阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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ついにきた! ウィリン・ロサリオ獲得決定! 

皆さまいつもご覧いただきありがとうございます。

ついに朗報が飛び込んできました!昨年から獲得調査をしてきたウィリン・ロサリオ選手、一時は国内外で争奪戦のうわさがあり、正式決定までやきもきしていましたが、ついに正式発表されました

そして、ついでといってはなんですが、ドリス・マテオの中継ぎコンビの控えとしてベネズエラ出身のディエゴ・モレノ選手の獲得も決定。これで今シーズンの外国人の獲得は打ち止めですかね。

ということで、両選手について記事にしてみたいと思いますが、本日はロサリオから。

ちなみに登録名はロザリオではなくスペイン語の発音のロサリオになったようですね。一気に可愛らしい響きになってしまいました。

 

真の四番候補/ウィリン・ロサリオ

ドミニカ共和国出身の右投右打の捕手・一塁手、2018年シーズンには29歳となります。

背番号は大リーグ時代から愛用していた20に決定。

2006年にコロラド・ロッキーズに捕手として入団し、2011年メジャーデビュー。2012には28本塁打を放ち、ロッキーズ新人記録を更新。2013年は打率を.292に向上させミート力も向上し、二年連続20本塁打を達成。2014年も13本塁打を放ち三年連続で二桁本塁打を記録しました。

一方で、捕手としての守備力が低く、2014年は盗塁阻止率14%、3年連続でリーグ最多の捕逸と捕手としては失格の烙印を押されました。

その後は一塁手での出場となりますが、打撃が求められる一塁手とては物足りない成績で、2015年限りでノーテンダーF/A、活躍先を求めて韓国KBOリーグへと移籍をします。

韓国ではハンファ・イーグルスと契約し、2016年は打率.321、33本塁打、120打点、OPS.961を記録、翌年2017年は打率.339、37本塁打、111打点、OPS1.075と前年並みの成績を残しましたが、出塁率が.367→.414三振率も.169→.120と大幅な改善を見せ、対応力の高さを見せました。

一時は大リーグ復帰もうわさされていましたが、めでたく阪神タイガースと正式契約に至りました!

 

ウィリン・ロサリオの契約条件

年俸は初年度350万ドル(約4億円)、二年目は球団の延長オプションつきの400万ドル(約4.6億円)の阪神助っ人市場でも最高額の待遇となりました。

ちなみに、過去の阪神の助っ人外国人の初年度年俸ランキングは以下のとおり。

1位:グリーンウェル 3.5億円

2位:オスンファン 3.0億円

3位:ディアー 2.7億円

4位:ジャン 2.4億円

5位:メンチ 1.8億円 

・・・・・・見なかったことにしましょう。

まあ、グリーンウェルは来日の段階では既に34歳、もしあのまま怪我をせず神のお告げがなかったらもっと活躍していたことでしょう。

ディアーも同様に来日時点で34歳、そもそも大リーグ通算でも.220しか打っておらず三振王も通算4回と正に大型扇風機。変化球で交わす日本の攻め方には合わなかったのでしょう。

メンチは29歳で来日とロサリオと同じ年で来日したものの、来日前の3年間の大リーグでの成績は低迷の一途を辿っており、打つ面に関してはバリバリのロサリオとは状況が違いました。

 

ウィリン・ロサリオの柔軟性と対応能力の高さ

というわけで、無理やり不安を掻き消してみましたが、ロサリオの期待が持てるところは、メジャーで打撃では結果を残しつつ、KBOという別リーグも経験しているところ。本人談にもありましたが、異国の地のKBOに移籍し相手投手の攻め方が変わったことで、打撃に対する考え方を変えたとのこと。

以下、12月4日付デイリースポーツの記事からのの引用です。

「ドミニカや米国では常に球速を意識しましたが、韓国では相手の配球。どの球種でストライクを取り、どの球種でボールにするのか。打席内での考え方が全く変わった

「選球眼が良くなり、出塁率がアップした。韓国でプレーしたことで自分に必要なものを習得することができた

 

www.daily.co.jp

選球眼が悪く、三振が多いような印象がありますが、上述のメンタリティの変化により、KBO最終年は三振率:.120、出塁率:.414、IsoD:.075と優秀な成績を残しています。

多くの大物外国人が日本で結果を残せないケースが枚挙に暇がありませんが、いずれも日本の配球に対しアジャストができなかった場合。日本の野球を極東のマイナーリーグと舐めていた選手もいたのでしょう。

ロサリオの場合は異国の地での違う野球の経験を経て、それに合わせ考え方を柔軟に変化させたというところが、前述の大物外国人とは違い大きく期待できる部分だと思います。

既に、来年の契約が決まっているので出場する必要のないドミニカウィンターリーグも、日本の配球を意識した調整をしたいので、出場継続を直訴しています。

一時はウィンターミーティングを見据えた大リーグ関係者へのアピールじゃないかと不安に駆られていましたが、まじめな外国人のようで好感が持てます。とにかく、怪我をしないようにだけ気をつけてほしいと思います。

一方で、韓国リーグは打高投低で、引退したイ・スンヨプや日本でまったく通用しなかったロマック・ナバーロでも30-40近くのホームラン打っているから地雷との意見も多く見かけますが、以前の記事においてこのへんも検証してみたので、よかったらご覧ください。

www.latim-tiger.com

また、もう一点安心できる材料としては、ロサリオの獲得までの経緯。フロントは昨年の段階から同リーグのヒメネスとともにリストアップをしており、今シーズン通してじっくりとパフォーマンスの分析を行ってきたことだろうと思います。

もちろん、シーツスカウトも一年を通して次の候補選手の研究に余念がないとは思いますが、日本行きの意図があるかどうかはシーズン終わるまでわからず、一人の選手にそこまで絞った研究をするのは難しいのではないかと想像します。

その観点でも、海外スカウトが送ってきたレポートとビデオを見て5分で決めたというようなことはないでしょうから、この観点でも、無茶苦茶外れるということはないかと信じています。

 

特に根拠のない不安

ということで、ひとまずは不在だった四番一塁手を任せられる期待の持てる選手を無事獲得できたので一安心なのですが、勝負はこれからです。気弱な阪神ファンのラ米の虎としては、以前の記事でも述べましたがまだまだ心配どころはたくさんあります。

  • ウィンターリーグで怪我をし、開幕に遅れないか
  • 同様に球団発表前にTwitterで流してしまったヘイグの再来にならないか
  • ゴメスのようにキャンプに遅刻しない
  • キャンプで柵越えを連発しロリオネットが建設されても、ディアーの再来にならない
  • キャンプで殺人スライディングを披露しメンチの再来にならない
  • オープン戦で大活躍しても、研究されまくりキンケードの再来にならない
  • 開幕後活躍しても、ゴールデンウィークで帰ってしまいグリーンウェルの再来にならない
  • 開幕後調子が上がらず、キャンベル・ロジャースのように金本監督が干してしまわないか
  • 前半戦まで活躍しても、研究されまくり後半戦打たないジョンソンの再来にならない
  • シーズン途中で首脳陣と喧嘩してメイのように巨人に移籍してしまわない
  • 一年間活躍しても、家族の理由でアッチソンのように帰ってしまわないか 

と懐かしい名前も沢山出ましたが、心配事がつきません(泣)。もはや、理屈ではなく呪いに近いような不安なのですが、昭和の阪神ファンにはわかってもらえるかと()

 

ロサリオに期待する成績

気を取り直して。来年のことを言うと鬼が笑ってしまうのですが、ファンとしては早速どの程度の成績を残してくれるか楽しみでたまらないでしょう。

なんせ、阪神至上最高年俸外国人選手絶対的四番に君臨してくれることが球団・首脳陣・ファンの全てに期待されています。

ということで、最近の主な外国人野手の初年度の成績をまとめてみました。サンプルはKBOに所属したBs/ウッズ、M/フェルナンド、大物大リーガーとして来日したE/マギー、E/A・J、G/ロペス、D/ビシエド、D/ゲレーロに加え、阪神で一年目から打点王を獲得したゴメス

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どの選手も素晴らしい成績を残していますね。2003年はラビットボール気味だったのでここまで本塁打が出るとは思えませんが、期待としてはゴメス・ビシエド・ゲレーロくらいはやってほしいですね(打点王と本塁打王じゃん!)。

ということで、ラ米の虎のロサリオの初年度の成績の期待値は以下のとおり。

  • 普通ケース: 打率.270、本塁打25、打点90、三振100、出塁率.320、OPS:850
  • 神ケース: 打率.300、本塁打35、打点110、三振80、出塁率.370、OPS:950
  • 最低限: 打率.250、本塁打20、打点70、三振120、出塁率.290、OPS:800

ずばり言うわよ、ラ米の虎の初年度のロサリオの成績予想は

 

打率.278(17位)、本塁打34(3位)、打点108(1位)、三振115、出塁率.332、OPS.895

開幕直後は活躍も、徐々に弱点をつかれGW辺りから打率低迷、打順は7番まで下がる。しかし、金本監督の直接指導の成果で、暑いドミニカ共和国の選手が好きな夏を境に打棒が回復。8月には月間MVPを獲得。打点、本塁打のタイトル争いを展開し、上本・鳥谷・糸井の高出塁率トリオの恩恵を受け、2014年ゴメス以来の打点王のタイトルを獲得。本塁打王争いは巨人の箱庭ドームに引っ越したゲレーロ、Bs/筒香、S/バレンティンと熾烈な争いを展開するも、終盤戦5位が確定した巨人の敬遠攻めにあい、惜しくも3本差で本塁打王は逃す。一塁手でベストナイン獲得。

って感じです(笑)。皆さんの予想はいかがでしょうか?

 

最後に

今オフのフロントは、呂彦青の獲得といい動きがすばやく、非常によい動きを見せてくれたと思います。昨年からマークしていた選手獲得が成就し、フロントの方々も美酒を浴びているところでしょう。お疲れ様でした!中南米スカウトのフェルナンド氏の功績もあったのかもしれませんね。

ただし、勝負はここから。ロサリオに関しては大リーグの実績があり、これだけの年俸を払っているので優先起用は間違えないのだと思うのですが、お金の問題はもとより異国の地で苦労してアジャストできた経験もある選手なので、はじめ多少結果が出なかったとしても、ある程度我慢をして使えば必ず結果が出ると信じていますし、金本監督にはヘイグ・キャンベル・ロジャースのときよりも我慢強く起用してほしいと思います。

日本の攻め方は韓国よりも厳しく、大リーグよりも特殊でしょう。また統一球という変な規格もあります。始めは外角の変化球や落ちる球、配球への慣れに苦労するかもしれませんが、ここ二年の外国人と違い主砲として大きな期待が持てる選手、ゲレーロのようなケースもあるのでじっくりと温かい目で起用してほしく思います。

調子を崩す場合もあると思いますが、早期に見切ってスタメン落ちではなく、7番あたりを打たせ調子を整えさせるなど、監督・コーチ一がきちんと修正の指導をできることが重要になってくると思っています。

ということで、皆さんも、ロサリオの活躍を期待しつつ、温かい目で応援しましょう!

本日も長文ご覧頂きありがとうございました。ご意見・ご要望などはお気軽にコメントください!

 

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