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ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース 2017年ドラフト結果

 

皆様いつもご覧頂ありがとうございます。元新在家の住人さん、コメント頂きありがとうございます!返信いたしましたので宜しければご覧ください。

 

ところで、スポーツナビ+のブログサービス終わっちゃうみたいですね・・・続けるか止めるか考え中です。いいブログプロバイダーありませんかね?

 

ドラフト終わりましたね。今年も「よっしゃー!!」と叫ぶことはできませんでした。。。。。それにしても、パ・リーグは相変わらずくじ運が強い。特に日ハムは外す時は大外しするのですが、中田・斉藤・有原と話題の選手をことごとく掻っ攫っていきますね。。。。

 

さて、今日はドラフトの振り返りをしてみたいと思います。

 

 

阪神の指名選手は以下のとおり。

 

• 1位:清宮幸太郎(早稲田実業/一塁手/右左)(x)

• 外れ1位:安田尚憲(履正社/三塁手/右左)(x)

• 外れ外れ1位:馬場皐輔(仙台大/投手/右右)(交渉権獲得)

• 2位:高橋遥人(亜細亜大/投手/左左)

• 3位:熊谷敬宥(立教大/遊撃手/右右)

• 4位:島田海吏(上武大/中堅手/右左)

• 5位:谷川昌希(九州三菱自動車/投手/右右)

• 6位:牧丈一郎(啓新/投手/右左)

• 育成1位:石井将希(上武大/投手/左左)

 

前回エントリーでのドラフト前のドラフト指名戦略は以下のとおり。

 

• 上位:高卒主軸候補内野手(左)、左右即戦力先発

• 2位/3位:大社卒二遊間、大社卒外野手、育成捕手、左右先発候補

• 4位/5位:育成先発、育成二遊間・三塁手・外野手、左腕中継ぎ

• 下位:バックアップ捕手・内野手・外野手・右腕中継ぎ

 

そして、管理人の個人的な指名希望は以下のとおりでした。

 

• 1位:清宮

• 外れ1位:東、馬場安田

• 外れ外れ1位:村上、鍬原、鈴木博

• 2位:高橋・斉藤(一位が清宮の場合)、藤岡・村上・増田(一位が投手の場合)

• 3位:左腕育成/桜井・田浦、即戦力外野手/島田

• 4位/5位:右腕育成/山本・伊藤翔、即戦力左中継ぎ/永野、育成野手/知野・園部・比嘉・綱島・高木・西川

• 下位:即戦力中継ぎ/山崎、高橋礼、バックアップ遊撃手/福田、育成捕手/稲富

 

6人+外した2名の8名中、5人(清宮、安田、馬場、高橋、島田)がリストの中に入っていました。そして、指名順位に若干誤差があるものの、各順位での指名箇所も大体一致。結構すごくないですか(笑)。まあ、色んなポジション書いてるんで当たっても当たり前なんですが(笑)。

 

• 1位:高卒主軸候補内野手(左)(清宮・安田)、左右即戦力先発(馬場)

• 2位/3位:大社卒二遊間(熊谷)、大社卒外野手(島田)、左右先発候補(高橋)

• 4位/5位:育成先発(牧)

• 下位:右腕中継ぎ(谷岡)

 

個人的にはバックアップ内野手候補としてみていた熊谷君の指名が3位で早いなと思ってたのですが、欲しかった島田君が4位まで残っていたので、良しという感じでした。

 

それでは、順位毎の振り返りをしてみます。

 

 

まず、第一回選択希望選手。予定通り清宮に行きました。結果は7球団の競合。

とても、当たるとは思えなかったので落ち着いてみていたのですが、やはり当たりませんでしたね。まあ、松井の二の舞となり巨人に行かれることだけは避けたかったので、最悪のケースは回避できました。

 

そもそも、一位清宮で行くと早々に宣言したのは他のチームを牽制する意味があったと思うのですが、全くワークしませんでしたね(笑)。藤浪のときに成功したので、もう超目玉に決めているならゲンを担いで宣言しちゃおう、と二匹目のどじょうを狙ったのかもしれませんが、そうはうまくいきませんでした。そもそも今回はドラ1級の選手が12選手揃っていない状況だったので、この作戦はワークしなかったのではないかと思います。

宣言する場合は、その年の3-4番目くらいの選手に対してするのが効果があり、1-2番目は競合するんで他候補を見てるライバル球団に対し、3-4番目の選手でもどうせ競合するのであれば目玉の1-2番目に突っ込んでいこうと思わせられる場合に意味をなします。1-2番目の選手は宣言したところで、どこも突っ込んでくるでしょう。

 

結果的に最後まで明言せず、他球団の情報をしっかりと掴んだ上で3-4番目の目玉選手の東を単独指名できたDeNAは見事な戦略でしたね。オリックス→田嶋、広島→中村は宣言し横槍は入ったものの、夫々一球団のみで見事くじ引きを引き当て、宣言戦略が功を奏した形となりました。

 

ネット上では宣言などせずに最後まで決めずにいけば、安田君の単独指名もできた、との声もありますが、それは結果論。安田を単独指名をできるチャンスが他球団にあったにも拘らず、清宮に7球団集まったということは、スカウトからしてみれば清宮と安田には大きな差があったということなのでしょう。それくらい清宮は清原・松井・中田レベルの超超高校級だったということでしょう。

ということで、管理人の希望としては、既に宣言されている田嶋・中村になるべく競合が集まり、清宮・田嶋の次にS級評価をしている、東・安田の外れ1位での指名チャンスが残ることを期待していましたが、東がDeNAに一本釣りされたことにより、半分チャンスが残される形となりました。ここで一番危惧していたのは、左腕が不足しているからといって、いきなり明大/斉藤、亜大/高橋等に行ってしまうことでしたが、ここは杞憂に終わりました。

 

ということで、外れ一位は安田・馬場・鈴木博・村上あたりかなと思っていましたが、期待通り安田君に行きましたね!金本監督が社会人にいい投手がいると発言しており、ストレートが強くポテンシャルが大きいだけにヤマハ鈴木に行ってしまうかと思っていましたが。そして迎えた二回目のくじ引き、千葉ロッテに持っていかれました。。。地味にロッテは外れ1位(佐々木)や少数競合(石川・平沢)に強いんですよね。。。

 

ここはぶっちゃけ無茶苦茶がっかりしました。清宮の場合は肩の問題もあり基本一塁手しかできないようなので、甲子園を本拠地とする阪神では右の外国人を基本的には一塁に置きたいため、編成上他ポジションの整備が非常に難しく、噂されているDH制が取り入れられるしかないなと思っていたので、外れたなら外れたでいいやと思っていました。

 

しかし安田君の場合はアーティスト系というよりは広角のライナー系の打球に特徴があり甲子園向き、ポジションは三塁手、肩は強く足も遅くないので外野手転向も考えられる、そして大山の二塁コンバートという手も有り得たので、清宮より編成がしやすく獲得を切に望んでいました。何よりも地元履正社、ファンの期待も膨らんでいたことでしょう。残念ながら縁はありませんでしたが、阪神ファンと同じくらい熱いロッテファンの元で大きく育って欲しいと思います。

 

そして、外れ外れ1位、ここで上記のとおり外れ1位のリストをしていた馬場君が残っていたのはラッキーでした。管理人の評価は候補の中では6番目(清宮→田嶋→東→安田→中村)、馬場君までが成功ドラフトの線引きでした。ヤマハ/鈴木博、日立/鈴木康、青藍泰斗/石川、九学/村上もS級評価だったのですが、鈴木博は制球力、鈴木康は年齢と伸び代、石川は怪我、村上は捕手能力で不安があったので、大きな怪我がなく今年の春から秋にかけ大きく成長した馬場を次の候補としていました。そしてここでも立ちはだかったのがソフトバンク、3度目の競合です。工藤監督は高橋純、田中と抽選を当てており、とにかく引きが強いのでもう半分諦め気味で薄目で見ていましたが、見事金本監督が引き当ててくれました。当たりくじがあれば引くと、じゃあ、上位にいる限りはなかなか引き当てられませんね(笑)。

 

馬場は地方リーグということもあり、テレビアングルでの動画が見当たらず、野球素人の管理人には前からや横からの投球フォームや球筋をみてもなかなか評価ができないのですが、最速155km/hの直球と7x2=14の七色の変化球が特徴のパワーピッチャーとのこと。変化球そんないらんだろと思うのですが。。。。ネット上の評判では投球のむらが大きく、制球面にも課題を残すとのことでしたが、4年生になってから投球フォームの研究とフォーム固めを徹底的に行い、制球面での改善も見られほとんど四球を出していません。なにより素晴らしいのが奪三振率、4年秋は37イニングで60奪三振と圧倒的な成績です。

 

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地方リーグなので無双して当たり前といえばそうなのですが、同じ仙台六大学リーグのプロ野球選手の同時期の成績と比べてみます。

 

 

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うーん、岸をも凌駕する成績ですね!最近の同リーグの上位指名選手を見てみると、D/佐藤、Bs/熊原、H/伊藤祐と殆ど活躍していないので地雷っぽく見られてしまいますが、BB/9やK/9を見ても他の候補とは段違い、何より熊原、伊藤祐は入団後怪我をしており現在の状態は比較になりません。

 

色々と情報や画像を見てみると、藤浪や小野のように腕のしなりで伸びのあるストレートを投げるというよりは、完全なパワーピッチャー、久保田のストレートに近そうですね。また、最速155km/hが代名詞のようになっていますが、本人も語るとおり変化球投手、カットボールとフォークに特徴がありそうです。ドラフト後の金本監督談だと、球離れが若干早くここの修正が必要とのコメントが出ているのですが、ここが一年目からローテで使えるか使えないかの大きな分かれ目となりそうですね。ネット情報でも下半身の使い方(左足)と体重移動が課題に挙げられており、春のキャンプでよい指導がなされることを願っています。

 

インタビューを聞くと、のほほんとしていますがなかなか頭の良さそうな投手で、ピンチの時の投球の切り替えや、ピッチングの研究に余念がなく、実践向きな投手に思えます。

 

管理人の中では、当たりの投手が取れたと思っていますので(ソフトバンクと競合したのも○)、即戦力として開幕ローテの4番手に入ってこれるよう頑張ってほしいと思います。

 

 

二位はウェーバー10番目でした。ここで狙っていた選手は亜大/高橋、明大/斉藤、トヨタ/藤岡、九学/村上、横浜/増田でした。斉藤、村上は一位指名となったので、藤岡・高橋・増田の誰かを願っていましたが、運よく高橋君が残っていましたね。二順目は結構意外な指名が多く、S/大下、Bs/神里は恥ずかしながら全くリストに入っていませんでした。あと、捕手候補が少なかったとはいえ巨人の大城二位も意外でしたね。ということで、藤岡はさっそくロッテに持っていかれたものの、増田か高橋と思っていた中で、意中の高橋を取れたことは非常によかったと思います。

 

この投手は結構動画がネット上にあるのですが、特長はなんといっても150km/hを計測するストレート、球持ちが異常によく、岩崎を彷彿とさせる投球フォームで伸びのあるストレートをばしばしと投げ込みます。球の質はBs/今永に近いとも言われています。

一方で、問題は制球力とメンタルのようですね。大学成績もなかなか酷いものがあり、秋の段階でBB/9は6.61、あれだけのストレートを持っていてもK/9も7.71と高くなく正に素材型。大学監督からも「ものが良くても、踏ん張りきれない」とコメントされており、不安を煽られます。素材は一級品だと思いますが、猪俣・小嶋になってしまうか、今永コースを歩めるかは今後の努力次第です。

 

幸い阪神は左腕の育成が得意なこともあり、来年いきなりローテ入りは難しいと思いますが、2年目位から頭角を出し、3年目に一軍に定着くらいで成長してくれればと思います。コントロールに難がある且つ、スタミナはあるようなので、中継ぎではなく先発での育成をしてほしいと思います。

 

ということで、上位二名は大社卒の左右投手の指名となりましたが、頭をよぎるのが2009年の二神・藤原のドラフト。菊池雄星を外したものの、大卒No1左右投手を獲得できたと、まずまずドラフトの評価でしたが、結果はご覧のとおり。秋山、俊介、原口の下位指名が活躍している始末です。。。。是非このドラフトの繰り返しとならないことを切に願っています。とにかく、入団後の怪我には気をつけて欲しいと思います。

 

そして、折り返しの三位。折り返しの段階で、上位24人の評価をしていた、横浜/増田、日立/田中俊、奈良/宮本、国学院/山崎、九産/草場、熊工/山口、東北福祉/楠本、柳ヶ浦/田中瑛が残っていました。2位/3位での補強箇所として大卒二遊間を挙げていたので、田中俊・宮本・山崎の誰かか、2位で欲しかった増田が取れたら美味しいなと思っていたのですが、立大/熊谷君の指名となりました。

 

ここは恐らく増田君狙いだったと思うんですよね。何故かというと、ソフトバンクの増田指名後にしばらく間が空いたことと、高卒で欲しい野手がいたが先に取られてしまったといっていたからなんですね。3位までに取られた選手はドラ1の清宮・安田・村上を別にすると西川と増田のみ、恐らくポスト糸井としてどちらかを取りにいこうと思っていたのではないかと思います。中日三位の高松という噂もありますが、それであれば熊谷の指名ではなかったでしょう。ということで管理人の中ではソフトバンクに横槍を入れられた結果の繰上げ指名だったのではないかと見ています。

 

それにしても、ソフトバンクとはお互い横槍を入れた形のようになった感じですね。一位の馬場は抽選なので当たり前ですが、二位の高橋、四位の島田はやはり指名に間があったのでソフトバンクが次の指名で狙っていた感じでした。逆に三位の増田、五位の田浦は阪神も同様に間があり次に指名しようとしていた雰囲気を受けました。あくまで憶測ですが。

 

話を戻すと、大社卒二遊間内野手は補強ポイントであったものの、熊谷君の指名には驚きました。事前の巷の評価では遊撃手であれば宮本、福田、二塁手であれば山崎、田中俊の評価が高く、誰が取れてもラッキーに思っていましたが、管理人の中で下位の補充候補だった熊谷は指名早すぎだろと若干不満でした。しかしながら蓋を開けてみると宮本はヤクルト6順目、田中俊は巨人5順目と他にも内野手の補強が必要な球団がいるにも関わらず低い評価、これだけ他球団のスカウトの評価も低いということであれば何か素人では判らない問題があるのでしょうし、避けてよかったのだと思います。宮本は腰に故障を抱えていることと、ノーステップ打法のプロでの対応をネット上で指摘されています。二塁手も上本が32歳となるので10年の計でみれば山崎の指名をして欲しかったところなのですが、編成的に遊撃手を守れる選手が不足している中、守備と足はプロで通用する熊谷の指名になったのではないかと推測しています。

 

熊谷は東京六大学の盗塁王獲得、守備はプロレベルと足と守備は即戦力として使えそうですが、いかんせん打撃が通算.210、三振もこのタイプにしては多く大丈夫かなという感じですが、秋はこれまで打率.368を記録しており、改善していることを期待したいと思います。いずれにせよ、足と守備があればバックアップ選手としては十分戦力になり、最低限森越(守備)+荒木(足)にはなってくれるのではないかと思います。打撃はプロに入ってから鍛えなおしだと思いますが、スピードとキレを失わないレベルでしっかりとスイングを強くして欲しいと思います。

 

 

四順目は高卒投手・野手でポテンシャルの高い選手か、左の中継ぎ候補を獲得して欲しいなと思っていましたが、三順目で個人的な希望をしていた育成左腕で秀岳/田浦、日三/櫻井、大社リードオフマン候補で上武/島田が残っていました。櫻井は投手というより打者での評価が高いようでしたので、田浦か島田を希望していましたが、島田君の指名となりました。外野は飽和気味だろとの声もありますが、実は各ポジションの中でプロスペクトが唯一埋まっていないのが中堅手というのが管理人の意見。他の若手では江越は球にバットが当たらない、横田はリハビリ、板山は二軍でも結果が出ていない状況ですので、プロスペクトと呼ぶには実力不足の状況。緒方は守備難、変化球対応悪し且つ若手とは呼べない年齢。

 

ということで、糸井の年齢も考えると、大社でトップバッターを担える選手は必要と考えていたので、島田君はとても嬉しい指名となりました。

 

桐生に中学生の時に勝った足のみ注目されていますが、動画を見る限り直球・変化球ともに広角に振り切る打撃ができており、また、出塁率もよいためトップバッターとしての期待が持てます。守備は動画ではよく判りませんが、足を生かした守備範囲と強肩に定評があるらしく、守備が堅実、足を生かした盗塁もできるということであれば一年目から出番はあるでしょう。同じリーグの野手での比較で言うと、M/加藤、M/三木、E/岡島、E/フェルナンド、そして我等が大山君になりますが、いずれもリーグ戦では高い数字を残しています。田上レベルで終わってしまうか、赤星になれるかは今後の努力次第だと思いますので、是非阪神ファンが長年幻影を追い求める赤星二世となれるよう、頑張って欲しいと思います。

 

三位/四位と守備と足に関しては即戦力内外野手の指名となり、これまでのポテンシャルは大きいが粗い素材の指名からの方向転換のようにも見えますが、リードオフマンタイプや守備・走塁を任せられる若手が不足しているだけに、不作年においてはまずますの指名なのではないかと思います。打者を見る目はしっかりしている金本スカウト体制ですので、鍛えればよいトップバッターになるという目算込みで指名していてくれることを願います。荒木・緒方レベルに収まららないことを切に願っております。

 

折り返しの五位は全くマークしていなかった、社会人即戦力右腕/谷川の指名となりました。折り返しの段階で田浦、櫻井、中継ぎ陣でアンダースローの與座、Hondaの左腕/永野の他に、育成高卒投手・野手も残っていましたが、一番欲しかった田浦は直前でかっさわれてていきました。

 

社会人代表で好投し、先発・中継ぎをこなせる投手で、巨人スカウトの間では高木勇に似ているとの評価で、ドラフト中継ではよくここまで残っていたとのコメントが出ていました。動画も結構あるので見てみましたが、一つ一つの球に特長があるというよりは、速球と縦のスライダーのコンビネーションと内角を攻める強気の度胸で打ち取る、いわば纏まったタイプのような印象を受けました。

低めにストレートが決まるわけでもなく、球の伸びがすごいわけでもなく、お化け変化球もあるわけでもないのですが、このタイプは実戦型で一番デビューが早いのではないかと思います。

 

三/四順目で守備・走塁型の選手を指名し、ここで纏まった投手を指名したせいで、冒険のないドラフトになってしまった感じですが、右腕の中継ぎですぐに一軍マウンドに送れるバックアップも日本人では伊藤和と松田くらいしかいないので、高齢化の進む中継ぎの補強としては、まあ悪くないのではないかと思います。Honda/永野は面白いなと思ったのですが、高橋遥と同じようなこれから修正の必要なタイプを二人指名する必要もなく、下位からの中継ぎ投手は社会人から出やすいので、渋い指名ながらよい指名だったでしょう。西村や橋本健くらいの活躍は期待しています。

 

そして、最後の6順目。誰か高校生を指名しないかなと思っていましたが、啓新高校の牧君の指名となりました。

巨人が結構評価していたのですが、ここまで残っていたので指名した形ですかね。高校時代は怪我が多く、情報が余りないのですが、今ドラフトでは高校生最速の152km/hを計測とのこと。投球フォームを見ていると、望月・才木のようなしなりのあるタイプではなく、パワーピッチャーのように思えます。先発か中継ぎかはこれからの見極めになるのかと思いますが、変化球に特長のあるタイプではなく、巨人も中継ぎ候補としてみていたようですので、下位からの出世パターンとして同じパワーピッチャーのC/中崎を目指して欲しいですね。

 

 

ということで、略予定通りの指名で6順目までの指名となりましたが、今年は育成ドラフトにも参加しました。これまで故中村GMの方針で育成ドラフトには参加してきませんでしたが、左腕を一名しか指名できなかったということで、上武大で主に中継ぎ登板していた石井君の指名となりました。余り情報がないのですが、肘の使い方がよく、球持ちのよいタイプとのことですが、四死球も多く、まだまだ技術的には未熟でこれからという選手でしょう。同じ育成上がりの左腕で島本がいますので、大卒ではありますがじっくりと育て、中継ぎでの戦力化を図って欲しいと思います。

 

ということで、今年も一年の楽しみであり不安であるドラフトが終わりました。成功ドラフトとなるかどうかは、今後の各選手の努力と、首脳陣の育成にかかっているので、3-5年後にしか結果は判らないのですが、多くの野球ファンが一喜一憂しているように、やはりドラフト後の採点はしたくなってしまいます。管理人的には70点ですかね。

 

まず、清宮・安田の目玉選手を外した時点で80点。馬場を指名できていなければ70点なのですが、馬場を指名できたので80点。また、3-5位での指名は補強ポイントに合致していたものの、少し纏まり過ぎで、課題であった高卒野手と高卒左腕を獲得できなかったため、マイナス10点。増田と田浦を指名できていればバランスがよかったのですが、まあこれは結果論でしょう。

 

その課題であった高卒野手ですが、下位でも指名候補に挙げていた、西浦、西巻、園部、比嘉、綱島、高木、等が残っていたのですが、いずれも各球団下位もしくは育成での指名でした。宮本・田中俊・楠本等即戦力内野手と同様、各球団低評価ということであれば、無理して指名することはなかったと思います。あくまで必要なのは補充ではなく補強ですので、ドラフト戦略の記事でも書いたとおり、「不足ポジションの補充より実力重視の指名」が重要であり、5位/6位の指名で、不足ポジションの指名に走らず比較的余裕のある右腕即戦力と右腕育成投手に走ったのは、実力を認めていた選手が残っていたからでしょう。その観点では、よいドラフトだったのではないかと思います。

 

育成の捕手や左腕に関しても高卒が欲しかったのですが、候補がいなければ仕方なし。阪神は面倒見のよい球団ですので、枠をいつまでも使い続けることになってしまうので、指名する選手は補充はせず、少数精鋭のポテンシャルを認めた選手のみの方針(と管理人が勝手にイメージしている)をこれからも貫いて欲しいと思います。

 

来年一年育成選手を二軍で鍛えられないのはチーム作りにおいてタイムロスになってしまうのですが、まだプロスペクト選手も鍛える時期にあり10年の計は始まったばかり、あせる必要はないかと思います。

 

某在京球団のO崎編成部長が、捕手や内野手に偏った指名について報道陣に質問を受けたところ、ドラフトの目的は「足りない部分を補強する」という発言をしていましたが、この考え方は補充の考え方であり、中途半端な選手しか出てこないのではないかと、勝手ながら思ってしまいました。

 

ということで、ドラフト後の編成は以下のとおりとなりました。馬場君は。。。。岩貞がフェニックスでも情けないのでもうローテ4番手で数えちゃいます(笑)。実際は、他控え投手との競争になると思いますが。

 

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投手が若干だぶつき気味になっているので、近日中に第二次の戦力外は残念ながら発表されるかと思います。ベテランの柳瀬、若手で秋季キャンプに呼ばれていない、守屋・田面あたりは厳しいかもしれないですね。野手でも、秋季キャンプに呼ばれていない西田・荒木・今成あたりはあるかもしれないです。秋季キャンプに呼ばれているメンバーは来期に期待している選手と首脳陣が発言しているだけに、ボーダーだった緒方、森越はセーフかもですね。捕手に関しては指名できなかったため、小豆にゃん、小宮山もセーフですかね。

 

まだまだ足りていないポジションがありますが、それはF/A・自由契約編及び外国人編で考察したいと思います。

 

来年は大砲ではないもののアスリート系高校生野手の当たり年とのことで、是非遊撃手候補として、大阪桐蔭/根尾君、報徳/小園君に注目したいと思います。中谷・高山・大山がものになれば補強ポイントは打てる中堅手・遊撃手・二塁手・捕手のセンターラインとなります。本来守備が優先されるポジションですが、ここで大型選手が出てくれば大きなストロングポイントとなります。二人とも不足している左打者で1番/3番を打てるポテンシャルがあるだけに、来年は是非その二人にチャレンジして欲しく思います。うまくいけば今年投手を指名した甲斐があるというものです。

 

最後に新入団候補選手の背番号の希望です。

•馬場: 16 or 18

安藤の後の本格右腕の後継。球団の評価が高ければ秋山に16あげたいので18もあり。15横山・16秋山・17岩貞・18馬場・19藤浪・20呂、とか素敵なローテじゃないですか?

 

•高橋遥:34 or 13

左腕のエース番号の34。10番台であれば榎田を34に変更し13番を。29は岩崎にあげたいのと小嶋のトラウマがあるのでなしで。

 

•熊谷:4 or 32

4はちょっといい番号過ぎる気もしますが、ドラフト3位なのでいいんじゃないでしょうか。内野手番号の30番台も埋まっており、32も良太の番号なので。

 

•島田:53

目指せ赤星二世!

 

•谷川:48

即戦力中継ぎっぽい背番号。(中継ぎ先発で活躍した久保コーチの番号)

 

•牧:46

秋山の出世番号!秋山は46から16に。

 

•石井:126

目指せ島本二世!

 

 

本日も長文ご覧頂きありがとうございました!