックスに自信さえ出来れば多少デッドボールを与えても、大きく崩れることはないかと思います。

兎に角、阪神の未来のエースは藤浪しかおらず、超ベテランのメッセからさっさとエースの座を奪い取ってほしいと思います。

 

4番手投手の台頭

3本柱はメッセ・秋山・藤浪で作るとして、最低1枚できれば2枚はシーズンを通じてイニングを消化してくれる先発投手が必要です。もちろん貯金を作れるに越したことはないのですが、5分の星でも十分でしょう。現状能見がこのポジションに入ると思いますが、先述したとおり、もう多くは望めないですし、できれば4番手には規定投球回数を達成できるレベルの投手に出てきてほしい

ということで、能見さんを5番手に追いやり、4番手にノミネートする投手が出てくるかどうか、ここが注目ポイントです。

候補としては、宜野座キャンプに呼ばれている、岩貞・小野・青柳・岩田の去年の先発組みに加え先発転向を検討されている岩崎、金本監督お気に入りの才木、ルーキーの馬場、そして安芸組みですが竹安・横山くらいまでが候補になってくるかと思います。

本命としては、16年に二桁勝利を挙げた岩貞と金本監督のもう一人のお気に入りの伸び盛りの小野の二人ですかね。次点で、青柳・馬場・岩崎の3名、穴で復活の岩田とスペ体質横山、大穴で竹安と才木という感じでしょうか。

能見の年齢も考えると、この中からできれば二枚出てきてほしいところですね。広島が去年薮田・岡田・大瀬良と一気に3枚も出てきたことを考えると、伸び盛りの選手が多い阪神でも無理なことではないと思います。

6枚目の先発に関しては調子のよい投手を回していけばいいので、今の面子の質と量を見れば安心できます。一方で、4枚目までに求められるものはシーズンを通じて安定した成績を残せる質。

横浜も去年は安定した先発投手陣ができあがり、今年もルーキー東の加入により6枚揃っているように見えますが、実は今永以外はそんなに打てない感じの投手ではありません。そこそこの投手が6枚揃っているより、巨人の菅野・マイコラス・田口のようにエース級が3いたほうがよっぽど相手としては怖い。なんでそれで4位だったのかは知りませんが(笑)。

2013年の楽天も田中マー君が一人で24の貯金を作り、残りの投手はほぼ5分の星でも優勝できたように、突出している存在がいることが大事。阪神にはマー君のような投手はいないのでその形は難しいですが、3本柱に加え4枚目も質の良い投手を揃えられるようであれば、グッと優勝フラッグも近づいてきます。

ということで、人数はたくさん要るけどいるけど現状決めてに欠ける、先発4番手の競争楽しみに見ていたいと思います。能見が先発4枚目に入ってしまう先発投手陣では優勝争いは厳しいと思うので、あくまで4番手となれる投手に出てきてほしいと思います。

 

岩崎に代わる中継ぎ投手の台頭

先発投手陣に比べると、計算できる中継ぎ投手陣。キャンプ前の現状では、ドリス・マテオ・桑原・高橋聡・藤川・石崎までは決まりでしょう。桑原が仮に勤続疲労で去年ほどじゃなかったとしても、高橋・藤川・石崎の3人誰もが7回のセットアッパーを担えるレベルにあります。

去年は岩崎がこの面子にいたのですが、今年は先発調整。ということで、敗戦処理・ロングリリーフの役割になりますが、中継ぎ7枚目にどの投手が入ってくるかが注目ポイントです。

キャンプ振り分けでは松田島本が宜野座キャンプに呼ばれており、高齢化している中継ぎ陣の世代交代をはかるために、ある程度実績があり若い選手を選出しているのは理に適っていると思います。

一方で、安芸組の中でも去年ファームですばらしい奪三振率を記録した伊藤和、サイドスロー挑戦の山本、実績のある榎田、人的補償で移籍の尾仲、そして即戦力の呼び声が高い谷川くらいまではチャンスがあると思います。できれば編成的に左が不足しているので若い島本、右投手も球児が今年38歳なので松田・谷川・尾仲に出てきてほしいところですが、昨年桑原が31歳でブレークしたように中堅の榎田・伊藤和が出てきても一向に構いません!

まあ敗戦処理ということであればここは1枚に決めることはなく、6-7枚くらいは用意しておくことになると思うので、各自必ず出番が回ってくるものとして、シーズン中も含めアピールを継続してほしいですね。

 

岩崎の処遇

昨年中継ぎで結果を残した岩崎、今年は先発転向がプランされています。現状の中継ぎ陣の中では、マテオ・ドリス・桑原・高橋聡に続く5番手から6番手で、球児の復活や石崎の成長もあるため、確かに今年も中継ぎとなった場合、大量リード・同点時・敗戦処理・ロングリリーフのどこでも便利使いされてしまいそうな感じもあり、もったいないといえばもったいないし、そうなった場合の勤続疲労も極めて不安。ただ、左がベテランの高橋しかいないこと、先発ではスタミナが持たず相手にも3順目で慣れらてしまっていたこと、から考えると、中継ぎのままの方がいいような気もするんですよね。うーん難しい。

金本監督も、岩崎の転向プランの条件は代わりの中継ぎが出てくることとしています。上記の藤浪の復活と4番手投手の出来、さらにはメッセ・秋山・能見が期待通りのパフォーマンスを見せてくれるかどうかという先発投手陣の事情と、去年の中継ぎ陣の調子のキープ、成長が期待される石崎が計算できるか、そしてその他新戦力が台頭するかという中継ぎ事情次第で、極めて流動的な形になると思います。

オフの調整方法も先発仕様にしているだけに、ここからまた中継ぎ調整というのがどこまでうまくいくのかが判りませんが、二遊間挑戦中の大山同様、どこかで見極め、区切りをつけ方針を決めてあげてほしいと思います。さもないと、昨年のオープン戦終盤での内野コンバートでシーズンに入ってエラー続出のような、準備不足による弊害が生まれてきてしまうと思います。若手が実戦で投げ出す2月終わりから3月頭くらいには決めてあげたいですね。メッセと秋山が昨年通り、藤浪が復活、あと一人若手から誰かが出てくるという状況になれば、もう中継ぎでいいかと思います。

 

ラッキーボーイの出現

野手同様、昨年秋山・桑原が期待していないところから大きく飛躍したように、今年もそんな選手が出てくることを期待しています。編成が計算していた戦力に+αとなるため、こういうラッキーボーイ的な選手が出てきてくれるとシーズンの戦い方が非常に有利になります。

先発投手でいうと、安芸調整の横山ですかね。一軍に登板してはよい投球をするものの、兎に角怪我が多く、中365日と揶揄される始末ですが、現在はブルペン入りもし投球開始が出来ている状況です。一軍先発投手候補は宜野座にすでに11名おり、横山の立場は厳しいところにありますが、ポテンシャルは左腕投手陣の中も岩貞に負けず劣らずです。

怪我から復帰したばかりなので、そこまで慌てる必要はありませんが、シーズン途中からでも一軍で活躍し、ドラフト1位の面目躍如となるような活躍を期待しています。まずは、安芸の練習試合でしっかりと先発投手として投げられるかがキャンプでの注目点です。

中継ぎ投手では山本島本に注目です。岩崎の先発転向もあり、中継ぎ陣で左投手は現在高橋聡のみで、その高橋も今年35歳。代わりの左投手の台頭が待たれます。

山本は二軍ではいい投球はするが一軍ではいまいちと典型的なスケール感に乏しい投手だったのですが、30歳となる今年、サイドスローへの転向に挑戦しています。報道を見るとかなり物になってきているようで、左のワンポイントでもロングリリーフでもいいので、本格派が多い中継ぎ陣の中で、変則投手として相手の目を幻惑できる投球に期待しています。まずはフォームをしっかりと固め、安芸の実戦で結果を出し、宜野座に呼ばれるようがんばってほしいと思います。

島本は昨年二軍で無双したものの、ここぞというときに怪我。結局一軍登板0に終わりました。にもかかわらず、今回宜野座に呼ばれたというのは大きなチャンスです。制球と投げっぷりはいいので、今年一番ブレークするんじゃないかと期待している選手です。

宜野座での登板機会はもらえると思うので、結果を残して岩崎さん?もう場所ないですよくらいのパフォーマンスを見せてほしいと思います。

 

まとめ

ということで、長くなりましたがキャンプの注目ポイント(投手編)をお送りしました。他にも二年目の福永・藤谷の成長、金本監督注目のルーキー高橋遥の実力、モレノがマテオをまくることはあるか、新外国人呂の実力、サイドに転向の守屋の成長リハビリ中の望月の状態、などなど注目ポイントはいくらでもあるのですが、野手同様、全部上げるときりがないので、今シーズンを占う上で特に重要だと当方が思っているポイントを挙げてみました。まとめると以下のとおりです。野手に比べるとポイントが限られ課題がはっきりとしているので、一つでも多くの課題が解決されることを期待しています!

  • 藤浪の復活
  • 先発4番手投手の台頭
  • 岩崎に代わる中継ぎ投手の台頭
  • 岩崎の処遇
  • ラッキーボーイは出てくるか?

皆さんは、どのへんに注目していますでしょうか?ご意見・ご批判なんでも受け付けておりますのでお気軽にコメントください!

 

本日もご覧頂きありがとうございました!

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