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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 選手名鑑2018 投手編⑦

皆様いつもご覧いただきありがとうございます!

さて本日も前回に引き続きラ米の虎的選手名鑑第7弾です!

投手編は今回で最後となります。

見方は以下の通りです。

①投打 ②身長/体重 ③2018年満年齢 ④入団年 ⑤年数 ⑥経歴 ⑦2017年成績(Wはウエスタン)

 

#67岩崎優

①左左 ②185cm/90kg ③27歳 ④2013年6位 ⑤5年 ⑥清水東-国士舘 ⑦66試合4勝1敗15H0S / 防御率: 2.39 / WHIP: 1.26 / KK/9: 11.05 / B/9: 3.39

2013年ドラフト6位で入団。その年は当初5名の指名を予定していたが、当時の中尾スカウトがどうしてもと進言したことで、追加の指名に至った。ナイス進言とナイス判断である。

ゆったりとしたフォームからすばらしい球持ちで糸を引くようなストレートが最大の武器。独特の投球フォームは打者に球の出所を見えにくくさせ、加えて腕の振りが遅れてくるように見えると評価されている。

プロ入り後は、体の線も細くしばらくファームで体作りの予定であったが、実戦登板で結果を残したことから、オープン戦で先発起用される。4月2日の中日戦で先発デビュー、見事初登板初勝利を果たした。その後もそこそこ活躍し、5勝を記録、下位指名選手としては素晴らしい結果を残した。

翌年の2015年以降、先発ローテーション投手として期待されるものの、打線の援護に恵まれないケースも多く、また2順目までは好投するものの、3順目以降は相手打者に慣れられ痛打を浴びるシーンも多く、2015年は3勝10敗、2016年は3勝5敗と大きく負け越した。

2016年シーズン後半から中継ぎに配置転換され好結果を残したことから、2017年はセットアッパー候補として、中継ぎへの正式なコンバートとなった。キャンプから調子が上がらず、開幕直後は敗戦処理としての登板が多かったが、徐々に調子を上げ、勝ちパターンとしても起用され始める。結果、2017年はシーズン通じて一軍に帯同し、66試合登板、15ホールド、防御率2.39と大きな飛躍を果たした。

ラ米の虎としては、変則フォームからの素晴らしい球持ちのストレートは初見では相手打者は対応できない一方で、先発としてはスタミナや目の慣れの問題で長いイニングを投げられないことから、早い段階から中継ぎへの配置転換をしてほしいと思っていたが、昨年実現し結果が出て大変うれしく思っている。

去年のふがいない先発投手陣のあおりを受け、今年は先発再転向のプランがあるが、KK/9:11.05が示すとおり、短いイニングであれば奪三振能力も非常に高く、このまま中継ぎでセットアッパーまで育てるべきだと思っている。特に左の中継ぎは大ベテランの域にはいる高橋聡しかおらず、後釜として勝ちパターンに組み込み是非大きく育ててほしい。

確かに、現在の中継ぎの布陣では、ドリス・マテオ・桑原・高橋聡に続く5番手、ロングリリーフや敗戦処理も任せられてしまうため、球児と石崎もいる中で非常にもったいないというのも判る。また、昨年は71.2イニング登板と登板試合数以上に投げており、1年は蓄積疲労をとる意味でも先発起用はありかもしれない。しかしながら、立ち上がりに問題の多い若手投手が多い中、立ち上がりのよい岩崎は貴重な存在、先発と中継ぎとどっちつかずとならないように、将来的には高橋聡が衰えてきた場合のセットアッパーとしての起用を念頭に、きちんとした育成プラニングを首脳陣にはお願いしたい

 

#69島本浩也

①左左 ②176cm/69kg ③25歳 ④2010年育2位 ⑤8年 ⑥福知山成美 ⑦W27試合3勝4敗0H0S / 防御率: 1.59 / WHIP: 0.86 / KK/9: 7.82 / B/9: 1.71

2010年育成ドラフト2位で入団。切れのいいストレートと制球力が持ち味の若手左腕。

高卒育成契約選手ということもあり、入団後3年間は二軍でも目立った成績を残さなかったが、4年目の2014年にウエスタンで17試合に登板、先発としても起用されまずまずの結果を残したことから、支配下登録選手に昇格

2015年には左の中継ぎ候補として一軍キャンプに抜擢される。江夏豊臨時コーチからも指導を受け、オープン戦で好投したことから自身初の開幕一軍登録を果たした。キャンプの際には同郷の奈良出身の江夏氏より高く評価され、江夏賞としてグローブをプレゼントされた。同年は一軍で中継ぎとして18試合登板、翌年の2016年は23試合登板し初勝利を挙げると共に2ホールドを記録、阪神ではなかなか出てこなかった育成ドラフト出身選手の出世頭となった。

2017年は開幕一軍こそ逃したものの、ウエスタンで中継ぎ投手として積極的に起用され、5月に入ると藤浪・岩貞がぴりっとしない先発投手陣の梃入れをすべく、先発として二軍調整をはじめる。先発としても安定した成績を残し、一時はウエスタンの防御率1に躍り出て、後半戦の先発昇格候補に名を連ねる。しかしながら、一軍昇格間際で故障をしてしまい、昇格は見送られ、結果一軍登板は0に終わった。

二軍では防御率: 1.59 WHIP: 0.86 KK/9: 7.82 B/9: 1.71もうやることのない程の成績を残しており、後は登板のチャンスを掴むだけ。176cmとプロ野球選手にしては小さな体だが、大型ノーコン選手が増えている中で、度胸よく投げ込むストレートと安定した制球は江夏も認めたとおり素晴らしいものがある。左の先発候補もスペ体質の横山と多くは期待できないベテランの岩田、左の中継ぎ控えも榎田と山本とスケール感に乏しいだけに、先発・中継ぎともに競争環境は厳しいが、来シーズンは有事の際に一番始めに呼んでもらえるように、怪我には気をつけると共に二軍でしっかりと結果を残し続けてほしい。

ラ米の虎的には今年ブレークするんじゃないかと密かに期待している。

大型選手が多くなっている阪神においては、スタッフか通訳さんかなと見間違えるほどプロ野球選手としてのオーラが出ておらず、文化系の部活に所属しているような風貌だが、投げさせてみると気合満点な投球を見せてくれるので、個人的には好きな選手である。

 

#92伊藤和雄

①右右 ②186cm/95kg ③29歳 ④2011年4位 ⑤7年 ⑥坂戸西-東京国際 ⑦9試合0勝0敗0H0S / 防御率: 4.26 / WHIP: 1.34 / KK/9: 7.11 / B/9: 2.84

2011年ドラフト4位で入団。かつての広島の名将古葉監督が監督を務めた東京国際大学で活躍し、一時は外れ1位候補にまで名が挙がった。

ドラフト4位としては評価の高い背番号17をもらい、即戦力としての期待がかかったが、伊藤和もまた背番号17の呪いにかけられてしまう。一年目は阪神ルーキーあるあるのキャンプ中の肩の怪我、二年目も右肘の故障で結果がでず、わずか二年で育成契約に降格してしまう。馬場と高橋は本当に怪我には気をつけてほしい。

育成契約となった2014年、二軍でキャンプを迎えたが、実戦登板で結果を出し一軍昇格を果たし、オープン戦ではものすごい伸びのストレートで4イニング8奪三振と、誰しもが目を疑うような覚醒ぶりを見せた。

当時はオ・スンファンに繋ぐまでの中継ぎが、超ベテランの福原と安藤しかおらず、ファンの間からも早く支配下登録に戻せと声高に叫ばれていたが、なかなか支配下枠には戻されなかった。ネット民の間では、中村GMやフロントが育成に落としておきながら、すぐに昇格させては見る目がなかったと面子が保てなくなるため、大人の事情で昇格が見送られている、と批判の声が相次いでいたが、実はこの時点で再度右肩を痛めてしまっていた。やはり、変な憶測はよくありません

その後、急いで支配下登録したのかどうなのかは分からないが、支配下登録後はオープン戦の頃の直球のキレは戻らず、再度故障を繰り返す。世の中なかなかうまく回らないものだなと、悲しい気分にさせられた。

故障明けの2016年は二軍でも防御率8.14とそろそろ首も涼しいかと思わせたが、2017年は二軍で39試合登板、防御率1.05と素晴らしく安定、K/911.51と卓越した奪三振能力を見せ、かつての輝きが戻ってきている。一軍でも敗戦処理としてそこそこ登板したので、勝負は今年、そろそろ30歳も近くなるが、第二の桑原を目指してがんばってほしい。

 

#98ラファエル・ドリス

①右右 ②195cm/109kg ③30歳 ④2016年外国人 ⑤3年 ⑥カブス ⑦63試合4勝4敗5H37S / 防御率: 2.71 / WHIP: 1.11 / KK/9: 12.14 / B/9: 2.43

虎の守護神。2016年にマテオと共にクローザー候補として入団。長身から繰り出す160km/hに迫る直球と、落差の大きいスプリットが武器。

獲得当時の阪神はゴメス・メッセンジャー・ヘイグと外国人枠が3名決まっており、マテオと後一枠を争ったが、マテオの方が実績があり、投球フォームの改善やフィールディングなど課題もあったため、二軍からのスタートとなった。

その後、ヘイグの不振による二軍降格ともない、同じく不振だった福原のセットアッパーの座を埋めるべく一軍に昇格。控え外国人の扱いだったからか分からないが、とにかくどんな場面でも投入され、登板過多気味になり登録抹消。その後はマテオの怪我にともない、クローザーとして昇格し安定した成績を残していたが、右肘を故障してしまい再度登録抹消。マテオといい藤浪といい本当に2016年の金本監督と香田コーチの投手の使い方は酷かった。

帰国後右肘の手術を受け予後不明だったため、保留者名簿からは一旦外される。その後、キャンプで右肘の状態が回復していることが確認され、再契約が決定した。代わりに獲得したメンデスが結果を残せなかっただけに本当に再契約してよかった・・・・

開幕後は術後とは感じさせないストレートとこりゃ打てないだろうという高速スプリットで安定した成績を残し、最終的に37セーブで最多セーブ王のタイトルを獲得ほんとドリスいなかったらと思うとぞっとする

一方で、マテオ同様圧倒的な投球を見せることがほとんどだが、時々安定を欠くことがあり、クローザーとしては防御率2.71は悪い水準。特にマツダスタジアムでは防御率9.64とマテオと同様にこれまたもう出さないほうがいいレベル。

それにしてもマツダのマウンドというのはなんなんだろう。一説によると甲子園と比べて堅すぎるらしいが、とにかくメッセも含め苦手な投手が多い。優勝を目指すためには広島は必ず叩く必要があり、苦手とかいってるようでは優勝は見えてこない。昔はナゴヤが鬼門だったが、マツダスタジアムの対策というのもチーム一丸となってやってほしい。

 

#121石井将希

①左左 ②180cm/82kg ③23歳 ④2017年育1位 ⑤1年 ⑥桐生第一-上武大 ⑦登板なし

2017年久しぶりの育成ドラフト参加で育成1位で獲得。ここのところ、ドラフト1位/2位指名を同じところから獲得するケースが続いており、今年はこれはないのかなと思ったが、まさかの4位島田と育成1位の石井でこの伝統は引き継がれた。何か新しい掟でもできたのだろうか?

ネット上に映像資料が少ないのでなんとも評価が難しいのだが、吉野スカウトによると、「肘の使い方がやわらかく、バランスのいい投球フォームでキレのあるボールを投げ込む」とのこと。

チームバランス的に左の中継ぎは若手投手が少ないだけに、まずは二軍で結果を残し島本のように出世してほしい。

ラ米の虎は青田買い・使い捨て的な育成選手の獲得には反対ではあるが、三軍制を置いて上手くいっているソフトバンクのケースもあるので、いまひとつ役割の判らない掛布オーナー付アドバイザーにその是非を検討してほしいと思う。

二軍/三軍でも阪神は集客力があると思うし、半ばトコロテン的に入れ替えとなった指導者の育成ポジションを作るためにも面白いのではないかと思っている。

逆に三軍を作れないのであれば、二軍選手の出場機会が薄まってしまうため現状程度の育成枠の使い方でよいかと思う。

 

#126歳内宏明

①右右 ②184cm/90kg ③25歳 ④2011年2位 ⑤7年 ⑥聖光学院 ⑦W2試合0勝1敗0H0S / 防御率: 11.25 / WHIP: 2.50 / KK/9: 6.75 / B/9: 2.25

2011年ドラフト2位で入団。前年の一二三に続き有望高校生の上位獲得となり、阪神のドラフト方針転換期での指名となった。

高校時代は非常に落差の大きいSFFを武器に三振を量産、入団1年目からファームで結果を残し一軍先発登板を果たすなど将来を有望視された。3年目の2014年には7月のヤクルト戦で2点ビハインドの無死満塁で登板し、二奪三振でピンチを奪し、その後チームが逆転したことから初勝利を記録、中継ぎ適正を見せた。2015年には29試合に登板し、防御率2.62とキャリアハイの成績を残す。

一方で、入団以来ストレートの球速は伸びず(むしろ劣化(泣))、常時130km/h後半といったところで、これでは持ち味のSFFも生きてこない。真弓・和田政権時代によく見られた入団前は150km/h超の直球と多彩な変化球が武器だが、鳴尾浜で育成の結果、コントロールはまずまずもストレートは130km/h後半、決め球もなく二軍では通用するも、一軍では抑えるのに窮する投手になり、同じような阪神顔で同タイプの鶴・二神と見分けがつかなくなったが、両者は先に退団となってしまった。

2017年は前年U-23ワールドカップで抑えを任せれ、好投したことから飛躍が期待されたが、開幕直後二軍でも打ち込まれると右肩の故障から長期離脱、育成契約へと降格となった。

現在は投球が可能なレベルまで肩は回復しているとのことだが、まだ年齢的には若いものの、どんどん新しい投手が入ってきている中でそろそろ後がない。育成契約となった今、失うものはないので、まずは直球の力を取り戻し武器のSFFを生かすことを考えほしい。横田とともに今シーズン中の支配下再登録を目指してがんばってほしい!

 

最後に

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