阪神タイガースブログ ラテンアメリカの虎

ラテンアメリカ某国在住、虎キチ歴35年。梅雨時期には来年のことを考え始める癖が抜けない弱気な阪神ファンのブログです

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阪神タイガース メンドーサ必要?

皆さんいつもご覧頂ありがとうございます!またコメントも頂きありがとうございます。

 

広島の歴史的なサヨナラ3連敗で6.5ゲーム差まで詰め寄るなど、一気に活気付いてきた感のあるセ・リーグでしたが、広島は救世主ジョンソンが課題の中継ぎを休ませる活躍で勝利、一方で阪神は定例の8月後半巨人戦で、田口は打ち崩したものの敗戦で、ネット上はまた冷え冷えの状態でございます。

 

思い出されるのは巨人に最大13.0ゲーム差を引っくり返された2008年、8月末の段階でも6.0ゲーム差ありましたが9月の巨人12連勝で歴史的な逆転優勝をかっさわれました。。。。その時を引き合いに出しているファンの方も多いですが、この年は阪神側がオリンピック後の新井の怪我や先発投手陣不足により8/9/10月で借金5、一方で巨人は圧倒的な物量で得意の後半戦ブーストをした年でもありました。

 

 

今年と比較してみると、阪神は主力打者の福留・糸井・鳥谷こそ復調したものの、エース/メッセンジャーの離脱、岩貞・藤浪の不調、秋山が孤軍奮闘している状況で、残りの先発投手陣は5回もたない状況も多々みられ、ブーストをかけるには難しい状況にあることは変わりないというのが正直な意見です。

中継ぎ陣は疲れは見えるものの、徹底的な管理により他チームよりは余裕がある状況ですので、問題はやはり先発投手陣ということですかね。

ここにきて、先発投手の補強策のウルトラCとしてまだサンスポでしか報道されていませんが、日ハムからウェーバーでリリースされたメンドーサの獲得の可能性が報道されています。本人も国内外問わず現役を希望とのこと。ウェーバーのルールを確認してみると下記のとおりです(ウィキペディアより抜粋)

 

手続き完了後すぐに当該選手は公示され、譲渡を望む球団による申し込みを待つことになる。ただし公示より3日以内なら球団が申請を取り消しできる。複数の 球団が譲渡を申し込んだ場合は、同一連盟所属球団が優先され、さらにその中で公示から1週間後時点(シーズン前の場合は前シーズンの成績)での勝率の逆順 で優先される。1週間後までに申し込みがあれば譲渡先球団が確定され、400万円の譲渡金を以て当該選手の移籍が決定する。公示より1週間の間に譲渡を希望する球団が現れなければ、当該選手に対する旧球団の保有権は消滅し、自由契約となるがそのシーズンは他の球団と契約することはできない。

 

ということで、複数球団が獲得希望した場合は優先順位はパ・リーグ5球団、そしてヤクルト・中日・巨人・DeNAの順番で優先されることとなります。でも、優先球団に対してメンドーサがいやだっていった場合はどうなるんだろう?

各球団の外国人事情を見てみると以下のとおり。

ソフトバンク:サファテ・バンデンハーク・モネイロ・デスパイネ→ないでしょう。

千葉ロッテ:サントス・スタンリッジ・ペーニャ・チェン→チェンの代わりであるかもですが、若手優先でなさそう。

埼玉西武:メヒア・シュリッター・ウルフ→先発が足りておらずファイフがいまいちなのであるかも。

東北楽天:ハーマン・ウィーラー・アマダー・ペゲーロ→先発は足りており、枠もないのでないでしょう。

オリックス:ロメロ・マレーロ・ディクソン・ヘルメン→みんな活躍しており、枠なし。

東京ヤクルト:ブキャナン・ルーキ・バレンティン・リベロ→先発は足りてないが、枠なし。

中日:バルデス・ゲレーロ・ビシエド(怪我)・ジョーダン(怪我)→枠も空いており、先発足りてないのであるかもですが、順位的に若手優先でなさそう。

巨人:マイコラス・マシソン・カミネロ・マギー→枠ないので得意の他球団に補強させない嫌がらせをしない限りないでしょう。

DeNA:ロペス・ウィーランド・パットン・エスコバー→枠ないかつ、中継ぎの方がやばいので、パットン・エスコバーを外してまでの獲得はないでしょう。

 

ということで、可能性としては、西武か中日くらいでしょうかね。ということで阪神にも大いに可能性があります。

では、我が阪神には必要な選手かどうか考察してみたいと思います。

 

まず、来期の編成という観点から言うと、必要ありません。残念ながらメッセンジャーの日本人化は2019年からのようなので、3名しか登録できな外国人投手枠をマテオ・ドリスと全て使う必要があり枠がありません。これまでの実績からいっても、2億円とも言われる年棒からも来期2軍でスペアとしておいておける選手でもなく、来期の編成上は不要との結論です。メッセさえ日本人になってくれればありなんですけどねぇ。

では、純粋に戦力としてスペックを見た場合どうか。年齢は今年34歳でそろそろ落ち目が見えてくる年。基本的にはゴロ投手のようで、奪三振は余り高くない選手。勝率も2015年に2つ勝ち越しているだけで、防御率・WHIPともに3点台後半、1.3台と傑出したものではありません。スタミナ面では毎年大体平均6回程度は投げており、まあまあといったところ。つまり、勝っては負ける所謂先発4番手くらいの選手ということになります。今年はチームが弱いせいで、打ち込まれるシーンも増えているようですが、外国人選手なので環境が変わればがらっと変わることも考えられます。

 

ということで、年棒も高くスペックや年齢からいっても来期以降どうしても欲しい選手ではありません。

 

一方で、残り1/4程残っている今シーズンを考えてみたときはどうか。昨日6.5ゲーム差まで迫ったこと、先発陣が崩壊している現状下、優勝を目指して取れるのであれば取りたいというネットの意見がよく見られ、管理人としては心の平穏を保つために多くを望まないようにしていますが、今年優勝を目指すという観点ではありだと思います。移籍金は400万円ですむし、年棒に関しては恐らく日ハムが払ってくれているのでしょう(クビにしたのは日ハムだし。)。

 

それよりも大事だと管理人が思うことは何かというと、残り試合のイニングを食ってもらうことです。どう戦おうとプロ野球はコールドゲームがないので、残り31試合、280イニング程度は誰かが投げなければいけないことになります。現在の先発投手陣を見てみると、秋山・岩田・青柳・小野・能見・藤浪となっており、メッセは長期離脱、岩貞は怪我、横山・島本は怪我上がりでまだ上で投げられる状態になし。残りの候補は竹安と先発調整をしている福永・田面・榎田・松田くらいになります。この面子だと秋山だけが長イニング消化してくれる期待はありますが、残りは5回以降は厳しいものがあり、平均5回投げてくれれば御の字といったところではないでしょうか。藤浪はまだ分かりませんが。としたときに先発を6枚で回した場合、【秋山】31試合x1/6x(9回-7回)+【その他】31x5/6x(9回-5回)≒110~120イニング程度は中継ぎが投げなければならず、一試合平均は3.5~4人程度になります。

 

今年の阪神の強さは強力な中継ぎ陣にあり、打線・先発投手陣とも発展途上の中この強みは必ず来年もキープする必要性があります。しかしながら、現在の先発投手陣の状況では、現場としては当然優勝の芽が残されている以上は最後まで手を抜くことはしないでしょうから、このまま行ってしまうと確実に中継ぎの酷使に繋がってしまいます。特にベテランの高橋、活躍一年目の岩崎・桑原・石崎が来年不調や怪我で離脱となってしまうと、非常に厳しい状況となります。これが管理人の一番の懸念です。

本来であれば、二軍で実力の着いた若手を先発で試したいところではあるのですが、使いたい選手は悉く怪我で離脱。竹安くらいでしょうか。残りの選手はまだ二軍でやることがあり、無理やりローテンションで使い経験を積ませる選手はいません。また、小野・青柳・能見・岩田・藤浪ともいつ二軍調整を命じられてもおかしくない状況にあり、まったく余裕がない状況です。

ということで、今年優勝はもちろん目指して欲しいのですが、来期以降の為にも中継ぎ陣を大事に使うという観点で、メンドーサは是非獲得して欲しいと思います。

メッセの代わりなどというつもりはありません。6回4失点くらいでもいいのでイニングを食ってもらうことが大事であり、仮に大活躍してしまいうまく嵌ってしまった場合は来年以降難しい問題ではありますが、来期のことは来期で考えればよく、今年はとにかく中継ぎを酷使しすぎないこと。去年のオリックス、ヤクルトの中継ぎ崩壊を見れば如何に中継ぎが複数年活躍するのが難しいか明確です。

繰り返しになりますが、阪神のストロングポイントは今期マテオ以外二軍落ちしていない、6枚の堅固な中継ぎにあり、打線・先発ともに来期以降の計算が立たない中、ストロングポイントを軸としてチーム作りをしていく必要があり、兎に角大事な使い方を実現するためにも、メンドーサは獲得して欲しいと思います。

決して某チームのような過剰戦力になる状況ではないので。

 

色々なご意見あると思いますが、ご意見あれば是非コメントお願いいたします!

 

以上、長文ご覧頂きありがとうございました!